『ハズレ』召喚者『氣功術師』ののんびり異世界旅行!!

メガネの助

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辺境伯領第一の都市バザンガで冒険者&従魔登録します。

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 三時間後。
 ミルフィナンド辺境伯領第一の都市バザンガに到着した。
 防壁の前には入領待ちの長い列ができていた。
 これはかなり時間がかかるなと、馬車の中で寛ぐ事にした。馬車の中はエンペラースライムのティアの空間魔法で十人くらいが寝泊まりできるようになっているので、一時間だろうが五時間だろうが待つ事ができる。
 サンドイッチや紅茶などの軽食を食べながら時間を潰していたら、順番が回ってきた。
 入国許可証を見せると、門番係の衛兵がギョッとした目で見てきた。
 リル達は『従魔契約紋』を見せる。
 衛兵は、

「た、確かに確認しました。入領税は一人銀貨二枚で、従魔は銀貨一枚になります」

 入領税を払って、冒険者ギルドの場所を訊くと、真っ直ぐ行くとあると教えてくれたので、お礼を言って門を通る。
 道に沿って馬車を進めると、冒険者ギルドの看板が見えてきた。
 双剣に盾の模様が入った看板は、どこでも同じみたいだ。

「皆んな、入るよ」

 ギルドの横手にある馬車置き場に馬車を停めて中に入る。
 美人揃いなのを見たのか、それともバトルホースのバルザックを見たのか分からないが、ギルド中の視線を一気に集めてしまった。
 受付カウンターに着くと、

「冒険者登録と従魔登録をしたいんだが、大丈夫ですかね?」
「従魔登録…そのバトルホースですか?」
「それもあるけど、この子達もです」
「………はい?」

 受付嬢は、従魔登録すると聞いて首を傾げた。

「ああ。この子達も魔獣なんですよ。リルがフェンリル、クリフがグリフォン、マーベラスがユニコーン、ティアがエンペラースライム、エレノアがレッドドラゴン、バトルホースはバルザックです」
「…フェンリル、グリフォン、ユニコーン、エンペラースライム、レッドドラゴン、バトルホース…失礼で「ほれ。これが『従魔契約紋』じゃ」た、確かに!」

 リルが右手の『従魔契約紋』を見せると、受付嬢は頷いて、手続きを始めてくれた。
 冒険者登録用紙に名前と年齢、魔法か武術が使えるかどうかを記入して、従魔の個体名と名前を記入して終わり。従魔も冒険者登録できるかどうかを訊いてみると、

「従魔は従魔ですので、冒険者登録の必要はありません。従魔自体が冒険者の戦力扱いになるんです」
「そうですか。分かりました」
「では、こちらを従魔に付けて下さい」

 銀色に輝くブローチを渡された。

「これは?」
「これは、貴方の従魔である事を証明するアイテムです。バトルホースには押印するように額に押し当ててもらえば、その紋章が従魔の証しになります」
「成る程。分かりました」

 皆んなに配ると、

「ふふふ。これで我は旦那様の物に…」
「旦那様の御寵愛は私の物に…」
「身も心も旦那様の物…」
「いつでも美味しいご飯が食べられる!」
「旦那様に仇成す輩は消し炭に…」
「『主人殿は私が命懸けでお守りいたします』」
「う、うん。まあ、頑張ろうね…?」

 中々に個性的な台詞に、俺の顔は若干引き攣っていた。
 まあ、それはさておき、

「あのぅ。魔獣の買い取りってしてもらえますか?」
「はい。できますよ。奥の解体所に持って行ってもらえれば査定します」
「そうですか。ありがとうございます」

 この時、受付嬢はリョータの従魔がどれくらいのものなのかを忘れていた。
 俺達が解体所に行って暫くすると、解体所から野太いオッさん連中の悲鳴が聞こえてきた。

「「「『何だ、この大物はぁぁっ!?』」」」
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