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「口ほどにもない、やはり名ばかりの小物であったか」
玉座に座りマクドナルドは吐き捨てる。
それは疾風の英雄達が敗北する姿を見ての言葉であり続く言葉は楽しみを含むもの。
「ここは新しい配下のお披露目といくか、余の配下達の数々を葬ってくれたのだ、さぞ良い出来になっているだろう」
そう言ってエイダに目配せをし、それを受けてエイダは口を開く。
「5分程お時間を、そうすれば向こうに陛下のお言葉を届ける準備が整います」
「任す、万事不足無く進めよ」
鷹揚に頷くマクドナルドは愉悦の笑みを浮かべ口を開く。
「さあ、つかの間の勝利に浮かれるが良い、それが大きければ大きいほど、その絶望は大きくなり、余の楽しみが深くなる、今は大いに喜ぶがよい」
浮かぶ映像に向けて語り掛け。高らかに哄笑を上げるマクドナルド。
ロイドを捕らえた瘴気の繭はその密度を深くする。
それをみたマクドナルドは笑みを深くする。
そうして、マクドナルドの勝利宣言の準備が進められるのであった。
それは突然だった。
空から高らかに上げられる嗤い声につられて空を見上げた私達の目には銀に縁取られた黒い楕円の中に浮かぶ青白い顔の美丈夫が映る。
その男はヴァンパイアの王を称しマクドナルドと名乗った。
その男はゴミ掃除ご苦労と鷹揚に私達に語りかける。
そして私達の健闘を讃えるとまで言い出したのだ。
それに対して訝しく思うなという方が無理がある。
そしてその怪訝に思った気持ちは間違いではなかった。
その男は多くの部下を失ったが新しくすばらしいものを得たと言い放つ。
嫌な流れ、それは隣にいるアンジェも同じ気持ちのようでその瞳にはそれが嘘であってほしいという気持ちが見える。
私も同じ気持ち、そして少しの不安を感じながらそれを見る。
ふと横に熱を感じる、クウちゃんが横にいた。
クウちゃんを無意識に撫でる。
それを拒まずに受け入れそのままにしているクウちゃんに少し気持ちが落ち着く。
私の不安を察してくれたのかアンジェが横にきてくれた。
二人の間を近づけるように腕を引く力を感じてふとそちらに目を向ける。
人の姿に戻ったリンちゃんが私達の腕を両手に挟んで間にいた。
「おにいさんは大丈夫、あんなのには負けない」
当たり前のように言う言葉に勇気づけられる。
だけど、それを覆そうという言葉が向こうから放たれる。
「それでは新しい私の配下を紹介しよう。数多の配下を葬り、余に剣が届きそうだった優秀な男の生まれ変わったその姿、とくと拝むがよい!」
そういって大仰に両手を掲げるその姿に心臓の鼓動が早くなる。
「さあ目覚めよ我が配下ロイドよ!」
その言葉と共に映し出される黒い眉、それは次第に小さくなっていく。
そんな事ないよね、嘘よね、嘘でいて!
そう思いながらそれから目が離せない。
そしてそれは黒い人の影にまで収束して、やがてそれは実体をもつ人の姿になる。
「気分はどうだ?生まれ変わった気持ちは、最高であろう?」
その言葉に答えるかのように現れたお兄ちゃんは前に歩を進める。
「それをもっと最高の気持ちにする方法を教えてやろう!」
そしてその膝をつくように身体を前に傾ける。
「余に仕え全力を尽くせ!そして余に歯向かう者全てを余に捧げるのだ!」
高らかに言い放つマクドナルド。
そして対照的に膝を折るようにしているお兄ちゃん。
それは私達に絶望を感じさせるのに十分な光景だった。
どうしたらいいのか、目の前が見えない、進む道が見えない、周りが真っ暗にしかみえない。
そんな風に感じて一瞬前後が分からなくなって、力が抜けそうになる。
けど、済んでの所で持ちこたえる、私が信じないと、そう思い両手を前に組んで祈りを込める。
目を閉じて、心のそこから祈る、大丈夫、お兄ちゃんは絶対に大丈夫。
そんな保障なんてないけど、絶対に、絶対に!!!
「さあ!エイダ!送れ!」
その声と共にザッという音がする。
きっとお兄ちゃんが立ち上がった音なのだと思う、このままこちらにきたら斬られるかもしれない。
けど、そんな事絶対にないと信じて祈り続ける。
「往け!我が配下ロイドよ!そして全てを終わらせてくるのだ!」
その声に女の声が高らかに響く。
「転移魔法発動!座標確認!さあ行きなさい!ムーブメント!!!」
その声を契機に魔力が暴れまわる音が聞こえて来る。
そして高らかに響く哄笑、それは終わりの始まりだった。
アラ「おいおいおいおい!大丈夫なのかよ!もしもルイスになにかあったら!!」
リリ「ただじゃすましませんよ」ニコリ
アイ「ああ、ただで済むわけないな」ニコニコ
リリ「さて、わかってますね?」ニコニコ
アイ「もしも分からないというようなら」ニコニコ
リリ「身体に、いや、その腐った性根に叩き込んであげますからね?」ニコニコ
アラ「(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル」
???「いや!ガクブルはこっちだから!」
玉座に座りマクドナルドは吐き捨てる。
それは疾風の英雄達が敗北する姿を見ての言葉であり続く言葉は楽しみを含むもの。
「ここは新しい配下のお披露目といくか、余の配下達の数々を葬ってくれたのだ、さぞ良い出来になっているだろう」
そう言ってエイダに目配せをし、それを受けてエイダは口を開く。
「5分程お時間を、そうすれば向こうに陛下のお言葉を届ける準備が整います」
「任す、万事不足無く進めよ」
鷹揚に頷くマクドナルドは愉悦の笑みを浮かべ口を開く。
「さあ、つかの間の勝利に浮かれるが良い、それが大きければ大きいほど、その絶望は大きくなり、余の楽しみが深くなる、今は大いに喜ぶがよい」
浮かぶ映像に向けて語り掛け。高らかに哄笑を上げるマクドナルド。
ロイドを捕らえた瘴気の繭はその密度を深くする。
それをみたマクドナルドは笑みを深くする。
そうして、マクドナルドの勝利宣言の準備が進められるのであった。
それは突然だった。
空から高らかに上げられる嗤い声につられて空を見上げた私達の目には銀に縁取られた黒い楕円の中に浮かぶ青白い顔の美丈夫が映る。
その男はヴァンパイアの王を称しマクドナルドと名乗った。
その男はゴミ掃除ご苦労と鷹揚に私達に語りかける。
そして私達の健闘を讃えるとまで言い出したのだ。
それに対して訝しく思うなという方が無理がある。
そしてその怪訝に思った気持ちは間違いではなかった。
その男は多くの部下を失ったが新しくすばらしいものを得たと言い放つ。
嫌な流れ、それは隣にいるアンジェも同じ気持ちのようでその瞳にはそれが嘘であってほしいという気持ちが見える。
私も同じ気持ち、そして少しの不安を感じながらそれを見る。
ふと横に熱を感じる、クウちゃんが横にいた。
クウちゃんを無意識に撫でる。
それを拒まずに受け入れそのままにしているクウちゃんに少し気持ちが落ち着く。
私の不安を察してくれたのかアンジェが横にきてくれた。
二人の間を近づけるように腕を引く力を感じてふとそちらに目を向ける。
人の姿に戻ったリンちゃんが私達の腕を両手に挟んで間にいた。
「おにいさんは大丈夫、あんなのには負けない」
当たり前のように言う言葉に勇気づけられる。
だけど、それを覆そうという言葉が向こうから放たれる。
「それでは新しい私の配下を紹介しよう。数多の配下を葬り、余に剣が届きそうだった優秀な男の生まれ変わったその姿、とくと拝むがよい!」
そういって大仰に両手を掲げるその姿に心臓の鼓動が早くなる。
「さあ目覚めよ我が配下ロイドよ!」
その言葉と共に映し出される黒い眉、それは次第に小さくなっていく。
そんな事ないよね、嘘よね、嘘でいて!
そう思いながらそれから目が離せない。
そしてそれは黒い人の影にまで収束して、やがてそれは実体をもつ人の姿になる。
「気分はどうだ?生まれ変わった気持ちは、最高であろう?」
その言葉に答えるかのように現れたお兄ちゃんは前に歩を進める。
「それをもっと最高の気持ちにする方法を教えてやろう!」
そしてその膝をつくように身体を前に傾ける。
「余に仕え全力を尽くせ!そして余に歯向かう者全てを余に捧げるのだ!」
高らかに言い放つマクドナルド。
そして対照的に膝を折るようにしているお兄ちゃん。
それは私達に絶望を感じさせるのに十分な光景だった。
どうしたらいいのか、目の前が見えない、進む道が見えない、周りが真っ暗にしかみえない。
そんな風に感じて一瞬前後が分からなくなって、力が抜けそうになる。
けど、済んでの所で持ちこたえる、私が信じないと、そう思い両手を前に組んで祈りを込める。
目を閉じて、心のそこから祈る、大丈夫、お兄ちゃんは絶対に大丈夫。
そんな保障なんてないけど、絶対に、絶対に!!!
「さあ!エイダ!送れ!」
その声と共にザッという音がする。
きっとお兄ちゃんが立ち上がった音なのだと思う、このままこちらにきたら斬られるかもしれない。
けど、そんな事絶対にないと信じて祈り続ける。
「往け!我が配下ロイドよ!そして全てを終わらせてくるのだ!」
その声に女の声が高らかに響く。
「転移魔法発動!座標確認!さあ行きなさい!ムーブメント!!!」
その声を契機に魔力が暴れまわる音が聞こえて来る。
そして高らかに響く哄笑、それは終わりの始まりだった。
アラ「おいおいおいおい!大丈夫なのかよ!もしもルイスになにかあったら!!」
リリ「ただじゃすましませんよ」ニコリ
アイ「ああ、ただで済むわけないな」ニコニコ
リリ「さて、わかってますね?」ニコニコ
アイ「もしも分からないというようなら」ニコニコ
リリ「身体に、いや、その腐った性根に叩き込んであげますからね?」ニコニコ
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???「いや!ガクブルはこっちだから!」
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