ふぇてぃしずむ!!

白薔薇爺や

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第1ふぇち キス,またの名を接吻

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 かったるい大学の講義をすっぽかした俺、櫻田ミチルは、
同期の柳澤レンとともに、一足先にバスケ部の部室へと足を運んでいた。
 
 俺とレンが初めて出会ったのは中学生のときだ。
 
 恥ずかしいけど白状しちまうと、一目惚れだった。
 こんなカッコいい奴がいたなんて。まずシンプルに身長が高い。
 
 更に俺の好みドストライクな顔と来てやがる。
 ニヤリと笑うその顔は、まさに悪ガキそのものって感じがして
その顔を何回おかずにしてオナったことか、忘れちまった。

 そのくせ奴は自身の容姿に無頓着なもんだから、着替えのときなんかに
均整の取れた肉体美を惜しげもなく晒していたときは気が気じゃなかった。
 
 だけど、レンを好きになったのは外見だけが理由ってわけじゃない。
 1人で体育館に残って、シュートの自主練を黙々とこなしてたのを俺は知ってる。
 俺はそんな奴の努力家な面も尊敬していた。

 まだ部活の始まる1時間前ということもあって、部室は閑散としていた。


「俺らが一番乗りじゃん。早く着替えて自主練してようぜ」


 俺がそう言っても、レンは黙ったまま俺を見つめている。
なんだか様子がおかしい。


「どうしたんだよ。 さっきから口数少なかったし。
体調ワリィのか? なら帰って休めよ」


 レンは相変わらず無言だ。
 
 どうしたんだ、こいつ。 俺は念のためレンの額に手を当ててみた。


「熱はねえみたいだけど。お前、顔赤いぞ」


 そういったとたん、レンは額に置かれていた俺の手をぎゅっと握りしめると
ほんのり赤く染まった顔をより一層真っ赤にしてこう言った。


「ごめん。マジで意味わかんねえこと言うけど、俺、お前の唇が好きだ」


 は? 俺の聞き間違いか? 


「俺の何が好きだって?」


「お前の、唇が好きなんだ」


 俺の唇だと!? 俺本体は好きじゃないのかよ。
 そうツッコむ隙も与えられないまま、レンは俺の唇に優しくキスをしてきた。
 唇と唇が触れるか触れないかの、甘いキスだった。レンの生暖かい吐息が
俺の顔をかすめる。その瞬間、俺のペニスはムクムクと硬くなりはじめていた。


「キス、してもいいか?」


 聞く前にしてんじゃねえか。 と、またもやツッコむ隙をよこさず
 今度は俺の唇を強引に奪い取るかのように接吻してきた。


「んんんん。はぁはぁ」


 こいつ、舌入れてきやがった。 さっきの優しいキスと一転して
レンは激しく濃厚な舌使いで俺の口を犯していく。


「んっ。ちょっ。お前、ちょっとがっつきすぎだって。
激しすぎて俺、もうイッちゃいそう」

 
 これ以上は、やばい。俺のペニスは既にがちがちに硬くなって
溢れんばかりの我慢汁がパンツをびちゃびちゃにしていた。


 しかしそんな俺のギンギンになったペニスなどお構いなしに
レンはねっとりとした接吻で俺の口を犯し続けている。


「やべぇ。もうイかせてくれ。イクッ。イクぅ!!!」


 我慢汁が糸を引いて更衣室の床に垂れるほどに、俺のペニスは
ぐちょぐちょになっていた。

 イキたい。だけどイケねえ。もうちょっと刺激がねえと。
 クソっ。ペニスをしごきてえ。

 手が肉棒へと自然に動く。パンツを下すと、びちょびちょになった
イチモツが剥き出しになった。


「まだイカせねえよ。 お前のその顔、最高にクるぜ。俺のキスだけで
お前をイカせてやる」


 レンの指は俺の指を絡めとって、離さない。 仕方ねえ。
 情けない気持ちでいっぱいになりながらも、自ら腰をよがらせて
レンにイチモツを擦り付けようとした。
 しかし、レンは素早く俺の背後に回り顔だけをこちら側に
向けさせると、再び接吻を繰り出してきた。


「クソっ。 っつざけんなよ。 ああああぁぁん。やべ、キモチ良すぎ」


 レンの舌はせわしなく俺の舌を吸いあげてくる。口の周りが互いの唾液で
べちゃべちゃになっていた。

 俺はもはやペニスに意識を向けてはいなかった。自分の口が最上の性感帯となり
ひたすらに愛撫されているのだ。
いつしか俺の方もレンの唇を貪るようにがっつきはじめていた。


「ミチル。こんなことしちまってる最中に言うのは最低だけど。
俺、ずっとお前とこうしたかった。お前のことがずっと好きだった」


 身体に電撃のような衝撃が走ったかと思うと、今までにない量の
白濁とした液が俺のペニスからほとばしるのを感じた。

 レン、そういうのはこういうことをする前に言えよ。
 ほんとにキスだけでイッちまったみてえだ。いや、違うな。
 俺のことを好きだって。 こいつが。 ほんとかよ。
 俺はその言葉にイカされただけだ。 多分。
 

「レン……俺も、同じ気持ちだよ。好きだ」


 それだけ言うと俺は何も言わず快感の後遺症に身を委ねた。
 暫くの間、さっきまでのキスの味を噛みしめていたかったのもあるが。


「あ。今何時? 練習始まるぞ。他の奴ら来るじゃん」


 正気に戻った俺は、更衣室のロッカーに飛び散った自身の白濁汁を
掃除し始めた。


「それなんだけど。今日練習休みなんだわ。さっきここくるときに連絡
来てた。ミチルみてなかったべ?」


「まじか。ってか、俺の唇が好きってどういうことだよ」


 俺は好意的な恨みがましさでレンを睨みつけた。


「わりい。お前が俺の頭に手を置いたじゃん? 
それで理性がはじけ飛んじまってさ」


「俺をこんな身体にした責任、取ってもらうからな。覚悟しとけよ」


「じゃあ、早速2回戦いくか」


「早えよ、オイ!」


 その日のバスケ部の更衣室では、夜遅くまで煌々と明かりがついていたそうな。

 



 


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