LUF〜Connect Legend〜

ふずきまる

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5 偶然に

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ジリリリリー。
枕元に置いておいたデジタル時計のアラームが勢いよく鳴る。僕の耳が吹っ飛びそうなぐらい勢いよく鳴ったものだから、眠気なんてすぐに吹っ飛んだ。ただ布団から出たくはない。
時間は過ぎるものなので仕方なく布団をどかしカーテンを開ける。今日は快晴の様で、日差しが差し込んでくる。5月初日。一ヶ月のスタートにしては上出来な清々しい空模様だ。
僕は欠伸をしながらも部屋を出て顔を洗いに洗面所に向かった。そこには洗い終えたかの様な感じで東城さんとその他の隊員たちがいた。
「お、おはようさん。ゆっくり眠れたかい?」
「お陰様で…ただ、深夜まで飛鳥達と遊んでいたんで少し気が重いです…。」
「あははは!流石、学生って感じだ。僕ならごめんだね。」
笑いながら自分の学生時代を懐かしんでいる様な感じだった。ではお先にと言われ、僕は温水を出し顔を洗った。
タオルで顔を拭き、鏡を見ると少しだが目の隈が出来ていた。飛鳥達と遊んだ後、自分なりに考え事をしていたのもあるのかもしれない。
天照を使えこなせなかった事が何より悔しかったのだろう。しかしこれからの努力で使えこなせるようになりたい。そう思っている。
自分の部屋に戻り、服を着替え食堂で朝食を摂ることにした。
食べ物を選び、席に座っていると「横いいかい?」と言われた。翔だった。
「あぁ。いいよ。一人だと心細くてね。」
「ありがとう。ならお構いなく。」
トレイを僕の隣に起き座った。バランス良い食べ物が選ばれている。
「緊張してはないかい?」
「そんな訳ないだろう。あくまでチキンなのに、しない方がおかしい。」
「の、割には優香に太刀打ちしたじゃないか。」
「あれは驚きさ。」
二人で会話を交えながら食べていた。寮に関しては基本男女別だが、食堂のみ共通となっている。遠くにだが、優香も愛菜の姿もあった。
「基本俺らの学校はそこらへんの学校と遜色ないから安心しなよ。」
「安心した。エリート校だったら自分ついていけないよ。」
「まぁな。お前じゃ無理だな。」
「酷いなおい。」
笑いながら食べていた。全員同じ学校に通っていると言うのもなんか違和感がある。まぁ慣れないから仕方のないことだが。
食べ終わり、事前に学校から渡された制服に着替え、用意を持ち基地を出た。
翔と飛鳥が待っており、一緒に歩いて登校した。
軽く1.2km。それなりに時間はかかるが談笑しながら登校するのもまたいい。
やはり都会。ビル街や、たくさんのお店などがあった。田舎出身からしてみれば一つ一つが興奮ものだ。
学校に到着。校門に立派な文字で

「新上高校」

と書いてあった。書いてあったと言うより掘ってあったと言った方が正しいだろうか。とにかく立派だった。
そして、校門前で先生が待っていた。
中田先生と言うらしく、飛鳥から聞いた話によると生徒からは人気の先生らしい。美人とも言っていたがまさにその通りだ。
「貴女が太田君ね?」
「はい。」
「ようこそ。新上高校へ。以前お父さんと来てもらって学校の説明したと思うけど、とりあえずスケジュールとかだけ確認したいから職員室に行こうか。」
人通りの少ない所から職員室に行くことになった。確かに美人さんだ。スタイルもいいし、小顔、髪も綺麗な黒だ。モデル顔負けのスタイルだし足も細く綺麗。しかもポニーテールというお墨付き。胸の話は…まぁまぁとだけ言っておこう。
「ここで待っていてね。」
案内され職員室に来ると少し待たされた。職員室の雰囲気もピリピリしておらず明るい雰囲気の様で安心した。
だが週初めのため会議があるのか少し忙しいような雰囲気だ。
「では、とりあえず自己紹介してもらいましょう!」
唐突に中田先生に振られた。唐突に振られるのは正直苦手だ。
大勢の先生の前で自己紹介をすし、よろしく。と言うような拍手も起きた。
「…時間ですね。会議を始めましょう。」
会議の為職員室を出てしばらく待っていた。
会議が終わると中田先生に呼ばれ教室へ行くと案内された。
しばらく待っててと言われたので教室の前で待機し、少し話をした後に入ってきてと言うようなら手招きをされたので、入っていった。
すると顔馴染みのある人らが見えた。
僕を含め4人同時に「あっ…」と言った。多分素直な感想だろう。
「知り合いかおい!?」
クラスの男子や女子が喚く。小声で中田先生が耳元で囁いてくれた。
「実は学年の皆にはASGALSに所属してることは話してないの。学校の決まりでね。」
僕は安心したかなようにほっと、ため息をついた。
さて、顔馴染みのある3人とは、
翔、優香、愛菜。の3人だった。
まぁ、それなりに話すからよかったとは思った。自己紹介をすませると席は優香の隣になった。昨日の出来事以来話していないので気まずかったが、改めてよろしくと言われると、少しだけ笑顔でよろしくと返しておいた。少しだけだが関係が深まったような気がしした。
「じゃあ、授業に入るからね。教科書とノート用意してね。」
そう言われてカバンから教科書とノートを取り出し、急いでロッカーにカバンを入れ席に着いた。そして転入し、最初の授業が始まった。

「…とまぁ、ここまでね。質問あるならあとで来てね。終わりましょうか。」
日直らしき人物が起立、礼を言い一斉にありがとうございました。と言うと、休み時間なのかガヤガヤとし始めた。
教科は国語。正直な話、苦手ではあるがこんなにわかりやすい授業は無かった。個人的には1番の授業だった。生きて来た中でね?
次の授業の準備をしている最中、翔が近づいて来た。彼はポケットかスマホを取り出し
「学校終わったら会議な。例の暴れまわっている事件についてと、お前の能力についてらしいぞ。」
「え?僕についてかい?」
「えぇ。会長、貴方の能力を見たとき結構驚いてたわよ。」
「何?帰ったら会議?嫌だなぁ…」
優香や愛菜も近づいてきた。会議は嫌なのはよくわかるけどね。愛菜は音楽を聞いていた。終始離さず音楽プレーヤーを持っているような感じだった。 「まぁいい。次の授業あるからな。」
あっという間に休み時間が終わり授業のため皆席に着いた。



放課後、僕らは一緒に帰ることになった。迎えに来てもらうのもいいが怪しまれたくない。
しばらく歩いて基地に着き、寮で着替えて会長室へむかった。
「お、時間通りに来てくれたね。良い事だ。」
ニコニコしながら座っていた会長。
「さて、会議を始めようか。」
僕たちは椅子に座り会議を始めた。
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