『ハズレ』召喚者『氣功術師』ののんびり異世界旅行!!

メガネの助

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ギルドでぷちトラブルです。

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 俺、バルド、レンファの3人が1階に下りると、ナガンとリリーの2人がバルバン達を守るように他の冒険者パーティーと斬り結んでいた。
 近くな職員に事情を聞くと、冒険者パーティーの1人がバルバン達の装備に目をつけて何やかやと難癖つけて、装備一式を寄越せと言い始めたのをナガンとリリーが間に入ったのだが、それでも執拗に喚き散らして遂には剣を抜き、他のメンバーも抜き連れたんだそうだ。

「ギルマス。これはギルドとしてどうするつもりだ?」

 その声にはいつものような明るさは微塵もなく、絶対凍土のような冷たさしかなかった。
 バルドはガタガタと震え出した。
 殺気も威圧もない。
 純粋な怒りだけを感じさせる声。
 下手な対応をすれば、この街は一瞬で灰燼と化すだろう事は想像に難しくなかった。

「鎮まれ馬鹿野郎共っっ!!」

 ギルマスのバルドの一喝でギルド内が一瞬で静まり返った。

「おい、ルーゼ!テメェらはいつから盗賊になりやがったんだ?」
「いや、盗賊だなんてそんな…ただコイツらがちょっと生意気だったからよ。そうだよ。コイツらが先に手を出してきたんだよ!悪いのはコイツらだ!!」

 バルバン達と揉めていた冒険者パーティーのリーダーであろうルーゼとかいうのが嘘八百並べるが、事情を知っているバルドには通じなかった。

「そうかそうか。それが本当なら許せないよな?それが本当なら、な。ルーゼ。そんな嘘っぱちが俺に通じるなんて思ってるのか?テメェ、俺を舐めてんじゃねぇぞ、ゴラァ!!」

 咆哮のような怒鳴り声にルーゼは勿論の事、ギルド内に居合わせた冒険者達が縮み上がった。

「ルーゼ。テメェらは冒険者資格の剥奪及び全ギルドからの追放処分とする。これはギルマスとしてだけじゃねえ。こちらに在らせられる帝国騎士リョータ・ベルツ・シュルフ卿お立ち合いの上での決定だ!誰にも文句は言わせない!」

 冒険者資格の剥奪。
 全ギルドからの追放処分。
 この2つだけでも驚きなのだが、もう1つ驚いたのは、バルドの横にいるのが帝国騎士だという事だ。
 ギルマスのバルドからの説明では帝国騎士というのは、

 1・帝国騎士の後ろ盾は皇家である
 2・侯爵家当主並の権限を有している

 というものだった。
 そしてトドメを刺したのが、リョータがSランク冒険者で『殲滅』の二つ名持ちの上にSランク冒険者パーティー『更地の悪夢』のリーダーだという事。そしてバルバン達もパーティーメンバーだと言われ、バルバン達に絡んで剣を抜き連れていたルーゼとかいう冒険者とそのパーティー達の顔から一気に血の気が失せた。

「テメェら、それでも戦り合うつもりか?」

 ルーゼ達は震えながら剣を捨てた。

「賢い選択だな。まあ、こんな真似しなけりゃもっと賢かったんだけどな?」

 バルドが俺をチラ見する。
 俺は軽く殺気を込めて一言だけ、

「失せろ」

 と言っただけでルーゼ達は逃げ出した。
 
 武器も持たずにどうやって生きていくつもりなのかねぇ?まあ、俺が気にする必要はないんだけどね?

 ぷちトラブルはあったものの、無事にバルバン達の冒険者登録が終わったので、商業ギルドに向かった。
 俺達やバルバン達は普通だったが、レンファだけは足取りがとんでもなく重いようだ。

「レンファ。諦めろ」
「……はい」

 俺の一言にレンファは小さく頷いた。
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