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世界一の
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俺はラムネが大好きだ、飲む方のラムネがね。
もちろん味も好きだけど何より俺はガラスが大好きで瓶やビー玉はもちろん、その中に入ってるラムネの液体ですら美しく感じてしまう。
つまることろ、俺は透明なものが好きなのだ。
そんなある日、夏以外では基本見かけることのない瓶のラムネをスーパーで見つけた。
俺は何も考えずにその瓶をカゴに入れ、会計を済ます。
家に帰って早速飲もうと蓋を瓶の中に押し込むとパン、という乾いた音と共にラムネの瓶が割れてしまった。
本当にショックを受けたが、割れた瓶は瓶できれいなので怪我をしないように拾い集めて家にもともとあったガラスの容器に保管した。
俺はその時気づいていなかったのだが、割れたガラス瓶を拾い集めるときにどうやら指を切ってしまったようで、結構な量の血が出てしまっていた。
俺がそれに気づいたのはお風呂のときで、実に3時間ほどが経過した頃だった。
既に血は止まっていたが、念の為きちんと洗い、消毒をしてから絆創膏を貼った。
その日の夜、俺は変な夢を見た。
自分が世界で1番美しいものと思っているもの、ガラスになる夢だった。
妙に現実感があって、とても夢だとは思えなかった。
目が覚めたとき、昨日ガラス瓶で切ったところと逆の手が痛むので不思議に思って見てみるとそこには昨日見た傷とほとんど、というか全く同じ傷があった。
反対に昨日切ったはずの手には傷がなく、代わりにほとんど剥がれきった絆創膏だけがそこにあった。
昨日は割と激務だったし多分疲れて逆の手に絆創膏を貼ってしまったんだと思うことにして特に気に留めはしなかったが、明らかに新しく出来た傷はまだ切って間もないような生傷で、押せばじんじんと痛み、血液だかなんだかよくわからない液体が出てくる。
とりあえずその手の傷を消毒してまた絆創膏を貼り直した。
その日もまた俺は夢を見た。
また、現実味があってまるで夢じゃないような、そんな夢を見ていた。
その夢の中ではラムネの瓶は青と緑の間のような、そんな淡い色合いをしていた。
まるで翡翠を見ているような感覚さえする。
その夢でもまた翡翠の瓶が落ちそうになる。
手からすり抜ける、地面に...
落ちるその瞬間に目が覚めた。
今回は特にどこにも怪我を負うことなく目が覚めたので安心した。
その日もスーパーに行くと瓶のラムネが置かれていた。
いつもと違う点があるとするならそのラムネの便の色が昨日夢で見た翡翠色だということくらい。
でも俺は特に気に留めずにカゴに入れて会計をした。
そのラムネはいつも飲んでいたあのラムネの味とは少し違う味もしたような気がするが、それでも美味しいことに変わりはなかった。
その日の夜、また同じような夢を見た。
ラムネを飲み干す夢、同じような味がして、炭酸も感じる。
すごく美味しい。
炭酸が喉の奥で膨らんで風船が1つ割れたところで目が覚めた。
ラムネの瓶が家に増えていく、いつか家族が出来たらこの瓶を好きになってくれたらいいな。
もちろん味も好きだけど何より俺はガラスが大好きで瓶やビー玉はもちろん、その中に入ってるラムネの液体ですら美しく感じてしまう。
つまることろ、俺は透明なものが好きなのだ。
そんなある日、夏以外では基本見かけることのない瓶のラムネをスーパーで見つけた。
俺は何も考えずにその瓶をカゴに入れ、会計を済ます。
家に帰って早速飲もうと蓋を瓶の中に押し込むとパン、という乾いた音と共にラムネの瓶が割れてしまった。
本当にショックを受けたが、割れた瓶は瓶できれいなので怪我をしないように拾い集めて家にもともとあったガラスの容器に保管した。
俺はその時気づいていなかったのだが、割れたガラス瓶を拾い集めるときにどうやら指を切ってしまったようで、結構な量の血が出てしまっていた。
俺がそれに気づいたのはお風呂のときで、実に3時間ほどが経過した頃だった。
既に血は止まっていたが、念の為きちんと洗い、消毒をしてから絆創膏を貼った。
その日の夜、俺は変な夢を見た。
自分が世界で1番美しいものと思っているもの、ガラスになる夢だった。
妙に現実感があって、とても夢だとは思えなかった。
目が覚めたとき、昨日ガラス瓶で切ったところと逆の手が痛むので不思議に思って見てみるとそこには昨日見た傷とほとんど、というか全く同じ傷があった。
反対に昨日切ったはずの手には傷がなく、代わりにほとんど剥がれきった絆創膏だけがそこにあった。
昨日は割と激務だったし多分疲れて逆の手に絆創膏を貼ってしまったんだと思うことにして特に気に留めはしなかったが、明らかに新しく出来た傷はまだ切って間もないような生傷で、押せばじんじんと痛み、血液だかなんだかよくわからない液体が出てくる。
とりあえずその手の傷を消毒してまた絆創膏を貼り直した。
その日もまた俺は夢を見た。
また、現実味があってまるで夢じゃないような、そんな夢を見ていた。
その夢の中ではラムネの瓶は青と緑の間のような、そんな淡い色合いをしていた。
まるで翡翠を見ているような感覚さえする。
その夢でもまた翡翠の瓶が落ちそうになる。
手からすり抜ける、地面に...
落ちるその瞬間に目が覚めた。
今回は特にどこにも怪我を負うことなく目が覚めたので安心した。
その日もスーパーに行くと瓶のラムネが置かれていた。
いつもと違う点があるとするならそのラムネの便の色が昨日夢で見た翡翠色だということくらい。
でも俺は特に気に留めずにカゴに入れて会計をした。
そのラムネはいつも飲んでいたあのラムネの味とは少し違う味もしたような気がするが、それでも美味しいことに変わりはなかった。
その日の夜、また同じような夢を見た。
ラムネを飲み干す夢、同じような味がして、炭酸も感じる。
すごく美味しい。
炭酸が喉の奥で膨らんで風船が1つ割れたところで目が覚めた。
ラムネの瓶が家に増えていく、いつか家族が出来たらこの瓶を好きになってくれたらいいな。
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