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51 転機
「大きくなったな、お前も、ルイスも」
母さんと共に女性に肩を借りて歩いてくる父さん。
死んでから10年以上経っているのに生前と変らない姿で、アンデッドだというのに瘴気の類は感じられず、逆に使っていた聖属性の魔力の残り香か、僅かに身体の彼方此方に光が残っている。
「時間がない、お前達に言っておかなければならないことがある」
真剣な眼差しで父さんが言った。
リンとクウとアンジェの治療をしているルイスの元にいく。
丁度治療もひと段落ついたところで、3人とも痛みは引いて落ち着いていられるようだ。
その中に用意されたように空けられたスペースに俺は座る。
右にアンジェ、左にルイスがいて対面に父さんが、その左右には肩を貸していた女の人と母さんが座っている。
「俺はアラン、そこの二人の父親だ、こっちが妻のリリーと昔のパーティーメンバーのアイリスだ」
そういって自己紹介をする父さんにアンジェが応える。
「初めまして、私はアンジェリーナと申します、ルイスとは3年の付き合いになります、ロイド様にはこの前お会いしたばかりですが良くしていただいております」
簡単に自己紹介をしたアンジェに父さんが応える。
「ありがとう、これからも仲良くしてやってくれ」
「この子お転婆だから大変でしょうけど、よろしくお願いしますね」
父さんと母さんの返事にルイスがむくれる。
「ちょっとー!なによそれ!」
そういうがルイス、お転婆なのは誰も否定できないからアンジェが苦笑いして父さんと母さんには笑い飛ばされているぞ?
「お兄ちゃんからもいってよ!ルイスは可愛くて良いこだぞって!」
「おまえなぁ」
そう言って困らせるからお転婆って言われるんだぞ?
皆まで言わずとも回りから笑い声が上がって曖昧になる。
「そうそう、こっちの二人も紹介しとくよ、聖龍の子供のリンと聖獣の子供のクウだ、二人とも親から外を見せてやってくれって預かってる」
その言葉にリンとクウが会釈して応える。
「聖龍と聖獣の子供とはすごいな」
「よく預けてもらえたわね」
「滅多な事じゃ人間を信用なんてしないと言われているんだがな」
三者三様の答えが返ってくる。
そしてすこしの間関心していたがそれも少しの間。
本題に入ろうと顔を引き締める。
「まず、これからいう事は隠していた事じゃなく、お前達が成人する時に伝えようと思っていた事だ」
父さんが前置きとして口を開く。
「だが、ああいう事があったせいでお前達に伝える事が出来なかった、幼いお前達を残して死んでしまってすまなかった」
そういって母さんと一緒にいた女性も頭を下げる。
その姿にちょっと慌てて俺とルイスが口を開く。
「謝らないでくれ、父さん達はしっかりと俺達を育ててくれていた、あれは仕方がない事だったんだ」
「そうよ、それに残しておいてくれたもののお陰で孤児院でも私達は不自由しなくて済んだの、だから気にしないで!」
領内の巡回中にモンパレに遭遇して父さんと母さんは命を落とした。
その時の俺達は幼く、孤児院に入る事になったのだが、それ以前から父さんと母さんは孤児院にも色々と援助をしていた。
それは領主との契約で予算が多くおりたりするようにしていたとは後で聞いた話だ。
功労者として命を落とした両親に報いる為に色々な援助もあったと聞いている。
それだけ残されていたのだ、命を賭して役目を全うした両親を誇りこそすれ、責める事など出来ない。
ちょっと寂しい思いはしたが、それだけの事なのである。
それを知っているから俺達は謝られて焦ってしまった。
まぁ親としての気持ちと言われたら言い返せないんだけど。
「ありがとう、幼いお前達を遺して死んでしまって、そこが心残りでな」
「寂しい思いをさせたわね」
そう言っているとまた謝られそうなので俺は強引に話を進める。
「それはいいよ、仕方ない事だったんだからさ、それで、俺達に言っておかないといけないことがあるって?」
「ああそうだ、お前にもルイスにも、もしかしたらそっちのアンジェにも関係ある事かもしれないんだ」
「驚くかもしれないけど、冷静に聞いてね」
そして一拍の間を置いた所で告げられた言葉は、今日一番の衝撃で、この後の俺達の関係を大きく変えていく事になる。
それは嬉しい事と言う声もあれば、複雑な気持ちになるものもいる事であった。
しかし、全体的にはプラスになったと思えるようになったのは暫く後になってからで、俺達はそこから暫く互いの関係について悩む事になる。
俺と、ルイスと、アンジェ。
この三人を取り巻く環境が変ろうとしていた。
母さんと共に女性に肩を借りて歩いてくる父さん。
死んでから10年以上経っているのに生前と変らない姿で、アンデッドだというのに瘴気の類は感じられず、逆に使っていた聖属性の魔力の残り香か、僅かに身体の彼方此方に光が残っている。
「時間がない、お前達に言っておかなければならないことがある」
真剣な眼差しで父さんが言った。
リンとクウとアンジェの治療をしているルイスの元にいく。
丁度治療もひと段落ついたところで、3人とも痛みは引いて落ち着いていられるようだ。
その中に用意されたように空けられたスペースに俺は座る。
右にアンジェ、左にルイスがいて対面に父さんが、その左右には肩を貸していた女の人と母さんが座っている。
「俺はアラン、そこの二人の父親だ、こっちが妻のリリーと昔のパーティーメンバーのアイリスだ」
そういって自己紹介をする父さんにアンジェが応える。
「初めまして、私はアンジェリーナと申します、ルイスとは3年の付き合いになります、ロイド様にはこの前お会いしたばかりですが良くしていただいております」
簡単に自己紹介をしたアンジェに父さんが応える。
「ありがとう、これからも仲良くしてやってくれ」
「この子お転婆だから大変でしょうけど、よろしくお願いしますね」
父さんと母さんの返事にルイスがむくれる。
「ちょっとー!なによそれ!」
そういうがルイス、お転婆なのは誰も否定できないからアンジェが苦笑いして父さんと母さんには笑い飛ばされているぞ?
「お兄ちゃんからもいってよ!ルイスは可愛くて良いこだぞって!」
「おまえなぁ」
そう言って困らせるからお転婆って言われるんだぞ?
皆まで言わずとも回りから笑い声が上がって曖昧になる。
「そうそう、こっちの二人も紹介しとくよ、聖龍の子供のリンと聖獣の子供のクウだ、二人とも親から外を見せてやってくれって預かってる」
その言葉にリンとクウが会釈して応える。
「聖龍と聖獣の子供とはすごいな」
「よく預けてもらえたわね」
「滅多な事じゃ人間を信用なんてしないと言われているんだがな」
三者三様の答えが返ってくる。
そしてすこしの間関心していたがそれも少しの間。
本題に入ろうと顔を引き締める。
「まず、これからいう事は隠していた事じゃなく、お前達が成人する時に伝えようと思っていた事だ」
父さんが前置きとして口を開く。
「だが、ああいう事があったせいでお前達に伝える事が出来なかった、幼いお前達を残して死んでしまってすまなかった」
そういって母さんと一緒にいた女性も頭を下げる。
その姿にちょっと慌てて俺とルイスが口を開く。
「謝らないでくれ、父さん達はしっかりと俺達を育ててくれていた、あれは仕方がない事だったんだ」
「そうよ、それに残しておいてくれたもののお陰で孤児院でも私達は不自由しなくて済んだの、だから気にしないで!」
領内の巡回中にモンパレに遭遇して父さんと母さんは命を落とした。
その時の俺達は幼く、孤児院に入る事になったのだが、それ以前から父さんと母さんは孤児院にも色々と援助をしていた。
それは領主との契約で予算が多くおりたりするようにしていたとは後で聞いた話だ。
功労者として命を落とした両親に報いる為に色々な援助もあったと聞いている。
それだけ残されていたのだ、命を賭して役目を全うした両親を誇りこそすれ、責める事など出来ない。
ちょっと寂しい思いはしたが、それだけの事なのである。
それを知っているから俺達は謝られて焦ってしまった。
まぁ親としての気持ちと言われたら言い返せないんだけど。
「ありがとう、幼いお前達を遺して死んでしまって、そこが心残りでな」
「寂しい思いをさせたわね」
そう言っているとまた謝られそうなので俺は強引に話を進める。
「それはいいよ、仕方ない事だったんだからさ、それで、俺達に言っておかないといけないことがあるって?」
「ああそうだ、お前にもルイスにも、もしかしたらそっちのアンジェにも関係ある事かもしれないんだ」
「驚くかもしれないけど、冷静に聞いてね」
そして一拍の間を置いた所で告げられた言葉は、今日一番の衝撃で、この後の俺達の関係を大きく変えていく事になる。
それは嬉しい事と言う声もあれば、複雑な気持ちになるものもいる事であった。
しかし、全体的にはプラスになったと思えるようになったのは暫く後になってからで、俺達はそこから暫く互いの関係について悩む事になる。
俺と、ルイスと、アンジェ。
この三人を取り巻く環境が変ろうとしていた。
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