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第四章 某国の姫君
第7話 みんなで意味深な事言ってみた
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ユーキ達が街歩きをした次の日の夜、王宮ではマナ王女の帰還を祝い、盛大なパーティーが執り行われている。
来賓の相手をひと通り終えたユーキが、バルコニーに避難していた。
「ハア……疲れた……王族ってこんなに忙しいのか……王女様、か……正直まだ実感無いなー。全部夢だったりして……」
頬を思いっきりつねるユーキ。
「……痛い……」
違う場所のバルコニーに居るアイバーンとメルク。
「ユーキさん、本当に王女様だったんですね」
「そのようだな」
「どうするんですか? アイバーン様……僕達の本当の目的は……」
「ふむ……私も今それを考えている……」
「ユーキさんがこの国の王女様なら、やっぱり候補から外れちゃうんでしょうか? いや、それ以前に僕達、ここでユーキさんとお別れになっちゃうんでしょうか?」
「うぐっ! そ、それがユ、ユーキ君の為ならば……や、やむを得まい……」
「もの凄~くイヤそうですね……僕だってイヤですよ……ハア……」
「フウ……」
アイバーン達と離れたバルコニーに居るパティ。
(ユーキがこの国の王女様って事は、当然ユーキはこの国に残るのよねー? あたしどうしたらいいのよ、師匠ー!? こんなイレギュラー、聞いてないわよー!)
唸りながら頭を抱えるパティ。
更に離れたバルコニーに居るネムとロロ。
「まさかユーキさんとセラさんまで王女様だったとは、驚きなのです」
「凄いメンバーだった……」
「2人共、国に帰ってしまうのですか?」
「分からない……でも、帰れる国があるなら帰った方がいい……」
「ネムはどうするのですか?」
「ネムは初めから、ユーキ姉様について行くと決めてる……」
「なら当然、ロロもお供するのです!」
パーティー会場でひたすら食べているセラの所に近付いて来るレノ。
「セラ! マナを見なかったか?」
「初めのうちは色々来賓とあいさつしてましたけどぉ、今は見当たらないですぅ」
「何を呑気な!? また居なくなったらどうするんだ!!」
「大丈夫ですよぉ、この会場のどこかに居るのは間違いないんですからぁ」
「くっ! 俺もあいさつに追われて見失ってしまったからな……マナー!!」
ユーキを呼びながら去って行くレノ。
(ンフフー、ユウちゃんにはちゃんと羽を付けてますからぁ、バルコニーに居るのは分かってるんですけどねぇ……今は1人になりたいでしょうから、レノには教えてあげないのですぅ)
再びバルコニーのユーキ。
「あれ!? 僕がこの国の王女様で、ここが僕の故郷なんだったら、僕の旅ここで終わり? え!? まだ始まったばかりなのに? 4つしか街行ってないのに? 始まってひと月程しか経ってないのに? マジかー……あ……じゃあもしかして、みんなともここでお別れ…なの? ……こんなすぐ終わるとか、無料のソーシャルゲームか~! ……ハア……」
「マナ!」
ユーキの力無いツッコミが虚しく空を切った時、背後からレノが声をかける。
振り向いたユーキの顔を見たレノがハッとなる。
「泣いている……のか?」
ユーキの頬を一雫の涙が伝っていた。
「え!? い、いやこれは、玉ねぎが目にしみただけ」
「いや、玉ねぎなんてどこにも無いが……それは嬉し涙なのか? それとも……」
「だ、だからこれは激辛料理を食べたせいで……」
ユーキが必死に誤魔化そうとしていると、レノが優しくユーキを抱きしめる。
「んなあっ!?」
再びぶっ飛ばすべく、体に力を込めるユーキ。
「今まで辛かっただろう、マナ……だが安心しろ、これからは俺が側に居る!」
「むぐっ!? ぐぬぬぬぬ……フゥッ」
レノの思わぬ言葉に、フッと全身の力を抜くユーキ。
「今日は抵抗しないのか?」
「ん……何か今は……いい……」
「そうか……」
レノに身を委ねていたユーキの背後から、パティが鬼の形相で走って来る。
「何やってんのよ! あんたあああ!!」
そのままの勢いで、レノの顔面に飛び蹴りを放つパティ。
「ぐはあぁぁぁっ!!」
豪快に吹っ飛ぶレノ。
「大丈夫!? ユーキ!! あいつに変な事されなかった!?」
「だ、大丈夫だよパティ」
「ユーキ姉様、抱きしめられてた……」
「熱々なのです」
「ネム!? ロロ!?」
「一体何事かね!?」
「みんな集まってますね?」
「アイ君にメル君まで!?」
「覚悟は出来てるんでしょうね? あんた」
指をボキボキと鳴らしながらパティがレノに迫る。
「ま、待ちたまえパティ君!! 仮にも相手は一国の王子なんだぞ!!」
「そんなの関係無いわ!! あたしはヴェルンの国民じゃ無いし」
「いや、外交問題になるぞ!」
「いいんですよぉ、ヴェルン国王女の私が許可しますぅ、パティちゃん! そんな変態、遠慮なくぶっ飛ばしちゃってくださいぃ!」
「オイ、セラぁ!! よくぞ言った、我が妹よ! さあパティさん!! もっと俺を激しくいたぶってくれ!!」
「な、何なのよ!? こいつ……」
ぶっ飛ばされて喜ぶレノに、たじろぐパティ。
(そ、そうだった……こいつはドMの変態なんだった……ハッ!? もしかしてまた僕に投げ飛ばされたくて、ワザと抱きしめて来たのか!?)
来賓の相手をひと通り終えたユーキが、バルコニーに避難していた。
「ハア……疲れた……王族ってこんなに忙しいのか……王女様、か……正直まだ実感無いなー。全部夢だったりして……」
頬を思いっきりつねるユーキ。
「……痛い……」
違う場所のバルコニーに居るアイバーンとメルク。
「ユーキさん、本当に王女様だったんですね」
「そのようだな」
「どうするんですか? アイバーン様……僕達の本当の目的は……」
「ふむ……私も今それを考えている……」
「ユーキさんがこの国の王女様なら、やっぱり候補から外れちゃうんでしょうか? いや、それ以前に僕達、ここでユーキさんとお別れになっちゃうんでしょうか?」
「うぐっ! そ、それがユ、ユーキ君の為ならば……や、やむを得まい……」
「もの凄~くイヤそうですね……僕だってイヤですよ……ハア……」
「フウ……」
アイバーン達と離れたバルコニーに居るパティ。
(ユーキがこの国の王女様って事は、当然ユーキはこの国に残るのよねー? あたしどうしたらいいのよ、師匠ー!? こんなイレギュラー、聞いてないわよー!)
唸りながら頭を抱えるパティ。
更に離れたバルコニーに居るネムとロロ。
「まさかユーキさんとセラさんまで王女様だったとは、驚きなのです」
「凄いメンバーだった……」
「2人共、国に帰ってしまうのですか?」
「分からない……でも、帰れる国があるなら帰った方がいい……」
「ネムはどうするのですか?」
「ネムは初めから、ユーキ姉様について行くと決めてる……」
「なら当然、ロロもお供するのです!」
パーティー会場でひたすら食べているセラの所に近付いて来るレノ。
「セラ! マナを見なかったか?」
「初めのうちは色々来賓とあいさつしてましたけどぉ、今は見当たらないですぅ」
「何を呑気な!? また居なくなったらどうするんだ!!」
「大丈夫ですよぉ、この会場のどこかに居るのは間違いないんですからぁ」
「くっ! 俺もあいさつに追われて見失ってしまったからな……マナー!!」
ユーキを呼びながら去って行くレノ。
(ンフフー、ユウちゃんにはちゃんと羽を付けてますからぁ、バルコニーに居るのは分かってるんですけどねぇ……今は1人になりたいでしょうから、レノには教えてあげないのですぅ)
再びバルコニーのユーキ。
「あれ!? 僕がこの国の王女様で、ここが僕の故郷なんだったら、僕の旅ここで終わり? え!? まだ始まったばかりなのに? 4つしか街行ってないのに? 始まってひと月程しか経ってないのに? マジかー……あ……じゃあもしかして、みんなともここでお別れ…なの? ……こんなすぐ終わるとか、無料のソーシャルゲームか~! ……ハア……」
「マナ!」
ユーキの力無いツッコミが虚しく空を切った時、背後からレノが声をかける。
振り向いたユーキの顔を見たレノがハッとなる。
「泣いている……のか?」
ユーキの頬を一雫の涙が伝っていた。
「え!? い、いやこれは、玉ねぎが目にしみただけ」
「いや、玉ねぎなんてどこにも無いが……それは嬉し涙なのか? それとも……」
「だ、だからこれは激辛料理を食べたせいで……」
ユーキが必死に誤魔化そうとしていると、レノが優しくユーキを抱きしめる。
「んなあっ!?」
再びぶっ飛ばすべく、体に力を込めるユーキ。
「今まで辛かっただろう、マナ……だが安心しろ、これからは俺が側に居る!」
「むぐっ!? ぐぬぬぬぬ……フゥッ」
レノの思わぬ言葉に、フッと全身の力を抜くユーキ。
「今日は抵抗しないのか?」
「ん……何か今は……いい……」
「そうか……」
レノに身を委ねていたユーキの背後から、パティが鬼の形相で走って来る。
「何やってんのよ! あんたあああ!!」
そのままの勢いで、レノの顔面に飛び蹴りを放つパティ。
「ぐはあぁぁぁっ!!」
豪快に吹っ飛ぶレノ。
「大丈夫!? ユーキ!! あいつに変な事されなかった!?」
「だ、大丈夫だよパティ」
「ユーキ姉様、抱きしめられてた……」
「熱々なのです」
「ネム!? ロロ!?」
「一体何事かね!?」
「みんな集まってますね?」
「アイ君にメル君まで!?」
「覚悟は出来てるんでしょうね? あんた」
指をボキボキと鳴らしながらパティがレノに迫る。
「ま、待ちたまえパティ君!! 仮にも相手は一国の王子なんだぞ!!」
「そんなの関係無いわ!! あたしはヴェルンの国民じゃ無いし」
「いや、外交問題になるぞ!」
「いいんですよぉ、ヴェルン国王女の私が許可しますぅ、パティちゃん! そんな変態、遠慮なくぶっ飛ばしちゃってくださいぃ!」
「オイ、セラぁ!! よくぞ言った、我が妹よ! さあパティさん!! もっと俺を激しくいたぶってくれ!!」
「な、何なのよ!? こいつ……」
ぶっ飛ばされて喜ぶレノに、たじろぐパティ。
(そ、そうだった……こいつはドMの変態なんだった……ハッ!? もしかしてまた僕に投げ飛ばされたくて、ワザと抱きしめて来たのか!?)
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