16 / 20
第二章 一つしかない選択肢の決断
第15話 忠実なる従者
しおりを挟む
「待って!…ください。あ、あの…私…ここのことが分からない、んです。だから、教えて、ください」
ユリーファは、青年のマントを強く握りしめた。しゃがんでいる状態でつんのめりになり、そのまま地面に擦り付けて転んだ。
「それで、俺に何のメリットがある?」
「痛い………………………………あ、そ、それは………ないけど。それでも、お願いします」
泥まみれのまま立ち上がり、頭を下げた。
「出来る訳が……」
「ご主人様!!」
後ろでフワフワと飛んでいたユミアが、真剣な表情でこちらを見据えていた。
「どうしたんだ?」
青年も驚いたようだ。そのため、二人でユミアと向かい合う形で立っていた。
「…ミャーはご主人様の忠実なる従者にゃ。だけどにゃ、ご主人様を正しい方へ導くのも、従者の務めにゃ」
ユミアは、ふっと息を吐いた。
「…今、困ってる子を放っておくにゃんてダメにゃ。そんなんじゃ、良い…」
「わかったから。もう黙れ。」
こちらを向いて、そっと座るようにユリーファに言った。
ユリーファは、青年のマントを強く握りしめた。しゃがんでいる状態でつんのめりになり、そのまま地面に擦り付けて転んだ。
「それで、俺に何のメリットがある?」
「痛い………………………………あ、そ、それは………ないけど。それでも、お願いします」
泥まみれのまま立ち上がり、頭を下げた。
「出来る訳が……」
「ご主人様!!」
後ろでフワフワと飛んでいたユミアが、真剣な表情でこちらを見据えていた。
「どうしたんだ?」
青年も驚いたようだ。そのため、二人でユミアと向かい合う形で立っていた。
「…ミャーはご主人様の忠実なる従者にゃ。だけどにゃ、ご主人様を正しい方へ導くのも、従者の務めにゃ」
ユミアは、ふっと息を吐いた。
「…今、困ってる子を放っておくにゃんてダメにゃ。そんなんじゃ、良い…」
「わかったから。もう黙れ。」
こちらを向いて、そっと座るようにユリーファに言った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる