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湿地の川に浮くアパート
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アマゾンの湿地帯を連想させる、湿度の高い密林の川に俺のアパートは浮いていた。どこかからワニでも飛び出してきそうな深い霧に包まれており、川に流れは少なく意外にも水は澄んでいる。しかし水中は夜の帳でそこは見えず、ただただ不気味な静穏を守っている。
俺は自室に付いている舵の横にあるレバーを引く、段階を踏みながら鈍い音を立ててレバーは倒れていき、音に合わせて屋根の方からカラカラと帆が開く音がする。
俺は舵を切って、僅かな川の流れを船体に、緩やかな風を帆に受けて進み出した。
目的地などなく、ただアパートを進める。その高揚感で胸が高まる。
窓から見えるのは霧と密林の樹木。熱帯林のような鮮やかさはなく、ただただ不気味に広がる霧が旅への不安と期待を演出する。
少し窓をのぞき込むとすぐ下にある水面に、アパートの移動で生まれる波紋が美しい波状を描いていた。
ただボーッと波紋を眺めていると、水中に黒い影が動くのが見えた。どうぶつの森みたいな魚影だなとボンヤリ考える。
そういえば起きてから何も食べてないなと空腹を思い出し、部屋の押入れから網を取り出し、魚を取って食べることにした。
レバーを戻して帆をしまい。レバーの横についてるペダルを踏むと、下の方から鉄の鎖が空回る音が聞こえる。空回る音が終わってペダルを離し、少し待つと慣性による僅かな衝撃を受ける。どうやらしっかりと鎖は降りたようだ。
早速窓から外を見ると、食いがいのありそうな大き魚影を見つけた。逃げられないようにゆっくりと水面に網を近ずけ、魚影が止まったところで一気に網を振る。しかしかすりもせず魚影は逃げてしまった。思っていたよりも深いところに魚はいるようだ。
遠近感を再確認し、アパートのドアから廊下へ出る。廊下というよりもテラスのような吹き抜けになっているこの場所は、魚を取るには格好の場所と言える。
廊下からは直ぐに3つの魚影を確認できた。
慌てず慎重に網を近ずけ、振る。
しかしまたも空振り。少々苛立ちを覚えるが、気にせず次の魚影を追う。すると川の少し先、川幅が膨らんだ湖とも呼べるような広がりの先に魚影の魚群を見つけた。
魚影群に興奮し、急いで部屋へ戻り、ペダルを素早く二回踏む。すると鎖が巻かれ始め、アパート全体が小さな地震のような揺れを始める。埃が舞わせながら錨を収納し、すぐに帆で風を受ける。
アパートは思った速度で思った通りに動き、すぐに先ほどの魚影群があったところへ着いた。着くとともに俺は網を取り廊下へ駆け出す。
魚影群はすぐに見つかった。
先程は遠くて分からなかったが、魚影の一個一個が大きく、魚影のレイヤーとでも呼べばいいのか、すごく深くまでたくさんいるように見える。
この機を逃す手はないと、俺は網を振り返る。するとどうだろう、アパートは魚影群がある場所を通り抜けて勝手に進んで行ってしまっている。
帆をしまい忘れた。
自身の犯した痛恨のミスに頭を抱える。そんなことをしているうちに魚影群は離れて行き、すぐに姿が見えなくなってしまった。
逃した魚は大きいとは、正にこのことを言うのだろう。魚を逃した徒労感と、空腹が一変にやってきて、少しの間惚けてしまった。
アパートはその間も流れ続け、次の瞬間大きな音と衝撃が襲ってくる。
座礁したのだ。
そのことはすぐに理解できた。廊下からも、霧がかった先に砂浜と海岸のような岩場が広がっているのが見える。
瞬間的混乱と現実を理解した上で理解できぬ、強烈な不安感が襲ってきた。
アパートの損傷具合は?
どうやって直す?
材料は?
そもそも構造に対する知識は?
どこか故障してる?
故障箇所はどうやったら分かる?
それを調べる間の食料は?
たまたま漂流したこの岸は安全?
岸の先に何がある?
武器はある?
誰か助けてくれる人は?
…それから…それから
と、頭をフル回転させるが、状況整理も出来ず、頭の中がどんどんぐちゃぐちゃになっていき、頭とお腹の滲むような痛みから、自分が今、強いストレスを受けていることを自覚する。
一旦考えることを辞め、アパートの自室に戻り、押入れから残り少なくなっていたので、いざという時にとっておいたタバコを一本取り出す。
そこらへんに転がっていたマッチも拾い上げ、岸へと出て火をつける。
紫煙の煙が口に広がり、ゆっくりと深呼吸するように煙を肺へと入れる。タバコにマッチで火をつけた時の最初の一口に勝るものはないというほど豊かな煙を肺に受け、ストレスの軽減を自覚し、少し冷静さを取り戻した。
残り少ない貴重な嗜好品のため、しっかり根元まで吸ってから火を靴底で消す。
改めて周囲を見渡すと砂浜があるのはほんの一部で、全体的に岩肌が多い。
アパートは見事に座礁し傷ついていたが、不幸中の幸いか内部にまで傷が入っているようには見えなかった。
とはいえ、どのパーツも一度作動確認が必要だろうと感じ、その量を想像してウンザリする。
それよりも今早急に対応しなけらばならないのは食料だ。
腹が減ってはなんとやら。俺は食料を探す前準備として軽く岸を歩いてみることにした。岸は基本的に岩場だらけだが、所々に小高くなっているところがあり、その上からはツタが垂れ、緑の部分も目視できるので、もしかしたらここを登れば果物か何か手に入るかもしれない。
簡単な現状理解と目的確認が終わると、自然と不安は薄くなっていた。
試しに近場にあった小高い所へやってきた。ほどよくツタが垂れてきており、これをつたえば登るのは簡単そうだ。
早速ツタを掴み軽く体重をかけて安全を確認し、一歩一歩足元をしっかりと確認しながら登り始めた。
時々ツタを変え、引っ張って安全を確認し進む。そんな登り方に少し慣れ始めた頃、次のツタと掴んだものに強い違和感を覚えた。
まず太かった。今までのツタの3倍以上の直径があったと思う。それはひんやりとした触り心地で、表面は鱗のようなのに覆われていた。慌てて掴んだ蛇を思いっきり引いてしまい、蛇の全貌が目の前に現れる。
滑り落ちぬように先ほどのまで掴んでいたツタを必死に掴み、改めて蛇を観察する。全身に光沢のかかった深い緑色をしており、全長は人の子供と同じくらいだろうか?蛇は引っ張られて落ちた窪地で塒をまいており、全体像ははっきりとしないが、とにかく大きいということは分かる。そしてなによりも特徴的なのが首から先だ。胴体と表現して良いのだろうか?その胴体から首が二つ伸びており、それぞれに頭が生えていた。
ツインヘッドスネークだ。
頭の中で最大限の警鐘がなり、恐怖心が背筋を覆った。しかし同時に蛇の肉という食料を見つけた期待も湧いていた。
(これを捕まえて調理すれば食える!)
俺の腹が警鐘と恐怖心を無視して皮算用を始める。蛇を食べたことはもちろん、調理したことなど一度もないが、食えないものではないはずだ。毒も頭にあるだけで、頭さえ落としてしまえば胴体は無毒だったはずだ。
湧き出るヨダレを堪え、意を決して蛇へ踊りかかる。それは冷静さを失った、あまりにも無謀な正面突破だった。蛇の二つの頭はこちらの動きを何倍も上回る素早さで、腕に噛み付いてきた。
腕に稲妻が走ったようだった。注射針を刺したところから注射針が増殖し体内を駆け巡るような、刺すとも貫くとも言えぬ神経に直接触れるような鋭い痛みで体が弛緩し途端に動かなくなる。これだけの痛みにもかかわらず、呻くだけで野田内回ることも出来ない。この世の現実的な痛みが全てまとまってきたような痛みだった。あまりの痛みに俺は目を覚ました。
俺は自室に付いている舵の横にあるレバーを引く、段階を踏みながら鈍い音を立ててレバーは倒れていき、音に合わせて屋根の方からカラカラと帆が開く音がする。
俺は舵を切って、僅かな川の流れを船体に、緩やかな風を帆に受けて進み出した。
目的地などなく、ただアパートを進める。その高揚感で胸が高まる。
窓から見えるのは霧と密林の樹木。熱帯林のような鮮やかさはなく、ただただ不気味に広がる霧が旅への不安と期待を演出する。
少し窓をのぞき込むとすぐ下にある水面に、アパートの移動で生まれる波紋が美しい波状を描いていた。
ただボーッと波紋を眺めていると、水中に黒い影が動くのが見えた。どうぶつの森みたいな魚影だなとボンヤリ考える。
そういえば起きてから何も食べてないなと空腹を思い出し、部屋の押入れから網を取り出し、魚を取って食べることにした。
レバーを戻して帆をしまい。レバーの横についてるペダルを踏むと、下の方から鉄の鎖が空回る音が聞こえる。空回る音が終わってペダルを離し、少し待つと慣性による僅かな衝撃を受ける。どうやらしっかりと鎖は降りたようだ。
早速窓から外を見ると、食いがいのありそうな大き魚影を見つけた。逃げられないようにゆっくりと水面に網を近ずけ、魚影が止まったところで一気に網を振る。しかしかすりもせず魚影は逃げてしまった。思っていたよりも深いところに魚はいるようだ。
遠近感を再確認し、アパートのドアから廊下へ出る。廊下というよりもテラスのような吹き抜けになっているこの場所は、魚を取るには格好の場所と言える。
廊下からは直ぐに3つの魚影を確認できた。
慌てず慎重に網を近ずけ、振る。
しかしまたも空振り。少々苛立ちを覚えるが、気にせず次の魚影を追う。すると川の少し先、川幅が膨らんだ湖とも呼べるような広がりの先に魚影の魚群を見つけた。
魚影群に興奮し、急いで部屋へ戻り、ペダルを素早く二回踏む。すると鎖が巻かれ始め、アパート全体が小さな地震のような揺れを始める。埃が舞わせながら錨を収納し、すぐに帆で風を受ける。
アパートは思った速度で思った通りに動き、すぐに先ほどの魚影群があったところへ着いた。着くとともに俺は網を取り廊下へ駆け出す。
魚影群はすぐに見つかった。
先程は遠くて分からなかったが、魚影の一個一個が大きく、魚影のレイヤーとでも呼べばいいのか、すごく深くまでたくさんいるように見える。
この機を逃す手はないと、俺は網を振り返る。するとどうだろう、アパートは魚影群がある場所を通り抜けて勝手に進んで行ってしまっている。
帆をしまい忘れた。
自身の犯した痛恨のミスに頭を抱える。そんなことをしているうちに魚影群は離れて行き、すぐに姿が見えなくなってしまった。
逃した魚は大きいとは、正にこのことを言うのだろう。魚を逃した徒労感と、空腹が一変にやってきて、少しの間惚けてしまった。
アパートはその間も流れ続け、次の瞬間大きな音と衝撃が襲ってくる。
座礁したのだ。
そのことはすぐに理解できた。廊下からも、霧がかった先に砂浜と海岸のような岩場が広がっているのが見える。
瞬間的混乱と現実を理解した上で理解できぬ、強烈な不安感が襲ってきた。
アパートの損傷具合は?
どうやって直す?
材料は?
そもそも構造に対する知識は?
どこか故障してる?
故障箇所はどうやったら分かる?
それを調べる間の食料は?
たまたま漂流したこの岸は安全?
岸の先に何がある?
武器はある?
誰か助けてくれる人は?
…それから…それから
と、頭をフル回転させるが、状況整理も出来ず、頭の中がどんどんぐちゃぐちゃになっていき、頭とお腹の滲むような痛みから、自分が今、強いストレスを受けていることを自覚する。
一旦考えることを辞め、アパートの自室に戻り、押入れから残り少なくなっていたので、いざという時にとっておいたタバコを一本取り出す。
そこらへんに転がっていたマッチも拾い上げ、岸へと出て火をつける。
紫煙の煙が口に広がり、ゆっくりと深呼吸するように煙を肺へと入れる。タバコにマッチで火をつけた時の最初の一口に勝るものはないというほど豊かな煙を肺に受け、ストレスの軽減を自覚し、少し冷静さを取り戻した。
残り少ない貴重な嗜好品のため、しっかり根元まで吸ってから火を靴底で消す。
改めて周囲を見渡すと砂浜があるのはほんの一部で、全体的に岩肌が多い。
アパートは見事に座礁し傷ついていたが、不幸中の幸いか内部にまで傷が入っているようには見えなかった。
とはいえ、どのパーツも一度作動確認が必要だろうと感じ、その量を想像してウンザリする。
それよりも今早急に対応しなけらばならないのは食料だ。
腹が減ってはなんとやら。俺は食料を探す前準備として軽く岸を歩いてみることにした。岸は基本的に岩場だらけだが、所々に小高くなっているところがあり、その上からはツタが垂れ、緑の部分も目視できるので、もしかしたらここを登れば果物か何か手に入るかもしれない。
簡単な現状理解と目的確認が終わると、自然と不安は薄くなっていた。
試しに近場にあった小高い所へやってきた。ほどよくツタが垂れてきており、これをつたえば登るのは簡単そうだ。
早速ツタを掴み軽く体重をかけて安全を確認し、一歩一歩足元をしっかりと確認しながら登り始めた。
時々ツタを変え、引っ張って安全を確認し進む。そんな登り方に少し慣れ始めた頃、次のツタと掴んだものに強い違和感を覚えた。
まず太かった。今までのツタの3倍以上の直径があったと思う。それはひんやりとした触り心地で、表面は鱗のようなのに覆われていた。慌てて掴んだ蛇を思いっきり引いてしまい、蛇の全貌が目の前に現れる。
滑り落ちぬように先ほどのまで掴んでいたツタを必死に掴み、改めて蛇を観察する。全身に光沢のかかった深い緑色をしており、全長は人の子供と同じくらいだろうか?蛇は引っ張られて落ちた窪地で塒をまいており、全体像ははっきりとしないが、とにかく大きいということは分かる。そしてなによりも特徴的なのが首から先だ。胴体と表現して良いのだろうか?その胴体から首が二つ伸びており、それぞれに頭が生えていた。
ツインヘッドスネークだ。
頭の中で最大限の警鐘がなり、恐怖心が背筋を覆った。しかし同時に蛇の肉という食料を見つけた期待も湧いていた。
(これを捕まえて調理すれば食える!)
俺の腹が警鐘と恐怖心を無視して皮算用を始める。蛇を食べたことはもちろん、調理したことなど一度もないが、食えないものではないはずだ。毒も頭にあるだけで、頭さえ落としてしまえば胴体は無毒だったはずだ。
湧き出るヨダレを堪え、意を決して蛇へ踊りかかる。それは冷静さを失った、あまりにも無謀な正面突破だった。蛇の二つの頭はこちらの動きを何倍も上回る素早さで、腕に噛み付いてきた。
腕に稲妻が走ったようだった。注射針を刺したところから注射針が増殖し体内を駆け巡るような、刺すとも貫くとも言えぬ神経に直接触れるような鋭い痛みで体が弛緩し途端に動かなくなる。これだけの痛みにもかかわらず、呻くだけで野田内回ることも出来ない。この世の現実的な痛みが全てまとまってきたような痛みだった。あまりの痛みに俺は目を覚ました。
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