大人の恋愛作法

Megumi

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大人の恋愛作法

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「4人の出会い」       愛美とさくらは、中学の時からの友達だった
卒業してま愛美は、高校に
さくらは.専門学校に別々になった為にたまに電話して近況報告をする感じだった。

愛美は、ちょっとヤンチャな感じ
さくらは、真面目だったが気が合って仲が良かった。
20歳の時に同窓会があると言うので久しぶりに会うことになり一緒に行くことになった。

その時愛美は、コンビニでバイトしていてさくらが迎えにいく事になった。
バイトが終わる時間に合わせてコンビニに迎えにさくらは行った。

「久しぶり」
5分前に着いたさくらは、レジにいる愛美に声をかけた。
「5分で上がる!」
笑顔で答えた。

外で待っているさくらに後ろから抱きつきながら
「お待たせ」
2人は、見合って笑顔になった。
さくらは相変わらず真面目な感じ、愛美は、ヤンチャな感じででも中学の時よりも少し大人っぽくなっていた。

さくらの車に乗り込むとさくらが言った。
「同窓会終わったらカラオケ行かない?」
助手席にいる愛美を見ながら言った。
「いいよ」
愛美は、少し間を開けてまた言った。
「でも家大丈夫なの?」
その言葉の意味はさくらの家は、厳しくまだ門限があるからだ。
さくらはエンジンをかけ走り出してから答えた。
「大丈夫!こんな時じゃなきゃ会えないからさ。」
愛美は、言葉の意味がわからず
「誰に?」
さくらの返事がある前にピンと来て
「彼氏か?」
さくらの方を見ながら言った。
「彼氏じゃないけど」
少し照れながら言葉を続けた
「専門学校の時の友達の友達で
今遊んでるグループの男の1人なんだけど なんとなく気になるって言うか、、、、」
その様子が可愛くて愛美は、カラオケに行く事を約束した。

さくらは、同窓会が終わる30分位前に連絡をして待ち合わせ場所を決めていた。
同窓会が終わり待ち合わせ場所のカラオケBOXに向かっている時にさくらが口を開いた。
「今日は、ありがとう!付き合ってくれて。」
「どんな男か気になるし」
愛美が答えるとさくらは、嬉しそうだった。

道中もない話をしてると中学生の時に戻ったみたいだった。
さくらと男の事で話が出来るのも愛美は、嬉しかった。

カラオケBOXに着くと先に着いていたその男の車の横に駐車した。
3人ほぼ同時に車から降りると男の顔を確認した。
相手も気がついたのか直ぐに
「森川健児です!」
と少し緊張した感じで自己紹介をした。
「沢田愛美です」
笑顔で愛美も自己紹介をした。
「とりあえず中 入ろうか?」
続けて愛美は、言った。

受付を済ませて3人は、部屋に入ると恥ずかしいのかさくらは、愛美の隣り座った。
「隣りに座んないの?」
さくらに耳打ちした。
「大丈夫」
自分なら絶対そばに座るのにと思いながらさくらを見た。
でもしばらくすると楽しそう2人で喋っている2人を見て「まっいいか」って気持ちになった。

健児も愛美に慣れてきたのか
「さくらと違って色々やってきたでしょ?」
と聞いてきた。
「色々って?」
煙草に火をつけながら質問返しをした。
「全然タイプ違うからさ」
健児も煙草に火をつけながら答えた。
「まぁね!私は、ツッパリ娘でさくらは、真面目な子」
微笑みながら続けた
「でもなんとなく気が合うんだよね」
さくらも答えた
「そうなんだ」
3人で楽しくおしゃべりが出来る様になると時間がきた。
帰り際に健児が言った。
「また遊ぼぜ!」
「そうだね!」
さくらと愛美は、声を揃えて言った。
「じゃ成人式の日は?」
健児がさくらを見ながら言った。
「いい?愛美」
さくらは、お願いって顔をして聞いた。
「いいよ!」
しょうがないなって顔をして返事をして3人は、約束をした。

愛美は、本当は、成人式には、行くつもりは、なかったけどさくらのためだと思い約束したのだ。

数日後健児は、友達の早瀬純の家にいた。
その時にさくらと愛美とカラオケに行った事を話してしまった。
「この前さくらとカラオケ言ったんた!」
「2人でか?」
あんま興味がなさそうに聞いた。
「いや さくらの中学の時のツレと一緒に」
「どうせ真面目タイプのつまんない女だろ。」
また興味無さそうに返事した。
「いや全く違う 簡単に言えば遊び人って感じかな?!」
その言葉にさっきとは、全く違う反応をした。
「会ってみてぇな!」
「そう言うと思ったよ!」
呆れた感じで答えた。
「そういえばこの近くのコンビニで働いているって言ってたな」
健児は、思い出したかのように言った。
純が突然立ち上がった。
「行ってみよう!」
「はぁ 今?」
「行くぞ」
純の後ろに渋々健児は、着いて行った。

コンビニに着くとちょうど愛美が仕事が終わった頃だった。
後ろで縛ってある茶髪の髪を解きながら出てきた。
「あっけんちゃん」
健児に気づくと目線を2人に向けた。
「友達?」
純の方を見て言った。
健児は、愛美に駆け寄り小さい声で言った。
「ごめん!この間の事話したら会ってみたいって」
「別に大丈夫だよ!」
微笑みながら答えた。
そして自分から純に近づいて自己紹介をした。
「沢田愛美です。」
「純です」
純は、かなり気にいったようだ。
「これから遊び行かない?」
愛美は、少し考えてから 
「ごめん!今日原付だし昨日朝まで遊んでて眠いから帰るわ」
顔の前で手のひらを合わせた。
「また今度!けんちゃんもまた今度」
と言いバイクの側に歩いて行った。バイクに乗った時に
「あっ成人式の日にね!けんちゃん」
と言い走らせた。
愛美がいなくなって2人も帰ろうとした時に純が呟いた。
「俺の女にする」
健児には、聞こえないように。
「つか!成人式の日ってなんなんだ」
帰り道健児を問い詰めた。ため息をついて観念したかのように
「その日に遊びに行く約束してるんだよ」
「俺も行く?!」
「連れてけ」
健児を見た。健児の返事も待たずに
「決まりだ!」
本当自分勝手だと思った。

「運命」
年が明け成人式が近づいてきた。
同窓会から頻繁にさくらと連絡を取るようになっていた。
さくらはトリマーで愛美は、年末母親のスナックの手伝いで忙しくしていた。
やっと成人式の一週間前に時間が取れて会える事になった。
と言ってもご飯を食べに行くだけだけだ。
話題は決まっていた。

「あれからけんちゃんとは?」
興味深々で聞いた。
「うち厳しいから何も進展ない」
少し不貞腐れた様に言った。
なかなか難しいようだ。
「それよりも愛美は」
「彼氏ならいないよ」
少し考えて続けた。
「ほらバツイチだし!しばらくはいいかなって。」
少し寂しそうな笑顔を返した。
そう愛美は、バツイチなのだ。
コーヒーを一口飲んで
「でも適当に男遊びは、してるよそれなりに」
さくらの顔を見てさっきとは、違う明るい笑顔を見せた。
2人は、成人式の打ち合わせをして別れた。

当日成人式が終わり着物のさくらは.一旦着替えに家に帰った。
愛美は家で待っていた。
愛美の家から健児に連絡を取る事になっていた。
ポケベルを鳴らして電話が来るのを待っていた。
10分後電話が鳴った。
「ポケベルなったんだけど」
電話口から健児の声が聞こえた。
「愛美だよ。この間のカラオケBOXでいい?」
「わかった」
「じゃ6時に」
時間と場所を決めてすぐに電話を切った。

しばらくするとさくらが愛美の家に迎えに来た。
よっぽど健児に会えるのが嬉しいのか終始笑顔だった。
愛美はその笑顔を見て面倒臭い気持ちが吹っ飛んだ。

カラオケBOXに着くともう健児が着いていた。
もう1人誰かいるのに気がついた。
「誰 あれ?」
愛美が指を指してさくらに聞いた。さくらがじっと見て
「あっ純君だ!」
驚いた様子だ。
さくらと愛美は、2人に近づいて手を振った。

「あっ!この前の」
愛美の言葉になんで知っているのだろう?
と状況がわからず純の隣にいる健児の隣に駆け寄り
「どう言う事?」
小声で聞いた。
「今度詳しく説明する」
さくらに耳打ちした。
さくらは、納得しない顔で横目に健児を見た。その時
「中に入ろうぜ!」
振り向いてさくらと健児に言った。
2人が歩き始めて前を見ると愛美がなんの躊躇なく純の腕に腕を絡ませて歩いている。
楽しそう話しながら顔を見合わせて、、、
その姿を見て真似しようとしたが途中まで上げた手を下ろしてしまった。さくら
ほんのちょっとの勇気が出ない自分が情けなかった。

さくらと愛美は、恋愛に関しては全く正反対の2人だった。
そして健児と純も同じだっだ.
見た目派手で異性の目をひく愛美と純、簡単に言えば遊び人の2人。
地味めの異性に対しても何処か積極的になれずもどかしいさくらと健児。
どうなるかは、容易に想像出来る4人でもある。

部屋向かう途中いやらしい笑顔で純は、自信満々に健児に言った。
「今日いけるかも俺!」
「遊びにしとけ!本気になったら痛い目見るぞ」
確かに健児みたいな男から見たら愛美はそうみえるのは.わからないでもない。
「まっ見とけって!今日まなと一緒に帰るから邪魔すんなよ」
正直健児も少し愛美に惹かれた所は.あったが本音を言えばおとなしいさくらの方が好きなタイプなのだ。
「聞いてるんかよ!けん」
返事をしない健児に返事を促した。
「わかったよ」
ムッとした感じで答えた。勝手にしろって気持ちだった。

そんな話をしてると部屋に着く直前に愛美のポケベルが鳴り番号を確認すると歩いて来た道を引き返した。
健児の横で止まると
「電話してくる」
少し間が空いて
「ウーロンハイ頼んどいて」
笑顔で言った。
「OK!」
と答えた健児を面白くない感じで純が見ている。
「何でお前に言うんだよ」
少し怒って感じの純に
「やきもちやいてんじゃないよ たまたま方が近かったからだろう」
さっきまで自信満々だった純に面白くなかったから余計に胸がスッキリした。













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