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第1話 舞い込んできた出会い
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「すみませーん、お届け物でーす。お手紙と、それからセットの焼き立てパイでーす」
蔦の描かれた便せんと、湯気が立ち上るパイを持って、家の扉を叩く少女が一人。
薄緑のトップスの上にデニムのオーバーオールを着て、自慢のアプリコットオレンジのロングヘアーをピンクの髪留めで緩く結んで。風を宝石にしたような緑の瞳を持つ彼女こそ、他でもないルチルである。
「はいはいお待ちください……ってあら、ルチルちゃんじゃない」
「おばさんこんにちは。今日は刺しゅうのお稽古じゃなくって、お仕事で来ました」
「あれま~ご苦労様! お礼と言っちゃあれだけど、そのパイつまんでいいわよ!」
「いやいや、そんなことはできませんよ! お仕事なのに!」
「きちっとしているわねぇ~。うちの息子も見習ってもらいたいものだわ!」
玄関先で話をしていた女性は、近くの棚の上に置いてあった羽ペンを使い、ルチルが差し出した取引票にサインをする。これがないとルチルは給料を貰えないのだ。
「だってこれお店のパイでしょう? 『赤き恵み』の焼き立てアップルパイ! 採れ立てリンゴとその他諸々を使った、アップルパイ専門店だ!」
「そうなのよ! 主人が私に抜け駆けして食べてきたみたいで、美味しそうに味を語るんだもの! 気になってオーダーしちゃったわ!」
「今度わたしも食べてみようかなあ。何なら今回のお給料で食べてもいいなあ……じゅるり」
「お腹減ってきたんじゃないの~! ちょっとあげるから今食べていきなさいって!」
「い、いえ、んなことはできませぬ。わたしにも運び屋としてのぽりしぃがあります故に」
ぽりしぃが揺らぐ前に立ち去ろうと、ルチルは矢継ぎ早に取引票を受け取り、手紙とパイを女性に渡す。
そして空いた右手で、腰にかけてあった杖を取り出した。
「んじゃ今度はアップルパイの感想会をしましょうということでぇー!」
「うーん、ありがとうねルチルちゃーん!」
ルチルは玄関から去っていき、女性が扉を閉める。がたんと音が響いた後に、彼女は右手に握った杖に力を込めた。
数秒後に杖は光り出し、同時にルチルの肉体も一瞬光る。それを確認した後、
「……えい! わたしよ浮け! 飛ぶぞー!」
体内に走る力をコントロールし、ルチルは宙に浮く。
そしてそのまま行きたい方向に飛んでいく――まるで風が彼女を運んでいるようだった。
歴史家や吟遊詩人がこぞって『レヴス・ラーシル』と呼ぶこの世界では、人々は『魔法』を使うことができる。
大気中には目に見えない力の源が存在し、それは『ルーン』と呼ばれる。ルーンを身体に集め、放出することで引き起こす現象、それが魔法である。
先程ルチルが行った行為は、魔法をスムーズに使う為の動作。杖は自分の持つルーンを増幅してくれる効果があり、魔法の威力や効果を高めるのに一役買っている。
そして杖を用いて彼女が操る魔法は、『風』と命名されている。文字通り風を操る魔法で、大気の流れを操り自在に舞うことができるのだ。
この魔法は、長い距離を移動し物を届ける運び屋の仕事とは相性がいい。自分の強みが活かされる方法でルチルは報酬を得ており、まだ13歳だというのに一人で自立した暮らしを営んでいる。
人柄もよく愛嬌もいい春風のような存在。そんなルチルが空を飛びながら物を届ける様は、いつしか人々の中で名物になっていった。誰が呼んだか『春風の魔法少女』。魔法を扱う少女なんて世界にはたくさんいるのに、その二つ名は確実にルチル一人のことを指すのだ。
「ただいま戻りましたー」
「おおっとルチルちゃん、今日もお疲れ様」
「お疲れ様って言われても、まだ3つしか運んでいませんけどね。今日はまったり進行だぁ~」
ルチルが住んでいるのは、『アスカンブラ』と呼ばれる国。そこで最も栄えている都『ローゼン』が、彼女の仕事と生活の拠点だ。
現在彼女はこの町にある、宅配物集積所に戻ってきていた。荷物を運んだことを報告するのである。
「いやいや、まったりでも偉いぞぉ。3つ運んで超偉い。何なら定時に出てきて働いてるってだけで100億点だぁー!」
「オーガスタさん……本当に仕事嫌いなんだから~」
オーガスタと呼ばれた男性は、白髪を角刈りにした大柄な人物。顔に深くしわが刻まれており、一見すると怖そうな印象を受ける。しかし実際は、大人であるにも関わらず仕事を嫌がる、ちょっとお茶目な一面を持つおじさんだ。
「いや~だってこんないい天気の日にはぁ、ちょっとそこらで昼寝でもしたいだろ。風が気持ちいいのなんのって……」
「はいはいこれ取引票です。さっさとお金くださいな、局長さ~ん?」
「直ちにかしこまりましたぁルチル様ぁ」
集積所で最も偉い立場にあるということを、言外の圧力によって自覚させるルチル。
取引票を彼女から受け取ったオーガスタは、くるっと後ろを振り向き、棚の一つにそれを入れた。
すると取引票は不思議な光を放って消えてしまい、棚からはがっこんがっこんと鳴動する音が鳴る。
「いや~魔道具は眺めているだけでも壮観だなあ。セイズ協会には感謝しないと」
「オーガスタさん、眺めているだけじゃなくって働いてくださいよ。人間にしかできない仕事は依然として残されているんです」
「どれだけ魔道具が発展しても労働の呪縛からは逃れられない……! おっと、終わったかな」
程なくして取引票が置いてあった所には、クローネ硬貨――この世界において万物と取引できる貨幣が置かれている。銀の物が7枚と、銅の物が5枚だ。
「はいよ、今回の報酬。さっき2回のも合わせて、7500クローネだね」
「ありがとうございまーす。結構割高なんですね?」
「デリバリーの試験運用も兼ねてるから、そのお礼もあるんじゃない?」
オーガスタが考察していると、近くにいた配達員が、突然むむっと反応する。
「デリバリー要請……! はいはい、『森の恩寵』の野菜サラダ。ええと、10分以内にお届けいたしますねー」
そして配達員は奥に消えたかと思うと、操縦桿の付いた乗り物に乗って戻ってきた。
「じゃあ行ってきますんでー! ルチルちゃんお疲れ様ー!」
集積所は天井が筒抜けになっている構造であり、その大穴を通って配達員は飛んでいくのだった。
「……まああんな感じで、空挺に乗って食事をお届けできるわけだけど。それだって慣れが必要だし、自然に空飛んでるルチルちゃんには本当敵わないよ」
「そもそも空を飛んで運ぶシステム自体、ルチルちゃんの活躍を見て考案されたんだ。名声以上の貢献は果たしているよ、春風の魔法少女!」
「え~っ、褒めたって何も出ませんってばあ……」
照れながらルチルは、ポシェットから財布を取り出し、報酬のクローネ硬貨を入れる。
「ではちょっと早いですけど、わたしはこれで失礼します。アップルパイが待っていますので」
「『赤き恵み』のかい? 感想教えてくれよ!」
「自分で買って食べてくださいなっ!」
早めに出てきたこともあり、時刻はまだ午後3時。子どもがいるであろう家からは、おやつの匂いが窓から吹き抜けてくる。
いつもならお腹が鳴ってしまうところだが、今日のルチルは違う。なぜなら自分もおやつを買っているからだ。
「ふっふーん……らんらんららーん♪」
鼻歌を交えながらゆっくりと帰路に着く。ふと空を見上げると、空挺に乗った配達員が宙を横切っていった。
「空挺で物を運ぶ仕組みを思いついたのも、わたしのおかげかあ……」
オーガスタはああ言っていたが、それは違うと否定してみる。
「別に風の魔法で運び屋してたの、わたしだけじゃないもん。お母さんだってそうだった」
ルチルが運び屋をしているのは、母の仕事を受け継いだからという一面もある。
「お母さんが仕事のやり方を教えてくれて、わたしはそれを応用しているだけであって……」
物事を整理し要素をまとめているうちに、ルチルの足は止まっていく。
「……」
「……お母さん」
ふと、手に持っていた袋を見下ろす。『赤き恵み』で買ったアップルパイ8切れが、店のロゴが描かれた箱に入っている。
「……一切れは、お母さんの所に、持っていこうかな……」
そんなことが頭に過った矢先――
「……んっ?」
近くの森に、蠢く影を見かけた。どう見ても草より高い体長の、人間と思われる存在だった。
付近は住宅街だが、まだ人通りはまばら。自分以外に物音に気づけそうな人は、少なくとも見回した限りではいない。
もしもあの影を見逃したことで、多大な影響が出てしまったら――
そのことを懸念したルチルは、人影を追っていく。
道なんて整備されていない、草木が生い茂る森の中。そこを進んでいった先には――
「はぁ、はぁ……ぐっ……!」
「うっ……!」
ルチルがやってきた瞬間に、力を失い前に倒れ込んでしまった人間が一人。
褐色の肌と金色の髪、蒼い瞳を持ち身体から蒼白い炎を生やした、
全身傷だらけの男の子だった。
蔦の描かれた便せんと、湯気が立ち上るパイを持って、家の扉を叩く少女が一人。
薄緑のトップスの上にデニムのオーバーオールを着て、自慢のアプリコットオレンジのロングヘアーをピンクの髪留めで緩く結んで。風を宝石にしたような緑の瞳を持つ彼女こそ、他でもないルチルである。
「はいはいお待ちください……ってあら、ルチルちゃんじゃない」
「おばさんこんにちは。今日は刺しゅうのお稽古じゃなくって、お仕事で来ました」
「あれま~ご苦労様! お礼と言っちゃあれだけど、そのパイつまんでいいわよ!」
「いやいや、そんなことはできませんよ! お仕事なのに!」
「きちっとしているわねぇ~。うちの息子も見習ってもらいたいものだわ!」
玄関先で話をしていた女性は、近くの棚の上に置いてあった羽ペンを使い、ルチルが差し出した取引票にサインをする。これがないとルチルは給料を貰えないのだ。
「だってこれお店のパイでしょう? 『赤き恵み』の焼き立てアップルパイ! 採れ立てリンゴとその他諸々を使った、アップルパイ専門店だ!」
「そうなのよ! 主人が私に抜け駆けして食べてきたみたいで、美味しそうに味を語るんだもの! 気になってオーダーしちゃったわ!」
「今度わたしも食べてみようかなあ。何なら今回のお給料で食べてもいいなあ……じゅるり」
「お腹減ってきたんじゃないの~! ちょっとあげるから今食べていきなさいって!」
「い、いえ、んなことはできませぬ。わたしにも運び屋としてのぽりしぃがあります故に」
ぽりしぃが揺らぐ前に立ち去ろうと、ルチルは矢継ぎ早に取引票を受け取り、手紙とパイを女性に渡す。
そして空いた右手で、腰にかけてあった杖を取り出した。
「んじゃ今度はアップルパイの感想会をしましょうということでぇー!」
「うーん、ありがとうねルチルちゃーん!」
ルチルは玄関から去っていき、女性が扉を閉める。がたんと音が響いた後に、彼女は右手に握った杖に力を込めた。
数秒後に杖は光り出し、同時にルチルの肉体も一瞬光る。それを確認した後、
「……えい! わたしよ浮け! 飛ぶぞー!」
体内に走る力をコントロールし、ルチルは宙に浮く。
そしてそのまま行きたい方向に飛んでいく――まるで風が彼女を運んでいるようだった。
歴史家や吟遊詩人がこぞって『レヴス・ラーシル』と呼ぶこの世界では、人々は『魔法』を使うことができる。
大気中には目に見えない力の源が存在し、それは『ルーン』と呼ばれる。ルーンを身体に集め、放出することで引き起こす現象、それが魔法である。
先程ルチルが行った行為は、魔法をスムーズに使う為の動作。杖は自分の持つルーンを増幅してくれる効果があり、魔法の威力や効果を高めるのに一役買っている。
そして杖を用いて彼女が操る魔法は、『風』と命名されている。文字通り風を操る魔法で、大気の流れを操り自在に舞うことができるのだ。
この魔法は、長い距離を移動し物を届ける運び屋の仕事とは相性がいい。自分の強みが活かされる方法でルチルは報酬を得ており、まだ13歳だというのに一人で自立した暮らしを営んでいる。
人柄もよく愛嬌もいい春風のような存在。そんなルチルが空を飛びながら物を届ける様は、いつしか人々の中で名物になっていった。誰が呼んだか『春風の魔法少女』。魔法を扱う少女なんて世界にはたくさんいるのに、その二つ名は確実にルチル一人のことを指すのだ。
「ただいま戻りましたー」
「おおっとルチルちゃん、今日もお疲れ様」
「お疲れ様って言われても、まだ3つしか運んでいませんけどね。今日はまったり進行だぁ~」
ルチルが住んでいるのは、『アスカンブラ』と呼ばれる国。そこで最も栄えている都『ローゼン』が、彼女の仕事と生活の拠点だ。
現在彼女はこの町にある、宅配物集積所に戻ってきていた。荷物を運んだことを報告するのである。
「いやいや、まったりでも偉いぞぉ。3つ運んで超偉い。何なら定時に出てきて働いてるってだけで100億点だぁー!」
「オーガスタさん……本当に仕事嫌いなんだから~」
オーガスタと呼ばれた男性は、白髪を角刈りにした大柄な人物。顔に深くしわが刻まれており、一見すると怖そうな印象を受ける。しかし実際は、大人であるにも関わらず仕事を嫌がる、ちょっとお茶目な一面を持つおじさんだ。
「いや~だってこんないい天気の日にはぁ、ちょっとそこらで昼寝でもしたいだろ。風が気持ちいいのなんのって……」
「はいはいこれ取引票です。さっさとお金くださいな、局長さ~ん?」
「直ちにかしこまりましたぁルチル様ぁ」
集積所で最も偉い立場にあるということを、言外の圧力によって自覚させるルチル。
取引票を彼女から受け取ったオーガスタは、くるっと後ろを振り向き、棚の一つにそれを入れた。
すると取引票は不思議な光を放って消えてしまい、棚からはがっこんがっこんと鳴動する音が鳴る。
「いや~魔道具は眺めているだけでも壮観だなあ。セイズ協会には感謝しないと」
「オーガスタさん、眺めているだけじゃなくって働いてくださいよ。人間にしかできない仕事は依然として残されているんです」
「どれだけ魔道具が発展しても労働の呪縛からは逃れられない……! おっと、終わったかな」
程なくして取引票が置いてあった所には、クローネ硬貨――この世界において万物と取引できる貨幣が置かれている。銀の物が7枚と、銅の物が5枚だ。
「はいよ、今回の報酬。さっき2回のも合わせて、7500クローネだね」
「ありがとうございまーす。結構割高なんですね?」
「デリバリーの試験運用も兼ねてるから、そのお礼もあるんじゃない?」
オーガスタが考察していると、近くにいた配達員が、突然むむっと反応する。
「デリバリー要請……! はいはい、『森の恩寵』の野菜サラダ。ええと、10分以内にお届けいたしますねー」
そして配達員は奥に消えたかと思うと、操縦桿の付いた乗り物に乗って戻ってきた。
「じゃあ行ってきますんでー! ルチルちゃんお疲れ様ー!」
集積所は天井が筒抜けになっている構造であり、その大穴を通って配達員は飛んでいくのだった。
「……まああんな感じで、空挺に乗って食事をお届けできるわけだけど。それだって慣れが必要だし、自然に空飛んでるルチルちゃんには本当敵わないよ」
「そもそも空を飛んで運ぶシステム自体、ルチルちゃんの活躍を見て考案されたんだ。名声以上の貢献は果たしているよ、春風の魔法少女!」
「え~っ、褒めたって何も出ませんってばあ……」
照れながらルチルは、ポシェットから財布を取り出し、報酬のクローネ硬貨を入れる。
「ではちょっと早いですけど、わたしはこれで失礼します。アップルパイが待っていますので」
「『赤き恵み』のかい? 感想教えてくれよ!」
「自分で買って食べてくださいなっ!」
早めに出てきたこともあり、時刻はまだ午後3時。子どもがいるであろう家からは、おやつの匂いが窓から吹き抜けてくる。
いつもならお腹が鳴ってしまうところだが、今日のルチルは違う。なぜなら自分もおやつを買っているからだ。
「ふっふーん……らんらんららーん♪」
鼻歌を交えながらゆっくりと帰路に着く。ふと空を見上げると、空挺に乗った配達員が宙を横切っていった。
「空挺で物を運ぶ仕組みを思いついたのも、わたしのおかげかあ……」
オーガスタはああ言っていたが、それは違うと否定してみる。
「別に風の魔法で運び屋してたの、わたしだけじゃないもん。お母さんだってそうだった」
ルチルが運び屋をしているのは、母の仕事を受け継いだからという一面もある。
「お母さんが仕事のやり方を教えてくれて、わたしはそれを応用しているだけであって……」
物事を整理し要素をまとめているうちに、ルチルの足は止まっていく。
「……」
「……お母さん」
ふと、手に持っていた袋を見下ろす。『赤き恵み』で買ったアップルパイ8切れが、店のロゴが描かれた箱に入っている。
「……一切れは、お母さんの所に、持っていこうかな……」
そんなことが頭に過った矢先――
「……んっ?」
近くの森に、蠢く影を見かけた。どう見ても草より高い体長の、人間と思われる存在だった。
付近は住宅街だが、まだ人通りはまばら。自分以外に物音に気づけそうな人は、少なくとも見回した限りではいない。
もしもあの影を見逃したことで、多大な影響が出てしまったら――
そのことを懸念したルチルは、人影を追っていく。
道なんて整備されていない、草木が生い茂る森の中。そこを進んでいった先には――
「はぁ、はぁ……ぐっ……!」
「うっ……!」
ルチルがやってきた瞬間に、力を失い前に倒れ込んでしまった人間が一人。
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