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第一部第二章幼児期編
第十二話【生活級魔法】
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「...はっ!...ふっ!......うらぁ!」
現在アインスは"この街の傭兵"と戦っていた。当然ながら傭兵が反旗を翻したわけでもなく
「そこまで!今日の所はここら辺にしておきましょう」
「はいっ...ありが、とう、ござい、ました...ふぅ」
午前中にアインスは傭兵相手に特訓をしていた。
ほんの数ヶ月前に、コルチカムに『特訓して強くなりたい』と言った事で急遽始まったのである。
当初はコルチカムの指示の元、筋トレなどで、戦闘で使う基礎能力を付ける事になった。その後にコルチカムと1対1で実際に剣を合わせようとしたが、流石にあまりにも戦力差が開き過ぎるとアインスの成長に返って悪影響が出ると言う事で、コルチカムが部下から丁度良い奴を選んで特訓に協力してもらっているわけだ。
因みに強さはアインスよりも少し強い部下を選んでいる。
「アインスお疲れ様、そのままシャワーを浴びて昼飯にしよう」
「はい!分かりました!」
コルチカムは最初こそ基礎的な点はアドバイスをしていたが、最近はあえてアドバイスをせずにアインスに自分で考えるように言っている。
そしていつものように家族で昼食を摂ると、アインスは自分の改善点など反省点をコルチカムに話している。
「今回は前回までの課題だった無駄な動きは改善できたけど、その分考える時間を取り過ぎた感じがする」
「ふむふむそうか、それは反復練習するしかないな」
「...ちょっと軽い剣があればもっと楽に戦えるのになぁ」
「アインス、まだ子供だからそこは仕方ない部分もあるが大人になったらそれは言い訳に出来ないからな?」
(まぁいくら中身が高校生でも近接戦闘に関しては素人だし仕方ない、地道に行こう)
「アインスが強くなっているようで私も嬉しいわ♪」
とは言えコルチカムはよっぽどズレた発言をすれば訂正を促すし、練習と直結しない話は普通に話している。
因みに毎回サルビアは専門外の分野である為会話に置いてかれている。
(剣術の方は結構順調に進んでいるな)
もちろん朝のランニングも継続している、丁度そろそろ一周の距離を増やしてみようか検討しているところだったりする。
そして午後になると相変わらず軽いお勉強、最近ではダンスのレッスンが辛いのだった。
その後待ちに待った自由時間では必死に生活魔法の練習をしていた。
「くっ、うぉぉらぁぁぁああああ!」
チョロチョロチョロ...
「はぁはぁはぁ、っやっと生活魔法コンプリートだ...」
何故こんなことになっているかと言うと、当初アインスは魔法系は発動自体は簡単で、規模や威力の調節が大変だと考えていたので、生活級魔法なんてさっさと飛ばして凡庸級魔法をじゃんじゃん覚えていく予定だった。
しかし蓋を開けてみると、ただの生活級が物凄い難しかったのだ、具体的に言うとまず初めの頃は発動すらしなかった。考えて見れば今まで前世を合わせて魔力なんて使ったことがなかったのだ、いきなり使えと言われても魔力の使い方が分からない。
結果的に魔力の使い方を感じ取るのに数ヶ月かかってしまっているのだ。
最初の頃は魔力を出せたと思いきや、いきなり大量に出しすぎて倒れた。感覚的には貧血になったような感じだった。
(やっぱり魔力は酸素みたいに血液を通って細胞に行き渡っているのかな)
そんな事を考えながら練習をしたが、全く上手くならない為だんだんモチベーションが下がってしまていた。それを解消すべく色々な生活魔法に手を出した結果が生活級のコンプリートだった。
「毎日魔法で水を上げてた花は綺麗に育っているな...とりあえずこの水やりは習慣づけよう」
そうしてアインスは次の課題について考える。
「そもそもなんでこんなに魔法が出し辛いんだ?」
実は生活魔法が行き詰まった時に一旦魔術にも手を出しているのだが、なんと1日で生活級をコンプリート出来てしまった。しかも発動がものすごい楽だったのだ。
「ならきっと魔力量の問題じゃ無いな、想像力や集中力も人よりはある自信があるしなぁ」
悩んだ末でた結果は自身の魔力の通りが悪いのでは?と考えた。
結果改善策は思いつかず、後日魔法本を読み漁る事にした。
「出来る事無くなったし無属性で遊ぶか」
実は最近魔法本を読んだ時に、全く実用的では無い&魔術には存在しない特殊な無属性なる物を発見した。発動すると手の上に謎の塊が生成される。
触り心地は弾力のあるスライムだかヌメヌメしておらず、見た目は薄紫色で半透明である。
何かの練習になればと言う思いで遊び半分でこねて遊んでいる。
「このひんやりした温度となんとも言えない触り心地が良いんだよなぁ」
今では屋敷の中でも常に片手に生成しニギニギしている。完全に中毒である。
しかし最近魔力を注ぎ込む事で弾力を変えれる事に気がついた、それにより握力を鍛えるのに使えるようになったり、自由時間ではクッションのように使ったりしている。
今のところ使い道はそれくらいしか思いつかなかった。
「木の影が岩にかかってきたし屋敷に帰るか」
最近だと影を使って時間を推測し、屋敷に帰っている。
「あらアインス様、相変わらず丁度いい時間に帰って来ますね?準備が出来るまで食卓で少々お待ちください」
その後は家族で食事をし、ベットに入り一日の疲れを取ってアインスの一日が終わるのだった
「明日は魔法本読み漁ろう...」
現在アインスは"この街の傭兵"と戦っていた。当然ながら傭兵が反旗を翻したわけでもなく
「そこまで!今日の所はここら辺にしておきましょう」
「はいっ...ありが、とう、ござい、ました...ふぅ」
午前中にアインスは傭兵相手に特訓をしていた。
ほんの数ヶ月前に、コルチカムに『特訓して強くなりたい』と言った事で急遽始まったのである。
当初はコルチカムの指示の元、筋トレなどで、戦闘で使う基礎能力を付ける事になった。その後にコルチカムと1対1で実際に剣を合わせようとしたが、流石にあまりにも戦力差が開き過ぎるとアインスの成長に返って悪影響が出ると言う事で、コルチカムが部下から丁度良い奴を選んで特訓に協力してもらっているわけだ。
因みに強さはアインスよりも少し強い部下を選んでいる。
「アインスお疲れ様、そのままシャワーを浴びて昼飯にしよう」
「はい!分かりました!」
コルチカムは最初こそ基礎的な点はアドバイスをしていたが、最近はあえてアドバイスをせずにアインスに自分で考えるように言っている。
そしていつものように家族で昼食を摂ると、アインスは自分の改善点など反省点をコルチカムに話している。
「今回は前回までの課題だった無駄な動きは改善できたけど、その分考える時間を取り過ぎた感じがする」
「ふむふむそうか、それは反復練習するしかないな」
「...ちょっと軽い剣があればもっと楽に戦えるのになぁ」
「アインス、まだ子供だからそこは仕方ない部分もあるが大人になったらそれは言い訳に出来ないからな?」
(まぁいくら中身が高校生でも近接戦闘に関しては素人だし仕方ない、地道に行こう)
「アインスが強くなっているようで私も嬉しいわ♪」
とは言えコルチカムはよっぽどズレた発言をすれば訂正を促すし、練習と直結しない話は普通に話している。
因みに毎回サルビアは専門外の分野である為会話に置いてかれている。
(剣術の方は結構順調に進んでいるな)
もちろん朝のランニングも継続している、丁度そろそろ一周の距離を増やしてみようか検討しているところだったりする。
そして午後になると相変わらず軽いお勉強、最近ではダンスのレッスンが辛いのだった。
その後待ちに待った自由時間では必死に生活魔法の練習をしていた。
「くっ、うぉぉらぁぁぁああああ!」
チョロチョロチョロ...
「はぁはぁはぁ、っやっと生活魔法コンプリートだ...」
何故こんなことになっているかと言うと、当初アインスは魔法系は発動自体は簡単で、規模や威力の調節が大変だと考えていたので、生活級魔法なんてさっさと飛ばして凡庸級魔法をじゃんじゃん覚えていく予定だった。
しかし蓋を開けてみると、ただの生活級が物凄い難しかったのだ、具体的に言うとまず初めの頃は発動すらしなかった。考えて見れば今まで前世を合わせて魔力なんて使ったことがなかったのだ、いきなり使えと言われても魔力の使い方が分からない。
結果的に魔力の使い方を感じ取るのに数ヶ月かかってしまっているのだ。
最初の頃は魔力を出せたと思いきや、いきなり大量に出しすぎて倒れた。感覚的には貧血になったような感じだった。
(やっぱり魔力は酸素みたいに血液を通って細胞に行き渡っているのかな)
そんな事を考えながら練習をしたが、全く上手くならない為だんだんモチベーションが下がってしまていた。それを解消すべく色々な生活魔法に手を出した結果が生活級のコンプリートだった。
「毎日魔法で水を上げてた花は綺麗に育っているな...とりあえずこの水やりは習慣づけよう」
そうしてアインスは次の課題について考える。
「そもそもなんでこんなに魔法が出し辛いんだ?」
実は生活魔法が行き詰まった時に一旦魔術にも手を出しているのだが、なんと1日で生活級をコンプリート出来てしまった。しかも発動がものすごい楽だったのだ。
「ならきっと魔力量の問題じゃ無いな、想像力や集中力も人よりはある自信があるしなぁ」
悩んだ末でた結果は自身の魔力の通りが悪いのでは?と考えた。
結果改善策は思いつかず、後日魔法本を読み漁る事にした。
「出来る事無くなったし無属性で遊ぶか」
実は最近魔法本を読んだ時に、全く実用的では無い&魔術には存在しない特殊な無属性なる物を発見した。発動すると手の上に謎の塊が生成される。
触り心地は弾力のあるスライムだかヌメヌメしておらず、見た目は薄紫色で半透明である。
何かの練習になればと言う思いで遊び半分でこねて遊んでいる。
「このひんやりした温度となんとも言えない触り心地が良いんだよなぁ」
今では屋敷の中でも常に片手に生成しニギニギしている。完全に中毒である。
しかし最近魔力を注ぎ込む事で弾力を変えれる事に気がついた、それにより握力を鍛えるのに使えるようになったり、自由時間ではクッションのように使ったりしている。
今のところ使い道はそれくらいしか思いつかなかった。
「木の影が岩にかかってきたし屋敷に帰るか」
最近だと影を使って時間を推測し、屋敷に帰っている。
「あらアインス様、相変わらず丁度いい時間に帰って来ますね?準備が出来るまで食卓で少々お待ちください」
その後は家族で食事をし、ベットに入り一日の疲れを取ってアインスの一日が終わるのだった
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