完結 美貌皇帝に調教される悪女な健康王女ですが、祖国覚えてろよ絶対滅ぼしてやる

路板

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あ、皇帝の宝ってそういう秘宝的な意味…… R-18

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愛の国の宝玉すごい。
「ん? どうだ? 気持ちいいか?」
ビザステリオのセックスしたそうな美声もやばいけど、宝玉やばい、これボーッとする。皇帝家に伝わる愛の宝だと紹介されたピンク色の可愛い球形の宝石はえげつない代物だった。観光地で売ってそうだ、と瞬間的になぜか思ったけれど、そういう観光地の秘宝的な意味だったとは。
「あ、あへっ……」
宝玉をあらぬところにあてられている私は陥落間近だ。こんなの、拒否できなくなる。流石、美と愛の国。その発想はなかったわ。魔力をそっちに使うなんて。
「あああああ……」
「たまらないか? 女人はこれに弱いからな」
皇帝家は代々夫婦円満なんだ、とにっこり笑う耽美な方は私が陥落しそうだと踏んでニコニコしていた。
(言っておくけど、それ前世にならたくさんありましたから! 電動ですけど!)
ピンクの玉は物凄い振動する宝、つまりは、大人のおもちゃバイブレーターだった。
流れるように初夜の床に送られた私は涙ぐみながらシーツを掴んでなぜこうなったのか、思い出していた。

「今夜、王女をいただいてもいいだろうか」
「どうぞどうぞ」
お前が返事をするな。しかも、お前、何も考えずに返事をしただろう。私の護衛騎士は特に何も考えていない虚ろな目をして私を差し出すことを快諾した。お前がなんで返事をするんだ。

「こんなに急ですまないな。実は王女を娶るという話は元老院が勝手に決めたことなんだ。皇帝家の意向ではなく、外交筋と元老院が協議して決定したことでな。健康王国の外交官もやたらと乗り気だし、とりあえず呼んでから決めれば良いといって聞かないからとりあえず呼んでみるように言ったんだが、俺以外の皇帝家は、今回の縁談に反対で。あ、両親は鬼籍に入っているから、皇帝家といっても妹と叔父叔母の公爵家ぐらいなものなのだ。このまま何もしないで帰ると結婚が遅れるし、そもそも成婚できないかもしれない。それからすると、簡易でも結婚して帰らなければならないんだ」
「陛下……」

なんでお前がキュンとした顔をしているんだ護衛騎士。縁談の障害に悩ましげな皇帝陛下が色っぽいのは認めるがお前はただの護衛騎士だ。相手はお前じゃない。
「自分に足りない半身を見つけた気がするのだ。出会ってすぐで申し訳ないが、求婚を受けてくれ」
「是非」
お前が返事をするな。皇帝陛下を見慣れてきたら近所のイケメン風に見えてきた王国近衛騎士は乙女なポーズで皇帝陛下の私へのプロポーズを勝手に受諾した。

皇帝陛下の部隊と合流したあと帝都に向かっているのかと思っていたが、実は皇帝直属領で帝国の聖地に向かっていたらしい。温泉地だそうだ。
「神域で結婚すれば神に認められるから」
私を自分の嫁と認めた帝国の光、ビザステリオは、はにかみながら教えてくれた。温泉地、それはスタイリッシュではない新婚旅行の定番だ。温泉は大好きだしどちらかというと実益が大きいので好ましいことであるが、いきなり新婚旅行だとは思っていなかった。
「すいません、心の準備ができてないんで無理です」

前世含めて男性とどうこうなったことがない。私は冷や汗をかいた。閨事とか未知の領域は苦手分野だった。
「神の乙女よ、大丈夫だ。快楽の中で花を散らしてあげるから安心して身を任せなさい」
檻から手を差し伸べて私の首筋をスッと撫でたビザステリオ様ははっきりいって卑猥だった。

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