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第一章 賢者と賢者の家族
第21話 従者、逆恨みをする。
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『ギョエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエーーーーーーッ!!』
――バババンッ!!
鳥を絞め殺したような、聞いた者の精神を不安にさせるような不気味な悲鳴がゴールドソウルの城内にある使用人に与えられた一室から響き渡った。
その直後、何かが破裂する音も響き……周囲の使用人の部屋から驚いた顔をした者たちが飛び出してきた。
「お、おい、アランッ!? どうしたんだっ!!」
「何か凄い音が聞こえたわよっ!? いったいどうしたのっ!?」
「おい、返事しろよ返事っ!!」
ドンドンと力強く部屋の主であるアランを心配するように同僚たちは扉を叩く。
このまま返事が無ければ、扉を蹴破って中に入るのも厭わないほどだった。
だが、そうはならなかった。
『は……はいはい、ワタシは元気ですよ。ただちょっと、色々とやってて凄い音が出ただけですから心配しないでください』
「…………。そうか……、だったら、いいんだ……」
「そう、ね……。おどろかせ、ないで、よ……」
「こんど、おごれよ……」
扉越しに聞こえた声、その声は何処か雑音混じりの聞き取りにくい声であった。だが、その声を聞いて心配していた同僚たちは何かに取り憑かれたかのように感情を無くしたような顔となり、フラフラと自分たちの部屋へと戻って行った。
パタンと扉が閉まる音を聞き、自分が使った魔法が浸透したことを確認した部屋の主……アランは息をすぅ……と吸うと、一気に暴言と共に吐き出した。
「くそっ! クソッ、くそっ、くそっくそくそくそっ!! あの阿婆擦れ賢者がぁぁぁぁ!! よくも、ヨクモ、このワタシにこのような傷を負わせやがってぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
怒りを込めた暴言、その言葉を吐き出すアランは血塗れとなり、只人の皮が所々剥がれて露わとなった素顔を怒りに染める。
剥がれた只人の皮から覗く素顔、只人の物ではなく……ましてや獣人のものでも、妖人のものでもなかった。
青色に黒を混ぜ込んだような、到底人の肌とは思えぬものだった。
そんな青黒い肌に所々覗くのは真っ赤な染み……いや、流血だ。その血が広がっている傷の中心には釘が突き刺さっており、それが原因でこんなにも流血が起きているのだ。
「呪いを呪いで返すだとっ!? ふざけんじゃねぇよ! くっ……ぅ、ぐがぁああああぁぁぁっっ!!」
苛立ち混じりに叫びながら、アランは突き刺さった釘を抜こうとする。
だが、釘はまったく抜けず……それどころか、抜こうとした罰とでも言うようにアランの体へと深く深く突き刺さっていった。
更にアランが抜こうとしていた釘に反応するかのように他の釘も深く深く突き刺さり、体の内部を破壊するかのような激痛が走った。
「くそっ、くそくそくそぉ……っ!! こんなことなら、もっと準備を念入りにするべきだった……!! あんな雑魚どもで大丈夫だなんて考えるんじゃなくてよぉ!!」
心からの後悔をするようにアランは叫び、あの夜依頼を出した後のことを思い出し始めた……。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「あの依頼、受けると思うか?」
「ああ見えてボスは慎重派だから、受けるかわからねぇな……」
「は~ぁ、あれだけの金貨だ。手に入ったら豪遊出来るってのによぉ~……」
男が去って、彼らの密会もお開きとなり、組織の中で一番下の地位にいる3人の男たちは口々にそう言いながら、夜の街を歩いていた。
だいぶ夜は更けているが、彼らが良く行く酒場はこんな時間でもやっている。どうやら叶わない夢を酒で忘れようとしているようだ。
だがそんな彼らの前へと影からぬっと現れるようににやけた笑いをした男が現れた。
「はいはい、少し待っていただけますか?」
「てめぇはさっきの……」
「何の用だよ?」
「多分、依頼は受ける可能性は低いぞ?」
現れた男……アランに3人の男たちは口々にそう言うが、アランのにやけた笑いは消えない。
「いえいえ、今回はあなたがたに依頼を……と思いまして」
「「「俺たちに?」」」
「はいはい、あなたがたならやってくれると信じていますから。どうです?
想像してみてください、あなたがたのボスが渋った依頼をあなたがた3人が華麗に成功させて、混人の子供を連れて来た姿を。
ボスは勝手に行ったことに怒りはするでしょうが、きっと何も言えませんよ? だって、あなたがたが成功させたのですから。
そうして、あなたがたは組織の中で一目置かれる存在となるんです」
言葉巧みにアランは男たちに囁くように言う。
その言葉に男たちは頭の中に素晴らしい未来図が描かれ始めていく。……更に言うと、男たちを見るアランの瞳は鈍く輝いており、男たちの目元は垂れていた。
……要するに言葉と魔法を使った洗脳だった。
そしてそれが少し続いた結果――。
「そう、だよな……。俺たちがやれば、いいんだ」
「ああ……、ボスは弱腰なだけなんだ」
「賢者なんて目じゃねぇよな……」
「はいはい、その意気ですよその意気。それと、これを差し上げますので、賢者に投げてください。そうすれば賢者でさえもイチコロですよ」
にやにやと笑いながらアランは男たちへと呪殺魔法を封じ込めた水晶玉を渡した。
それを受け取った男たちはフラフラと賢者――ベルの住まう森へと向かって歩き出し、彼はそれを見送った。
翌朝になればきっと森のすぐ近くだろう。
そうアランは思っていたがその予想は当たっていた。
翌朝従者としてアランに与えられている一室で、彼は男たちを見張るように放っていた使い魔の鳥の視界を見ると森に入る男たちの姿が見えていた。
「さてさて、いったいどうなるだろうな? ま、上手く行ったら行ったでってところか」
失敗しても自分には痛い目は見ない。
背後から見ている者の発想でアランは呟きながら、男たちの行動を見ていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『聞いてる? お前が使い魔を放っているのも気づいているし、その呪殺魔法を通して私を見ているのも気づいているのよ?』
何故かグルグルと同じ場所を回っていた男たちが渡した呪殺魔法で自爆したのを使い魔越しに見ていたアランは、もう片目を呪殺魔法に焦点を合わせる。
すると遠くに見えていた賢者の姿が正面に映り、その姿を見ながら鼻で笑った。
「はっ! そんなことを言っても何も出来ないだろう? ワタシはこうやって高みの見物をしているのが大好きだから、阿婆擦れは阿婆擦れらしく一人で喘いでろよ」
聞こえていない。そう理解しているから、アランは賢者に向けて言う。
……そのとき、賢者の口が小さく動いたのだが……彼は気づいていない。
そして、賢者はアランに向けて色々と言っているのだが彼には何処吹く風だった。……だが。
『――だから、お前にはしばらく地獄を味わってもらうわね』
そう深く静かに賢者が言った瞬間、その場に居ないアランの背筋がゾッと寒くなるのを感じた。
それは恐怖だったのだが、彼はそれを認めようとはしない。
そして、賢者は何も無い空間から不気味な人形を取り出すと呪殺魔法へと投げつけるのを見た。――直後、呪殺魔法との繋がりが消えるのを感じた。
「ぐがっ!? 目、目がっ!? いぎぃぃぃぃぃぃっ!?」
呪殺魔法に焦点を合わせていた目玉が引き抜かれるような痛みと、耳元で神経をざわつかせるような悲鳴のような笑い声が聞こえ、突然巻き起こったそれにアランは耐え切れずに床に倒れこんだ。
いったい自分の体に何が起きているのか、それがまったく分からないまま激痛と幻聴に悩まされ始めた瞬間――あのけたたましい悲鳴が部屋中に響き渡り、何処かから響いた破裂音と共にアランの体の内側からまるで生えてきたとでも言うように釘が姿を現し、彼の体を鮮血に染め上げたのだった。
「くそっ! 絶対に……絶対にゆるさねぇ……!! 復讐してやる……! 絶対に復讐してやる……!! この傷の怨みを覚えておきやがれ……!!」
血走った眼を虚空に向け、アランは力の限り叫んだ。
……この日、人間に擬態した魔人族のゴブリンのアランは一方的な復讐心を賢者に向けて燃やしたのだった。
それを賢者に遠目から見られているとも気づかずに……。
――バババンッ!!
鳥を絞め殺したような、聞いた者の精神を不安にさせるような不気味な悲鳴がゴールドソウルの城内にある使用人に与えられた一室から響き渡った。
その直後、何かが破裂する音も響き……周囲の使用人の部屋から驚いた顔をした者たちが飛び出してきた。
「お、おい、アランッ!? どうしたんだっ!!」
「何か凄い音が聞こえたわよっ!? いったいどうしたのっ!?」
「おい、返事しろよ返事っ!!」
ドンドンと力強く部屋の主であるアランを心配するように同僚たちは扉を叩く。
このまま返事が無ければ、扉を蹴破って中に入るのも厭わないほどだった。
だが、そうはならなかった。
『は……はいはい、ワタシは元気ですよ。ただちょっと、色々とやってて凄い音が出ただけですから心配しないでください』
「…………。そうか……、だったら、いいんだ……」
「そう、ね……。おどろかせ、ないで、よ……」
「こんど、おごれよ……」
扉越しに聞こえた声、その声は何処か雑音混じりの聞き取りにくい声であった。だが、その声を聞いて心配していた同僚たちは何かに取り憑かれたかのように感情を無くしたような顔となり、フラフラと自分たちの部屋へと戻って行った。
パタンと扉が閉まる音を聞き、自分が使った魔法が浸透したことを確認した部屋の主……アランは息をすぅ……と吸うと、一気に暴言と共に吐き出した。
「くそっ! クソッ、くそっ、くそっくそくそくそっ!! あの阿婆擦れ賢者がぁぁぁぁ!! よくも、ヨクモ、このワタシにこのような傷を負わせやがってぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
怒りを込めた暴言、その言葉を吐き出すアランは血塗れとなり、只人の皮が所々剥がれて露わとなった素顔を怒りに染める。
剥がれた只人の皮から覗く素顔、只人の物ではなく……ましてや獣人のものでも、妖人のものでもなかった。
青色に黒を混ぜ込んだような、到底人の肌とは思えぬものだった。
そんな青黒い肌に所々覗くのは真っ赤な染み……いや、流血だ。その血が広がっている傷の中心には釘が突き刺さっており、それが原因でこんなにも流血が起きているのだ。
「呪いを呪いで返すだとっ!? ふざけんじゃねぇよ! くっ……ぅ、ぐがぁああああぁぁぁっっ!!」
苛立ち混じりに叫びながら、アランは突き刺さった釘を抜こうとする。
だが、釘はまったく抜けず……それどころか、抜こうとした罰とでも言うようにアランの体へと深く深く突き刺さっていった。
更にアランが抜こうとしていた釘に反応するかのように他の釘も深く深く突き刺さり、体の内部を破壊するかのような激痛が走った。
「くそっ、くそくそくそぉ……っ!! こんなことなら、もっと準備を念入りにするべきだった……!! あんな雑魚どもで大丈夫だなんて考えるんじゃなくてよぉ!!」
心からの後悔をするようにアランは叫び、あの夜依頼を出した後のことを思い出し始めた……。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「あの依頼、受けると思うか?」
「ああ見えてボスは慎重派だから、受けるかわからねぇな……」
「は~ぁ、あれだけの金貨だ。手に入ったら豪遊出来るってのによぉ~……」
男が去って、彼らの密会もお開きとなり、組織の中で一番下の地位にいる3人の男たちは口々にそう言いながら、夜の街を歩いていた。
だいぶ夜は更けているが、彼らが良く行く酒場はこんな時間でもやっている。どうやら叶わない夢を酒で忘れようとしているようだ。
だがそんな彼らの前へと影からぬっと現れるようににやけた笑いをした男が現れた。
「はいはい、少し待っていただけますか?」
「てめぇはさっきの……」
「何の用だよ?」
「多分、依頼は受ける可能性は低いぞ?」
現れた男……アランに3人の男たちは口々にそう言うが、アランのにやけた笑いは消えない。
「いえいえ、今回はあなたがたに依頼を……と思いまして」
「「「俺たちに?」」」
「はいはい、あなたがたならやってくれると信じていますから。どうです?
想像してみてください、あなたがたのボスが渋った依頼をあなたがた3人が華麗に成功させて、混人の子供を連れて来た姿を。
ボスは勝手に行ったことに怒りはするでしょうが、きっと何も言えませんよ? だって、あなたがたが成功させたのですから。
そうして、あなたがたは組織の中で一目置かれる存在となるんです」
言葉巧みにアランは男たちに囁くように言う。
その言葉に男たちは頭の中に素晴らしい未来図が描かれ始めていく。……更に言うと、男たちを見るアランの瞳は鈍く輝いており、男たちの目元は垂れていた。
……要するに言葉と魔法を使った洗脳だった。
そしてそれが少し続いた結果――。
「そう、だよな……。俺たちがやれば、いいんだ」
「ああ……、ボスは弱腰なだけなんだ」
「賢者なんて目じゃねぇよな……」
「はいはい、その意気ですよその意気。それと、これを差し上げますので、賢者に投げてください。そうすれば賢者でさえもイチコロですよ」
にやにやと笑いながらアランは男たちへと呪殺魔法を封じ込めた水晶玉を渡した。
それを受け取った男たちはフラフラと賢者――ベルの住まう森へと向かって歩き出し、彼はそれを見送った。
翌朝になればきっと森のすぐ近くだろう。
そうアランは思っていたがその予想は当たっていた。
翌朝従者としてアランに与えられている一室で、彼は男たちを見張るように放っていた使い魔の鳥の視界を見ると森に入る男たちの姿が見えていた。
「さてさて、いったいどうなるだろうな? ま、上手く行ったら行ったでってところか」
失敗しても自分には痛い目は見ない。
背後から見ている者の発想でアランは呟きながら、男たちの行動を見ていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『聞いてる? お前が使い魔を放っているのも気づいているし、その呪殺魔法を通して私を見ているのも気づいているのよ?』
何故かグルグルと同じ場所を回っていた男たちが渡した呪殺魔法で自爆したのを使い魔越しに見ていたアランは、もう片目を呪殺魔法に焦点を合わせる。
すると遠くに見えていた賢者の姿が正面に映り、その姿を見ながら鼻で笑った。
「はっ! そんなことを言っても何も出来ないだろう? ワタシはこうやって高みの見物をしているのが大好きだから、阿婆擦れは阿婆擦れらしく一人で喘いでろよ」
聞こえていない。そう理解しているから、アランは賢者に向けて言う。
……そのとき、賢者の口が小さく動いたのだが……彼は気づいていない。
そして、賢者はアランに向けて色々と言っているのだが彼には何処吹く風だった。……だが。
『――だから、お前にはしばらく地獄を味わってもらうわね』
そう深く静かに賢者が言った瞬間、その場に居ないアランの背筋がゾッと寒くなるのを感じた。
それは恐怖だったのだが、彼はそれを認めようとはしない。
そして、賢者は何も無い空間から不気味な人形を取り出すと呪殺魔法へと投げつけるのを見た。――直後、呪殺魔法との繋がりが消えるのを感じた。
「ぐがっ!? 目、目がっ!? いぎぃぃぃぃぃぃっ!?」
呪殺魔法に焦点を合わせていた目玉が引き抜かれるような痛みと、耳元で神経をざわつかせるような悲鳴のような笑い声が聞こえ、突然巻き起こったそれにアランは耐え切れずに床に倒れこんだ。
いったい自分の体に何が起きているのか、それがまったく分からないまま激痛と幻聴に悩まされ始めた瞬間――あのけたたましい悲鳴が部屋中に響き渡り、何処かから響いた破裂音と共にアランの体の内側からまるで生えてきたとでも言うように釘が姿を現し、彼の体を鮮血に染め上げたのだった。
「くそっ! 絶対に……絶対にゆるさねぇ……!! 復讐してやる……! 絶対に復讐してやる……!! この傷の怨みを覚えておきやがれ……!!」
血走った眼を虚空に向け、アランは力の限り叫んだ。
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