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第三章 愛と勇気の大冒険
第15話 夢見るユーキ、その5(衝撃の事実を言ってみた)
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『マナ! こっちに来なさい!』
(ん? またマナ? 確か前に見た夢にもマナって娘が出て来たような?)
『お父様、なあに?』
『今日はマナにプレゼントがあるんだ』
『プレゼント? なになに?』
『これだよ』
『わあ! キレイなペンダント!』
『只のペンダントじゃないよ、これは魔装具と言ってね……私達の魔法の力を何倍にも高めてくれる物なんだ』
(え? このペンダントって僕のと似てるような?)
『まそうぐ?』
『そうだよ、母さんと同じロッドタイプだ……ランクはまだ最低だが、マナだったらすぐ最高ランクにだってなれるさ』
(ロッドタイプ……)
『これを使えば私もお父様やお母様みたいな、立派な魔道士になれる?』
『ああ勿論!」
『私達以上の魔道士になれるわ……だって私達の娘ですもの』
『その為にも、頑張って修行しないとな』
『えー! 私、修行嫌ーい!』
『コラコラ! そんな事じゃ立派な魔道士になんてなれないぞ?』
『大丈夫よ! だって私、大魔道士のお父様とお母様の娘なんだもの!』
『あ、コラ! どこに行くんだい?』
『セラお姉ちゃんと遊んで来るー!』
(またセラって……)
『待ちなさい! マナ! マナー!!』
「マナ! マナ!」
(ん? まだ声だけが聞こえる?)
「マナ! 早く起きるニャ、マナ!」
「いやお前かいっ!!」
「え? ちょっと待て! どこからだ?」
「ん? 昨日届いた小包の事かニャ?」
「聞いてねーわ!! どこからがお前の仕業かって聞いてんだ!」
「初めは只見てただけニャ! でも何やらユーキが意味深な夢を見てたから、ちょっとお邪魔してみたニャ」
「いや何勝手に人の夢に入って来てんだよ!」
「ん? おかしな事を言うニャ……そもそも、いつも夢の中で話しかけてるニャ」
「あ、いや……それはそうなんだけど……何て言うか、さっきのは凄く意味深な夢だったし、マナって娘が出て来たの2回目だし、確か前にセラもチラッとマナとか言ってた気がするし、僕と何か関係があるのかなって……」
「関係は大ありニャ! だってユーキはリーゼル国のマナ王女ニャ」
「…………? 今サラッと凄い事言ったあああ!!」
「え? え? リーゼル国? マナ王女? え? 僕って王女様なの?」
「……ハッ! いやいや、騙されないぞ! そうやってお前はいつも僕をからかうんだから、どうせ今回だって嘘なんだろ?」
「いいえ、これは本当なんです」
「ぐっ! シリアスモードで来やがった」
「ユーキ……あなたは正真正銘の女の子! そしてリーゼル国のマナ王女なんですよ!」
「マージかー」
「マージですー」
「本物の女の子だったってのも衝撃だけど……いや、それは薄々そうなのかも? とか思ってたけど、王女様? 何なんだよその設定……え、じゃあやっぱり誰かに記憶を操作されてるって事?」
「操作、と言うより封印されているんです……魔力と共にね……だからちょっと魔装しただけで、簡単に魔力切れを起こすんです」
「ま、またサラっと重大な事を……えとつまり、僕はリーゼルって国の王女様で、何者かによって記憶と魔力を封印されてるって事か……」
「そういう事です」
「そうか……王女っていう地位だから最高ランクの魔装具を持ってたのか……納得」
「でもそうなると、やっぱりおっさんの時の記憶は作られた物なんだ?」
「何者かって何者?」
「それは……教えるのはまだ時期尚早だと思います」
「犯人知ってるんだ……」
「ユーキ! あなたは封印された記憶と力を取り戻し、頼れる仲間達と共に、この魔法世界を滅ぼそうと企む魔王を倒さなくてはならないのです!!」
「ま、魔王……? な、何だか急にRPGっぽくなって来たなー」
「……って言う設定を考えてみたんだけど、どうかニャ?」
「へ……? 設定……? や、や、やっぱり全部作り話かあああ!!」
「……って言ったらユーキのリアクションが面白そうだったので、言ってみただけニャ……ユーキがマナ王女なのは本当ニャ」
「くっ、こいつ……なあ、本当にどっちなんだよ?」
「ん? どっちと言うのは、ポテチはうすしお派かコンソメ派かって事かニャ?」
「そのパターンはもういいっての!」
「因みにしょうゆニャ」
「またマニアックなとこ突いて来たなー……てか、絶対お前しょうゆ好きだろ」
「なあ! どうなんだよ? 僕は本当に女の子なのか?」
「でも一口にしょうゆと言っても、地域によって色んな種類があって……」
「だから聞けー!!」
「フニャ!!」
「ユーキが王女なのは本当ニャ……まあ、信じるか信じないかはユーキ次第ニャ」
「都市伝説かっ!!」
「リーゼルは次の街、フルトの近くにある島国ニャ……だからユーキを知ってる人に出会う可能性もあるニャ」
「本当の僕を知ってる人……夢に出て来た両親も居るのか……」
「まあ、色々言ったけど、どの道目が覚めたら全部忘れるニャ」
「ああー!! それ忘れてたあああ!! くそっ、だから色々教えてくれたのか……てかその忘れるって設定はどうにかならないのか?」
「これだけは譲れないニャ……新作ゲーム発売日の行列の先頭ぐらい譲れないニャ」
「ああ、それは譲れないな」
「因みにあたしはダウンロード派ニャ」
「何で並んでんだよ」
「初回特典とか欲しいからニャ」
「納得しちゃったよ」
「今は忘れるけども、ユーキの封印が解かれるに従って、徐々に思い出して行くから安心するニャ」
「そうか……フフフッ、お前をぶっ飛ばす日が楽しみだ」
「こ、怖いから今日は帰るニャ……ああそれと、一応おっさんだった頃の記憶も本物ニャ」
「……へ?」
「それじゃあ、さいニャらー!」
「え? いやちょっと待てー!! 僕は王女様なんだろー! おっさんの頃の記憶も本物ってどういう事だよー!!」
「最後にまたどエライ爆弾置いて行きやがって……」
(ん? またマナ? 確か前に見た夢にもマナって娘が出て来たような?)
『お父様、なあに?』
『今日はマナにプレゼントがあるんだ』
『プレゼント? なになに?』
『これだよ』
『わあ! キレイなペンダント!』
『只のペンダントじゃないよ、これは魔装具と言ってね……私達の魔法の力を何倍にも高めてくれる物なんだ』
(え? このペンダントって僕のと似てるような?)
『まそうぐ?』
『そうだよ、母さんと同じロッドタイプだ……ランクはまだ最低だが、マナだったらすぐ最高ランクにだってなれるさ』
(ロッドタイプ……)
『これを使えば私もお父様やお母様みたいな、立派な魔道士になれる?』
『ああ勿論!」
『私達以上の魔道士になれるわ……だって私達の娘ですもの』
『その為にも、頑張って修行しないとな』
『えー! 私、修行嫌ーい!』
『コラコラ! そんな事じゃ立派な魔道士になんてなれないぞ?』
『大丈夫よ! だって私、大魔道士のお父様とお母様の娘なんだもの!』
『あ、コラ! どこに行くんだい?』
『セラお姉ちゃんと遊んで来るー!』
(またセラって……)
『待ちなさい! マナ! マナー!!』
「マナ! マナ!」
(ん? まだ声だけが聞こえる?)
「マナ! 早く起きるニャ、マナ!」
「いやお前かいっ!!」
「え? ちょっと待て! どこからだ?」
「ん? 昨日届いた小包の事かニャ?」
「聞いてねーわ!! どこからがお前の仕業かって聞いてんだ!」
「初めは只見てただけニャ! でも何やらユーキが意味深な夢を見てたから、ちょっとお邪魔してみたニャ」
「いや何勝手に人の夢に入って来てんだよ!」
「ん? おかしな事を言うニャ……そもそも、いつも夢の中で話しかけてるニャ」
「あ、いや……それはそうなんだけど……何て言うか、さっきのは凄く意味深な夢だったし、マナって娘が出て来たの2回目だし、確か前にセラもチラッとマナとか言ってた気がするし、僕と何か関係があるのかなって……」
「関係は大ありニャ! だってユーキはリーゼル国のマナ王女ニャ」
「…………? 今サラッと凄い事言ったあああ!!」
「え? え? リーゼル国? マナ王女? え? 僕って王女様なの?」
「……ハッ! いやいや、騙されないぞ! そうやってお前はいつも僕をからかうんだから、どうせ今回だって嘘なんだろ?」
「いいえ、これは本当なんです」
「ぐっ! シリアスモードで来やがった」
「ユーキ……あなたは正真正銘の女の子! そしてリーゼル国のマナ王女なんですよ!」
「マージかー」
「マージですー」
「本物の女の子だったってのも衝撃だけど……いや、それは薄々そうなのかも? とか思ってたけど、王女様? 何なんだよその設定……え、じゃあやっぱり誰かに記憶を操作されてるって事?」
「操作、と言うより封印されているんです……魔力と共にね……だからちょっと魔装しただけで、簡単に魔力切れを起こすんです」
「ま、またサラっと重大な事を……えとつまり、僕はリーゼルって国の王女様で、何者かによって記憶と魔力を封印されてるって事か……」
「そういう事です」
「そうか……王女っていう地位だから最高ランクの魔装具を持ってたのか……納得」
「でもそうなると、やっぱりおっさんの時の記憶は作られた物なんだ?」
「何者かって何者?」
「それは……教えるのはまだ時期尚早だと思います」
「犯人知ってるんだ……」
「ユーキ! あなたは封印された記憶と力を取り戻し、頼れる仲間達と共に、この魔法世界を滅ぼそうと企む魔王を倒さなくてはならないのです!!」
「ま、魔王……? な、何だか急にRPGっぽくなって来たなー」
「……って言う設定を考えてみたんだけど、どうかニャ?」
「へ……? 設定……? や、や、やっぱり全部作り話かあああ!!」
「……って言ったらユーキのリアクションが面白そうだったので、言ってみただけニャ……ユーキがマナ王女なのは本当ニャ」
「くっ、こいつ……なあ、本当にどっちなんだよ?」
「ん? どっちと言うのは、ポテチはうすしお派かコンソメ派かって事かニャ?」
「そのパターンはもういいっての!」
「因みにしょうゆニャ」
「またマニアックなとこ突いて来たなー……てか、絶対お前しょうゆ好きだろ」
「なあ! どうなんだよ? 僕は本当に女の子なのか?」
「でも一口にしょうゆと言っても、地域によって色んな種類があって……」
「だから聞けー!!」
「フニャ!!」
「ユーキが王女なのは本当ニャ……まあ、信じるか信じないかはユーキ次第ニャ」
「都市伝説かっ!!」
「リーゼルは次の街、フルトの近くにある島国ニャ……だからユーキを知ってる人に出会う可能性もあるニャ」
「本当の僕を知ってる人……夢に出て来た両親も居るのか……」
「まあ、色々言ったけど、どの道目が覚めたら全部忘れるニャ」
「ああー!! それ忘れてたあああ!! くそっ、だから色々教えてくれたのか……てかその忘れるって設定はどうにかならないのか?」
「これだけは譲れないニャ……新作ゲーム発売日の行列の先頭ぐらい譲れないニャ」
「ああ、それは譲れないな」
「因みにあたしはダウンロード派ニャ」
「何で並んでんだよ」
「初回特典とか欲しいからニャ」
「納得しちゃったよ」
「今は忘れるけども、ユーキの封印が解かれるに従って、徐々に思い出して行くから安心するニャ」
「そうか……フフフッ、お前をぶっ飛ばす日が楽しみだ」
「こ、怖いから今日は帰るニャ……ああそれと、一応おっさんだった頃の記憶も本物ニャ」
「……へ?」
「それじゃあ、さいニャらー!」
「え? いやちょっと待てー!! 僕は王女様なんだろー! おっさんの頃の記憶も本物ってどういう事だよー!!」
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