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第一部第二章幼児期編
第十話【ランニングコース】
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「アインス様おはようございます朝ですよ」
アスターの声で目を覚ます。前までは出るのが億劫だったベットも今日はすんなりと脱出出来た。
「おはようアスター」
「はい、おはようございますアインス様既に朝食の用意が出来てますよ?」
「今行くよ」
いつもの会話をし、朝食をとりに行くと既に両親の姿があった。
「おはよう父上、母上」
「「おはようアインス」」
そして朝食をとった後、両親にとある願い事を言った。
「僕父上みたいにもっと強くなりたいから特訓したい‼︎」
(俺結局戦闘なんとした事ないしトレーニングの仕方も知らないからここは経験者に教わるべきだろう)
「なるほどなぁ遂にアインスも強さを求めるかぁ」
「確かに最低限自分の身を守れる力は欲しいわよね」
「しかしいくらこの前の件があったからとは言えアインス様は貴族なんですよ?」
「だからこそだ!いついかなる時にどんな輩に狙われても対処出来ねば!」
「それにいずれこの辺境地を継ぐのならやっぱり強くないと皆んなを纏められないわよ!」
「まぁアインス様のご希望ですので構わないですが...とりあえずお試して1日やってみてから決めては?」
(確かにアスターの言う通りいきなり大変なメニューを組まれる可能性もある、いくら父上が強いとは言え子供相手に戦い方を教えるのは初めてなはずだ)
「じゃあとりあえずアスターの言う通り1日お試しでやってみるよ!」
と言う事で明日から父上の指導が始まる為、まずはランニングコースを決めるのと、魔法や魔術を実際に試し打ちする場所を探すことにした。
ランニングは朝食の前に走る予定なので、なるべく短いコースを選ぶことにした。
「実際に歩いてみて走りやすそうなコースにしようかな」
家族には散歩してくると言って家を出た、この街の治安はとても良く人も優しいので安全だと思って許可したのだろう。
アインス自身も特に危ない事をするわけでもないので、服装だけ変えて街を探索した。
(見た感じ人通りは多からず少なからずって感じだなぁ)
この街には冒険者が多い為、昼間はあまり人が居ないのだった。
それでもお店などは空いており、それなりの活気があった。目に着くのは服屋、鍛冶屋、薬屋そして門の近くにある冒険者ギルドなど他にも多くの店ががやっていた。
「朝の人通りは解らないけどとりあえずこの道なら行けるかな」
無事部屋に帰ったアインスが地図にマークしたコースは、一周5分もかからない長さだがやっていくうちに周回数を増やしたり、別のコースに変えたりすれば徐々に体力も付くだろうと考えた。
その後家族と昼食をとり、ランニングの件を話した。家族に宣言する事でなるべく辞めづらくしようと言う魂胆だ。
「良い事じゃない!でもちゃんと継続しなきゃダメよ?何処かの誰かさんは飽き性でこういうの長続きしないけれどね?」
「俺の方を見て言うんじゃない!俺はちゃんと続けようとしたんだ‼︎でも段々遠征の依頼を受けることが増えてだなぁ...」
「でもいつも依頼を受けてるのは父上だって昔言ってた気が...」
「ゔっ‼︎...」
(どうやら純粋な子供の一言が効いたようだ...自分は続けられるようにしよう)
「やる気になったのはとても良い事ですが、いきなり頑張りすぎると長く続きません、ですので最初はなるべく周回数を少なくすべきかと」
(相変わらずアスターは的確なアドバイスをくれるな)
「うん徐々に回数は増やしていくよ!」
ランニングの話がまとまったところで今度は午後の予定の話になった。
「アインス様因みに午後はどういったご予定ですか?」
午後は相変わらずマナーや道徳の授業が有るがそれが終わると自由な為、アインスとしては魔法や魔術を試し撃ちをする場所を探したかった。
(流石に壁外は危ないし家の中は何か壊しそうだから庭で良い所を探してみようかな)
「授業が終わったらお庭で本でも読もうかな」
実際魔学の本を持って行く予定なので嘘ではないのだが、その本と言う単語が不味かった。
「そう言えばアインス本の名前わかったか?」
「え?あっ!いや...その...」
(不味い‼︎これはめんどくさいぞ!正直あれからちょっと考えたら別に魔術本を読むくらいなら背伸びしたかったのかな?で済まされたなと思ったけど...)
アスターはコルチカムを呆れた目で見ていたし、サルビアはキラキラした目で何処か空を眺めていた。
(とても言い出しづらい!アスターはなぜか笑顔の父上睨んでるし母上もあんなに想像を膨らませている!)
そこでアインスがした行動は
「忘れてたから今度言うね!」
と言う事で無理矢理通して、自分の部屋にまたもや逃げる様に帰った。
「一体いつになったら教えてくれるんだろうなぁ」
「アインス様が可哀想ですよ?」
「ヘーニルが来て悔しむ顔が楽しみ...ってまだヘーニルに連絡とってなかったわ!」
アインスはこうして若干性格の悪い両親から逃げて授業の準備をしにあったのだった。
アスターの声で目を覚ます。前までは出るのが億劫だったベットも今日はすんなりと脱出出来た。
「おはようアスター」
「はい、おはようございますアインス様既に朝食の用意が出来てますよ?」
「今行くよ」
いつもの会話をし、朝食をとりに行くと既に両親の姿があった。
「おはよう父上、母上」
「「おはようアインス」」
そして朝食をとった後、両親にとある願い事を言った。
「僕父上みたいにもっと強くなりたいから特訓したい‼︎」
(俺結局戦闘なんとした事ないしトレーニングの仕方も知らないからここは経験者に教わるべきだろう)
「なるほどなぁ遂にアインスも強さを求めるかぁ」
「確かに最低限自分の身を守れる力は欲しいわよね」
「しかしいくらこの前の件があったからとは言えアインス様は貴族なんですよ?」
「だからこそだ!いついかなる時にどんな輩に狙われても対処出来ねば!」
「それにいずれこの辺境地を継ぐのならやっぱり強くないと皆んなを纏められないわよ!」
「まぁアインス様のご希望ですので構わないですが...とりあえずお試して1日やってみてから決めては?」
(確かにアスターの言う通りいきなり大変なメニューを組まれる可能性もある、いくら父上が強いとは言え子供相手に戦い方を教えるのは初めてなはずだ)
「じゃあとりあえずアスターの言う通り1日お試しでやってみるよ!」
と言う事で明日から父上の指導が始まる為、まずはランニングコースを決めるのと、魔法や魔術を実際に試し打ちする場所を探すことにした。
ランニングは朝食の前に走る予定なので、なるべく短いコースを選ぶことにした。
「実際に歩いてみて走りやすそうなコースにしようかな」
家族には散歩してくると言って家を出た、この街の治安はとても良く人も優しいので安全だと思って許可したのだろう。
アインス自身も特に危ない事をするわけでもないので、服装だけ変えて街を探索した。
(見た感じ人通りは多からず少なからずって感じだなぁ)
この街には冒険者が多い為、昼間はあまり人が居ないのだった。
それでもお店などは空いており、それなりの活気があった。目に着くのは服屋、鍛冶屋、薬屋そして門の近くにある冒険者ギルドなど他にも多くの店ががやっていた。
「朝の人通りは解らないけどとりあえずこの道なら行けるかな」
無事部屋に帰ったアインスが地図にマークしたコースは、一周5分もかからない長さだがやっていくうちに周回数を増やしたり、別のコースに変えたりすれば徐々に体力も付くだろうと考えた。
その後家族と昼食をとり、ランニングの件を話した。家族に宣言する事でなるべく辞めづらくしようと言う魂胆だ。
「良い事じゃない!でもちゃんと継続しなきゃダメよ?何処かの誰かさんは飽き性でこういうの長続きしないけれどね?」
「俺の方を見て言うんじゃない!俺はちゃんと続けようとしたんだ‼︎でも段々遠征の依頼を受けることが増えてだなぁ...」
「でもいつも依頼を受けてるのは父上だって昔言ってた気が...」
「ゔっ‼︎...」
(どうやら純粋な子供の一言が効いたようだ...自分は続けられるようにしよう)
「やる気になったのはとても良い事ですが、いきなり頑張りすぎると長く続きません、ですので最初はなるべく周回数を少なくすべきかと」
(相変わらずアスターは的確なアドバイスをくれるな)
「うん徐々に回数は増やしていくよ!」
ランニングの話がまとまったところで今度は午後の予定の話になった。
「アインス様因みに午後はどういったご予定ですか?」
午後は相変わらずマナーや道徳の授業が有るがそれが終わると自由な為、アインスとしては魔法や魔術を試し撃ちをする場所を探したかった。
(流石に壁外は危ないし家の中は何か壊しそうだから庭で良い所を探してみようかな)
「授業が終わったらお庭で本でも読もうかな」
実際魔学の本を持って行く予定なので嘘ではないのだが、その本と言う単語が不味かった。
「そう言えばアインス本の名前わかったか?」
「え?あっ!いや...その...」
(不味い‼︎これはめんどくさいぞ!正直あれからちょっと考えたら別に魔術本を読むくらいなら背伸びしたかったのかな?で済まされたなと思ったけど...)
アスターはコルチカムを呆れた目で見ていたし、サルビアはキラキラした目で何処か空を眺めていた。
(とても言い出しづらい!アスターはなぜか笑顔の父上睨んでるし母上もあんなに想像を膨らませている!)
そこでアインスがした行動は
「忘れてたから今度言うね!」
と言う事で無理矢理通して、自分の部屋にまたもや逃げる様に帰った。
「一体いつになったら教えてくれるんだろうなぁ」
「アインス様が可哀想ですよ?」
「ヘーニルが来て悔しむ顔が楽しみ...ってまだヘーニルに連絡とってなかったわ!」
アインスはこうして若干性格の悪い両親から逃げて授業の準備をしにあったのだった。
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