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第23話【デリートマンの友達⑭】
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「中元さん、彩美さんお久しぶりです!彩美さん、相変わらずおキレイですねー」
おおはしゃぎのようこが彩美に言う。
「ありがとう。ようこちゃんもめっちゃ可愛いよ。ともなんかにもったいないわ」
年が明けて2月になっていた。大阪での仕事を無事に終えたので来週から東京へ戻ることになってたが、自分が東京へ戻る前に、中元、彩美とどうしても会っておきたかったので、今日、飲みに行くことにしていた。また、約束した覚えはないのだが、ようこがこの日の夕方からこちらに来ることになっていたので、ようこもこの会に参加していた。
おそらく、ようことの約束の記憶がないのは金城麻里を消した影響だ。金城麻里のいない過去では、ようこは今日こっちにくることになっていたのだろう。
「ようこちゃん、年末以来やから2か月振りくらいやな。もっと大阪来てくれたらええのに」
中元の会話から察するに金城麻里がいない過去でも、年末、おれは少なくてもこの2人にはようこを紹介しているらしい。自分の記憶では野球部全員に紹介したが、実際はどうなのだろう…
「ありがとうございます。私もともくんがいる間にもっと来たかったんですけど、中々これなくて。お二人もまた東京に遊びにきてくださいね」
ようこはそんなに大阪へ来なかったのか。自分の知る過去と若干は変わっているはずだから、話に入りづらい。
「また行かせてもらうな。田坂、来週戻るねんな。今回は野球部で集まられへんかったけど、またみんなで集まりたいな」
野球部では集まってなかったのか。そこは変わっているらしい。自分の知る過去と細かいところでいろいろと変わっていそうだが、一番嬉しい変化は目の前の二人が幸せそうなことだ。以前に感じた違和感のようなものはまったく感じられない。そんな二人を見れて、今日は満足だ。
「そやな。また集まろう。みんな、元気なんか?」
「おう、元気やぞ!ただ、小久保がなぁ」
チラっと中元が彩美を見る。
「小久保がどうしたん?」
「とも、小久保くんな、不倫してて大変やってん」
「え?あいつ独身やろ?」
「そやねんけど、付き合ってる相手が人妻やってん」
何やってんだあいつは…。今度は小久保か。うちの野球部にはそんなやつしかいないのか。
「でも、『大変やった』ってことはもう終わったん?」
「うん。旦那さんにバレて最初は離婚ってなってたらしいねんけどな、結局離婚せーへんってことになって、小久保くんがいくらか慰謝料払って終わったらしい。かなりへこんでたわ」
どんな理由があっても悪いのは小久保と不倫相手だ。今回はその旦那さんに同情する。
「ほんまな、お前らええ加減にしとけよ…」
「『お前ら?』田坂、誰のこと言うてんねん」
しまった。中元の不倫はもうないんだった。自分で消したんだ。
「いっぺいくん。なんか悪さしてんの?」
彩美が中元を覗きこむ。
「してるわけないやろ!田坂、お前なんかオレに恨みでもあんのか!」
「ごめんごめん、ちょっと勘違い。でも、お前ほんまに何もしてへんやろな?」
「田坂!なんやねんお前は、してるわけないやろ!!大好きな嫁がおんのに!!」
「いっぺいくん!」
彩美が中元の手の甲をつねる。
「正直に言い!」
「ほんまに何もしてないわ!おい!田坂!!」
この中元を見る限り、ほんとに何もしてなさそうだ。でも、お前はとんでもないことをしてたんだ。だから、しばらくそうされてろ。
「田坂!何笑ってんねんお前は!彩美、いたいー!」
微笑ましい光景だ。やっぱりこの2人はこうでないと。この2人にギクシャクした感じなんて、似合わない。
「彩美さん!中元さん不倫とかしてないですよ!そんなタイプに見えないですもん。ともくん!なんでそんなこと言うの!」
そんなタイプに見えなくても、実際にしてたんだよ。でも、もうぼちぼちいいか。
「彩美、ごめんごめん。中元なんもしてないよ。ただ聞いてみただけ。ほんまにこいつがそんなんしててオレがそれを知ってたら、嫁のお前の前で『何もしてないか?』とか聞かんわ」
「まあ、それもそうか」
中元の手を離す彩美。
「痛かったー。田坂、おれお前になんかしたか?ええ加減にしてくれよ」
「はは。悪い悪い。でもな中元、今後どんなことがあってもな、不倫だけはあかんぞ」
「お前に言われんでもわかってるわ!小久保見てても、めちゃくちゃしんどそうやったし、そもそも浮気なんかするか!」
小久保なんかぜんぜんましだ。お前に比べたら。
「ともくん、きっと幸せなお二人を見て羨ましくなったんです、ごめんなさい。だから、私たちもお二人に負けないくらい幸せになります!」
彩美が笑う。こういうところでズレたことを言って、ようこは空気を和ませてくれる。もちろん本人に『場の空気を和ませよう』などという考えは一切ないが、ありがたい。そして和やかな空気の中、4人の会話は弾んでいった。
来週からはまた東京だ。
中元や彩美、しげさんにもしばらく会えなくなるが、次に帰ってきたとき何かがおかしくなっていることはもうないだろう。もし金城麻里ような奴が現れていたら、おれがまた消してやる。
「とも、どうしたん?怖い顔して」
少し酔ったのかもしれない。そんなことを考えて険しい表情をしていたらしい。
「いや、ちょっと考えごと」
どうも人を消すことを考えてるときは表情が険しくなるみたいだ。
「わたしのことをね、守らないとって思ってるんですよ。ともくん、一緒にいるときたまに今みたいに怖い顔することあるんですけどね。結婚して一緒になるんで、きっとそう思ってくれてるんですよ」
いや、ぜんぜん違うねんけどな…。え?結婚?
「ようこ、結婚って?」
まだ具体的にそんな話してないはずだ。思わずようこに聞いていた。
「だって、明日ご両親に紹介してくれるって。もうそれって結婚ってことじゃん。ね、彩美さん」
「そやね。とも!早くちゃんとプロポーズせんとな」
彩美がこちらを見ていたずらっぽく笑う。
「両親に紹介?そんな話…」
(そうか、またか…)
おそらく、金城麻理を消したことによる過去の変化だ。だから自分で覚えてるわけがない。
(ほんとに、何がどう影響するかわからないな…)
携帯を確認してみる。案の定、母親から
『明日二人で来るの待ってるからなー』
というメールがあった。
「田坂、ええやんけ。ようこちゃんなら。楽しい夫婦生活になりそやな」
「中元、いきなり言われてもな…」
「何でよ!今日いきなり言ったわけじゃないじゃん!もう結婚みたいな感じになってたじゃん!」
ようこが睨んでくる。ごもっともだが、こっちは今日いきなりなのだ。でも、ようこには関係ない。こっちの都合だ。もし本当にそんな話を進めていたのなら、「そんな話知らない」では可哀そうすぎる。それに…
「わかった。そやな。ほな、明日一緒に実家帰ろう。オヤジもオカンも楽しみにしてると思うわ」
それに、ようことの将来を考えてなかったわけでもない。いつか一緒になろうと思っていた。一緒になりたい。そう思ったのは、離婚してからこの子が初めてだった。両親もようこなら気に入ってくれるはずだ。
「ほんとに?私も凄く楽しみー」
「ようこちゃんならともの両親に気にいってもらえそうやね」
「彩美さん、ありがとうございます!もうすぐ田坂ようこだー」
中元が笑い出すのをこらえている。
(人事だと思って楽しみやがって…)
中元を睨んだが、正直、悪い気はしていなかった。
「ようこちゃん、式には呼んでな」
「もちろんです!中元さん。彩美さんもきてくださいね!」
そう言ってはしゃぐようこは、純粋に可愛かった。
(幸せにしてやらないと。守ってやらないとな)
そう思った。
いや、ようこだけじゃない。中元も彩美も、オレの大切な人たち全部、守ってやる。不幸になったり、もし死んだりしたって、そんなものなかったことにしてやる。実験のためのデータ集めでもいい。利用されてたっていい。みんなが幸せになるなら、そのためだったら…消してやる。何人でも……
「とも、また怖い顔してる」
また、考えてしまっていた。
「私のこと守ってやるって考えてるんですよ、きっと」
今度はあながち、間違いでもなかった。
おおはしゃぎのようこが彩美に言う。
「ありがとう。ようこちゃんもめっちゃ可愛いよ。ともなんかにもったいないわ」
年が明けて2月になっていた。大阪での仕事を無事に終えたので来週から東京へ戻ることになってたが、自分が東京へ戻る前に、中元、彩美とどうしても会っておきたかったので、今日、飲みに行くことにしていた。また、約束した覚えはないのだが、ようこがこの日の夕方からこちらに来ることになっていたので、ようこもこの会に参加していた。
おそらく、ようことの約束の記憶がないのは金城麻里を消した影響だ。金城麻里のいない過去では、ようこは今日こっちにくることになっていたのだろう。
「ようこちゃん、年末以来やから2か月振りくらいやな。もっと大阪来てくれたらええのに」
中元の会話から察するに金城麻里がいない過去でも、年末、おれは少なくてもこの2人にはようこを紹介しているらしい。自分の記憶では野球部全員に紹介したが、実際はどうなのだろう…
「ありがとうございます。私もともくんがいる間にもっと来たかったんですけど、中々これなくて。お二人もまた東京に遊びにきてくださいね」
ようこはそんなに大阪へ来なかったのか。自分の知る過去と若干は変わっているはずだから、話に入りづらい。
「また行かせてもらうな。田坂、来週戻るねんな。今回は野球部で集まられへんかったけど、またみんなで集まりたいな」
野球部では集まってなかったのか。そこは変わっているらしい。自分の知る過去と細かいところでいろいろと変わっていそうだが、一番嬉しい変化は目の前の二人が幸せそうなことだ。以前に感じた違和感のようなものはまったく感じられない。そんな二人を見れて、今日は満足だ。
「そやな。また集まろう。みんな、元気なんか?」
「おう、元気やぞ!ただ、小久保がなぁ」
チラっと中元が彩美を見る。
「小久保がどうしたん?」
「とも、小久保くんな、不倫してて大変やってん」
「え?あいつ独身やろ?」
「そやねんけど、付き合ってる相手が人妻やってん」
何やってんだあいつは…。今度は小久保か。うちの野球部にはそんなやつしかいないのか。
「でも、『大変やった』ってことはもう終わったん?」
「うん。旦那さんにバレて最初は離婚ってなってたらしいねんけどな、結局離婚せーへんってことになって、小久保くんがいくらか慰謝料払って終わったらしい。かなりへこんでたわ」
どんな理由があっても悪いのは小久保と不倫相手だ。今回はその旦那さんに同情する。
「ほんまな、お前らええ加減にしとけよ…」
「『お前ら?』田坂、誰のこと言うてんねん」
しまった。中元の不倫はもうないんだった。自分で消したんだ。
「いっぺいくん。なんか悪さしてんの?」
彩美が中元を覗きこむ。
「してるわけないやろ!田坂、お前なんかオレに恨みでもあんのか!」
「ごめんごめん、ちょっと勘違い。でも、お前ほんまに何もしてへんやろな?」
「田坂!なんやねんお前は、してるわけないやろ!!大好きな嫁がおんのに!!」
「いっぺいくん!」
彩美が中元の手の甲をつねる。
「正直に言い!」
「ほんまに何もしてないわ!おい!田坂!!」
この中元を見る限り、ほんとに何もしてなさそうだ。でも、お前はとんでもないことをしてたんだ。だから、しばらくそうされてろ。
「田坂!何笑ってんねんお前は!彩美、いたいー!」
微笑ましい光景だ。やっぱりこの2人はこうでないと。この2人にギクシャクした感じなんて、似合わない。
「彩美さん!中元さん不倫とかしてないですよ!そんなタイプに見えないですもん。ともくん!なんでそんなこと言うの!」
そんなタイプに見えなくても、実際にしてたんだよ。でも、もうぼちぼちいいか。
「彩美、ごめんごめん。中元なんもしてないよ。ただ聞いてみただけ。ほんまにこいつがそんなんしててオレがそれを知ってたら、嫁のお前の前で『何もしてないか?』とか聞かんわ」
「まあ、それもそうか」
中元の手を離す彩美。
「痛かったー。田坂、おれお前になんかしたか?ええ加減にしてくれよ」
「はは。悪い悪い。でもな中元、今後どんなことがあってもな、不倫だけはあかんぞ」
「お前に言われんでもわかってるわ!小久保見てても、めちゃくちゃしんどそうやったし、そもそも浮気なんかするか!」
小久保なんかぜんぜんましだ。お前に比べたら。
「ともくん、きっと幸せなお二人を見て羨ましくなったんです、ごめんなさい。だから、私たちもお二人に負けないくらい幸せになります!」
彩美が笑う。こういうところでズレたことを言って、ようこは空気を和ませてくれる。もちろん本人に『場の空気を和ませよう』などという考えは一切ないが、ありがたい。そして和やかな空気の中、4人の会話は弾んでいった。
来週からはまた東京だ。
中元や彩美、しげさんにもしばらく会えなくなるが、次に帰ってきたとき何かがおかしくなっていることはもうないだろう。もし金城麻里ような奴が現れていたら、おれがまた消してやる。
「とも、どうしたん?怖い顔して」
少し酔ったのかもしれない。そんなことを考えて険しい表情をしていたらしい。
「いや、ちょっと考えごと」
どうも人を消すことを考えてるときは表情が険しくなるみたいだ。
「わたしのことをね、守らないとって思ってるんですよ。ともくん、一緒にいるときたまに今みたいに怖い顔することあるんですけどね。結婚して一緒になるんで、きっとそう思ってくれてるんですよ」
いや、ぜんぜん違うねんけどな…。え?結婚?
「ようこ、結婚って?」
まだ具体的にそんな話してないはずだ。思わずようこに聞いていた。
「だって、明日ご両親に紹介してくれるって。もうそれって結婚ってことじゃん。ね、彩美さん」
「そやね。とも!早くちゃんとプロポーズせんとな」
彩美がこちらを見ていたずらっぽく笑う。
「両親に紹介?そんな話…」
(そうか、またか…)
おそらく、金城麻理を消したことによる過去の変化だ。だから自分で覚えてるわけがない。
(ほんとに、何がどう影響するかわからないな…)
携帯を確認してみる。案の定、母親から
『明日二人で来るの待ってるからなー』
というメールがあった。
「田坂、ええやんけ。ようこちゃんなら。楽しい夫婦生活になりそやな」
「中元、いきなり言われてもな…」
「何でよ!今日いきなり言ったわけじゃないじゃん!もう結婚みたいな感じになってたじゃん!」
ようこが睨んでくる。ごもっともだが、こっちは今日いきなりなのだ。でも、ようこには関係ない。こっちの都合だ。もし本当にそんな話を進めていたのなら、「そんな話知らない」では可哀そうすぎる。それに…
「わかった。そやな。ほな、明日一緒に実家帰ろう。オヤジもオカンも楽しみにしてると思うわ」
それに、ようことの将来を考えてなかったわけでもない。いつか一緒になろうと思っていた。一緒になりたい。そう思ったのは、離婚してからこの子が初めてだった。両親もようこなら気に入ってくれるはずだ。
「ほんとに?私も凄く楽しみー」
「ようこちゃんならともの両親に気にいってもらえそうやね」
「彩美さん、ありがとうございます!もうすぐ田坂ようこだー」
中元が笑い出すのをこらえている。
(人事だと思って楽しみやがって…)
中元を睨んだが、正直、悪い気はしていなかった。
「ようこちゃん、式には呼んでな」
「もちろんです!中元さん。彩美さんもきてくださいね!」
そう言ってはしゃぐようこは、純粋に可愛かった。
(幸せにしてやらないと。守ってやらないとな)
そう思った。
いや、ようこだけじゃない。中元も彩美も、オレの大切な人たち全部、守ってやる。不幸になったり、もし死んだりしたって、そんなものなかったことにしてやる。実験のためのデータ集めでもいい。利用されてたっていい。みんなが幸せになるなら、そのためだったら…消してやる。何人でも……
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