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クールなメガネの素顔のデレ
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食事が終わり、店の外に出た。僕たちは冬の冷たい空気の中で、心はホクホクと暖かかった。
「准くん。この後…、俺の家に来ない?」
「えっ?」
「告白していきなり家は…。ダメだよね?」
その聞き方はズルい…。
「あの…。僕こそ増田さんの家に行きたいって言ったら…。僕のさっきの話、聞いてましたよね。し、尻軽だと思わないんですか?」
「思わないよ。俺が来て欲しいって思ってるんだから」
僕は心だけでなく、また顔が、体も熱くなるのを感じていた。
増田さんの家は小高い丘の上の戸数の少なめの小さなマンションの3階にあり、窓からは僕たちの街がよく見渡せそうだった。街の灯りが宝石をちりばめたように美しく輝いていた。
「コーヒー飲める?」
「あっ!僕やります」
「いいから。座ってて(笑)」
ダイニングのテーブルからキッチンに立つ増田さんの姿を僕は信じられない気持ちで見ていた。僕が勝手に心の中で王子様扱いしていただけだったのに。ダメな僕を好きだと言ってくれた。僕の情けない話を聞いても全然揺るがない気持ちを僕が納得するまで言ってくれた。僕は本当に受け入れていいんだよね?
「ん?また何か悩んでる?」
「えっ?何で分かるんですか?」
増田さんは淹れ立てのコーヒーを持ってテーブルにやって来た。
「准くん。どうぞ」
温かいコーヒーは、冷えた体を心ごと暖めてくれた。増田さんは僕の隣で立ったまま飲んでいた。
「信じていいんだよ。俺は…。ホントに君のことが大好きなんだよ」
「増田さん…」
「航(こう)。航って呼んでくれないか?」
「こ、航さん?」
「うん」
コーヒーのカップをテーブルに置くと、座っている僕にキスをした。
「あっ…」
「ごめん。可愛くて…」
僕は夢見ていた事が現実になって、まだ頭がついていかなかった。僕は知らないうちに増田さんを見つめていたようだ。目が離せない僕に増田さんはメガネを外した。
「キスするのに邪魔だね」
素顔の航はやっぱり格好よかった。恥ずかしくて僕はまた真っ赤になっていた。
「顔があんまり見えないんだよな…」
不自由な左手で器用に僕の頭を支え、右手は僕の頬を撫でながら深いキスをした。航は僕の舌を絡め取り、僕は気持ち良くて応えるのに必死だった。
「俺は准くんよりだいぶ背が低いから、座ってる所を狙っちゃった(笑)」
「育ちすぎてごめんなさい…」
優しい眼差しに僕の心臓は爆発しそうだった。
「准くん。明日は仕事?」
「は、はい」
「俺もだけど…。泊まってく?」
僕は口から心臓が飛び出しそうだった。声を出したら変な声が出てしまいそうで、僕は黙って頷いた。
僕は先にシャワーを借りて、航が戻ってくるのをベッドに腰掛けて待っていた。
「これ、ホントなのかな…。すごいリアルな夢だったらどうしよう…」
心の声が漏れていたようで、ドアの外で航は吹き出しそうだった。そんなわけないでしょ!
「また変なこと考えてるな(笑)」
ドアを開けて入ってきた航が言った。
「だって、僕はずっと夢見てたんですよ。増田さん…航さんが僕の恋人だったらなって…。航さんは僕の…」
「ん?僕の何?」
「ぼ、僕の王子様なんです…」
航はそれを聞いてびっくりして、そして真っ赤になった。
「俺の事?」
「そうです。僕のお…」
続きは言わせてもらえなかった。航に僕の口は塞がれてしまったから…。
「もう、それ以上言っちゃダメ」
「何でですか?」
「見た目からして俺より准くんの方が王子様っぽい…」
「えっ…そんなわけ」
「そうなんだよ。准くんは綺麗だから…」
僕が綺麗?
考えるヒマはもう与えてもらえなかった。メガネを外した航は別のスイッチが入ってしまったようで…。
ベッドに横たえられた僕の体は航の優しい唇に全て封印されてしまった。航に触れられた所から熱くなって、それだけで僕はイってしまいそうだった。
「待って…」
「どうしたの?」
「キスされてるだけでイっちゃいそうです…」
「も~…。煽りすぎ」
煽ってなんか…。僕の『待って』はどうやら却下されたらしく、深くて気持ちのいいキスは続いた。航は不自由な左手で体を支えるのが難しいのか、肘で支えていた。だからか航の顔が近くて、僕はますます顔が赤くなっているのが分かった。
「左手が不自由で良かった(笑)」
「な、何でですか…?」
僕の左頬を撫でながらキスした。
「目が悪いからあんまり准の顔が見えないなって思ってたけど…」
「けど?」
「近くで准が気持ち良さそうにしてるのがよく見える(笑)」
「💢」
「怒らないで(笑)」
航の気持ちの良いキスに何も考えられなかった。航は准の唇を存分に味わうと、可愛い乳首に舌を這わせた。僕は声を我慢出来なくなって、かすれた喘ぎ声が出てしまった。
「准、声我慢しないで…。俺に聞かせてよ」
乳首からおへそを辿って、僕の硬くなっているものに航の唇が触れると、気持ち良すぎて声が漏れた。
僕のに航がキスしてる…。もう唇で触れられただけで、熱くなってもう…。ムリ。
ビクンと体が震え、僕は一人でイってしまった。
「准…。好きだよ」
「航さん…」
航は僕の一旦柔らかくなったものに口づけた。舌で転がしながら、後ろにぷちゅんと指を挿れた。
「や、はずかしい…」
「准の硬くなってきたよ」
「また出ちゃうから…航さん…」
「いいよ。准が気持ちいいって思ってるのが嬉しいよ…」
航の口の中で僕は硬くなっていった。前と後ろを同時に愛されて、腰がとろけてしまいそうだった。
「准…柔らかくなってきた。どこが気持ちいい?」
僕の中を航の指が探ってくる。僕の声はあるところで高くなった。
「准の中、締まった…。ここ?」
あっ!ダメです!イきそう…。
航の指は僕のよりごつくて長かった。愛しい人の指が僕の中をかき回している事を考えたら、頭がおかしくなりそうだった。
「准の声、可愛いな」
航さんのが欲しいって思った。言ってもいいのかな…。
「准?」
「航さん…」
「何?」
「あの…航さんが」
「ちゃんと言わないとダメ(笑)」
僕は欲しくて仕方なかった。もう我慢出来ない。
「挿れて…航さん…」
「ん?」
「欲しい」
僕の唇を食べるように口づけながら、航が僕の中に入ってきた。僕の名前を何度も呼びながら、航は僕の奥へと入ってくる。僕の中はそんな奥まで愛されたのは初めてだった。感じたことのない快感が頭のてっぺんまで響いていく。悲鳴にも似た切ない声が上がり、僕は波のように繰り返しやって来る言い知れない快感に、逆に怖くなって航の背中に腕を回してしがみつくように抱きついた。
「准…、好きだ」
「航さ…ん!好き…」
二人同時に訪れた快感に、航は准を痛いくらい強く抱きしめていた。
「准くん。この後…、俺の家に来ない?」
「えっ?」
「告白していきなり家は…。ダメだよね?」
その聞き方はズルい…。
「あの…。僕こそ増田さんの家に行きたいって言ったら…。僕のさっきの話、聞いてましたよね。し、尻軽だと思わないんですか?」
「思わないよ。俺が来て欲しいって思ってるんだから」
僕は心だけでなく、また顔が、体も熱くなるのを感じていた。
増田さんの家は小高い丘の上の戸数の少なめの小さなマンションの3階にあり、窓からは僕たちの街がよく見渡せそうだった。街の灯りが宝石をちりばめたように美しく輝いていた。
「コーヒー飲める?」
「あっ!僕やります」
「いいから。座ってて(笑)」
ダイニングのテーブルからキッチンに立つ増田さんの姿を僕は信じられない気持ちで見ていた。僕が勝手に心の中で王子様扱いしていただけだったのに。ダメな僕を好きだと言ってくれた。僕の情けない話を聞いても全然揺るがない気持ちを僕が納得するまで言ってくれた。僕は本当に受け入れていいんだよね?
「ん?また何か悩んでる?」
「えっ?何で分かるんですか?」
増田さんは淹れ立てのコーヒーを持ってテーブルにやって来た。
「准くん。どうぞ」
温かいコーヒーは、冷えた体を心ごと暖めてくれた。増田さんは僕の隣で立ったまま飲んでいた。
「信じていいんだよ。俺は…。ホントに君のことが大好きなんだよ」
「増田さん…」
「航(こう)。航って呼んでくれないか?」
「こ、航さん?」
「うん」
コーヒーのカップをテーブルに置くと、座っている僕にキスをした。
「あっ…」
「ごめん。可愛くて…」
僕は夢見ていた事が現実になって、まだ頭がついていかなかった。僕は知らないうちに増田さんを見つめていたようだ。目が離せない僕に増田さんはメガネを外した。
「キスするのに邪魔だね」
素顔の航はやっぱり格好よかった。恥ずかしくて僕はまた真っ赤になっていた。
「顔があんまり見えないんだよな…」
不自由な左手で器用に僕の頭を支え、右手は僕の頬を撫でながら深いキスをした。航は僕の舌を絡め取り、僕は気持ち良くて応えるのに必死だった。
「俺は准くんよりだいぶ背が低いから、座ってる所を狙っちゃった(笑)」
「育ちすぎてごめんなさい…」
優しい眼差しに僕の心臓は爆発しそうだった。
「准くん。明日は仕事?」
「は、はい」
「俺もだけど…。泊まってく?」
僕は口から心臓が飛び出しそうだった。声を出したら変な声が出てしまいそうで、僕は黙って頷いた。
僕は先にシャワーを借りて、航が戻ってくるのをベッドに腰掛けて待っていた。
「これ、ホントなのかな…。すごいリアルな夢だったらどうしよう…」
心の声が漏れていたようで、ドアの外で航は吹き出しそうだった。そんなわけないでしょ!
「また変なこと考えてるな(笑)」
ドアを開けて入ってきた航が言った。
「だって、僕はずっと夢見てたんですよ。増田さん…航さんが僕の恋人だったらなって…。航さんは僕の…」
「ん?僕の何?」
「ぼ、僕の王子様なんです…」
航はそれを聞いてびっくりして、そして真っ赤になった。
「俺の事?」
「そうです。僕のお…」
続きは言わせてもらえなかった。航に僕の口は塞がれてしまったから…。
「もう、それ以上言っちゃダメ」
「何でですか?」
「見た目からして俺より准くんの方が王子様っぽい…」
「えっ…そんなわけ」
「そうなんだよ。准くんは綺麗だから…」
僕が綺麗?
考えるヒマはもう与えてもらえなかった。メガネを外した航は別のスイッチが入ってしまったようで…。
ベッドに横たえられた僕の体は航の優しい唇に全て封印されてしまった。航に触れられた所から熱くなって、それだけで僕はイってしまいそうだった。
「待って…」
「どうしたの?」
「キスされてるだけでイっちゃいそうです…」
「も~…。煽りすぎ」
煽ってなんか…。僕の『待って』はどうやら却下されたらしく、深くて気持ちのいいキスは続いた。航は不自由な左手で体を支えるのが難しいのか、肘で支えていた。だからか航の顔が近くて、僕はますます顔が赤くなっているのが分かった。
「左手が不自由で良かった(笑)」
「な、何でですか…?」
僕の左頬を撫でながらキスした。
「目が悪いからあんまり准の顔が見えないなって思ってたけど…」
「けど?」
「近くで准が気持ち良さそうにしてるのがよく見える(笑)」
「💢」
「怒らないで(笑)」
航の気持ちの良いキスに何も考えられなかった。航は准の唇を存分に味わうと、可愛い乳首に舌を這わせた。僕は声を我慢出来なくなって、かすれた喘ぎ声が出てしまった。
「准、声我慢しないで…。俺に聞かせてよ」
乳首からおへそを辿って、僕の硬くなっているものに航の唇が触れると、気持ち良すぎて声が漏れた。
僕のに航がキスしてる…。もう唇で触れられただけで、熱くなってもう…。ムリ。
ビクンと体が震え、僕は一人でイってしまった。
「准…。好きだよ」
「航さん…」
航は僕の一旦柔らかくなったものに口づけた。舌で転がしながら、後ろにぷちゅんと指を挿れた。
「や、はずかしい…」
「准の硬くなってきたよ」
「また出ちゃうから…航さん…」
「いいよ。准が気持ちいいって思ってるのが嬉しいよ…」
航の口の中で僕は硬くなっていった。前と後ろを同時に愛されて、腰がとろけてしまいそうだった。
「准…柔らかくなってきた。どこが気持ちいい?」
僕の中を航の指が探ってくる。僕の声はあるところで高くなった。
「准の中、締まった…。ここ?」
あっ!ダメです!イきそう…。
航の指は僕のよりごつくて長かった。愛しい人の指が僕の中をかき回している事を考えたら、頭がおかしくなりそうだった。
「准の声、可愛いな」
航さんのが欲しいって思った。言ってもいいのかな…。
「准?」
「航さん…」
「何?」
「あの…航さんが」
「ちゃんと言わないとダメ(笑)」
僕は欲しくて仕方なかった。もう我慢出来ない。
「挿れて…航さん…」
「ん?」
「欲しい」
僕の唇を食べるように口づけながら、航が僕の中に入ってきた。僕の名前を何度も呼びながら、航は僕の奥へと入ってくる。僕の中はそんな奥まで愛されたのは初めてだった。感じたことのない快感が頭のてっぺんまで響いていく。悲鳴にも似た切ない声が上がり、僕は波のように繰り返しやって来る言い知れない快感に、逆に怖くなって航の背中に腕を回してしがみつくように抱きついた。
「准…、好きだ」
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