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2026
佐世保港防空戦 〜蒼空に舞う火花〜
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黄燐の花が敵機の編隊を包み込むように開く
「三式砲弾炸裂確認 撃墜機無し 被弾機はある模様効力射
次弾装填急げ 敵機は高速 まもなく高角砲射程圏内」
「高角砲分隊うちーかーた始めー」
ドン ドンドン ドドン ドン
大和だけでも12基24門備えられた12.7糎連装高角砲
それが艦隊全体の高角砲だと112門
空がカラフルな色の煙で包まれる
「命中弾一発確認 敵機主翼破損 錐揉みで堕ちていきます」
「対空機銃射程内 投射開始」
バリバリバリバリバリバリバリ
機銃用の管制装置を使いながら撃つが
敵機が早すぎてなかなか当たらない
砲煙と轟音で艦橋内にいても近くではなさければ何を言っているのか聞こえない
「主砲装填完了 次弾投射 目標 まっすぐ突っ込んでくる敵機」
800キロほどの速度で艦首の方から水面ギリギリを飛んでくる敵機
それにピタリと照準を合わせて
測距儀内の射撃員がトリガーを引いた
「ってーーーー!!!」
艦の前部の水面を爆風が抉り
その爆風が甲板に散らばっていた機銃の空薬莢を吹き飛ばす
放たれた6発の弾丸は回転しながら
水平に飛行し敵機の真正面200mで炸裂
黄燐弾子が敵を包み込み
三式弾の外殻の欠片がエンジンに吸い込まれ
コクピットを叩き割った
主翼をもがれた敵機はそのまま海上に突っ込み
派手な水飛沫と搭載弾薬の爆炎をあげた
「敵弾直上!突っ込んできます!」
噴進式の爆弾が大和目掛けて突っ込んでくる
「総員衝撃備え!!!!!」
シュゥゥゥゥ ゴン!!!
真上から突っ込んできた敵弾は大和の左舷後部機銃群に命中
木製甲板に突き刺さったミサイルは
0.5秒ほど遅れて炸裂した
その時の大和乗組員が知る由もないが
この時の弾頭は160キロ成形炸薬弾(HEAT弾)であり
そのモンロー効果により大和型より薄い装甲圧を持つ榛名、伊勢などでは
簡単に貫通されてしまう
しかし、大和の水平装甲210㎜という分厚い装甲のおかげで
被害は爆風と破片による機銃4機故障
死傷者30人 艦バイタルパートへのダメージはゼロだった
「後部艦橋左部甲板命中弾!装甲貫徹被害なし 機銃砲塔4基損傷死傷者約30」
「高速で接近する機体捕捉 青色の塗装」
「敵の新手か」
「艦長!日本国護衛艦より発光信号」
「解読しろ」
「高速で接近せり青色の単発機は友軍機なり 誤射起こさぬよう射撃を停止されたり
只今より我が護衛艦まやが貴艦隊の防空を行う 艦隊を佐世保港外に脱出され
回避行動をとられたし」
「ほう 了解 全艦とりーかーじいっぱーい 港外へ離脱せよ」
「最大戦速 輪形陣を組んだまま西方へ離脱
日向の護衛に雪風、磯風、矢矧がつけ」
速度の出ない日向をおいて
24ノットほどを発揮可能な艦だけで離脱を開始する
「日本国護衛艦まや 右舷12000より接近中」
「利根、矢矧の編成場所に入れ まやを利根の常駐場所へ編入」
「西方30キロより高速目標10機ほど おそらく対艦噴進弾」
「まや 対空用と見られる噴進弾を発射」
まやに備えられたVLSから対空用のSM–2が10発ほど発射される
ボシュ ボシュ ボシュ
「高速目標 まや噴進弾と衝突 目標6機破壊」
撃ち漏らした4機を撃ち落とすために
5インチ砲が旋回する
「まや 前部砲塔射撃開始」
ドン ドン ドン ドン
「高角砲分隊 うちーかーたよーい ってーーー」
大和両舷の24門の12.7糎高角砲も砲門を開き
全力火力投射を行う
「弾幕形成により2機を破壊確認 残り2発突っ込んできます!」
キューーン ガコン
艦橋前部に備え付けられたファランクスCIWSが起動し
対艦ミサイルへと砲門を向け
射程内に入った途端 バースト射撃を行う
バァァァァァァァ バァァァァァァ
「対艦噴進弾2機とも撃墜確認!!!」
………
護衛艦まや艦橋 CIC
「レーダーオールクリア
合計撃墜J–15 4機 対艦ミサイル19発」
「よし」
野上1佐がつぶやく
1佐にとってなんとしてでも守り切りたい戦いだった
なんとか第二艦隊をほぼ無傷のまま生き残らせることができた
大和に1発の命中弾を許してしまったのは痛手だが
まぁ応急修理で治る程度のもののはずだ
にしても……………
「でかいなぁ」
乾舷も高いし、艦橋なんてまやの二倍近くありそうだ
それに艦の前部に2基、後部に1基の巨大な砲塔
45口径46糎三連装砲
1基で当時の特型駆逐艦を上回る重量
あの砲弾が飛んできたら…
と考えると恐ろしすぎる
今の装甲板もない艦艇なら過貫通で済みそうなのがちょっと悲しいが
「にしても…まじかよ」
あの大日本帝国海軍最大最強の巨大戦艦が自艦のすぐ隣を
航行しているのだ 感動ものだ
「艦長!総監より緊急電
可能であれば大和以下大日本帝国海軍第一遊撃艦隊と思われる艦隊と交渉し
佐世保総監の指揮下へと編入せよ
交渉後にドックで小改修を施し 海上自衛隊護衛艦群へ編入する
編入のための交渉は 野上1佐 君に任せる 幸運を祈る」
「三式砲弾炸裂確認 撃墜機無し 被弾機はある模様効力射
次弾装填急げ 敵機は高速 まもなく高角砲射程圏内」
「高角砲分隊うちーかーた始めー」
ドン ドンドン ドドン ドン
大和だけでも12基24門備えられた12.7糎連装高角砲
それが艦隊全体の高角砲だと112門
空がカラフルな色の煙で包まれる
「命中弾一発確認 敵機主翼破損 錐揉みで堕ちていきます」
「対空機銃射程内 投射開始」
バリバリバリバリバリバリバリ
機銃用の管制装置を使いながら撃つが
敵機が早すぎてなかなか当たらない
砲煙と轟音で艦橋内にいても近くではなさければ何を言っているのか聞こえない
「主砲装填完了 次弾投射 目標 まっすぐ突っ込んでくる敵機」
800キロほどの速度で艦首の方から水面ギリギリを飛んでくる敵機
それにピタリと照準を合わせて
測距儀内の射撃員がトリガーを引いた
「ってーーーー!!!」
艦の前部の水面を爆風が抉り
その爆風が甲板に散らばっていた機銃の空薬莢を吹き飛ばす
放たれた6発の弾丸は回転しながら
水平に飛行し敵機の真正面200mで炸裂
黄燐弾子が敵を包み込み
三式弾の外殻の欠片がエンジンに吸い込まれ
コクピットを叩き割った
主翼をもがれた敵機はそのまま海上に突っ込み
派手な水飛沫と搭載弾薬の爆炎をあげた
「敵弾直上!突っ込んできます!」
噴進式の爆弾が大和目掛けて突っ込んでくる
「総員衝撃備え!!!!!」
シュゥゥゥゥ ゴン!!!
真上から突っ込んできた敵弾は大和の左舷後部機銃群に命中
木製甲板に突き刺さったミサイルは
0.5秒ほど遅れて炸裂した
その時の大和乗組員が知る由もないが
この時の弾頭は160キロ成形炸薬弾(HEAT弾)であり
そのモンロー効果により大和型より薄い装甲圧を持つ榛名、伊勢などでは
簡単に貫通されてしまう
しかし、大和の水平装甲210㎜という分厚い装甲のおかげで
被害は爆風と破片による機銃4機故障
死傷者30人 艦バイタルパートへのダメージはゼロだった
「後部艦橋左部甲板命中弾!装甲貫徹被害なし 機銃砲塔4基損傷死傷者約30」
「高速で接近する機体捕捉 青色の塗装」
「敵の新手か」
「艦長!日本国護衛艦より発光信号」
「解読しろ」
「高速で接近せり青色の単発機は友軍機なり 誤射起こさぬよう射撃を停止されたり
只今より我が護衛艦まやが貴艦隊の防空を行う 艦隊を佐世保港外に脱出され
回避行動をとられたし」
「ほう 了解 全艦とりーかーじいっぱーい 港外へ離脱せよ」
「最大戦速 輪形陣を組んだまま西方へ離脱
日向の護衛に雪風、磯風、矢矧がつけ」
速度の出ない日向をおいて
24ノットほどを発揮可能な艦だけで離脱を開始する
「日本国護衛艦まや 右舷12000より接近中」
「利根、矢矧の編成場所に入れ まやを利根の常駐場所へ編入」
「西方30キロより高速目標10機ほど おそらく対艦噴進弾」
「まや 対空用と見られる噴進弾を発射」
まやに備えられたVLSから対空用のSM–2が10発ほど発射される
ボシュ ボシュ ボシュ
「高速目標 まや噴進弾と衝突 目標6機破壊」
撃ち漏らした4機を撃ち落とすために
5インチ砲が旋回する
「まや 前部砲塔射撃開始」
ドン ドン ドン ドン
「高角砲分隊 うちーかーたよーい ってーーー」
大和両舷の24門の12.7糎高角砲も砲門を開き
全力火力投射を行う
「弾幕形成により2機を破壊確認 残り2発突っ込んできます!」
キューーン ガコン
艦橋前部に備え付けられたファランクスCIWSが起動し
対艦ミサイルへと砲門を向け
射程内に入った途端 バースト射撃を行う
バァァァァァァァ バァァァァァァ
「対艦噴進弾2機とも撃墜確認!!!」
………
護衛艦まや艦橋 CIC
「レーダーオールクリア
合計撃墜J–15 4機 対艦ミサイル19発」
「よし」
野上1佐がつぶやく
1佐にとってなんとしてでも守り切りたい戦いだった
なんとか第二艦隊をほぼ無傷のまま生き残らせることができた
大和に1発の命中弾を許してしまったのは痛手だが
まぁ応急修理で治る程度のもののはずだ
にしても……………
「でかいなぁ」
乾舷も高いし、艦橋なんてまやの二倍近くありそうだ
それに艦の前部に2基、後部に1基の巨大な砲塔
45口径46糎三連装砲
1基で当時の特型駆逐艦を上回る重量
あの砲弾が飛んできたら…
と考えると恐ろしすぎる
今の装甲板もない艦艇なら過貫通で済みそうなのがちょっと悲しいが
「にしても…まじかよ」
あの大日本帝国海軍最大最強の巨大戦艦が自艦のすぐ隣を
航行しているのだ 感動ものだ
「艦長!総監より緊急電
可能であれば大和以下大日本帝国海軍第一遊撃艦隊と思われる艦隊と交渉し
佐世保総監の指揮下へと編入せよ
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