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三四五空始動
蜜田との邂逅
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1944年10月の夜。
第三四五海軍航空隊司令官の立見孝六郎中佐は
鳴尾基地の一室で、二人の戦闘飛行隊長を招き、ささやかな酒宴を設けていた。
一人は、ラバウルからの生還者であり、堅実な生還戦術の体現者である
黒田光正大尉。もう一人は、豪胆さと類稀な攻撃力を併せ持つ、蜜田峰壮大尉。
立見の意図は明確だった。彼は、この二人のエースの対照的な哲学を
一つの部隊で融合させることで
日本海軍最後の、最も強力な戦闘機隊を創設しようとしていた。
部屋には、酒と簡単な肴が並べられていたが
場の空気は、酒席の和やかさよりも、静かな緊張感に包まれていた。
黒田は、自らの戦闘503飛行隊が「堅実な守り」を担うことを理解していたが
隣に座る戦闘504飛行隊長である蜜田については
まだその「矛」としての本質を測りかねていた。
蜜田は、黒田に向かって豪快に笑いかけた。
「黒田大尉。ラバウルからの生還、誠にご苦労だった!
聞けば、貴官の操縦は、『精密機械のようだ』と評判だ。
俺たちのような猪武者とは、まるで違うらしい!」
蜜田は、噂通りの豪胆で笑い上戸な男だった。
しかし、黒田は、その笑いの奥にある
異様なほどの熱と攻撃性を、敏感に感じ取っていた。
立見は、二人の間に座り、酒を注ぎながら言った。
「蜜田大尉は、『一機残らず叩き潰す』という攻撃精神にかけては、海軍随一だ。
黒田大尉の『一機も失わない』という堅実さと
まさに三四五空の両翼となることを期待している」
酒宴が進むにつれ、蜜田はすぐに、彼の攻撃的な戦術哲学を露わにした。
「司令官のおっしゃる通り、私は『一機も残さず叩き潰す』ことが
最優先だと考えている。黒田大尉、貴官はラバウルで
搭乗員の命を最優先されたそうだが、今の戦局で、そんな悠長なことを言っておれるか?」
蜜田は、挑戦的な視線を黒田に向けた。
「我々が今、紫電改という最新鋭機に乗れるのは
南方や比島で、零戦の限界を知りながら散っていった
数多くの仲間の犠牲の上に成り立っている。彼らに報いるには
敵を一機でも多く叩き潰すこと。それが、死んでいった仲間の供養であり
我々が背負った『義理』だと、私は思っている」
蜜田の言葉は、黒田の胸を深く刺した。
黒田もまた、セブ島で半壊した201空の仲間たちの「仇」を討つという
個人的な戦意を燃やしていた。しかし、彼の戦術はあくまで「生還」を前提としている。
黒田は、冷徹な理性を保ちながら反論した。
「蜜田大尉の戦意は理解できる。だが、仇討ちの熱意で消耗しては、長続きしない。
搭乗員の生存を優先することこそ、継続的な戦果に繋がる。
我々三四五空は、本土防空の最後の砦。一機の消耗も許されない」
「甘いな、黒田大尉」蜜田は、鼻で笑った。
「一機の消耗を恐れて、好機を逃せば、敵の爆撃隊が本土へ侵入する。
我々の使命は防空だ。敵が日本人の頭上に爆弾を落とすのを見過ごして、
『生きて帰りました』と報告するつもりか?」
黒田は沈黙した。蜜田の視線は、戦果のためなら、個人の命を度外視するという
戦局末期特有の極限の死生観を反映していた。
それは、黒田がラバウルで懸命に打ち消そうとした
「特攻」にも通じる猛烈な戦意であり、南方の消耗戦ではあり得なかった哲学だった。
蜜田の戦術観は、さらに過激なものへと発展した。
「紫電改には、強力な四門の二〇粍機銃がある。
だが、それでも一撃で仕留められない敵がいたとしたら?
私は、我が身を盾にしてでも勝利を掴む。黒田大尉、残機が少ないこの状況で
敵機を確実に落とせないなら、敵の射線に一瞬入るリスクを冒してでも
射角を確保するのが、真の隊長の決断ではないのか?」
蜜田は、被弾を恐れない「捨身の哲学」を語っていた。
彼の言葉は、「堅実な防御」を信条とする黒田の戦術と、真っ向から対立していた。
黒田は、鋭く問い返した。
「我が身を盾にするとは、自爆も厭わないという意味か?」
蜜田は、酒を飲み干し、静かに答えた。
「結果的に、敵を撃破できるなら、それも戦果だ。
生還ばかりを優先して、敵を逃がすのは職務怠慢だ。
俺は、命を賭けて、確実に敵を叩き潰す。それが、俺の『堅実』だ」
黒田は、蜜田の瞳の奥を見た。そこには、狂気ではなく
勝利への純粋な執念が燃え盛っていた。蜜田にとって、「堅実」とは、
「自分の命と引き換えにでも、確実に任務を完遂すること」を意味していた。
黒田の「搭乗員の命を最優先し、生き残ることこそ最大の戦果」という哲学は
蜜田の「勝利のためなら自らの命をも厭わない」という哲学と
明確に対極にあった。黒田は、自身の「堅実」の限界が
この蜜田の「捨身の攻撃」によって試されることを悟った。
二人の激論を、立見司令官は静かに、しかし興味深そうに観察していた。
彼は、口を挟むことなく、時折笑みを浮かべるだけだった。
やがて、立見は静かに徳利を置いた。
「二人とも、熱いな。だが、それがいい」
立見は、黒田に向き直った。
「黒田大尉。貴官の『堅実な守り』は、我々が長期戦を戦い抜くための『土台』*だ。
貴官の隊は、敵戦闘機の戦術を見切り
消耗を最小限に抑えながら、確実なダメージを与える。
しかし、貴官の言うように、時には、蜜田大尉のような『攻撃の執念』も必要となる」
そして、蜜田を見た。
「蜜田大尉。貴官の『捨身の攻め』は、敵爆撃隊が本土に侵入しようとする
危機的な状況**でこそ、一発逆転を狙う『切り札』となる。
だが、その執念が、無駄な消耗を招いてはならない」
立見の言葉の裏には、三四五空の運用哲学が隠されていた。
「三四五空は、貴官ら二人の哲学を併せ持つことで
『最強の矛盾』を生み出す。黒田の『堅実な防御』が
蜜田の『捨身の攻撃』を支え、蜜田の『熱』が
黒田の『冷たさ』を時に加熱させる。
この二つの力が、本土の空を鉄壁に守る唯一の解となる」
立見は、二人に最高の敬意を払っていた。
彼は、二人の対立こそが、部隊に最高の緊張感と進化をもたらすと確信していた。
酒宴の終盤。蜜田は、先ほどの激論を忘れさせるかのように、再び豪快に笑った。
「まあ、堅実だろうが、捨身だろうが、やることは一つだ」
蜜田は、黒田と立見、両者の目を見つめて、言葉に力を込めた。
「俺たちは、地獄で散った仲間の仇を討てる機体、紫電改に乗れる。
ラバウルで、比島で、零戦の限界を知りながら散っていった
仲間の無念を晴らせるんだ。
これほど胸が熱くなる使命があるか?最高じゃないか、黒田大尉!」
蜜田の言葉は、黒田が心の奥底に燃やしていた「仇討ち」の使命感を
改めて呼び起こした。理屈や哲学を超え、黒田と蜜田の心は
「戦友の仇を討ち、本土を守る」という熱い戦意で一致した。
黒田は、静かに頷いた。
「ああ。その通りだ、蜜田大尉。我々が、彼らの最後の希望だ」
二人のエースは、互いの戦術が対極にあることを確認しながらも
本土防空という共通の使命と、散った戦友への弔いという名の熱い情熱を分かち合った。
黒田は、蜜田という「攻撃の化身」と、紫電改という
「火力と速度の塊」を得て、自身の「堅実な哲学」に
「攻撃的な熱意」を取り込む必要性を痛感した。
彼らが、紫電改という翼を駆り、本土防空の空へと羽ばたく準備は、整いつつあった。
第三四五海軍航空隊司令官の立見孝六郎中佐は
鳴尾基地の一室で、二人の戦闘飛行隊長を招き、ささやかな酒宴を設けていた。
一人は、ラバウルからの生還者であり、堅実な生還戦術の体現者である
黒田光正大尉。もう一人は、豪胆さと類稀な攻撃力を併せ持つ、蜜田峰壮大尉。
立見の意図は明確だった。彼は、この二人のエースの対照的な哲学を
一つの部隊で融合させることで
日本海軍最後の、最も強力な戦闘機隊を創設しようとしていた。
部屋には、酒と簡単な肴が並べられていたが
場の空気は、酒席の和やかさよりも、静かな緊張感に包まれていた。
黒田は、自らの戦闘503飛行隊が「堅実な守り」を担うことを理解していたが
隣に座る戦闘504飛行隊長である蜜田については
まだその「矛」としての本質を測りかねていた。
蜜田は、黒田に向かって豪快に笑いかけた。
「黒田大尉。ラバウルからの生還、誠にご苦労だった!
聞けば、貴官の操縦は、『精密機械のようだ』と評判だ。
俺たちのような猪武者とは、まるで違うらしい!」
蜜田は、噂通りの豪胆で笑い上戸な男だった。
しかし、黒田は、その笑いの奥にある
異様なほどの熱と攻撃性を、敏感に感じ取っていた。
立見は、二人の間に座り、酒を注ぎながら言った。
「蜜田大尉は、『一機残らず叩き潰す』という攻撃精神にかけては、海軍随一だ。
黒田大尉の『一機も失わない』という堅実さと
まさに三四五空の両翼となることを期待している」
酒宴が進むにつれ、蜜田はすぐに、彼の攻撃的な戦術哲学を露わにした。
「司令官のおっしゃる通り、私は『一機も残さず叩き潰す』ことが
最優先だと考えている。黒田大尉、貴官はラバウルで
搭乗員の命を最優先されたそうだが、今の戦局で、そんな悠長なことを言っておれるか?」
蜜田は、挑戦的な視線を黒田に向けた。
「我々が今、紫電改という最新鋭機に乗れるのは
南方や比島で、零戦の限界を知りながら散っていった
数多くの仲間の犠牲の上に成り立っている。彼らに報いるには
敵を一機でも多く叩き潰すこと。それが、死んでいった仲間の供養であり
我々が背負った『義理』だと、私は思っている」
蜜田の言葉は、黒田の胸を深く刺した。
黒田もまた、セブ島で半壊した201空の仲間たちの「仇」を討つという
個人的な戦意を燃やしていた。しかし、彼の戦術はあくまで「生還」を前提としている。
黒田は、冷徹な理性を保ちながら反論した。
「蜜田大尉の戦意は理解できる。だが、仇討ちの熱意で消耗しては、長続きしない。
搭乗員の生存を優先することこそ、継続的な戦果に繋がる。
我々三四五空は、本土防空の最後の砦。一機の消耗も許されない」
「甘いな、黒田大尉」蜜田は、鼻で笑った。
「一機の消耗を恐れて、好機を逃せば、敵の爆撃隊が本土へ侵入する。
我々の使命は防空だ。敵が日本人の頭上に爆弾を落とすのを見過ごして、
『生きて帰りました』と報告するつもりか?」
黒田は沈黙した。蜜田の視線は、戦果のためなら、個人の命を度外視するという
戦局末期特有の極限の死生観を反映していた。
それは、黒田がラバウルで懸命に打ち消そうとした
「特攻」にも通じる猛烈な戦意であり、南方の消耗戦ではあり得なかった哲学だった。
蜜田の戦術観は、さらに過激なものへと発展した。
「紫電改には、強力な四門の二〇粍機銃がある。
だが、それでも一撃で仕留められない敵がいたとしたら?
私は、我が身を盾にしてでも勝利を掴む。黒田大尉、残機が少ないこの状況で
敵機を確実に落とせないなら、敵の射線に一瞬入るリスクを冒してでも
射角を確保するのが、真の隊長の決断ではないのか?」
蜜田は、被弾を恐れない「捨身の哲学」を語っていた。
彼の言葉は、「堅実な防御」を信条とする黒田の戦術と、真っ向から対立していた。
黒田は、鋭く問い返した。
「我が身を盾にするとは、自爆も厭わないという意味か?」
蜜田は、酒を飲み干し、静かに答えた。
「結果的に、敵を撃破できるなら、それも戦果だ。
生還ばかりを優先して、敵を逃がすのは職務怠慢だ。
俺は、命を賭けて、確実に敵を叩き潰す。それが、俺の『堅実』だ」
黒田は、蜜田の瞳の奥を見た。そこには、狂気ではなく
勝利への純粋な執念が燃え盛っていた。蜜田にとって、「堅実」とは、
「自分の命と引き換えにでも、確実に任務を完遂すること」を意味していた。
黒田の「搭乗員の命を最優先し、生き残ることこそ最大の戦果」という哲学は
蜜田の「勝利のためなら自らの命をも厭わない」という哲学と
明確に対極にあった。黒田は、自身の「堅実」の限界が
この蜜田の「捨身の攻撃」によって試されることを悟った。
二人の激論を、立見司令官は静かに、しかし興味深そうに観察していた。
彼は、口を挟むことなく、時折笑みを浮かべるだけだった。
やがて、立見は静かに徳利を置いた。
「二人とも、熱いな。だが、それがいい」
立見は、黒田に向き直った。
「黒田大尉。貴官の『堅実な守り』は、我々が長期戦を戦い抜くための『土台』*だ。
貴官の隊は、敵戦闘機の戦術を見切り
消耗を最小限に抑えながら、確実なダメージを与える。
しかし、貴官の言うように、時には、蜜田大尉のような『攻撃の執念』も必要となる」
そして、蜜田を見た。
「蜜田大尉。貴官の『捨身の攻め』は、敵爆撃隊が本土に侵入しようとする
危機的な状況**でこそ、一発逆転を狙う『切り札』となる。
だが、その執念が、無駄な消耗を招いてはならない」
立見の言葉の裏には、三四五空の運用哲学が隠されていた。
「三四五空は、貴官ら二人の哲学を併せ持つことで
『最強の矛盾』を生み出す。黒田の『堅実な防御』が
蜜田の『捨身の攻撃』を支え、蜜田の『熱』が
黒田の『冷たさ』を時に加熱させる。
この二つの力が、本土の空を鉄壁に守る唯一の解となる」
立見は、二人に最高の敬意を払っていた。
彼は、二人の対立こそが、部隊に最高の緊張感と進化をもたらすと確信していた。
酒宴の終盤。蜜田は、先ほどの激論を忘れさせるかのように、再び豪快に笑った。
「まあ、堅実だろうが、捨身だろうが、やることは一つだ」
蜜田は、黒田と立見、両者の目を見つめて、言葉に力を込めた。
「俺たちは、地獄で散った仲間の仇を討てる機体、紫電改に乗れる。
ラバウルで、比島で、零戦の限界を知りながら散っていった
仲間の無念を晴らせるんだ。
これほど胸が熱くなる使命があるか?最高じゃないか、黒田大尉!」
蜜田の言葉は、黒田が心の奥底に燃やしていた「仇討ち」の使命感を
改めて呼び起こした。理屈や哲学を超え、黒田と蜜田の心は
「戦友の仇を討ち、本土を守る」という熱い戦意で一致した。
黒田は、静かに頷いた。
「ああ。その通りだ、蜜田大尉。我々が、彼らの最後の希望だ」
二人のエースは、互いの戦術が対極にあることを確認しながらも
本土防空という共通の使命と、散った戦友への弔いという名の熱い情熱を分かち合った。
黒田は、蜜田という「攻撃の化身」と、紫電改という
「火力と速度の塊」を得て、自身の「堅実な哲学」に
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