残る世界の光

ふずきまる

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「ナール様!!」
とある兵士がナールの元へと焦ってたどり着く。
「何用だ?」
「大ロータヴェルが我が国の一部地域の権利を譲渡せよと…!」
「ついに来たか…。我が国の誇りを賭けた一戦だ。そんなもの拒否だ。既に海岸沿いには大ロータヴェル海軍の輸送船が何隻かいる。すぐに12個師団配備しろと伝えておいてくれ。」
「了解しました!」
兵士はナールの部屋を後にする。

「我々は、大ロータヴェル帝国に宣戦布告する!」



「やはり、拒否したか。」
フェルダリオは舌打ちはしたものの、これで全て潰せると思ったのか特に悔しい顔はしなかった。
「どうするのですか?」
「なぁに。お前に作らせた偽の資料があるだろ?」
フェルダリオは旧領の回収という理由ともう一つにレイク人が臣民を虐殺したという理由を「作った」。
「これを出して正当化するんだ。この侵攻は正しいと思わせるためにな。」
「では今から会見を?」
「勿論。さぁ、マスゴミを集めろ。レイクに宣戦布告だ。」

数時間後、官邸前で会見を行いレイク人がロータ人を虐殺したことも理由に宣戦布告をした。
現地直々に指揮を取る陸軍元帥のアブラハムの合図のもと、輸送船からでて一斉に攻勢を開始する。
会見の宣戦布告と同時に攻勢を開始したため、レイク帝国軍内は混乱が生じていた。
各部隊を殲滅、包囲、殲滅を繰り返す。
トップクラスを誇る大ロータヴェル帝国軍に、レイク帝国のなすすべは少ない。

「ナール様!海岸沿いを突破されました!」
「やはり無理だったか…。探知していたのに悔しいものだ、上から空襲で援護しろ!」
「しかし、相手も練度が高い空軍で足止めを食らっています!」
「何!?我が空軍が負けるわけないだろう!?」
「そうですが…。」
ここで一通の電話が入る。
「私だ。…何!?東側からもロータヴェル軍が侵入しただと!?」
「まさか…輸送機で多くの兵士が運ばれ東側の国境には既にロータヴェル軍がいたというのか!?」
「くそ…!挟み撃ちだと…!?」
ナールは歯軋りを起こす。しかし、空軍国家ということもありその実力は示す。
大ロータヴェル空軍は3分の1にまで戦闘機が減少。これはレイク帝国の空軍の強さを誇るものだ。空の舞台では何とか、攻勢を止めている。
ただ陸軍はそうは行かない。
最新兵器で突撃する大ロータヴェル陸軍には防御の術がない。
そして第一の都市が占領される。
「ナール様、首都を移転しないと危険です!」
「くそっ…大ロータヴェルめ!!!」
ものすごスピードで侵攻する大ロータヴェル。実はレイクはそこまで面積が大きい国ではないためスピーディーに行われる。
宣戦布告から数時間が経ちやっとアスバリチアとタンミリアは陸軍の支援をするが時すでに遅し。
そして第二の都市も占領。ここで勝負を喫すると思われた。
しかし、そうは行かなかった。
精鋭部隊である四個師団が決死の防衛を成し遂げる。これにより侵攻スピードが低下。アスバリチアとタンミリアの陸軍が到着し、益々侵攻スピードが低下する。気づけば大ロータヴェルの死者は四万人と半分の師団を失っていた。

「しぶといな…。」
戦局が停滞していることにいらつき指をトントンとつく。
「ここで大和楽に支援を求めてみては?」
「いや、あいつらはまだだ。アスバリチアを叩く時に支援を願いたい。」
「ですが…。」
「なあに。大丈夫。とある国がこの大事な役目を果たしてくれる。」
「とある国とは…?」
ここで伝令の兵がフェルダリオの部屋をトントンと叩く。
「入れ。」
「失礼します!」
伝令の兵が入る。しかし、顔つきは焦った様子を見せる。


「タンミリア帝国が我が国へ宣戦布告。侵入を開始しました!」
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