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第一章・リーファ視点
*1-15・初めての触れ合い④
しおりを挟むお尻の穴は排泄物を出す所で、何かを入れたりするなんて、それこそ性行為ぐらいでしかあり得なくて、いつもは閉じているのだから、無理やりに何かを入れたりしたら、きっと傷ついてしまったりもするのだろう。
わかっている。
だから義兄上は、僕に入れてくれないのだ。でも。
わかっていたって、もどかしくて堪らない。
義兄上。
「僕、僕、でも、もぉほし……」
魔力。足りないよぉ、義兄上。助けて。
ついには泣き始めた僕の涙を、義兄上が舐めすすって取ってくれる。
切なそうな義兄上のお顔が、涙で滲んだ視界に見えた。
「泣かないで、リーファ。仕方がない子だ。だったら先に、少しだけ注いであげるからね。きっと慣らすのにもその方がいいかもしれない」
義兄上の言葉に、僕は頷いて、義兄上は今度こそ、僕のお尻の穴にくぷと、硬い義兄上の象徴の先端を当てた。
あ……魔力、ちょっと漏れてたのかな、お尻に触れて、すぐに中にもちょっとだけ入ってくる。
その状態で義兄上は器用にも自分のそれを片手で持って、こすこすと上下に擦っているみたいだった。
僕はそれを見下ろしながら、今か今かと義兄上の魔力を待った。
僕、知っているんだ。
それが気持ちいことだってことを。
僕の雄の象徴は義兄上のモノと違って、いつもだらっと俯いて情けないばかりなんだけど、それでも今、義兄上がしているみたいにこすこすしたら、なんだか段々気持ちよくなってきて、そのうち先端から体液と魔力がぴゅるっと飛び出てくる。
僕のちっちゃな象徴がそうなるのはいつもお風呂場とかで義兄上にこすこすされる時で、だから僕は今、義兄上が、そうやってこすこすして、僕に魔力を注ごうとしてくれてるんだってことが分かった。
「ぅっ、く……リーファ、出すよっ……うっ」
義兄上の眉が切なげに寄って、ついに僕のお腹の中に、義兄上の体液が魔力と一緒にびゅるびゅると注ぎこまれてくる。
「ぁっ……」
あったかくて気持ちいい。
魔力だ。ずっと欲しかったそれ。
義兄上の象徴は、あくまでも先端を僕のお尻の穴に押し付けられていただけで、僕の中に入ってきたのは、魔力と体力だけだった。
お尻の周りにも湿った体液と魔力が感じられるから、漏れてしまった分があるみたいでもったいないと僕は思った。
きっと義兄上の象徴自身が、ちっとも僕のお腹の中に入っていないせいだと思うんだ。
魔力をちゃんと注ぐためにはそうしなきゃいけないのに。
本当に少しだけしか注いでくれないだなんて。でも。
お腹の中の子供が、それでも流れ込んだ魔力に喜んでいるようなのが分かった。
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