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しおりを挟む「それではじっくり話し合いましょう。今とこれからについて。」
ナールの一言から、この会議がスタートした。ネイは何度も会議をしてきたがこの会議が一番緊張している。たった一言で関係が崩れ自国が崩壊する恐れがあるのだから。
「…つまり、タンミリア、レイク、アスバリチアで同盟を組み大ロータヴェルと大和楽を叩くと。」
「そういうことです。特に大ロータヴェルはタンミリアと国境を接しているのでタンミリアを最初に攻撃するのではないかと思います。」
「なるほど。医療関係についても理解した。ものすごく助かるよ。決めた。私たちはそのまま君たちに空軍を提供しよう。」
「ありがとうございます!」
ネイは深々と頭を下げた。よかった。レイクとの関係を崩さずに済んだ。それだけが嬉しかったのだ。
「同盟名はどうします?」
ナールはネイに話題を振った。
「そうですね…。これからも世界の安泰を。世界に永遠の平和をという意味を込め…、」
「『久遠同盟国』はどうでしょう?」
「…いいじゃないか。気に入った。」
ナールはご機嫌の様子だ。
「では、これからも頼むぞ。」
「はいっ。」
ネイはナールと深く、硬い握手を交わした。この握手には様々な意味、想いが込められているー。
「よかったですね!ネイ様!」
帰り道、移動機内で空軍大将のステルリソンはご機嫌な様子でネイに話しかける。
「あぁ。あとは久遠同盟国内で調整して、あちら側からアクションが起こったとき叩く。おそらく大ロータヴェルはまずタンミリアに攻勢をしかけると私は思う。」
「国境接していますもんね。」
「そういうことだ。私達もしっかりと準備しておこう。」
「はい。仰せのままに。」
「何かを変えるときは必ず嫌われ者がいないといけない。」
「はい?」
大ロータヴェル帝国の通常会議の時に、フェルダリオは皆に言い放った。周りの者の頭の上にはクエスチョンマークが浮かんでいる。
「常識を変える、周りを引っ張る者ってのは実は嫌われ者を買って出ないとできない。」
「つまり、我ら大ロータヴェル帝国と大和楽帝国は嫌われ者になるってことだ。」
「なるほど…。」
周りの者が納得した様子を見せる。
「そろそろ、本気であいつらの地域にある旧領を取り戻すぞ。」
フェルダリオは静かに言い放った。
「どういった作戦でしょうか?」
陸軍元帥のアブラハムはフェルダリオに問う。
「あいつらは恐らく国境を接しているタンミリアから攻撃すると考えているだろう。まぁそれが手っ取り早いがそうはしない。」
「と申しますと?」
「最初にレイクを叩く。」
「空軍国家を叩きますか…。私は不意を突くような形でいいと思います。」
「ヌルディンには前々から空軍のレベルを上げろとは言ってある。今会議に参加してないのも俺が許可して今空軍の訓練を行なっている。そうでもしないと勝てないからな。」
空軍元帥のヌルディンが今会議にいない理由を明かす。
「そうすると海も輸送面では海軍も必要になるかと。」
「その通り。その時に大和楽と共同作戦で上陸を目指す。地中海から抜けて大西洋と少し大回りになるがな。作戦は考えれるか、イッシード?」
「お任せください。」
海軍元帥のイッシードは顔を変えず答えた。
「騙し討ちというずるいことはしない。ちゃんと宣戦布告してからやるさ。いきなり宣戦布告するのも理由がないからしっかり送っとけよ、最後通牒。旧領の回収のため一部地域を我が国へ譲渡せよ。拒否すれば軍事行動をとるとな。」
「それは私が。」
軍幹部トップのエグエルドが答える。
「まぁ拒否するだろうから陸軍八個師団用意しとけ。これで様子見だ。歩兵師団三師団、砲兵師団三師団、戦車師団二師団の構成で。」
「わかりました。」
「我らは世界を変える。世界の秩序を変える。そのために我らはレイクを攻める。
変えるぞ。世界を。」
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