88 / 298
第四章 某国の姫君
第6話 例え火の中水樹奈々
しおりを挟む
「あっ! という訳なんで、失礼しま~す」
ユーキが恥ずかしそうにペコペコとお辞儀をしながら下がろうとすると、国民達が割れんばかりの歓声を上げる。
「姫様ー!!」
「マナ王女最高ー!!」
「ギャグは寒かったけどなー!!」
「それもマナちゃんらしくていいぞー!!」
「今度またウチの店に来てくださいねー!! 新作のスイーツが沢山出来ましたからー!!」
「ウチのゲーセンにも来てくださーい!!」
「ウチにもー!!」
「マナ姉ちゃん、また遊んでねー!!」
「姫ー!!」
「マナー!!」
「マーナ!! マーナ!! マーナ!! マーナ!!」
歓声はやがて、大マナコールへと変わって行く。
「え!? あ……ど、ども……どもです」
手を振りながら下がるユーキ。
「大人気ね!? ユーキ!」
「昔からマナちゃんは国民に愛されてましたからぁ」
「これで別人だったら殺されそうだけどな」
「まだそんな事いってるぅ、ホント往生際が悪い娘ですねぇ」
「そりゃあ、今はかなりの割合で王女様だったんだろうなーとは思ってるけど、どうしてもおっさんの記憶が邪魔するからなぁ」
「そうだ、マナよ! それなら城下町を見て来たらどうだ? かつてのマナはよく城下町を散歩していたからな……何か思い出すかもしれん」
国王が城下町に行く事を促す。
「うん……そだね……僕も色々見て回りたい」
「護衛代わりに君達にも共に行ってもらいたいのだが、どうだろう?」
パティ達にユーキの護衛を頼む国王。
「あたし達?」
「ゾロゾロと城の兵士を連れて行くよりも、慣れている君達と行く方がマナも気が楽だろうし」
「あたしは勿論いいわよ!? ユーキの為なら例え火の中、水○奈々! どこにだって付いて行くわ!」
「何故水○奈々が出て来る!?」
「私達も行かせてもらいたい」
「ハイ!」
「私もいきますぅ」
「未来の妻の為ならば、俺も行くぞ!」
「ネムも行きたい……」
「ネムが行くなら当然ロロも行くのです」
「結局いつものメンバーなのですぅ、もっとも1人余計なのが居ますけどねぇ」
「だ、誰が余計だー!」
「あらぁ!? 誰もレノの事だなんて言ってませんけどぉ? 反応したって事はぁ、自覚あるんですねぇ」
「くっ! そういう所は昔と変わらないな! セラ!」
「お褒めに預かり光栄ですぅ」
「褒めとらんわっ!!」
ユーキ達が出掛けてしばらくした後、国王の元に兵士が駆け寄って来て耳打ちをする。
「何っ!! パラス軍が!? この2年間全く動きが無かったというのに、何故今になって?」
「どうされましたかな!? 国王!」
居残ったバートラーが国王に尋ねる。
「パラス軍が何やら、活発に軍を動かしているらしいのだ」
「なんと!? せっかくマナ王女がお戻りになられた、めでたい時だというのに……」
(これは偶然なのか? まさか、マナが戻って来た事と何か関係があるのか?)
街を歩いていると、皆が引っ切り無しにユーキに声をかけて来る。
「あっ!! 姫様だ!!!」
「姫様!! お帰りなさい!!」
「マナお姉ちゃーん!!」
「マナ様ー!! 寄って行ってくださいよー!!」
「おおお! こうしてまたマナちゃんを見る事が出来るとは!」
「何と懐かしい……マナはあの頃もよくこうやって街を歩いていたもんじゃ」
ユーキが街の人達と触れ合っていると、前方から怪しい雰囲気の男が現れる。
「ユーキ君! 下がって!!」
「え!? アイ君?」
男から妙な気配を感じたアイバーンとパティがスッとユーキの前に出て警戒する。
「あなたが、マナ王女様……ですね?」
「え!? う、うん、そうらしいけど……君誰?」
「いくら自国の領土内とはいえ、一国の王女ともあろうお方が何と無防備な」
「ユーキにはあたし達がついてるのよ! これ以上の盾は他に無いわ!!」
「ほう……あなた方に守りきれますかな?」
「何っ!? 試してみるか?」
魔装具に手をかけるアイバーン達。
「おおっとぉ!! 誤解されませんように。別にあなた方とやり合うつもりはありませんよ!」
両の手の平を前に出し、無抵抗のポーズを取る男。
「それでは、失礼いたします」
何もせずにユーキ達の横を通り過ぎて行く男。
「……今は……ね……」
男が離れたのを確認して、ようやく警戒を解くアイバーン達。
「怪しさ爆発ですぅ」
「あいつ、一体何だったの?」
「どこかの国の間者、である可能性は高い……」
「患者? お医者さんを探してるの?」
「ヒーラーさんならここに居るのです」
「間者ってのはスパイの事よ」
「スパイ? 酸っぱい? 梅干し?」
「白飯が欲しくなってきたのです」
「あんた達、ワザとやってるでしょ!?」
「ま、まあいいじゃない! 別に何事も無かったんだしさ!」
「でもどうする? あんな怪しい奴が入り込んでるなら今日は帰る? ユーキにもしもの事があったら……」
「ええーっ!! まだほとんど見てないのにー!!」
「だが危険ではないかね?」
「大丈夫だよ!! だってこんな最強のメンツが揃ってるんだ、なんにも不安なんて無いよ!! 守ってくれるんでしょ?」
ユーキの笑顔を見て、フッと笑みを漏らすパティ達。
「ま、まあそれもそうね! あたし達が居る限り、ユーキは必ず守ってみせるわ!!」
「それじゃあ行こー!!」
街歩きを再開したユーキ達。
「姫様!! ウチのケーキ屋、よく来られてたんですよ! 覚えてませんか!?」
「え!? そうなの!? 確かに僕、甘い物好きだからなー、あり得るなー」
「マナちゃーん!! クレーンゲームの景品、みんな新しくなってるよー! 全種類コンプするんだって何度も通ってたよね!」
「そうなんだよ、やり出すとどうしても全種類集めたくなるんだよねー」
「姫ー! 新作ゲーム発売されてますよー!」
「え!? 何の機種? 3GSとPSAntaなら持ってるんだけど!?」
「PSよんですー!」
「え!? もしかしてプレイス○ーションフォー!?」
「いやいや、PSよんって言ったらプレイしましょうよんじゃないですかー!」
「だから、ネーミングセンスっ!!」
ユーキが恥ずかしそうにペコペコとお辞儀をしながら下がろうとすると、国民達が割れんばかりの歓声を上げる。
「姫様ー!!」
「マナ王女最高ー!!」
「ギャグは寒かったけどなー!!」
「それもマナちゃんらしくていいぞー!!」
「今度またウチの店に来てくださいねー!! 新作のスイーツが沢山出来ましたからー!!」
「ウチのゲーセンにも来てくださーい!!」
「ウチにもー!!」
「マナ姉ちゃん、また遊んでねー!!」
「姫ー!!」
「マナー!!」
「マーナ!! マーナ!! マーナ!! マーナ!!」
歓声はやがて、大マナコールへと変わって行く。
「え!? あ……ど、ども……どもです」
手を振りながら下がるユーキ。
「大人気ね!? ユーキ!」
「昔からマナちゃんは国民に愛されてましたからぁ」
「これで別人だったら殺されそうだけどな」
「まだそんな事いってるぅ、ホント往生際が悪い娘ですねぇ」
「そりゃあ、今はかなりの割合で王女様だったんだろうなーとは思ってるけど、どうしてもおっさんの記憶が邪魔するからなぁ」
「そうだ、マナよ! それなら城下町を見て来たらどうだ? かつてのマナはよく城下町を散歩していたからな……何か思い出すかもしれん」
国王が城下町に行く事を促す。
「うん……そだね……僕も色々見て回りたい」
「護衛代わりに君達にも共に行ってもらいたいのだが、どうだろう?」
パティ達にユーキの護衛を頼む国王。
「あたし達?」
「ゾロゾロと城の兵士を連れて行くよりも、慣れている君達と行く方がマナも気が楽だろうし」
「あたしは勿論いいわよ!? ユーキの為なら例え火の中、水○奈々! どこにだって付いて行くわ!」
「何故水○奈々が出て来る!?」
「私達も行かせてもらいたい」
「ハイ!」
「私もいきますぅ」
「未来の妻の為ならば、俺も行くぞ!」
「ネムも行きたい……」
「ネムが行くなら当然ロロも行くのです」
「結局いつものメンバーなのですぅ、もっとも1人余計なのが居ますけどねぇ」
「だ、誰が余計だー!」
「あらぁ!? 誰もレノの事だなんて言ってませんけどぉ? 反応したって事はぁ、自覚あるんですねぇ」
「くっ! そういう所は昔と変わらないな! セラ!」
「お褒めに預かり光栄ですぅ」
「褒めとらんわっ!!」
ユーキ達が出掛けてしばらくした後、国王の元に兵士が駆け寄って来て耳打ちをする。
「何っ!! パラス軍が!? この2年間全く動きが無かったというのに、何故今になって?」
「どうされましたかな!? 国王!」
居残ったバートラーが国王に尋ねる。
「パラス軍が何やら、活発に軍を動かしているらしいのだ」
「なんと!? せっかくマナ王女がお戻りになられた、めでたい時だというのに……」
(これは偶然なのか? まさか、マナが戻って来た事と何か関係があるのか?)
街を歩いていると、皆が引っ切り無しにユーキに声をかけて来る。
「あっ!! 姫様だ!!!」
「姫様!! お帰りなさい!!」
「マナお姉ちゃーん!!」
「マナ様ー!! 寄って行ってくださいよー!!」
「おおお! こうしてまたマナちゃんを見る事が出来るとは!」
「何と懐かしい……マナはあの頃もよくこうやって街を歩いていたもんじゃ」
ユーキが街の人達と触れ合っていると、前方から怪しい雰囲気の男が現れる。
「ユーキ君! 下がって!!」
「え!? アイ君?」
男から妙な気配を感じたアイバーンとパティがスッとユーキの前に出て警戒する。
「あなたが、マナ王女様……ですね?」
「え!? う、うん、そうらしいけど……君誰?」
「いくら自国の領土内とはいえ、一国の王女ともあろうお方が何と無防備な」
「ユーキにはあたし達がついてるのよ! これ以上の盾は他に無いわ!!」
「ほう……あなた方に守りきれますかな?」
「何っ!? 試してみるか?」
魔装具に手をかけるアイバーン達。
「おおっとぉ!! 誤解されませんように。別にあなた方とやり合うつもりはありませんよ!」
両の手の平を前に出し、無抵抗のポーズを取る男。
「それでは、失礼いたします」
何もせずにユーキ達の横を通り過ぎて行く男。
「……今は……ね……」
男が離れたのを確認して、ようやく警戒を解くアイバーン達。
「怪しさ爆発ですぅ」
「あいつ、一体何だったの?」
「どこかの国の間者、である可能性は高い……」
「患者? お医者さんを探してるの?」
「ヒーラーさんならここに居るのです」
「間者ってのはスパイの事よ」
「スパイ? 酸っぱい? 梅干し?」
「白飯が欲しくなってきたのです」
「あんた達、ワザとやってるでしょ!?」
「ま、まあいいじゃない! 別に何事も無かったんだしさ!」
「でもどうする? あんな怪しい奴が入り込んでるなら今日は帰る? ユーキにもしもの事があったら……」
「ええーっ!! まだほとんど見てないのにー!!」
「だが危険ではないかね?」
「大丈夫だよ!! だってこんな最強のメンツが揃ってるんだ、なんにも不安なんて無いよ!! 守ってくれるんでしょ?」
ユーキの笑顔を見て、フッと笑みを漏らすパティ達。
「ま、まあそれもそうね! あたし達が居る限り、ユーキは必ず守ってみせるわ!!」
「それじゃあ行こー!!」
街歩きを再開したユーキ達。
「姫様!! ウチのケーキ屋、よく来られてたんですよ! 覚えてませんか!?」
「え!? そうなの!? 確かに僕、甘い物好きだからなー、あり得るなー」
「マナちゃーん!! クレーンゲームの景品、みんな新しくなってるよー! 全種類コンプするんだって何度も通ってたよね!」
「そうなんだよ、やり出すとどうしても全種類集めたくなるんだよねー」
「姫ー! 新作ゲーム発売されてますよー!」
「え!? 何の機種? 3GSとPSAntaなら持ってるんだけど!?」
「PSよんですー!」
「え!? もしかしてプレイス○ーションフォー!?」
「いやいや、PSよんって言ったらプレイしましょうよんじゃないですかー!」
「だから、ネーミングセンスっ!!」
0
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜
加瀬 一葉
ファンタジー
王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。
実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?
過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる