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第一章 賢者と賢者の家族
第38話 くらりすのぽ~しょんづくり(こうへん)
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――まったく、あの馬鹿者は拾って来た者たちへの信頼を勝ち取るために此処まで手の込んだことをするか普通……。
――この幼子の様子は……、ただの魔力切れか。だったら、立ち去るときに魔力回復薬でも飲ませよう。
――だが、この涙はいただけないな……、きっと馬鹿者を助けることが出来なかったと思って泣きながら気を失ったのだろうな……。
――まったく、本当にあの馬鹿者は……、今度顔を合わせたときには殴らせてもらうぞ?
――まあ、とりあえずは……この幼子がやりやすいように手助けをしてやろうか。
――まずはミキサーの魔力を補充させておこうか。…………よし、満タンだ。
――しかし……この分だと、水と鍋のほうも…………ああ、やっぱりだ。これでは満足の行く仕上がりにはならんぞ?
――あの馬鹿者は……。どれだけ幼子を追い詰めれば良いのだ? とりあえずはワザと切らした材料の準備も、使うべき道具の魔力の補充も出来た。あとは幼子に任せよう。……というよりも、酷い味でも自業自得と知れ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
気を失っているクラリスの口へと甘い味がする何かが注がれる。
甘い味に釣られてか、彼女はコクコクと無意識の中であるというのに、注がれたそれを飲んでいく。
果物で甘い味付けされているであろう甘い液体が喉を通り、胃に下りていき、疲れ切っていた彼女の体が……いや、魔力が癒されていった。
そして消耗した魔力が回復すれば、意識も覚醒に近づいて行く。……要するに、目が覚めるということだ。
『ん……んぅ…………? あれぇ、くらりす……』
何処かの扉が閉まる音が彼女の耳に届き……薄っすらと目が開かれる。
開かれた目に映る景色は、見慣れているような見慣れていないような部屋の中だった。
『……? あれぇ…………??』
ぼんやりとした頭で自分がどうしてこんな所で眠っているのかと思い出そうとするクラリスだが、まだ頭がはっきりしていないようだった。
が、すぐにハッとした表情を浮かべながら置き上がった。
『あぁっ!? く、くらりす、ねちゃってたの!!? ……あ、まりょく、なくなっちゃったから……?』
慌てながら、クラリスは気を失った原因を思い出しながら、目に涙を浮かべ始め……ぐすんぐすんとシャクリを上げ始める。
『ぅ、うぅ……、ベ、ベルママが、ベルママがぁ……』
ベルママが、しんじゃう。それがどういうものなのかは完全には理解していない。
だけど、いっしょにいられなくなる。それだけは分かっているようで、クラリスは悲しくなり泣き始めたようだ。
……だが、そんな彼女へと声を掛ける物がいた。
(うごかさないの……?)
『グ、グルグルちゃん? うごかそうにも、まりょくがないんだよ?』
(まりょく、たまってるよ……)
『ぅえ?』
(まりょく、たまってるから……)
グルグルちゃんから語られた言葉に、驚いた顔をしながらクラリスは近づき……踏み台に乗ってグルグルちゃんのスイッチ近くの球体を見る。
……そこには魔力が充填されていることを知らすように、光を満たした球体があった。
それを見て、クラリスは一瞬キョトン……とした表情を浮かべ、無意識なのか頬に手を当ててムニーっと引っ張り始めた。
『い、いふぁい……』
引っ張った頬から来る痛みに、夢ではないことを理解したクラリスは首を傾げる。
気を失う寸前にはまったく魔力は溜まっていなかったはずなのに、目が覚めたら溜まっていた。
気絶していた間に何があったのだろうか?
もしかして、誰か現れたのだろうか?
そんな疑問を彼女は――、
『えぇ~~~~!? なんでなんでなんで~~!? くらりすだめだったのになんで~~!?』
と、現状に慌てる……はずもなく、
『ん~…………ま~、いっか~~! よ~っし、グルグルちゃんを動かすよ~~!!』
余計なことを考えるはずもなく、嬉しそうにグルグルちゃんのスイッチを押した。
スイッチが押され……グルグルちゃんの動力が回転し始める音が響き、動力に連動して中の刃が回転をはじめ、中に詰め込まれたヒールグラスを切り刻み始める。
カカカカカカカカカッ! と小気味良い音が響き、回転する刃が大量に溜まっていたヒールグラスを切り潰していった。
そして、緑色の若芽が完全に見えなくなったのを見計らうように、グルグルちゃんはクラリスへと語りかける。
(あとすこしで、とめても、いい……)
『わかった~~!』
返事を返し、グルグルちゃんの合図と共に彼女はグルグルちゃんのスイッチを止める。
すると、キュルキュルと回転が弱まって行き、最終的にグルグルちゃんの動きは止まった。
停止したグルグルちゃんの中の透き通った緑色の液体を見ながら、クラリスは目を閉じる。
『……えっと、たしか……これじゃあつよいから、みずとあわせるんだっけ?』
目を閉じ、クラリスはあのとき……初めてポーションを作ったときにベルが言った言葉を必死に思い出そうとする。
あのとき、自分とディック……2人で聞いたことを思い出す。
結果、彼女は水と合わせることを思い出した。――漉すという工程を忘れて。
(もてる?)
『がんばる!』
心配そうにグルグルちゃんが問いかけるのに対し、クラリスは自信満々にグルグルちゃんの持ち手を持つと……両腕をプルプルとさせながら、机の上に何時の間にか置かれていた容器に注ぎ入れる。
容器に注ぎ入れるにつれ、彼女が持っているグルグルちゃんは段々と軽くなって行き……最後まで注ぎ入れると両手で裏返しても大丈夫となっていた。
『ぜんぶそそげたよ~~!』
(よかったね、……そろそろおろして)
『わかった~! ありがとね、グルグルちゃ~ん!』
机の上にグルグルちゃんを置くと、クラリスは薬草の汁を注ぎこんだ容器を持ち上げる。
すると、薬草の汁が満杯になるまで注がれているにも拘らず、容器は羽根のように軽かった。
『わぁ、かる~い! もっていくのかんたんだ~~♪』
嬉しそうにクラリスは容器を手にしながら、軽やかに大鍋のほうへと歩いていく。
……彼女は気づいていない、というか説明したとしても分からないだろうが……、今持っている容器。それは見た目よりも遥かに液体を内包し、重さはまったく重くならないという効果が施された容器であった。
そして当然、彼女が魔力切れで気を失う前まではそんな物はなかったのだが、やはりそちらも気づいていないのだろう。
『よ~っし、これをおおなべにいれて、グルグルまぜるよ~~!』
自信満々にそう言いながら、クラリスは大鍋の前へと向かうと中を覗く。
中には水が大鍋の半分ほどの量で満たされており、水面がクラリスの顔を映している。
その中へとクラリスは手に持っていた容器を傾け、薬草汁を流し込む。
トポトポと大鍋の中で水と薬草汁が混ざり合い、透き通った緑色の液体がより薄くなっていくのを見ていたクラリスだったが容器の中身が全て大鍋の中に入ったのを見届け、掻き混ぜるためにすぐ近くに置かれていた棒を掴んだところで……思い出した。
『あっ! にこむんだった!!』
煮込む。そうベルが言っていたことをクラリスは思い出し、鍋を見る。
しかし鍋も火は入れられていないようで、沸騰している様子が見られなかった。
もしかしたら、着ける場所がどこかにあるはず。そう考えながら、クラリスは周囲を見始める。
見渡せば何かが見つかる。彼女はそれを理解したようだ。
『ん~っと、どこかな~~? これかな~~??』
キョロキョロと大鍋の周辺を見渡し、いかにも怪しそうなスイッチを見つけ……クラリスは首を傾げつつ、躊躇いなく真ん中のスイッチを押した。
すると、ッシュ! という音が大鍋の下から聞こえ、そこからじんわりとした熱が感じられたため、火が付いたことを理解した。
『やった~! あたってたみたいだ~♪』
嬉しそうにそう言って、クラリスは大鍋の前へと立つと、掻き混ぜるための棒を掴んで……今度こそそれを鍋の中へと突っ込んだ。
チャポンと棒が液体の中へと沈む音が響くと同時に、クラリスはグルグルと勢い良く掻き混ぜ始める。
『グルグル~、グルグルグルル~~!』
バシャバシャと周囲に液体が飛び散り、当然彼女の顔や服にも付着しているけれど……ポーションを作るためには掻き混ぜなければいけない。
そう考えているのかクラリスは掻き混ぜるのをやめない。やめるはずがない!
そして煮込まれた薬草汁を混ぜた水は熱を持ち始め、ぐつぐつと音を立て始める。
『あつい~……、けどがまんするよ~!』
鍋の中から起こり始める熱が、クラリスの顔を刺激し……顔を顰める。けれど、ベルのほうがもっと苦しい。そう考えてクラリスは一生懸命掻き混ぜ続ける。
そして、ある一定の温度へと大鍋の水が上昇した瞬間、変化は起きた。
『! か、かわった~~!!』
薄い緑色の液体。それがゴポゴポと泡を立て始めても掻き混ぜ続けていた結果、気泡が発生すると共にそこから桃色の液体へと変化を始める。
それが何度も続き、薄い緑色と桃色が混ざり合い……最終的に桃色の液体へと変化を遂げた。
……今まさに薬草汁が、ポーションへと変化した瞬間だった。
『やったやった~~! ――あ! はやくいれものにいれてベルママにもっていかないと!!』
出来上がった目の前のそれを嬉しそうに見ながらはしゃぐクラリスだったが、やらなければいけないことを思い出し、容器を探し始める。
ただし…………、大鍋の火を消し忘れたまま。
そして……数分後。
『あああ~~~~!!?』
クラリスの悲鳴が作業部屋に響き渡るのだった。
――――――――――
次回でようやくベル回復……のはず?
――この幼子の様子は……、ただの魔力切れか。だったら、立ち去るときに魔力回復薬でも飲ませよう。
――だが、この涙はいただけないな……、きっと馬鹿者を助けることが出来なかったと思って泣きながら気を失ったのだろうな……。
――まったく、本当にあの馬鹿者は……、今度顔を合わせたときには殴らせてもらうぞ?
――まあ、とりあえずは……この幼子がやりやすいように手助けをしてやろうか。
――まずはミキサーの魔力を補充させておこうか。…………よし、満タンだ。
――しかし……この分だと、水と鍋のほうも…………ああ、やっぱりだ。これでは満足の行く仕上がりにはならんぞ?
――あの馬鹿者は……。どれだけ幼子を追い詰めれば良いのだ? とりあえずはワザと切らした材料の準備も、使うべき道具の魔力の補充も出来た。あとは幼子に任せよう。……というよりも、酷い味でも自業自得と知れ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
気を失っているクラリスの口へと甘い味がする何かが注がれる。
甘い味に釣られてか、彼女はコクコクと無意識の中であるというのに、注がれたそれを飲んでいく。
果物で甘い味付けされているであろう甘い液体が喉を通り、胃に下りていき、疲れ切っていた彼女の体が……いや、魔力が癒されていった。
そして消耗した魔力が回復すれば、意識も覚醒に近づいて行く。……要するに、目が覚めるということだ。
『ん……んぅ…………? あれぇ、くらりす……』
何処かの扉が閉まる音が彼女の耳に届き……薄っすらと目が開かれる。
開かれた目に映る景色は、見慣れているような見慣れていないような部屋の中だった。
『……? あれぇ…………??』
ぼんやりとした頭で自分がどうしてこんな所で眠っているのかと思い出そうとするクラリスだが、まだ頭がはっきりしていないようだった。
が、すぐにハッとした表情を浮かべながら置き上がった。
『あぁっ!? く、くらりす、ねちゃってたの!!? ……あ、まりょく、なくなっちゃったから……?』
慌てながら、クラリスは気を失った原因を思い出しながら、目に涙を浮かべ始め……ぐすんぐすんとシャクリを上げ始める。
『ぅ、うぅ……、ベ、ベルママが、ベルママがぁ……』
ベルママが、しんじゃう。それがどういうものなのかは完全には理解していない。
だけど、いっしょにいられなくなる。それだけは分かっているようで、クラリスは悲しくなり泣き始めたようだ。
……だが、そんな彼女へと声を掛ける物がいた。
(うごかさないの……?)
『グ、グルグルちゃん? うごかそうにも、まりょくがないんだよ?』
(まりょく、たまってるよ……)
『ぅえ?』
(まりょく、たまってるから……)
グルグルちゃんから語られた言葉に、驚いた顔をしながらクラリスは近づき……踏み台に乗ってグルグルちゃんのスイッチ近くの球体を見る。
……そこには魔力が充填されていることを知らすように、光を満たした球体があった。
それを見て、クラリスは一瞬キョトン……とした表情を浮かべ、無意識なのか頬に手を当ててムニーっと引っ張り始めた。
『い、いふぁい……』
引っ張った頬から来る痛みに、夢ではないことを理解したクラリスは首を傾げる。
気を失う寸前にはまったく魔力は溜まっていなかったはずなのに、目が覚めたら溜まっていた。
気絶していた間に何があったのだろうか?
もしかして、誰か現れたのだろうか?
そんな疑問を彼女は――、
『えぇ~~~~!? なんでなんでなんで~~!? くらりすだめだったのになんで~~!?』
と、現状に慌てる……はずもなく、
『ん~…………ま~、いっか~~! よ~っし、グルグルちゃんを動かすよ~~!!』
余計なことを考えるはずもなく、嬉しそうにグルグルちゃんのスイッチを押した。
スイッチが押され……グルグルちゃんの動力が回転し始める音が響き、動力に連動して中の刃が回転をはじめ、中に詰め込まれたヒールグラスを切り刻み始める。
カカカカカカカカカッ! と小気味良い音が響き、回転する刃が大量に溜まっていたヒールグラスを切り潰していった。
そして、緑色の若芽が完全に見えなくなったのを見計らうように、グルグルちゃんはクラリスへと語りかける。
(あとすこしで、とめても、いい……)
『わかった~~!』
返事を返し、グルグルちゃんの合図と共に彼女はグルグルちゃんのスイッチを止める。
すると、キュルキュルと回転が弱まって行き、最終的にグルグルちゃんの動きは止まった。
停止したグルグルちゃんの中の透き通った緑色の液体を見ながら、クラリスは目を閉じる。
『……えっと、たしか……これじゃあつよいから、みずとあわせるんだっけ?』
目を閉じ、クラリスはあのとき……初めてポーションを作ったときにベルが言った言葉を必死に思い出そうとする。
あのとき、自分とディック……2人で聞いたことを思い出す。
結果、彼女は水と合わせることを思い出した。――漉すという工程を忘れて。
(もてる?)
『がんばる!』
心配そうにグルグルちゃんが問いかけるのに対し、クラリスは自信満々にグルグルちゃんの持ち手を持つと……両腕をプルプルとさせながら、机の上に何時の間にか置かれていた容器に注ぎ入れる。
容器に注ぎ入れるにつれ、彼女が持っているグルグルちゃんは段々と軽くなって行き……最後まで注ぎ入れると両手で裏返しても大丈夫となっていた。
『ぜんぶそそげたよ~~!』
(よかったね、……そろそろおろして)
『わかった~! ありがとね、グルグルちゃ~ん!』
机の上にグルグルちゃんを置くと、クラリスは薬草の汁を注ぎこんだ容器を持ち上げる。
すると、薬草の汁が満杯になるまで注がれているにも拘らず、容器は羽根のように軽かった。
『わぁ、かる~い! もっていくのかんたんだ~~♪』
嬉しそうにクラリスは容器を手にしながら、軽やかに大鍋のほうへと歩いていく。
……彼女は気づいていない、というか説明したとしても分からないだろうが……、今持っている容器。それは見た目よりも遥かに液体を内包し、重さはまったく重くならないという効果が施された容器であった。
そして当然、彼女が魔力切れで気を失う前まではそんな物はなかったのだが、やはりそちらも気づいていないのだろう。
『よ~っし、これをおおなべにいれて、グルグルまぜるよ~~!』
自信満々にそう言いながら、クラリスは大鍋の前へと向かうと中を覗く。
中には水が大鍋の半分ほどの量で満たされており、水面がクラリスの顔を映している。
その中へとクラリスは手に持っていた容器を傾け、薬草汁を流し込む。
トポトポと大鍋の中で水と薬草汁が混ざり合い、透き通った緑色の液体がより薄くなっていくのを見ていたクラリスだったが容器の中身が全て大鍋の中に入ったのを見届け、掻き混ぜるためにすぐ近くに置かれていた棒を掴んだところで……思い出した。
『あっ! にこむんだった!!』
煮込む。そうベルが言っていたことをクラリスは思い出し、鍋を見る。
しかし鍋も火は入れられていないようで、沸騰している様子が見られなかった。
もしかしたら、着ける場所がどこかにあるはず。そう考えながら、クラリスは周囲を見始める。
見渡せば何かが見つかる。彼女はそれを理解したようだ。
『ん~っと、どこかな~~? これかな~~??』
キョロキョロと大鍋の周辺を見渡し、いかにも怪しそうなスイッチを見つけ……クラリスは首を傾げつつ、躊躇いなく真ん中のスイッチを押した。
すると、ッシュ! という音が大鍋の下から聞こえ、そこからじんわりとした熱が感じられたため、火が付いたことを理解した。
『やった~! あたってたみたいだ~♪』
嬉しそうにそう言って、クラリスは大鍋の前へと立つと、掻き混ぜるための棒を掴んで……今度こそそれを鍋の中へと突っ込んだ。
チャポンと棒が液体の中へと沈む音が響くと同時に、クラリスはグルグルと勢い良く掻き混ぜ始める。
『グルグル~、グルグルグルル~~!』
バシャバシャと周囲に液体が飛び散り、当然彼女の顔や服にも付着しているけれど……ポーションを作るためには掻き混ぜなければいけない。
そう考えているのかクラリスは掻き混ぜるのをやめない。やめるはずがない!
そして煮込まれた薬草汁を混ぜた水は熱を持ち始め、ぐつぐつと音を立て始める。
『あつい~……、けどがまんするよ~!』
鍋の中から起こり始める熱が、クラリスの顔を刺激し……顔を顰める。けれど、ベルのほうがもっと苦しい。そう考えてクラリスは一生懸命掻き混ぜ続ける。
そして、ある一定の温度へと大鍋の水が上昇した瞬間、変化は起きた。
『! か、かわった~~!!』
薄い緑色の液体。それがゴポゴポと泡を立て始めても掻き混ぜ続けていた結果、気泡が発生すると共にそこから桃色の液体へと変化を始める。
それが何度も続き、薄い緑色と桃色が混ざり合い……最終的に桃色の液体へと変化を遂げた。
……今まさに薬草汁が、ポーションへと変化した瞬間だった。
『やったやった~~! ――あ! はやくいれものにいれてベルママにもっていかないと!!』
出来上がった目の前のそれを嬉しそうに見ながらはしゃぐクラリスだったが、やらなければいけないことを思い出し、容器を探し始める。
ただし…………、大鍋の火を消し忘れたまま。
そして……数分後。
『あああ~~~~!!?』
クラリスの悲鳴が作業部屋に響き渡るのだった。
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次回でようやくベル回復……のはず?
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