32 / 76
32 聖龍と聖獣の祝福
しおりを挟む
出陣が明日となった3日目の朝、俺達は街を歩いていた。
フードを目深に被ったルイスにアンジェ、リンとクウ、そして遠巻きに俺達を偽装した数人の兵士が囲む。
俺とルイスだけならいざしらず、アンジェはこの国の姫であり、皇帝に溺愛されている。
そんなアンジェをいくら信用できるとはいえ、俺一人の護衛では外に出したくないようで、兵士達に目を合わせると苦笑いされる。
「お父様も過保護で困りました」
苦笑しながらそれでも嫌というよりは心底困ったという風にアンジェが笑う。
「しょうがないじゃない、うちなんてお兄ちゃんが過保護なんだから!親じゃないのに!」
そういって返すルイスの頭をくしゃくしゃっと撫でながら
「しょうがないだろ、父さんと母さんに頼まれてるんだから」
そう言って昔を思い出す。
まだ幼かった俺達を孤児院に預けて仕事に行く両親を。
その時も今ルイスにしたみたいに頭をくしゃくしゃっとなでられたっけな。
そうして撫で方に懐かしさを感じながら歩いていると下から唸り声が聞こえる。
「うぅぅぅぅぅぅぅうううううにゃあああああ!」
急に叫びだしながら俺に向かってくるルイス。
その頬は赤く染まり、恥ずかしそうに涙目になっている。
テシテシと繰り出される両手のじゃれあいアタックをあしらいながらアンジェのほうを見ると生暖かい眼差しの微笑みを向けられる。
周りに目を向けても顔を逸らされる、と思ったら周囲から殺気のようなものが。
「ビショウジョトノジャレアイネタマシイ……ネタマシイ」
妙に呪詛の掛かった呟きを発する奴がいた気がするがいなかった(ことにする)!あっ、連行されてった。
とそんな寸劇を見ているとルイスが疲れたのか顔を伏せて大人しくなった。
因みにそうしている間もルイスを貼り付けながら歩いていたりする。
流石に止まっていたら迷惑だからな。
そう思っていると妙な視線が飛んできたが、うん、最近は慣れた。
そうして歩を進める。
途中面白そうとリンとクウも引っ付いてきた時には流石に歩きづらかったが、それでも進む。
途中に屋台で果実水やらお菓子を買うとそっちに興味を惹かれて離れてくれた。
ルイスもそれで一緒に離れてくれたのでようやくまともに歩けるようになったので胸を撫で下ろす。
そうして歩いて街を出る。
街を出たら遠巻きに見守っていた騎士達の気配が動く。
何かしたというよりも、急いで移動を始めたというだけなのだが。
そして俺達の外に出た門とは別の街門から騎兵が出発したのが見えた。
話では街中では付かず離れずの距離を保って、街の外では騎乗してある程度の距離を離して巡回するということなのでその為に出発したのだろう。
この忙しい時期に騎士隊を使って何をしているのかと言えばこれも一つの準備になるのだが。
街の外でする準備になにがあるのか?それについては街の中ではできない事が一つだけあったのである。
街道から外れて暫く進む。
薄暗い森に入り、予定通りに少し開けた場所にたどり着く。
そしてクウとリンが少し前に進み出てこっちを向く。
「それじゃ、やるから、見てて」
「が、がんばる」
そういって人化を解いて聖獣と聖龍が現れる。
クウの戻った姿は尻尾の先まで合わせると4メートルくらい。
身体だけなら2.5メートル程度なのだが狐耳と尻尾で1.5メートル位ある。
出会ったときから比べると大分大きくなっているのが分かる。
成長期なのだなと思いながら目を細める。
大してリンの方は尻尾まで合わせると7メートルくらいの大きさである。
そしてリンは聖龍の身体に戻ってもクウの頭をなでていて、クウは身体をこすり付けるようにして甘えている。
「それじゃ2人とも、頼むぞ」
「お願いします!」
「がんばってね」
俺達3人の声に2人が首を縦に振る、
横に並んだ俺達に二人が歩み寄ってくる。
そしてリンとクウが一声泣き声を上げると、2本の光が走り出す。
それは魔法陣を描き始め、書き進むに連れて光があふれ出す。
そして魔法陣が搔き上がるとそこから光の粒子が溢れだす。
それは薄暗い森を光で満たし、空気を動かし、衣類をたなびかせる。
それは時を追うごとに強くなり、魔法陣から吹き出すものが軽い浮遊感に似たものを感じさせるようになる。
そして光に金が混じりだしたとき、2人が一声鳴き声を上げる。
それを切っ掛けに光は柱になり、天に向かって立ち上る。
それが20秒程続き、徐々に小さくなって消えていき、唐突にフッと消える。
強い光に眩んでいた目が徐々に視界を取り戻す。
見えてきた視界を2人のいた場所に戻す。
「いない……?」
2人が居た場所には2人の姿はなかった。
慌てて右に左に視線をやり、探すが見つからない。
真横にいたルイスとアンジェも探すが見つからない。
2人の顔が不安げなものに変わりかけたとき、それを止めるものがいた。
コンコン
そんな音が足元から聞こえた。
その音のしたところに目線を向けるとそこには小さくなった聖獣と聖龍の姿があった。
「「可愛い」」
ルイスとアンジェの2人の声の通り、どちらも全長30センチ位まで縮んでおり、疲れた顔をしている。
俺の足を叩いて気付かせてくれたのはリンであり、叩いた直後には座り込んでいる。
もう一人、クウのほうはリンの真横で横になっている。
そこにリンは座った後抱きついて目を閉じる。
その姿に3人は目を細めて2人を撫でる。
「お疲れさま」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
そう言って礼を言った俺達の頭に声が響く。
「んーん、お礼、成功してよかった」
そういって息をつくと続ける。
「疲れたから、お願いして、いい?」
そうして円らな瞳を向けてくるリンに横の2人は頬を緩ませる。
「ああ、安心して休んでくれ」
「うん、おねがい、おやすみ」
そうしてリンはクウの身体に身体を埋めながら寝息を立て始める。
2人を両手に抱えて立ち上がる。
「それじゃ2人も寝ちゃったから、帰ろうか」
「うん!」
「帰りましょう」
そうして幼児を抱えた俺は用事を終えた森を後にして街に戻る。
眠る二人の可愛さに頭を撫でる二人、頬を緩ませながら森を出るとその出口には馬車が留まっていた。
お礼を言い、馬車にのって街に戻り、皇宮まで戻る。
その途中街中で屋台の臭いに目を覚ました2人がお腹が空いたといって執事さんが屋台に買いにいったり、それを食べさせてる姿に頬を緩ませたり。
やる事を終えた俺達はほのぼのとした時間を過ごす事になった。
昼を食べ終えたところで2人と共にルイスとアンジェは2人を抱きしめて愛でながら眠りにつく。
そうして皇宮に戻った俺達は準備の残りにとりくむのだった。
フードを目深に被ったルイスにアンジェ、リンとクウ、そして遠巻きに俺達を偽装した数人の兵士が囲む。
俺とルイスだけならいざしらず、アンジェはこの国の姫であり、皇帝に溺愛されている。
そんなアンジェをいくら信用できるとはいえ、俺一人の護衛では外に出したくないようで、兵士達に目を合わせると苦笑いされる。
「お父様も過保護で困りました」
苦笑しながらそれでも嫌というよりは心底困ったという風にアンジェが笑う。
「しょうがないじゃない、うちなんてお兄ちゃんが過保護なんだから!親じゃないのに!」
そういって返すルイスの頭をくしゃくしゃっと撫でながら
「しょうがないだろ、父さんと母さんに頼まれてるんだから」
そう言って昔を思い出す。
まだ幼かった俺達を孤児院に預けて仕事に行く両親を。
その時も今ルイスにしたみたいに頭をくしゃくしゃっとなでられたっけな。
そうして撫で方に懐かしさを感じながら歩いていると下から唸り声が聞こえる。
「うぅぅぅぅぅぅぅうううううにゃあああああ!」
急に叫びだしながら俺に向かってくるルイス。
その頬は赤く染まり、恥ずかしそうに涙目になっている。
テシテシと繰り出される両手のじゃれあいアタックをあしらいながらアンジェのほうを見ると生暖かい眼差しの微笑みを向けられる。
周りに目を向けても顔を逸らされる、と思ったら周囲から殺気のようなものが。
「ビショウジョトノジャレアイネタマシイ……ネタマシイ」
妙に呪詛の掛かった呟きを発する奴がいた気がするがいなかった(ことにする)!あっ、連行されてった。
とそんな寸劇を見ているとルイスが疲れたのか顔を伏せて大人しくなった。
因みにそうしている間もルイスを貼り付けながら歩いていたりする。
流石に止まっていたら迷惑だからな。
そう思っていると妙な視線が飛んできたが、うん、最近は慣れた。
そうして歩を進める。
途中面白そうとリンとクウも引っ付いてきた時には流石に歩きづらかったが、それでも進む。
途中に屋台で果実水やらお菓子を買うとそっちに興味を惹かれて離れてくれた。
ルイスもそれで一緒に離れてくれたのでようやくまともに歩けるようになったので胸を撫で下ろす。
そうして歩いて街を出る。
街を出たら遠巻きに見守っていた騎士達の気配が動く。
何かしたというよりも、急いで移動を始めたというだけなのだが。
そして俺達の外に出た門とは別の街門から騎兵が出発したのが見えた。
話では街中では付かず離れずの距離を保って、街の外では騎乗してある程度の距離を離して巡回するということなのでその為に出発したのだろう。
この忙しい時期に騎士隊を使って何をしているのかと言えばこれも一つの準備になるのだが。
街の外でする準備になにがあるのか?それについては街の中ではできない事が一つだけあったのである。
街道から外れて暫く進む。
薄暗い森に入り、予定通りに少し開けた場所にたどり着く。
そしてクウとリンが少し前に進み出てこっちを向く。
「それじゃ、やるから、見てて」
「が、がんばる」
そういって人化を解いて聖獣と聖龍が現れる。
クウの戻った姿は尻尾の先まで合わせると4メートルくらい。
身体だけなら2.5メートル程度なのだが狐耳と尻尾で1.5メートル位ある。
出会ったときから比べると大分大きくなっているのが分かる。
成長期なのだなと思いながら目を細める。
大してリンの方は尻尾まで合わせると7メートルくらいの大きさである。
そしてリンは聖龍の身体に戻ってもクウの頭をなでていて、クウは身体をこすり付けるようにして甘えている。
「それじゃ2人とも、頼むぞ」
「お願いします!」
「がんばってね」
俺達3人の声に2人が首を縦に振る、
横に並んだ俺達に二人が歩み寄ってくる。
そしてリンとクウが一声泣き声を上げると、2本の光が走り出す。
それは魔法陣を描き始め、書き進むに連れて光があふれ出す。
そして魔法陣が搔き上がるとそこから光の粒子が溢れだす。
それは薄暗い森を光で満たし、空気を動かし、衣類をたなびかせる。
それは時を追うごとに強くなり、魔法陣から吹き出すものが軽い浮遊感に似たものを感じさせるようになる。
そして光に金が混じりだしたとき、2人が一声鳴き声を上げる。
それを切っ掛けに光は柱になり、天に向かって立ち上る。
それが20秒程続き、徐々に小さくなって消えていき、唐突にフッと消える。
強い光に眩んでいた目が徐々に視界を取り戻す。
見えてきた視界を2人のいた場所に戻す。
「いない……?」
2人が居た場所には2人の姿はなかった。
慌てて右に左に視線をやり、探すが見つからない。
真横にいたルイスとアンジェも探すが見つからない。
2人の顔が不安げなものに変わりかけたとき、それを止めるものがいた。
コンコン
そんな音が足元から聞こえた。
その音のしたところに目線を向けるとそこには小さくなった聖獣と聖龍の姿があった。
「「可愛い」」
ルイスとアンジェの2人の声の通り、どちらも全長30センチ位まで縮んでおり、疲れた顔をしている。
俺の足を叩いて気付かせてくれたのはリンであり、叩いた直後には座り込んでいる。
もう一人、クウのほうはリンの真横で横になっている。
そこにリンは座った後抱きついて目を閉じる。
その姿に3人は目を細めて2人を撫でる。
「お疲れさま」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
そう言って礼を言った俺達の頭に声が響く。
「んーん、お礼、成功してよかった」
そういって息をつくと続ける。
「疲れたから、お願いして、いい?」
そうして円らな瞳を向けてくるリンに横の2人は頬を緩ませる。
「ああ、安心して休んでくれ」
「うん、おねがい、おやすみ」
そうしてリンはクウの身体に身体を埋めながら寝息を立て始める。
2人を両手に抱えて立ち上がる。
「それじゃ2人も寝ちゃったから、帰ろうか」
「うん!」
「帰りましょう」
そうして幼児を抱えた俺は用事を終えた森を後にして街に戻る。
眠る二人の可愛さに頭を撫でる二人、頬を緩ませながら森を出るとその出口には馬車が留まっていた。
お礼を言い、馬車にのって街に戻り、皇宮まで戻る。
その途中街中で屋台の臭いに目を覚ました2人がお腹が空いたといって執事さんが屋台に買いにいったり、それを食べさせてる姿に頬を緩ませたり。
やる事を終えた俺達はほのぼのとした時間を過ごす事になった。
昼を食べ終えたところで2人と共にルイスとアンジェは2人を抱きしめて愛でながら眠りにつく。
そうして皇宮に戻った俺達は準備の残りにとりくむのだった。
72
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~
川嶋マサヒロ
ファンタジー
ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。
かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。
それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。
現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。
引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。
あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。
そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。
イラストは
ジュエルセイバーFREE 様です。
URL:http://www.jewel-s.jp/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる