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ルモン大帝国編2
262.救世主は思わぬところから
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「ユキノちゃん? 食べれないよね? どうやってお腹いっぱいになるまで食べたの?」
ノムルからの冷静なツッコミが入った。
雪乃とムダイは固まる。互いに目配せしあい、どう誤魔化すか考える。
しかし、救世主は思わぬところからやってきた。
「なっとう? 我が国ではトーフと呼ぶが?」
不思議そうにぽつりと言ったカイに、雪乃とムダイは首を向ける。
「こちらに来て、初めてこちらが正しいと思いました」
「同意するよ。納豆と豆腐の命名は、大メマ最大の謎だからね」
うんうんとばかりに、雪乃とムダイはしっかり頷き合う。
「くっ。俺もいつかユキノちゃんの故郷に行ってやる。同郷だからって図に乗るなよ? ムダイ!」
嫉妬するノムルに嘆息しながらも、朝食を終えた面々は、自由にくつろぎだした。
雪乃はローズマリナと一緒に、窓の外を流れる景色を楽しむ。
予定よりも遅れて、夕方前に機関車は帝都ネーデルに到着した。
駅に現れたムダイの姿に、人々の視線が注がれる。ネーデルが誇るSランク冒険者だ。その上、柔和な面立ちのイケメンである。
そこここから嘆息や黄色い声が上がっていた。
「ムダイさんは人気者なのですね」
「まあね」
否定するでも自慢するでもなく、ムダイは当たり前のように答える。完全に慣れているようだ。
日暮れまでにはまだ時間があるので、このまま冒険者ギルドへ向かう。ナルツがいるかは分からないが、一刻も早く会いたいだろうと、雪乃から提案した。
そうしなければ、日が暮れると眠ってしまう雪乃に遠慮して、ローズマリナは言い出さないと考えたのだ。
ゴリンを発つ際にムダイが手紙を送っていたが、こんなに早く到着するとは思っていないだろう。普通ならばもう一月半は掛かる距離なのだ。
それでもフレックはいるはずであるし、最短で会える時間を知ることはできるだろうと、ムダイも賛同した。
駅近くに建てられた冒険者ギルドの扉が開く。
からんっと乾いた木が打ち合う音がして、ギルド内にいた人々の意識が集まった。
真っ赤な男を目に留めた者から次々と相好を崩し、警戒していた視線は憧れの眼差しへと変わっていく。
「お帰りなさい、ムダイさ」
と、歓迎の言葉を述べかけた冒険者たちの視線が、赤い男の後ろにいる人物を捕らえて、固まった。笑顔のまま、瞬きさえ忘れられている。
ドライアイになりそうだと、雪乃は少しばかり心配しながら彼らを見ていた。
たっぷり二十秒ほど経過してから、四階建ての建物を震わせるような悲鳴が、一斉に上がる。
雪乃は驚いてびくりと震え、カイは耳を押さえてぷるぷると震えている。ローズマリナも目を丸くしていた。
「防御魔法を!」
「総員退避!」
騒ぎ逃げ惑う人々。
「何があった?」
騒ぎを聞きつけたギルドマスターのルッツが、階段から駆け下りてくる。
入口近くにいる赤い男に口元を緩めて声を掛けようとして、その背後にいる存在に白目を剥いた。
「幻覚が見える。部屋に戻って寝よう」
彼は何も見なかったことにして、階段を上っていった。
冒険者ギルドの様相に、ムダイの口端がひくひくと震えている。カイとローズマリナは、事情は知らないものの、なんとなく理解して、ノムルに胡乱な視線を向けた。
「ムダイさんの仰るとおり、多大なトラウマを植え付けてしまっていたようです。この世界に心理カウンセラーはおられるのでしょうか?」
雪乃はふむうっと唸ってから、薬草図鑑をめくると、精神安定作用のあるカモネーギの花を一輪、咲かせた。決してネギを背負ったカモではない。小さな小菊のような白い花だ。
ぷちりと摘み取ると、ムダイのマントを引っ張る。
「この花を煎じて薄めて使ってください。精神安定の効能があります。効能が強いので、ここにいる全員分を賄えると思います」
「わかった」
ムダイは雪乃たちから離れると受付に行き、一言二言話してカモネーギを渡した。話しかけられた職員は、急いで奥へと消える。
しばらくすると、リンゴに似た甘酸っぱい香りが漂ってきた。
職員が大きな樽を持って出てきて、声を張り上げる。
「精神安定剤だ。必要な者は自由に飲んでいいぞ」
その一声に、職員も冒険者たちも駆け寄る大騒ぎとなった。一輪の花から煮出し、薄められただけの水が、まるで金塊か何かのようだ。
「しかしネーデルの騒動は、ギルドが吹き飛んだだけで、パーパスやオーレンに比べれば大したことなかったはずなのですが」
ぽてりと幹を傾げる雪乃に、薬水に手を伸ばしていた者たちの目が向かう。
すでに飲んでいた者はぴくりと反応しただけだが、まだ飲んでいない者の中には、白目になってがくりと膝を突いた者もいた。
「あ、あれが大したことじゃなかったって……」
当時は雪乃も驚いていたが、その後の旅も考慮すると、事件ベストテンからもこぼれ落ちそうな出来事だった。
「あれ? もう来てたんですか? まだ準備できてないですよ?」
からりと木の打ち合う音がして振り返れば、松葉杖を突くフレックが立っていた。
義手と義足を付けていたが、袖先から見えるそれは手の形をしておらず、鉤状に曲がった細い指と、まっすぐに伸びた指の二本だけだった。
一目で義手と分かる手に、ローズマリナとムダイの目が一瞬だけ大きくなった。
「やっぱり早かったか。ナルツは? まさか遠征に出てるとかはないよね?」
動揺を隠すように、困ったように眉を下げながらも、軽い口調で問うたムダイに、フレックも困ったように笑う。
「それは大丈夫なんですけど、ちょっと立て込んでまして。えっと、宿はもう取りましたか?」
「いいや。さっき戻ったばかりだからね。帝都ホテルにでも部屋を用意させる予定だよ」
フレックとムダイの間で話は進んでいく。
怯えている野次馬冒険者たちの前で話すのも良くないということで、場所を移動することになった。
冒険者ギルドの前に停めてあった車に、フレックは一行を案内する。
車と呼ばれていても、地球の車とは違う。円盤状のUFOというやつだ。ドーム状の蓋がぱかりと上に開き、歩道側の側面を扉のように引くと、中に乗り込めるようになっていた。
ちらりと、フレックの視線が雪乃に向かう。
「ユキノちゃんは、ノムルさんの膝の上で良いかな? 俺の膝でも良いけ」
言いかけた言葉を、フレックは飲み込んだ。額から汗が滴り落ちる。
ノムルからの冷静なツッコミが入った。
雪乃とムダイは固まる。互いに目配せしあい、どう誤魔化すか考える。
しかし、救世主は思わぬところからやってきた。
「なっとう? 我が国ではトーフと呼ぶが?」
不思議そうにぽつりと言ったカイに、雪乃とムダイは首を向ける。
「こちらに来て、初めてこちらが正しいと思いました」
「同意するよ。納豆と豆腐の命名は、大メマ最大の謎だからね」
うんうんとばかりに、雪乃とムダイはしっかり頷き合う。
「くっ。俺もいつかユキノちゃんの故郷に行ってやる。同郷だからって図に乗るなよ? ムダイ!」
嫉妬するノムルに嘆息しながらも、朝食を終えた面々は、自由にくつろぎだした。
雪乃はローズマリナと一緒に、窓の外を流れる景色を楽しむ。
予定よりも遅れて、夕方前に機関車は帝都ネーデルに到着した。
駅に現れたムダイの姿に、人々の視線が注がれる。ネーデルが誇るSランク冒険者だ。その上、柔和な面立ちのイケメンである。
そこここから嘆息や黄色い声が上がっていた。
「ムダイさんは人気者なのですね」
「まあね」
否定するでも自慢するでもなく、ムダイは当たり前のように答える。完全に慣れているようだ。
日暮れまでにはまだ時間があるので、このまま冒険者ギルドへ向かう。ナルツがいるかは分からないが、一刻も早く会いたいだろうと、雪乃から提案した。
そうしなければ、日が暮れると眠ってしまう雪乃に遠慮して、ローズマリナは言い出さないと考えたのだ。
ゴリンを発つ際にムダイが手紙を送っていたが、こんなに早く到着するとは思っていないだろう。普通ならばもう一月半は掛かる距離なのだ。
それでもフレックはいるはずであるし、最短で会える時間を知ることはできるだろうと、ムダイも賛同した。
駅近くに建てられた冒険者ギルドの扉が開く。
からんっと乾いた木が打ち合う音がして、ギルド内にいた人々の意識が集まった。
真っ赤な男を目に留めた者から次々と相好を崩し、警戒していた視線は憧れの眼差しへと変わっていく。
「お帰りなさい、ムダイさ」
と、歓迎の言葉を述べかけた冒険者たちの視線が、赤い男の後ろにいる人物を捕らえて、固まった。笑顔のまま、瞬きさえ忘れられている。
ドライアイになりそうだと、雪乃は少しばかり心配しながら彼らを見ていた。
たっぷり二十秒ほど経過してから、四階建ての建物を震わせるような悲鳴が、一斉に上がる。
雪乃は驚いてびくりと震え、カイは耳を押さえてぷるぷると震えている。ローズマリナも目を丸くしていた。
「防御魔法を!」
「総員退避!」
騒ぎ逃げ惑う人々。
「何があった?」
騒ぎを聞きつけたギルドマスターのルッツが、階段から駆け下りてくる。
入口近くにいる赤い男に口元を緩めて声を掛けようとして、その背後にいる存在に白目を剥いた。
「幻覚が見える。部屋に戻って寝よう」
彼は何も見なかったことにして、階段を上っていった。
冒険者ギルドの様相に、ムダイの口端がひくひくと震えている。カイとローズマリナは、事情は知らないものの、なんとなく理解して、ノムルに胡乱な視線を向けた。
「ムダイさんの仰るとおり、多大なトラウマを植え付けてしまっていたようです。この世界に心理カウンセラーはおられるのでしょうか?」
雪乃はふむうっと唸ってから、薬草図鑑をめくると、精神安定作用のあるカモネーギの花を一輪、咲かせた。決してネギを背負ったカモではない。小さな小菊のような白い花だ。
ぷちりと摘み取ると、ムダイのマントを引っ張る。
「この花を煎じて薄めて使ってください。精神安定の効能があります。効能が強いので、ここにいる全員分を賄えると思います」
「わかった」
ムダイは雪乃たちから離れると受付に行き、一言二言話してカモネーギを渡した。話しかけられた職員は、急いで奥へと消える。
しばらくすると、リンゴに似た甘酸っぱい香りが漂ってきた。
職員が大きな樽を持って出てきて、声を張り上げる。
「精神安定剤だ。必要な者は自由に飲んでいいぞ」
その一声に、職員も冒険者たちも駆け寄る大騒ぎとなった。一輪の花から煮出し、薄められただけの水が、まるで金塊か何かのようだ。
「しかしネーデルの騒動は、ギルドが吹き飛んだだけで、パーパスやオーレンに比べれば大したことなかったはずなのですが」
ぽてりと幹を傾げる雪乃に、薬水に手を伸ばしていた者たちの目が向かう。
すでに飲んでいた者はぴくりと反応しただけだが、まだ飲んでいない者の中には、白目になってがくりと膝を突いた者もいた。
「あ、あれが大したことじゃなかったって……」
当時は雪乃も驚いていたが、その後の旅も考慮すると、事件ベストテンからもこぼれ落ちそうな出来事だった。
「あれ? もう来てたんですか? まだ準備できてないですよ?」
からりと木の打ち合う音がして振り返れば、松葉杖を突くフレックが立っていた。
義手と義足を付けていたが、袖先から見えるそれは手の形をしておらず、鉤状に曲がった細い指と、まっすぐに伸びた指の二本だけだった。
一目で義手と分かる手に、ローズマリナとムダイの目が一瞬だけ大きくなった。
「やっぱり早かったか。ナルツは? まさか遠征に出てるとかはないよね?」
動揺を隠すように、困ったように眉を下げながらも、軽い口調で問うたムダイに、フレックも困ったように笑う。
「それは大丈夫なんですけど、ちょっと立て込んでまして。えっと、宿はもう取りましたか?」
「いいや。さっき戻ったばかりだからね。帝都ホテルにでも部屋を用意させる予定だよ」
フレックとムダイの間で話は進んでいく。
怯えている野次馬冒険者たちの前で話すのも良くないということで、場所を移動することになった。
冒険者ギルドの前に停めてあった車に、フレックは一行を案内する。
車と呼ばれていても、地球の車とは違う。円盤状のUFOというやつだ。ドーム状の蓋がぱかりと上に開き、歩道側の側面を扉のように引くと、中に乗り込めるようになっていた。
ちらりと、フレックの視線が雪乃に向かう。
「ユキノちゃんは、ノムルさんの膝の上で良いかな? 俺の膝でも良いけ」
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