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無能と蔑まされて勇者パーティを追放された俺は◯☓へ辿り着いた
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「グリーン、我々のパーティからお前を追放する」
その言葉を聞いた瞬間、俺の目の前が真っ暗になった。そのセリフを言い放ったのはパーティのリーダー、国認定の勇者のユーキだ。
「なんでだよ~」
「はぁ~、何寝ぼけてるんだよ。そんなもん、お前が使い物にならないからだよ。その上、お前がいるとこのパーティの雰囲気が超悪くなるんだよ。もうとっととどっかへ行ってくれ」
「そんな~」
俺は勇者バーティから追放されると、俺は一人でパーティの本拠地を出た。
俺が勇者バーティから追放されて3ヶ月が過ぎた。俺は持っていたお金を使い果たしてしまった。調子こいてバンバンお金を使ってしまったからだ。元勇者パーティーのヒーラーだから次の仕事は簡単に見つかるはずなのに。何で?
答えは簡単なことだった。無能ヒーラーと蔑まされて勇者バーティから追放処分されたと噂が広まったからだ。何か街の住民からも白い目で見られている気がする。俺は誰からも相手にされなくなっていた。
どうしようっと思って途方に暮れて町中を歩いていると、俺は勇者パーティーのメンバーの一人に偶然、出会った。魔導聖女のホリーだ。ホリーは聖女と言うだけあってとても慈悲深い人だ。その上、とても綺麗な女性なので街の住民からとても人気がある聖女だ。
俺はパーティーの現状が気になったのでホリーに聞いてみた。ひょっとするとヒーラの俺が抜けたからパーティはピンチになっているかもしれない。いや、きっとそうに違いない!ヒーラはレアなジョブだ。あまり使い手がいない。だから新たなヒーラーをそう簡単に見つける事ができないはずだ。
俺は自分で言うのも何だが、性格の悪い奴ではない。たとえ勇者パーティが俺がいなくてピンチになっているから戻ってきてくれと懇願されても、「もう遅い」などとのたまうつもりはない。少し焦らしてから、パーティに再加入してやるつもりだ。
だが、ホリーの答えは以外なものだった。
「もう絶好調すぎて怖いくらいです。あなたがパーティから出て行ってからすぐに新しいヒーラーがパーティに加入しました。新しい方はそれはもう優秀で、あなたよりも100倍以上優秀なのですよ」
『えッ!まじで』
俺は思わず声に出して言いそうになった。100倍以上とはいくら何でも盛りすぎでしょう。それにすぐに新しいヒーラーが加入したとはどういうことなのか?俺が途方に暮れているとホリーが続けて言った。
「リーダー兼勇者のユーキはあなたを追放する前に次のヒーラーをすでに見つけていました。そんな事、当たり前じゃないですか。ヒーラーなしにパーティ活動するなんてありえません。うちのパーティは後方支援をないがしろにするおバカ脳筋パーティではないのです。新メンバーの方は非常に優秀な方であなたと違ってヒールでけなく複数の支援魔法の使い手でして、強化魔法をパーティ全体にかけて我々パーティメンバー全員の能力を底上げすることができるすごい人なんです」
なんだそれ!チートじゃないか!
ホリーは更に追い打ちをかけた。
「それに彼の体力はまるで底なしですし。あなたと違って彼が疲れた所を見たことがない。だからパーティで遠征に行くとき、荷物も自分のだけでなくメンバーの物まで持ってくれますし。その上、戦闘センスもピカイチで剣の腕は一流。どこをどうとってもあなたには勝ち目はないですね」
もしこの話が本当ならば、俺には全くかなわない。確かに俺は、戦闘センスはないから戦闘になったら後方で縮こまっているしかなかった。
それに、体力がないから荷物持ちも碌に出来なかった。パーティメンバーの荷物を持ってやるどころか、自分の荷物をパーティメンバーに持ってもらっていた。でなければ、遠征に出た時、俺は皆に付いて行くことが出来ず、ただの足かせになっていたからな。
ホリーは新しいヒーラーの素晴らしさの説明を終えると、今度は俺の非難をしてきた。
「それに引き換え、あなたと来たら無能な上、性格も最悪。まだあなたの無能の所はなんとか許せます。ユーキみたいに全てを完璧にできる人など早々いないのですから。私だって完璧な冒険者ではないですから他人の助けがいる。そもそもパーティを組んで活動する主な理由はお互いの欠点を補いつつ、単なる個人個人の集まりでは無理なより困難な目標をやり遂げることなのですから。要は1足す1を3とか4にするのがパーティを結成する目的です」
ホリーはまるで汚物を見るように俺を見ると続けた。
「ですが、あなたがパーティにいるとパーティの雰囲気が悪くなる上、足手まといだから1足す1が0.5ぐらいになってしまう。それに、なぜあなたの所為でパーティの雰囲気を悪くなったかわかりますか?それはあなたはいつも不平をタラタラと言い、陰でメンバーを悪口を言っていたからですよ。私達は皆、その事を知っています」
俺はそれを聞いてアッと思った。パーティの雰囲気がギクシャクしていたのは俺の所為?まさか!
「いや~。君たちもお互いの悪口を言ってたんじゃないの?」
知らんけど、と言う文言は付け加えなかった。俺はパーティの雰囲気が悪かったのは俺だけの所為だけではないとホリーに暗にほのめかした。ホリーはすかさず俺に反論した。
「そんな事、全然ないですよ~。だって、あなたが去ってからパーティの雰囲気、メチャいいですから。悪口や愚痴を言う人がパーティにいなくなると、パーティの雰囲気がこれ程よくなるとは本当に勉強になりました」
「マジかよ~」
俺ってそんな風に見られていたのかよ。意気消沈だ。
一度怒りに火が付くと、ホリーは次から次へと俺に対する愚痴を言い始めた。まるで今までの鬱憤を晴らすがごとく。
「私、今までのあなたの悪行、全部知っていますよ。あなたは陰でパーティへの依頼料とは別に住民に彼等を助けた事を恩着せがましいように言って、追加で金をせびったり、パーティ名義で勝手に借金したりと、本当に金に汚い人でした。それで我々のパーティの評判をどれだけ下げてきたか」
エッ!全部バレている。やばいなコレ。
「にもかかわらずリーダーのユーキは平等にあなたの分前をキチンと払っていました」
「それ、嘘でしょう。だってお金、全然なかったし」
「お金がなかったのはすべてあなたの所為。あなたがパーティの為という名目で盛大に無駄遣いしていたのだから。それで私達の取り分もだいぶ減らされました。言っておきますが私が貰っていた分はあなたが貰っていた分と全く同じですよ。碌に働きもしないあ・な・た・と」
何でこの人、こんなに饒舌に俺をディスっているの?そんな子だったけ。おかしいな~
今度は俺の性癖に対してホリーは文句を言ってきた。
「それに、あなたって本当にキショかったですかなね。新しいヒーラーとは大違いです。私達、知っていましたよ。あなたが私達女性の水浴びを近くの茂みから覗いていたことを。しかもマス掻きしながら。まじ、キショイと言ったらありゃしない」
アッ!それもバレれた。
「でも私達、それを許していました。あなたは我々に手を出さなかったですからね。キショイだけなら無害ですから。でも、もしあなたが我々に手を出しても全く問題なかったですけどね」
そ、そうなのか!そんな事だったら手を出しておくべきだったかな~。キショイと俺をディスっていたけど、本当は俺の事を好きだったのか。俺の顔はエロい妄想のせいでデレっと緩んでいた。ホリーはそんな俺を見てメッチャ引いていた。
「まぁ、あなたみたいなクソザコはボッコボコに殴って半殺しにして、その辺に捨てればいいだけだったんで」
なんだよ、これ。俺ってそこまで皆に嫌われていたのか!
「あなたが我々のパーティから追放され清々したのですから、早く私の目の前からも消えてもらえますか?」
「ホリー、俺の事、そんなに嫌いなのか!仕事が全然見つからないから世の中の人全員から嫌われていると思っていた。ただユーキ以外の元パーティメンバーだけは俺の最後の希望だと思っていた。だが、違った。もう、この世界は何なんだ!皆で俺を馬鹿にしやがって。こんな世界、大嫌いだ!もう俺は別の世界で生まれ変わりたい。そして生まれ変わったら、ただで食っちゃ寝だけして、誰にも見つからずに裸の美女を見ながら好きなだけマス掻きできる世界に転生するんだ!」
俺の愚痴を聞いていたホリーはにっこりと俺に微笑えんだ。目が笑っていないが。
俺の気のせいか?
「いいですよ。手伝って上げます」
エッ!マジかよ~
「ありがとう、ホリー。やっぱ、ホリーはいい奴なんだ」
俺は感激してホリーに礼を言ったが、どうやって俺を助けてくれるのかを聞き忘れていた。
「ホリー、どうやって俺を……」
グザーッ
俺は自分の心臓に鋭い痛みを感じた。俺は自分の心臓を見るとナイフが突き刺さっていて、そこから大量の血が流れているのが見えた。次の瞬間、俺は仰向けに倒れていた。あれ~、追放された俺ではなく、追放した側が俺にざまぁするのかよー!何だよ、それ。クソがー!俺は死んでいく中、ホリーが呪文を唱えているが見えた。
「ホーリー・ピューリフィケーション」
俺は自分の周りがピカーと光るのを感じると同時に意識を失った。
俺が目を覚ますと、そこには見たことのない風景が広がっていた。人々は何か鉄の乗り物に乗って移動している。中には2輪の乗り物に乗っている人もいる。しかも道はどこもしっかりと舗装されている。俺の知っている世界とは大違いだ。何なんだ、ここは!どうやら俺は異世界の日本という国に転生したようだ。そして俺は目を覚ますと別人になっているのに気付いた。俺は他人の体の中に入っていた。
俺がこの世界に転生してから約3ヶ月がたった。わかった事がいくつかある。この別の世界の体の持ち主は若菜陽一という。陽一はこの世界ではニートと呼ばれるクズだ。国から生活保護を受けて何もせず、国から貰った金で競輪、競馬、競艇、パチンコ三昧の生活をしている。コイツ、元いた世界の俺よりもクズ野郎だ。と言ってもコイツは俺なのだが。
俺はこの世界に転生してから少し自分の態度を改めた。少しだけだが。まず、ギャンブルから手を引いた。何と言ってもいつ、生活保護の政策が終わるかわからないからな。俺が最初この世界に来た時、こんな上手い話、あり得ないと思った。だか本当だった。だが俺はこれがいつまでも続く美味しい話だと信じるほどナイーブではない。前世の教訓から学んだからな。だから真っ先にギャンブルをやめた。まぁ、生活保護はそれがなくなるまで受給をやめるつもりはないが。
俺は今、Web作家を細々としている。俺がギャンブルをやめてから、かなり時間が余ったからだ。その余った時間を使って俺はWeb作家に転身したのだ。俺は前世の自分の経験をネタに小説を書いている。その甲斐あって、今はそれなりにファンもいる。
俺は四六時中、小説を書いている訳ではない。暇な時はAVを見ながらマス掻きしている。この世界は本当に最高だ。モニターで綺麗どころのAV女優が見放題だ。モニター越しだから隠れてマス掻きする必要がない。実際に目の前に美女やその他もろもろがいる訳ではないからな。
だが、この感動も長くは続かなかった。3ヶ月も経つとマス掻きしてても虚しくなるだけだった。興奮がまるでない。やはりマス掻きをしている所を見られ、バレないかという恥辱感や焦燥感がないと段々やりがいがなくなる。
俺はふと、前の世界が懐かしくなってきた。俺はホリー達が泉で水浴びをしている時、茂みに隠れて見つからないようにとハラハラドキドキしながらマス掻きをしていた。それに引き換え、この世界では泉で水浴びをしている若い女性はまずいない。それに町中ではセキュリティ・カメラの至る所にあるので覗きをすればすぐにバレる。俺はどうやってこのモヤモヤ感と向き合えばいいのだ!あ~、あの時の方が楽しかったな~。あの時の感覚が忘れられない。
俺はマス掻きを終えると洗面所に行き、自分の手を洗った。俺は洗面所にあった鏡に写った自分の姿を見て溜息を付いた。
「なんだよ、このブサ面野郎は。罰ゲームなのか、これは。俺だってなー、美人の彼女を作って、自分の一物を彼女のオマンコにぶっ込んで、シコシコ・ピュピュしたいだよ~!」
俺は自分の心の中で叫んでいたつもりだったが、いつの間にか大きな声で叫んでいた。どこからだろう。確実に一番やばい最後の発言は口に出して叫んでいた。ヤッバーッ!お隣さんに聞こえたかもしれない。俺はお隣さんには聞こえなかったと勝手に決めつけた。だが、隣人にはしっかりと聞こえていた。隣人が『なんだよ、あいつ。自分の性的欲求を露骨に叫びやがって。そんなにしたいならさっさと風俗行けよ!コノヤロー』と呆れ返っている事も知らずに。
俺は部屋へ戻ると短編小説を書き終えた。そして小説投稿サイトに自分の小説をアップロードすると投稿ボタンをポチッと押した。
*この物語はフィクションです。ちなみに著者とこの小説の主人公は同一人物ではありません。
あしからず。
その言葉を聞いた瞬間、俺の目の前が真っ暗になった。そのセリフを言い放ったのはパーティのリーダー、国認定の勇者のユーキだ。
「なんでだよ~」
「はぁ~、何寝ぼけてるんだよ。そんなもん、お前が使い物にならないからだよ。その上、お前がいるとこのパーティの雰囲気が超悪くなるんだよ。もうとっととどっかへ行ってくれ」
「そんな~」
俺は勇者バーティから追放されると、俺は一人でパーティの本拠地を出た。
俺が勇者バーティから追放されて3ヶ月が過ぎた。俺は持っていたお金を使い果たしてしまった。調子こいてバンバンお金を使ってしまったからだ。元勇者パーティーのヒーラーだから次の仕事は簡単に見つかるはずなのに。何で?
答えは簡単なことだった。無能ヒーラーと蔑まされて勇者バーティから追放処分されたと噂が広まったからだ。何か街の住民からも白い目で見られている気がする。俺は誰からも相手にされなくなっていた。
どうしようっと思って途方に暮れて町中を歩いていると、俺は勇者パーティーのメンバーの一人に偶然、出会った。魔導聖女のホリーだ。ホリーは聖女と言うだけあってとても慈悲深い人だ。その上、とても綺麗な女性なので街の住民からとても人気がある聖女だ。
俺はパーティーの現状が気になったのでホリーに聞いてみた。ひょっとするとヒーラの俺が抜けたからパーティはピンチになっているかもしれない。いや、きっとそうに違いない!ヒーラはレアなジョブだ。あまり使い手がいない。だから新たなヒーラーをそう簡単に見つける事ができないはずだ。
俺は自分で言うのも何だが、性格の悪い奴ではない。たとえ勇者パーティが俺がいなくてピンチになっているから戻ってきてくれと懇願されても、「もう遅い」などとのたまうつもりはない。少し焦らしてから、パーティに再加入してやるつもりだ。
だが、ホリーの答えは以外なものだった。
「もう絶好調すぎて怖いくらいです。あなたがパーティから出て行ってからすぐに新しいヒーラーがパーティに加入しました。新しい方はそれはもう優秀で、あなたよりも100倍以上優秀なのですよ」
『えッ!まじで』
俺は思わず声に出して言いそうになった。100倍以上とはいくら何でも盛りすぎでしょう。それにすぐに新しいヒーラーが加入したとはどういうことなのか?俺が途方に暮れているとホリーが続けて言った。
「リーダー兼勇者のユーキはあなたを追放する前に次のヒーラーをすでに見つけていました。そんな事、当たり前じゃないですか。ヒーラーなしにパーティ活動するなんてありえません。うちのパーティは後方支援をないがしろにするおバカ脳筋パーティではないのです。新メンバーの方は非常に優秀な方であなたと違ってヒールでけなく複数の支援魔法の使い手でして、強化魔法をパーティ全体にかけて我々パーティメンバー全員の能力を底上げすることができるすごい人なんです」
なんだそれ!チートじゃないか!
ホリーは更に追い打ちをかけた。
「それに彼の体力はまるで底なしですし。あなたと違って彼が疲れた所を見たことがない。だからパーティで遠征に行くとき、荷物も自分のだけでなくメンバーの物まで持ってくれますし。その上、戦闘センスもピカイチで剣の腕は一流。どこをどうとってもあなたには勝ち目はないですね」
もしこの話が本当ならば、俺には全くかなわない。確かに俺は、戦闘センスはないから戦闘になったら後方で縮こまっているしかなかった。
それに、体力がないから荷物持ちも碌に出来なかった。パーティメンバーの荷物を持ってやるどころか、自分の荷物をパーティメンバーに持ってもらっていた。でなければ、遠征に出た時、俺は皆に付いて行くことが出来ず、ただの足かせになっていたからな。
ホリーは新しいヒーラーの素晴らしさの説明を終えると、今度は俺の非難をしてきた。
「それに引き換え、あなたと来たら無能な上、性格も最悪。まだあなたの無能の所はなんとか許せます。ユーキみたいに全てを完璧にできる人など早々いないのですから。私だって完璧な冒険者ではないですから他人の助けがいる。そもそもパーティを組んで活動する主な理由はお互いの欠点を補いつつ、単なる個人個人の集まりでは無理なより困難な目標をやり遂げることなのですから。要は1足す1を3とか4にするのがパーティを結成する目的です」
ホリーはまるで汚物を見るように俺を見ると続けた。
「ですが、あなたがパーティにいるとパーティの雰囲気が悪くなる上、足手まといだから1足す1が0.5ぐらいになってしまう。それに、なぜあなたの所為でパーティの雰囲気を悪くなったかわかりますか?それはあなたはいつも不平をタラタラと言い、陰でメンバーを悪口を言っていたからですよ。私達は皆、その事を知っています」
俺はそれを聞いてアッと思った。パーティの雰囲気がギクシャクしていたのは俺の所為?まさか!
「いや~。君たちもお互いの悪口を言ってたんじゃないの?」
知らんけど、と言う文言は付け加えなかった。俺はパーティの雰囲気が悪かったのは俺だけの所為だけではないとホリーに暗にほのめかした。ホリーはすかさず俺に反論した。
「そんな事、全然ないですよ~。だって、あなたが去ってからパーティの雰囲気、メチャいいですから。悪口や愚痴を言う人がパーティにいなくなると、パーティの雰囲気がこれ程よくなるとは本当に勉強になりました」
「マジかよ~」
俺ってそんな風に見られていたのかよ。意気消沈だ。
一度怒りに火が付くと、ホリーは次から次へと俺に対する愚痴を言い始めた。まるで今までの鬱憤を晴らすがごとく。
「私、今までのあなたの悪行、全部知っていますよ。あなたは陰でパーティへの依頼料とは別に住民に彼等を助けた事を恩着せがましいように言って、追加で金をせびったり、パーティ名義で勝手に借金したりと、本当に金に汚い人でした。それで我々のパーティの評判をどれだけ下げてきたか」
エッ!全部バレている。やばいなコレ。
「にもかかわらずリーダーのユーキは平等にあなたの分前をキチンと払っていました」
「それ、嘘でしょう。だってお金、全然なかったし」
「お金がなかったのはすべてあなたの所為。あなたがパーティの為という名目で盛大に無駄遣いしていたのだから。それで私達の取り分もだいぶ減らされました。言っておきますが私が貰っていた分はあなたが貰っていた分と全く同じですよ。碌に働きもしないあ・な・た・と」
何でこの人、こんなに饒舌に俺をディスっているの?そんな子だったけ。おかしいな~
今度は俺の性癖に対してホリーは文句を言ってきた。
「それに、あなたって本当にキショかったですかなね。新しいヒーラーとは大違いです。私達、知っていましたよ。あなたが私達女性の水浴びを近くの茂みから覗いていたことを。しかもマス掻きしながら。まじ、キショイと言ったらありゃしない」
アッ!それもバレれた。
「でも私達、それを許していました。あなたは我々に手を出さなかったですからね。キショイだけなら無害ですから。でも、もしあなたが我々に手を出しても全く問題なかったですけどね」
そ、そうなのか!そんな事だったら手を出しておくべきだったかな~。キショイと俺をディスっていたけど、本当は俺の事を好きだったのか。俺の顔はエロい妄想のせいでデレっと緩んでいた。ホリーはそんな俺を見てメッチャ引いていた。
「まぁ、あなたみたいなクソザコはボッコボコに殴って半殺しにして、その辺に捨てればいいだけだったんで」
なんだよ、これ。俺ってそこまで皆に嫌われていたのか!
「あなたが我々のパーティから追放され清々したのですから、早く私の目の前からも消えてもらえますか?」
「ホリー、俺の事、そんなに嫌いなのか!仕事が全然見つからないから世の中の人全員から嫌われていると思っていた。ただユーキ以外の元パーティメンバーだけは俺の最後の希望だと思っていた。だが、違った。もう、この世界は何なんだ!皆で俺を馬鹿にしやがって。こんな世界、大嫌いだ!もう俺は別の世界で生まれ変わりたい。そして生まれ変わったら、ただで食っちゃ寝だけして、誰にも見つからずに裸の美女を見ながら好きなだけマス掻きできる世界に転生するんだ!」
俺の愚痴を聞いていたホリーはにっこりと俺に微笑えんだ。目が笑っていないが。
俺の気のせいか?
「いいですよ。手伝って上げます」
エッ!マジかよ~
「ありがとう、ホリー。やっぱ、ホリーはいい奴なんだ」
俺は感激してホリーに礼を言ったが、どうやって俺を助けてくれるのかを聞き忘れていた。
「ホリー、どうやって俺を……」
グザーッ
俺は自分の心臓に鋭い痛みを感じた。俺は自分の心臓を見るとナイフが突き刺さっていて、そこから大量の血が流れているのが見えた。次の瞬間、俺は仰向けに倒れていた。あれ~、追放された俺ではなく、追放した側が俺にざまぁするのかよー!何だよ、それ。クソがー!俺は死んでいく中、ホリーが呪文を唱えているが見えた。
「ホーリー・ピューリフィケーション」
俺は自分の周りがピカーと光るのを感じると同時に意識を失った。
俺が目を覚ますと、そこには見たことのない風景が広がっていた。人々は何か鉄の乗り物に乗って移動している。中には2輪の乗り物に乗っている人もいる。しかも道はどこもしっかりと舗装されている。俺の知っている世界とは大違いだ。何なんだ、ここは!どうやら俺は異世界の日本という国に転生したようだ。そして俺は目を覚ますと別人になっているのに気付いた。俺は他人の体の中に入っていた。
俺がこの世界に転生してから約3ヶ月がたった。わかった事がいくつかある。この別の世界の体の持ち主は若菜陽一という。陽一はこの世界ではニートと呼ばれるクズだ。国から生活保護を受けて何もせず、国から貰った金で競輪、競馬、競艇、パチンコ三昧の生活をしている。コイツ、元いた世界の俺よりもクズ野郎だ。と言ってもコイツは俺なのだが。
俺はこの世界に転生してから少し自分の態度を改めた。少しだけだが。まず、ギャンブルから手を引いた。何と言ってもいつ、生活保護の政策が終わるかわからないからな。俺が最初この世界に来た時、こんな上手い話、あり得ないと思った。だか本当だった。だが俺はこれがいつまでも続く美味しい話だと信じるほどナイーブではない。前世の教訓から学んだからな。だから真っ先にギャンブルをやめた。まぁ、生活保護はそれがなくなるまで受給をやめるつもりはないが。
俺は今、Web作家を細々としている。俺がギャンブルをやめてから、かなり時間が余ったからだ。その余った時間を使って俺はWeb作家に転身したのだ。俺は前世の自分の経験をネタに小説を書いている。その甲斐あって、今はそれなりにファンもいる。
俺は四六時中、小説を書いている訳ではない。暇な時はAVを見ながらマス掻きしている。この世界は本当に最高だ。モニターで綺麗どころのAV女優が見放題だ。モニター越しだから隠れてマス掻きする必要がない。実際に目の前に美女やその他もろもろがいる訳ではないからな。
だが、この感動も長くは続かなかった。3ヶ月も経つとマス掻きしてても虚しくなるだけだった。興奮がまるでない。やはりマス掻きをしている所を見られ、バレないかという恥辱感や焦燥感がないと段々やりがいがなくなる。
俺はふと、前の世界が懐かしくなってきた。俺はホリー達が泉で水浴びをしている時、茂みに隠れて見つからないようにとハラハラドキドキしながらマス掻きをしていた。それに引き換え、この世界では泉で水浴びをしている若い女性はまずいない。それに町中ではセキュリティ・カメラの至る所にあるので覗きをすればすぐにバレる。俺はどうやってこのモヤモヤ感と向き合えばいいのだ!あ~、あの時の方が楽しかったな~。あの時の感覚が忘れられない。
俺はマス掻きを終えると洗面所に行き、自分の手を洗った。俺は洗面所にあった鏡に写った自分の姿を見て溜息を付いた。
「なんだよ、このブサ面野郎は。罰ゲームなのか、これは。俺だってなー、美人の彼女を作って、自分の一物を彼女のオマンコにぶっ込んで、シコシコ・ピュピュしたいだよ~!」
俺は自分の心の中で叫んでいたつもりだったが、いつの間にか大きな声で叫んでいた。どこからだろう。確実に一番やばい最後の発言は口に出して叫んでいた。ヤッバーッ!お隣さんに聞こえたかもしれない。俺はお隣さんには聞こえなかったと勝手に決めつけた。だが、隣人にはしっかりと聞こえていた。隣人が『なんだよ、あいつ。自分の性的欲求を露骨に叫びやがって。そんなにしたいならさっさと風俗行けよ!コノヤロー』と呆れ返っている事も知らずに。
俺は部屋へ戻ると短編小説を書き終えた。そして小説投稿サイトに自分の小説をアップロードすると投稿ボタンをポチッと押した。
*この物語はフィクションです。ちなみに著者とこの小説の主人公は同一人物ではありません。
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