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第二章・ペーリュ視点
*2-8・魔力で覆う
しおりを挟む本当は魔力を注ぎたかった。だってリーファは私のものなのだ。全身に行き渡るぐらいまで、リーファを私の魔力で満たしたい。
ただ、直接魔力を注ぐには、リーファはあまりにも幼すぎ、流石にそれは難しいと思われた。
直接魔力を注ぐ。それはつまり、リーファの体内へと私の股間で猛々しくそそり立つ陽物を挿し入れ、体液と共に吐き出すということだ。
まだたった2歳のリーファでは、どう考えても私の陽物など受け入れられない。
だけど私は、リーファの全てを満たしたかった。
それまでも、生後1年を過ぎてからは、彼の方も、私がリーファに触れることを許して下さっていて、私はリーファに会う度にリーファへと、触れ合えるだけで注げる魔力を、注げるだけ注いできた。
リーファに触れる時には、常に指にも他の肌全てにも、魔力を乗せるのが癖になっているほど。
可能な限り、私の魔力で染めて。
私がそうしていることは、もちろん、彼の方もわかっていて、彼の方は溜め息を吐いて許容してくれた。
「まぁ、1年。我慢できたようだから、充分と言えば充分か」
そんな風な呟きは、つまり私への信頼だったのかもしれない。
彼の方が許容している以上、同じく気付いているはずの曽祖父も何も言わず、ただ溜め息を吐くばかり。
そして私はリーファを引き取ったその日の夜に、ようやくとばかり、今できる最大限で、リーファを私の魔力で満たしていったのである。
「ああ、リーファ。私のリーファ。可愛いリーファ」
眠るリーファを見下ろす。健やかな眠り。
いくら私が常に魔力を乗せてリーファに触れたって、触れるだけで注げる魔力などたかが知れている。
私はリーファの全てを、私の魔力で満たしたいのだ。そうするにはやはり、リーファの体内へと直接魔力を注ぐより外にほとんど方法などなく、だが、リーファはあまりに小さくて、きっとそうしたら壊れてしまうと思った。
壊したいわけではなかった。私はリーファを、愛したいのだ。だから。
私はリーファに唇を這わす。寝間着から覗く肌全てに、魔力のこもった唾液を塗り延ばしていく。
「リーファ」
そうすると、触れるだけより少しだけ多く、リーファに魔力を注ぐことが出来て、今はこうするより他はないと割り切り、だけど、見えている肌だけでは足りず、私はリーファの寝間着をはぎ取った。
「ぅんっ……」
少し肌寒く思ったのか、流石に僅かばかり、むずがるように身を捩ったリーファに、起こすのはかわいそうだと思い、擦り込む魔力に、眠りを促すような魔術を乗せた。
するとすぐにすぅと再度規則正しく寝息を立てはじめたので、これで大丈夫だと安堵する。
体の隅々まで、私の唾液で覆われたリーファは、より一層愛しくて。
「ああ、リーファ」
同じ体液でも、唾液よりも熱から吐き出すそれの方が、含まれる魔力は多いはずだと思い至り、今度はリーファが側にいるだけで、常に熱く勃ち上がったままの下肢をこすこすと擦ってたっぷりと魔力のこもった体液を吐き出し、リーファの上へと振りかけた。
私の魔力のこもった白濁が、美しいリーファを彩って、ますます私は心を満たしていく。
可愛くて、キレイで、愛しくて。そして今は、私の魔力がリーファを覆っている。
まだ、リーファの中は満たせない。それまではこうして覆うだけしか出来ないだろう。でも。いつか。リーファの全てを満たしたかった。
そう遠くない未来に実現するだろうそんな場面をうっとりと思い描きながら私は、リーファにかかった白濁を、リーファの肌の隅々にまで塗り込み、リーファへと魔力を染み渡らせて、そうして最後に、私の体液で覆われ尽くしたリーファを、大切に抱きしめて眠ることにする。
その前に、流石にべたべたになってしまったので、それだけは洗浄魔法でキレイにして、元通りに寝間着を着せて。何故なら、体液そのものは、魔力をしみ込ませさえできればもう用はなく、あとは洗い流すだけだったからだ。そうしてもなお、リーファには私の魔力が残っているのでそれでいい。
そうして始まった、思うさまリーファに触れることが出来る日々は、私にこれ以上ない幸福をもたらし続けたのだった。
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