32 / 298
第ニ章 全てはゲーム機の為に
第10話 早くトドメをさせって言われると、逆にやりづらいよね
しおりを挟む
「パティ選手の奇襲攻撃により、炎を一身に受けてしまったユーキ選手! はたしてこのまま試合を続行出来るのかー!」
「勝負としてはパティ君の勝ちだが、単純な力比べではユーキ君が勝っていた」
「パティさんに押し勝つなんて凄いです」
「治癒魔法使えるんでしょ? 早く回復しなさい」
「まあ、あたしも少し大人気なかったかなーって思うから、回復するまで待っててあげるわ」
「そんな余裕見せて大丈夫? 今やっとかないと、後で後悔するよ?」
「ああ、それもそうね! じゃあとどめを」
「あ、ごめんなさい、ウソです! やっぱり待ってください!」
「じゃあ回復するまでの間に、ホーミングアローズの事を教えてあげるわ」
「アローズは一の矢が術者を追尾して、二の矢三の矢はそれぞれ1つ前の矢を追尾する……そして術者が矢と共に飛行して、加速すればするほどその威力は増す」
「そうか……だからあの時、僕を追いかけて来たのか……」
「ホーミングアローズ!」
アローズを出現させて、指先で操作するパティ。
「こんな風にあまり速度が出てない状態なら、自由に操る事が出来るけど、加速するに従って操るのが困難になって行くの」
「パティ選手の周りを3本の光の矢が飛び回っていますが、特にユーキ選手を攻撃する様子はありません。 どう言う事でしょう?」
「余裕のつもりかー! パティちゃん!」
「ユーキちゃんを舐めてたら痛い目に合うぞー!」
「そんなお姉様も素敵ー!」
「ドS悪魔ー!」
「アイバーン!! 後で覚えてなさいっ!!」
「普通に喋ったのにバレたぞ? メルク」
また座席に隠れているアイバーン。
「うーん……声、ですかねー?」
「さっきは面白いアローズを見せてもらったわ……そのお礼に、本家のアローズを見せてあげる」
ダメージの回復が終わったユーキが魔装具を構えて警戒する。
「さあ! 見事防いでみなさい!!」
「フライ!」
「フライ!」
先にユーキが飛翔し、少し遅れてパティも飛翔する。
「来なさい! アローズ!!」
アローズがパティを追尾し始める。
「2人共空に舞い上がったー!!」
逃げるユーキと追いかけるパティ。
「ユーキ! ただ飛んでるだけじゃアローズからは逃げ切れないわよ!」
「行きなさい! アローズ!」
パティに操られたアローズがパティを追い越し、ユーキに襲いかかる。
アローズがユーキに迫って来た時。
「フラッシュボム!!」
閃光魔法を放つユーキ。
「くっ……目くらまし?」
「アクセル!!」
強烈な閃光により、一瞬ユーキを見失うパティとアローズ。その隙に一気に加速してパティの後ろに回り込むユーキ。
「ホーミングアローズ!!」
ユーキもアローズを出現させる。
「頼んだよ! アローズ!!」
ユーキに操られたアローズがパティに向かって行く。
「これであたしの視界を封じたつもり? 甘いわよ、ユーキ!」
目をつぶったまま振り返り、空中で静止するパティ。
ユーキも警戒して同じく静止する。
「例え見えなくても魔力を辿れば!」
指先でアローズを操作して、ユーキのアローズをことごとく撃墜して行くパティ。
「全部迎撃された?」
「言ったでしょ? 加速すればするほど威力が増すって……あたしのアローズは既に加速していた……出したばかりのユーキのアローズより強いのは当然よ」
「納得……」
「アローズ対決はパティ君の勝ちだね」
「あんなに加速した状態のアローズを操れるなんて」
「熟練度の違い、と言う事だろうね……コピーしたてのユーキ君と数々の戦いで使ってきたパティ君の」
「ほら、油断しない! あたしのアローズはまだ生きてるわよ!」
パティのアローズが再びユーキに向かって行く。
「くっ……ウィンドウォール!!」
風の壁が一の矢を防ぐが、二の矢三の矢が壁を突き抜けて、それぞれユーキの右腕と右足を貫く。
「あぐっ!!」
激痛の為飛行魔法が維持出来ず、落ちて行くユーキ。
「ああっと! 光の矢を受けたユーキ選手が落下して行く! あの高さから落ちたら危険だー!!」
「いかん、ユーキ君!! 飛行魔法を発動するんだ!!」
「ユーキさん!!」
「キャー!! ユーキー!!」
「ユーキちゃん、危ない!!」
「何とかしろ、ユーキ!!」
「フ、フラ……ぐうっ!!」
痛みの為集中出来ないユーキ。
地面に激突すると思われた時、スッとパティがユーキをお姫様抱っこですくい上げる。
「パティ?」
「あたしがユーキを死なせる様な事、する訳ないでしょ」
地上に降り立つパティ。
「あっと間一髪! 何と敵であるパティ選手がユーキ選手を救ったー!!」
「ユーキちゃん、良かったー」
「パティちゃん、ありがとう!!」
「よくやったぞパティー!!」
「それでこそパティちゃんだ!」
「パティ、ありがと……と、ところでさ……もうそろそろ降ろしてくれない? このかっこ、ちょっと恥ずかしい……」
パティにお姫様抱っこされたままのユーキ。
「いいじゃない、もう少しこのままで」
「いや、あの……」
顔が真っ赤になるユーキ。
「キャー!! パティ王子様ー!! 私も抱っこしてー!!」
「ユーキちゃんもお姫様みたいでかわいいー!」
「このツンデレひねくれ娘ー!」
「アイ君、三枚下ろし確定ね」
「こ、声まで変えたのに何故バレるんだ?」
隠れながらガタガタ震えているアイバーン。
「いや、怖いならヤジらなければいいでしょ? バカなんですか?」
「君も怖いよ、メルク」
「勝負としてはパティ君の勝ちだが、単純な力比べではユーキ君が勝っていた」
「パティさんに押し勝つなんて凄いです」
「治癒魔法使えるんでしょ? 早く回復しなさい」
「まあ、あたしも少し大人気なかったかなーって思うから、回復するまで待っててあげるわ」
「そんな余裕見せて大丈夫? 今やっとかないと、後で後悔するよ?」
「ああ、それもそうね! じゃあとどめを」
「あ、ごめんなさい、ウソです! やっぱり待ってください!」
「じゃあ回復するまでの間に、ホーミングアローズの事を教えてあげるわ」
「アローズは一の矢が術者を追尾して、二の矢三の矢はそれぞれ1つ前の矢を追尾する……そして術者が矢と共に飛行して、加速すればするほどその威力は増す」
「そうか……だからあの時、僕を追いかけて来たのか……」
「ホーミングアローズ!」
アローズを出現させて、指先で操作するパティ。
「こんな風にあまり速度が出てない状態なら、自由に操る事が出来るけど、加速するに従って操るのが困難になって行くの」
「パティ選手の周りを3本の光の矢が飛び回っていますが、特にユーキ選手を攻撃する様子はありません。 どう言う事でしょう?」
「余裕のつもりかー! パティちゃん!」
「ユーキちゃんを舐めてたら痛い目に合うぞー!」
「そんなお姉様も素敵ー!」
「ドS悪魔ー!」
「アイバーン!! 後で覚えてなさいっ!!」
「普通に喋ったのにバレたぞ? メルク」
また座席に隠れているアイバーン。
「うーん……声、ですかねー?」
「さっきは面白いアローズを見せてもらったわ……そのお礼に、本家のアローズを見せてあげる」
ダメージの回復が終わったユーキが魔装具を構えて警戒する。
「さあ! 見事防いでみなさい!!」
「フライ!」
「フライ!」
先にユーキが飛翔し、少し遅れてパティも飛翔する。
「来なさい! アローズ!!」
アローズがパティを追尾し始める。
「2人共空に舞い上がったー!!」
逃げるユーキと追いかけるパティ。
「ユーキ! ただ飛んでるだけじゃアローズからは逃げ切れないわよ!」
「行きなさい! アローズ!」
パティに操られたアローズがパティを追い越し、ユーキに襲いかかる。
アローズがユーキに迫って来た時。
「フラッシュボム!!」
閃光魔法を放つユーキ。
「くっ……目くらまし?」
「アクセル!!」
強烈な閃光により、一瞬ユーキを見失うパティとアローズ。その隙に一気に加速してパティの後ろに回り込むユーキ。
「ホーミングアローズ!!」
ユーキもアローズを出現させる。
「頼んだよ! アローズ!!」
ユーキに操られたアローズがパティに向かって行く。
「これであたしの視界を封じたつもり? 甘いわよ、ユーキ!」
目をつぶったまま振り返り、空中で静止するパティ。
ユーキも警戒して同じく静止する。
「例え見えなくても魔力を辿れば!」
指先でアローズを操作して、ユーキのアローズをことごとく撃墜して行くパティ。
「全部迎撃された?」
「言ったでしょ? 加速すればするほど威力が増すって……あたしのアローズは既に加速していた……出したばかりのユーキのアローズより強いのは当然よ」
「納得……」
「アローズ対決はパティ君の勝ちだね」
「あんなに加速した状態のアローズを操れるなんて」
「熟練度の違い、と言う事だろうね……コピーしたてのユーキ君と数々の戦いで使ってきたパティ君の」
「ほら、油断しない! あたしのアローズはまだ生きてるわよ!」
パティのアローズが再びユーキに向かって行く。
「くっ……ウィンドウォール!!」
風の壁が一の矢を防ぐが、二の矢三の矢が壁を突き抜けて、それぞれユーキの右腕と右足を貫く。
「あぐっ!!」
激痛の為飛行魔法が維持出来ず、落ちて行くユーキ。
「ああっと! 光の矢を受けたユーキ選手が落下して行く! あの高さから落ちたら危険だー!!」
「いかん、ユーキ君!! 飛行魔法を発動するんだ!!」
「ユーキさん!!」
「キャー!! ユーキー!!」
「ユーキちゃん、危ない!!」
「何とかしろ、ユーキ!!」
「フ、フラ……ぐうっ!!」
痛みの為集中出来ないユーキ。
地面に激突すると思われた時、スッとパティがユーキをお姫様抱っこですくい上げる。
「パティ?」
「あたしがユーキを死なせる様な事、する訳ないでしょ」
地上に降り立つパティ。
「あっと間一髪! 何と敵であるパティ選手がユーキ選手を救ったー!!」
「ユーキちゃん、良かったー」
「パティちゃん、ありがとう!!」
「よくやったぞパティー!!」
「それでこそパティちゃんだ!」
「パティ、ありがと……と、ところでさ……もうそろそろ降ろしてくれない? このかっこ、ちょっと恥ずかしい……」
パティにお姫様抱っこされたままのユーキ。
「いいじゃない、もう少しこのままで」
「いや、あの……」
顔が真っ赤になるユーキ。
「キャー!! パティ王子様ー!! 私も抱っこしてー!!」
「ユーキちゃんもお姫様みたいでかわいいー!」
「このツンデレひねくれ娘ー!」
「アイ君、三枚下ろし確定ね」
「こ、声まで変えたのに何故バレるんだ?」
隠れながらガタガタ震えているアイバーン。
「いや、怖いならヤジらなければいいでしょ? バカなんですか?」
「君も怖いよ、メルク」
0
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜
加瀬 一葉
ファンタジー
王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。
実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?
過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる