【完結】身に覚えがないのに身ごもりました。この子の父親は誰ですか?

愛早さくら

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第二章・ペーリュ視点

2-9・私の幸福

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 翌朝顔を合わせた曽祖父は、すぐにリーファが私の魔力で覆われていることに気付いた。
 ただ、それがリーファの害になるようなものに見えなかった所為か、それとも他の理由でか、特に咎められることはなく、私としても別に咎められるようなことをしているとも思わず、それから毎晩のように、リーファのことを、私の魔力で覆うようになる。
 曽祖父は、私がリーファに魔力を注いだことはひと目で見抜いても、それをどのようにおこなったのかまでは察していなかったということは、随分未来で知ることになるのだが、それはともかく。
 いずれにせよ曽祖父は私を許容することにしたらしかった。
 リーファの側にいても構わないと、そう。
 そうなると私の行動を妨げる者など誰もおらず。私も妨げられる行動だとは認識せず。
 リーファは毎晩毎晩、私を受け入れてくれたのである。
 次第にリーファの魔力が、私の魔力に覆われ混じっていく。
 そもそも、魔力の質自体が、私とリーファだとよく似ていて、それでも明確に他人だとわかる程度だったのに、私の魔力に染まり切ったリーファは、私自身とも、魔力という意味においては見分けがつかない有様で。その事実は、私の心を満たしてくれた。
 私が、眠っているリーファに、直接魔力を注げるようになったのは、そこからほどなく。とは言え、数年は先のこと。幼いリーファの腹は、初めはひどく慎ましやかなばかりで、指一本さえ受け入れず、それを何日もかけて入り口を刺激し、潤滑剤を駆使して、ようやく指一本を含ませられたという有り様で、それでも根気強く触れ続けたなら、次第にリーファの体は綻んで、ついには私の、股間でそびえる陽物を、何とか含められるようになっていったのである。
 そうして長い年月をかけて少しずつ、少しずつリーファの体に触れ続けた日々はやはり私にとっては幸福なばかりで。
 リーファは少しばかり成長が遅かったのだが、私にとってはそのようなこともどうでもよく、ただ、私の手の届く範囲にリーファがいるだけで安心した。
 離せないとそれだけを強く思い続けている。だってリーファは私のものなのだ。離す必要なんてあるはずがない。
 リーファはすくすくと育っていく。体中、私の魔力で満ちたまま。

義兄上あにうえ

 そう、笑いながら私を呼ぶリーファは、あまりに清らかで無垢で。そして無邪気で残酷だった。
 リーファは私のものだ。それはもう決まっている。だが、リーファにその自覚はない。

「いいかい、全てはリーファ次第だよ。無理強い・・・・なんて許さないからね」

 そんな風に、曽祖父に再三釘を刺されたけれども曽祖父は私を馬鹿にでもしているのかと思う。
 リーファに、無理強い・・・・なんてするはずがないのに。
 可愛いリーファ、愛しいリーファ、私のリーファ。
 二十を超えていくらか。まだまだ幼く少年のまま。先日ついに25歳になったというのに、リーファは見た目だけなら、14か15ぐらいにしか見えなかった。
 別に構わない。
 リーファがリーファであるのならそれでいい。
 そう思いながら私は今夜も。リーファへと手を伸ばすのである。眠ったまま私を受け入れるリーファは、ひどく健気で愛しかった。
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