ナイトメア・アーサー ~伝説たる使い魔の王と、ごく普通の女の子の、青春を謳歌し世界を知り運命に抗う学園生活七年間~

ウェルザンディー

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第1章2節 学園生活/慣れてきた二学期

第133話 十人集えば・その2

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 最初は資材の調達。森に生えていた一本の大木に目を付け、斧で少しずつ伐っていく。


 アーサー、イザーク、ルシュド、ハンス、ヴィクトール、クラリアの六人が交代で斧を振る。サラが指揮を執り、斧を入れる角度を微調整していった。



「……ふん!」
「んー、まだ思いっ切りが足りないな。こう、もっと勢いよくだ!」
「こう……かっ」
「ワンワン!」
「その調子だ! 遠心力に任せる感覚を覚えていくんだぜー!」



「……なんということ。この狼の口から教養が高そうな言葉が発せられてる……」
「武術と魔術に関することなら覚えられるからな、うちのご主人様は」

「にしても剣術はあーんな上手かったのに、斧はからっきしなんだなー」
「黙れ……ふんっ!」

「そろそろ交代しましょうか。次はアナタの番よウザ男」
「……ウザ男ってボクのことかよ!?」



 時々ナイトメアにも手伝ってもらいながら、直径約五メートルの木に伐れ込みを入れていく。



「……ぜぇ……ぜぇ……」
「ふぅ……疲れた」
「……」
「あらあらみっともない姿ね、生徒会役員様。今仕事をしているのはシャドウかしら?」


 ヴィクトールの姿をして、斧を振りかざすシャドウは、サラに向かって人差し指と中指を上げた右手を見せる。


「ぐぅ……俺としたことが、こんな……」
「ワタシが来たからにはさっさと交代しなさい。ナイトメアに任せっきりだなんて許さないから」
「貴様……」


「おい、クソ眼鏡女。風魔法で一気にやらせろ。そっちの方が効率いいと思うんだけどなぁ?」
「だぁめ。そんなことしたら草花にどんな影響が出るかわからないでしょ。地道に頑張りなさい?」
「……くそがぁ……」


「ハンス、休憩。おれ、頑張る。だからこれ」
「……何これ」
「お饅頭。旅行、アルーイン、お土産。そうだ、ヴィクトールも」
「……頂いておこう」

「ワタシはいいわ、さっきエリスに似たようなのもらったし」
「そうか。じゃあ、再開。おれ、頑張る」
「武術部はよく働いていいわねえ……」




 そして数日後、とうとうその成果が実る。




「角度は……うん、これでよし。じゃあ最後の一振り入れちゃって」
「わかったー……ぜーっ!」


 クラリアが斧を振ると、直後に木がみしみしと音を立てて倒れ始める。


「わっ、すごい! これが木が倒れる音かぁ……」
「たーおれーるぞー! ……って無意味ね、全員こっち来てるし」
「げふっ……うう、風が起こって……」
「まだやることはあるわよ。サリア、鋸持ってきて」



 そして全員が倒れた木の側に移動する。


 大木は森を切り開くように豪快に倒れており、心なしかよく日光が入ってくる。



「んー……先ずはこの辺ね。こっち来て頂戴」
「この線、切る?」
「そうね、この伐り出したのを更に細かく部品にしていくわ」
「わかった」

「いい。前に押し出す時じゃなくって、後ろに引く時に力を入れるのよ。すると伐ることができるわ」
「ありがとう。おれ、知った、初めて。引く時、引く時」

「サラー、わたし達何か手伝えることあるー?」
「そうねえ……それならあの洞の中の大きさ測っといて。それで机の大きさを考えておきなさい」
「わかりましたー」




 伐り出した木材は、数日置いて乾燥させる。水分を完全に飛ばしてから第二段階、目的の部品の形に整える作業に突入していくのだ。




「さて、これから机の部品を切り出すわけだけど。大きさ、高さ、形の希望を教えなさい」
「高さはそんなになくていいよ。絨毯の上に寝そべって、色々できるぐらいで。そうなると六十センチぐらいかな」

「成程ねえ。次、大きさ。というより横幅ね」
「洞の中の直径が十メートルぐらいだったんだよね。だから三か四メートルぐらいかな?」

「なら余裕を持たせて四メートルにしときましょう。で、形は」
「えっと……四角と円で迷ったんだけど、円でいいかなって。綺麗な形の円」
「了解。それじゃあ……やっていきましょうか」


 サラは持っていた紙に適当に殴り書いた後、ポケットに突っ込む。


「設計図だよね、それ……本格的~」
「単純でシンプル、悪く言えば雑だけどね。ないよりはマシよ」



 そう言いながらサラは切断班の元に軽やかに移動する。



「で、さっきの会話聞こえてきたと思うけど。伐り出した木材は直径五メートルあるから、一メートル切断するわよ」
「……別にいいんだけど、何でエリス達に机のデザイン決めさせてんの?」
「力仕事が無理だから頭脳で協力してもらってるだけよ。安心なさい、アイツらには別に重大な仕事があるから」
「……何するんだろうなあ」
「それは始まってからのお楽しみ。んで、アーサー、ルシュド、ヴィクトール。アナタ達三人に土台を切り出す仕事を任せるわ」

「なっ!? 何でアタシじゃないんだ!?」
「綺麗な円に沿って切っていく作業だからよ。アナタのような乱暴なヤツには絶対無理。歪んだ円になるのが目に見えるわ」
「ぐぬぬ……た、確かに、ゆっくりと線をなぞっていくのは苦手だぜ!」
「でしょ。だからアナタとハンスとイザーク。アナタ達はテーブルの足を切り出してもらうわ。こっちは真っ直ぐ切るだけだから乱暴でもいけるわよ」

「……しゃーねえな……」
「だけどこれでボクの仕事も一息つけるぜー!」





「……なんて思ってたんだけどなー!!!」
「ほら、手が止まってるわ。さっさとなさい」
「……」
「ひー!! やめて突っつかないでサリアー!!」



 切り出した足の部分を腕で抱え、紙やすりで根気強く磨いていく。イザーク、クラリア、ハンスの他に、エリス、カタリナ、リーシャもその作業に参加していた。



「スノウ交代して~!」
「りようかいなのです!」
「お嬢様、そろそろ交代いたしましょうか」
「うん、お願い……」

「クラリア、そろそろ代わろうか。流石に手が冷たくなるだろう」
「それなら頼むぜー!」
「サイリ手伝え!」
「アナタは駄目に決まってるでしょうが。ナイトメアに一度頼り出したらずっとそのままになるの、目に見えてるんだから」
「何でボクに当たり強いのぉ!?」

「じゃあワタシ外の様子見てくるわ。ちゃんと仕事してなさいね?」
「無視されてるぅ!?」



 サラは手に何かを持ちながら洞の外に向かう。手元に尖った葉を召喚したサリアが、洞の中に残った六人を監視するようにふわふわと浮いている。



「……監視付きかよ。くそっ、抜け目ねえなあの女……」
「ふー。ずっと頑張ってるのに、全然磨けた気がしないよぉ……」
「いやあ、本当に……職人さんと魔術の偉大さを思い知れる……」
「思い知るならもっと別の方法で思い知りたかったよ!!!」

「……」
「痛い痛い!! 作業するから突っつかないでぇー!!」





 アーサー、ルシュド、ヴィクトールの作業現場にサラが向かうと、そこには切り出した土台を前にして汗を拭っている三人がいた。


「あら、中々上出来だこと。選んだ甲斐があったわ」
「……苦労したぞ」
「身体、使う。頭、使う。おれ、大変」
「……貴様がその道具を持ってこなければもっと達成感に浸れたものを」


 サラの手には水が入ったバケツがあり、その中に棒やすりが四本入れられていた。


「だってねえ、こんな毛羽立つ机で食事なんてできないでしょう?」
「……わかっている。だが今は……休みたい所だ……」
「まだ空は明るいわ、ちょっとだけでも頑張っていきなさい。無理ならナイトメアにやらせればいいのよ、ほら」


 サラは棒やすりを一本取り、それを土台にかけていく。


「……アグレッシブだな、貴様……」
「口を謹んでさっさと作業をしなさい? でないとサリアに刺させるわよ」
「……全く、俺は何をしているのか……」




 部品の切り出しも終わり、作業はいよいよ第三段階、研磨作業に突入する。それは例えるなら精神の修行であった。




「ぬおおおおお!」
「いい声だイザーク! 寒さもこれで吹っ飛ぶぜ!」


 土台と足、洞の外と中を思い思いに行ったり来たりしながら磨き上げていく。この日のイザークとクラリアは土台の研磨を行っていた。


「へっくしん!!! いやさみーわなんだこれ!!!」
「叫ぶんだイザーク!!! 叫べば寒さは吹っ飛ぶ!!!」


 ちなみに前日に雪が降ったので森は若干白模様である。十二月もどんどん日が進み、寒さは厳しくなっていく一方であった。


「うえ~手がかじかんで来た……交代してぇ……」
「わかったぜ!」


 イザークとクラリアの位置が交代になり、まだまだ作業は続行される。




 一方の洞の中。依然として足の部品を磨く作業が行われている。申し訳程度に暖房の魔法具も買ってはみたが、学生でも買える安物故あまり効果を感じられない。


 それぞれが口を動かし、手元の作業の辛さを紛らわそうと試みながら磨いていく。



「ねえサラ、気になったんだけどさ……」
「何よ」
「今回伐った木って、本当に伐って大丈夫だった? その、環境的な意味で」
「ああ、それね……大丈夫、空いた所に苗を植えればすぐに育つわ」

「え、それってあれだよね。ここの土は魔力が豊富だからとか、そんなんだよね」
「そうよ。それに肥料を加えれば普通より早く木が生長する。具体的には約二十倍」
「にじゅっ……!? ……その肥料って大丈夫だよね? 怪しい人から買ってたりしないよね……?」
「平気よ。ワタシの信頼できる人からの受け売りだから」
「そっか……うん、信じるよ。わたしよくわかんないし……」



「そういえばさ、クラリアっていつの間にこの場所知ったの?」
「サラを追いかけてたら偶々な! 他の奴には言ってないから安心してくれ!」
「ふふっ、それはよかった」

「だけどお前ら、どうしてこんな場所があるって教えてくれなかったんだ!?」
「んー。率直に言うとこんな島があるって大人にばれたら不味いから、言わなさそうな人にだけ教えてるって感じだったの。で、クラリアは言わなさそうだから実は教えようとしてたんだよね」
「そうだったのか!? じゃあ結果オッケイってやつだな!」
「結果オーライだね……でもまあ、そういうことだね」




 空いている時間、来れる時間にちょくちょく集まって作業を行う。


 そうして地道に行っていた研磨作業もいよいよ大詰めである。




「……」
「いやあアーサーさん! 絵になってますなあ! まるで職人って感じっすわ!」
「……このお膳立てしてやる気を引き出させようという……!」
「言うなー! それ以上は言うなー!!!」


 足の部分の研磨を完了し、残りは土台だけ。全員が外に出て作業をじっと見守っている。


「……どうだ」
「そうね……ちょっと見てみるから、休んでいいわよ」
「わかった」

「ふふっ、お疲れ様。はい蜂蜜生姜湯。あったまるよ~」
「……ああ」
「エリスそれボクもちょうだい!」
「はーい。みんなのために水筒に入れて作ってきたから、まだまだあるよ~」



 エリスが入れてくれた湯を飲み、最終確認を行っていたサラ以外が一服する。



「……ん、これでいいわね。あとは保護の魔法をちゃちゃっとかけて、研磨はお終い」
「よっしゃー!」
「まだ喜ぶのは早いわよ……最後に組み立て作業を行って、それでやっと完成よ」
「あっそうだった……」

「で、これは全員来れる時にやりましょう。完成ぐらいはね。今週末の土曜日、午後三時からでどう?」
「いいよー。ここにいないリーシャとクラリアに伝えておくね」
「ルシュドにはボクが伝えておくぜ!」
「了解……じゃあそれで」


 話を終えようとしたサラに、エリスが紙コップを持って駆け寄る。


「はい、サラもお湯どうぞ。サラが一番頑張ってくれたんだから、一息ついてね」
「……フン。まあ受け取ってはおきましょうか」
「もー、素直じゃないなあ」
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