珈琲の匂いのする想い出

氷が解けるように少しずつ(双葉視点)

【番外編】2024年度 ポッキーの日(完結編)

「はーい、って双葉か、どうしたの？」
「これさっき作ったの、茄子のみぞれ煮」
「えめっちゃ美味そうなんだけど、てか双葉が作ったの？」
「うん、作ってみた」
「はぁ、じゃあ絶対美味いじゃんありがとう」
「ここで光輝さんに問題です！」
「お、おう、いきなりだな」
「その前に寒いから家に入れてほしいです！」
「確かに寒いわ、入って入って」
「おじゃましまーす」

...

「で、問題の続き。今日はなんの日でしょう！」
「な、なんの日？」
「うん、何かの日なんだよ」
「...？」
「11/11は？」
「ピンゾロの日...？」
「そんなわけ無いでしょ！！ポッキーの日だよポッキーの日」
「あ、あぁ、通りでみんなポッキー食ってたのか今日」
「ということで、じゃん！ポッキー持ってきましたー」
「おぉー！」
「じゃ光輝さん、ポッキーゲームしようか」
「え」
「知らない？ポッキーゲーム」
「しってるけど」
「じゃやろうよ」
「いいけども」
「光輝さんはチョコ側と持ち手側どっちがいい？」
「じゃあチョコ側で」
「わかった...ん」
「ん？あぁ、くわえてるから喋れないのか。くわえろってこと？」
ｺｸｺｸ

ｻｸｻｸｻｸｻｸ...ﾊﾟｷｯ
「んー！」
「ごめん双葉、やっぱなんか駄目な気がしちゃった」
「もぉ～、あ、光輝さん口にチョコ付いてるよ」
「まじ？」
「うん、ほら」
ﾁｭ
「ここに」
「本当に中1か？双葉」
「ほんとだよ？ちゅー嫌だった？」
「嫌なわけないだろ」
「じゃあもう一回しよ？」
「ポッキーの日とか関係なくキスしたかっただけだろ」
「えへ、バレちゃった。いいじゃん、ほらちゅーしよ」

..................

「なぁ海斗、なに怒ってんの？」
「別に、」
「もしかして俺が昼休み双葉もいるとこでポッキーゲームしよとか言ったから？」
「廉は俺にどうせ彼女とかいないって思ってるんだろ？」
「そんなことないもん、」
「ふーん」
「...」
ﾁｭｯ
「！」
「大好きだよ、海斗」
「ん...俺も大好きだよ、廉」
「ポッキーゲーム、する？」
「しない、普通にキスしたい」
「もー仕方ないなぁ、本当に海斗は甘えん坊なんだから」
「うるさい、廉もだろ」
「そんなこと言うならキスしてあげないよ？」
「ぅ...ごめんなさい」
「いいよ、こっちおいで？」












ーーー番外編終了！
作者大好き「そこ付き合ってんのね！？」を盛り込んでみました。
いやぁ、廉くんが攻めなのいいっすねぇ。
普段は海斗くんが主導権握ってそうなのに恋愛となるとてんで主導権を握れない受け、すっげー可愛い。
楽しんで頂けましたか？
主は明日大学受験です。
と、言うことで私はもう寝たいと思います。
皆様、おやすみなさい。