15 / 33
そして彼女は恋を知る
しおりを挟む
最近のクレアには日課が増えた。
『毎朝夜明け前に起きることにしている』と言えば『どんな過酷な課題を課されているのか』と驚かれるかもしれないが、至って個人的な理由で始めた日課だ。
今日も定刻通りに健やかな目覚めを迎えたクレアは、薄明のわずかな光が入り込んだ部屋の中で必死に目を凝らした。
同じ寝台の上に、人ひとり分くらいの隙間を空けて、クレアの夫が眠っている。クレアはすかさず間の距離を詰めて、フレッドの顔を覗き込んだ。
柔らかそうな髪質の暗金髪には寝ているうちに少し癖がついている。彼の洒落た髪型は、無造作に見えて、自然に出来上がるものではないらしい。
白皙の美貌に男くささはなく、目鼻のパーツ毎に区切って見るとむしろ女性的かもしれない。普段の彼の活発な少年めいた印象は、彼が作る表情と瞼に隠れたペリドットの瞳によるところが大きいのだろう。
二十代も終わりに差しかかった今でさえ中性的なのだから、幼い頃の彼は少女と見紛うほど愛らしかっただろう。彼の姉と並ぶと姉妹に見られたかもしれない、と想像して、クレアは口元を緩めた。
「見てみたかったわ」
フレッドがクレアの部屋に夜も留まるようになって、クレアはフレッドが眠ることを知った。『夜も眠らない化け物』に見えていた彼は、他人より遅く眠り他人より早く目覚めていただけだった。
彼に付き合って夜更かしをすれば『子どもは寝る時間だ』と窘められてしまうけれど、早起きするぶんには気づかれることはない。そのことに気づいたクレアは、夜明け前からフレッドが目覚めるまでの時間、彼を観察することにした。
何せ彼は十分に鑑賞に堪える容姿をしていて、見飽きない。
「ん……」
だが、あまりにも熱心に見すぎたのかもしれない。
身じろいだ彼がぼんやりと瞳を開けるのを見て、慌ててクレアは体を伏せて目を瞑った。さすがに起きた時に顔を覗き込む者がいれば気味悪がられるのは分かっている。
「ん? なんか近いような……?」
「……」
「寝相で移動したのかな。気をつけないと」
何やら独りごちたフレッドは、ふわあとあくびをすると、半身を起こした。その拍子に彼に絡めていたクレアの腕は、力が入っていたせいで不自然な軌道でシーツに沈んだ。
「……っ」
「ああ、起こしちゃったか。ごめんね」
クレアが今起きたところだと誤解したのだろう。
謝ったフレッドは『君はまだ寝ていて』と優しく声をかけると、クレアの頭をぽんと撫でた。
「……」
身支度のために部屋を後にしたフレッドの背中を薄目で見送ってから、クレアはきゅっと手足を丸めた。そうしなければ湧き上がる衝動を抑えられない。
(もうっ、何これ、こんなの……役得だわ!)
ごろごろと転がって、喚いて、この気持ちを発散したい。だが、そんなことをすれば『不審者』扱いまっしぐらだ。
まだ体温の残るシーツの上でクレアはひとり身悶えした。
クレアを心配して昼夜とも傍にいると決めたフレッドは、自邸の書斎に大量の書類を持ち込んでいた。
「重要なことを僕だけが抱え込んでいる状態はまずいし、ちょうど良い機会だった」
急ぐ仕事は他の者に振ったから大丈夫だと言ったのは、クレアへの気遣いもあったのだろうが、彼の手元に残った仕事だけでも十分多すぎる気がする。
同じ部屋で教師からの宿題に取り組んだクレアは、仕事をこなすフレッドの顔をちらりと盗み見た。書類を読み込み、不明点をまとめて説明を求め、最終的な裁定を下す。その一連の流れの中で、彼はにこりともしていなかった。
(ここには事情を知っているひとしか来ないし、今は私以外誰もいないから?)
これまでもなんとなく思ってはいたが、周りに他人がいないとき、フレッドはあまり笑わない。今だって真顔だし、気の置けない友人たちの前ではもっと意地の悪い表情をしていることが多い。
(今みたいに真面目な顔をした方が、かっこいいのに)
フレッドの『人好きのする愛想の良い笑み』なんて見せられた日には、クレアなら何を企んでいるのかと警戒してしまう。でも『護国卿に気さくに声をかけていただいた』と喜ぶ人も見たことがあるから、愛想の良い彼のことが好きな人も多いのだろう。
「クレア? どうかした?」
「ううん、少し聞きたいことがあっただけ」
「見せて。ああ、これはね――」
宿題についての質問があって、とごまかしたクレアのことを疑いもせずに、フレッドはすぐに帳面に視線を落とした。
(でも、いいわ。フレッドのことを好きな人がどれだけいようと、彼は私の夫だもの)
耳に心地よい解説の声を聴いて相槌を打ちながら、クレアは夫の横顔を見つめ続けていた。
バルトールにいた頃、クレアは『自分が護国卿の婚約者である』ことに優越感を抱いていた。たったそれだけのことで、自分まで立派で特別な存在になれたような気がしたから。
今の気持ちは似ているようで少し違う。『フレッドが自分の夫である』ことを誇りたいのは変わらない。でも、真面目な顔の彼が格好いいことを皆に触れ回ろうとは思わない。
だって――それは、クレアだけが知っていればいいことだ。
その感情を『独占欲』と呼ぶことを、クレアはまだ知らなかった。
結婚によって『独占』できたと思った夫が、これっぽっちも自分のものになどなっていなかったことも。
クレアを心配して共寝するようになったフレッドが彼の側から打ち切ると言い出すことは無かったし、クレアも『もう心配は要らないわ』と言って彼を解放してやろうとは思わなかった。
「良い香りだね。カモミールか」
ある夜、傍らに添ったフレッドが呟くのを聞いて、クレアは微笑んだ。湯船に浮かべた花の甘い香りは上手く体に移ったのだろう。
「よかった。フレッドの好きな香りだと聞いて選んだの」
「どうして? 僕の好みは君には関係無くない?」
「えっ?」
関係無いわけがない。同じ寝台で眠る夫婦なのだから、相手の好きな香りを身につけたいと思うのは当然じゃないのか。
困惑するクレアを見て、フレッドもまた不思議そうに首を捻った。
「僕は君のお見舞いに来ているだけなんだから、心に痛手を負った怪我人の君が、僕に気を遣わなくていいんだよ?」
「……っ!?」
確かに、そういう理由で彼に『一緒に寝て』とねだったけれど。
拒否されないのをいいことに今日まで続けてしまったけれど。
どこかで、クレアは勘違いをしてしまっていた。
(夫婦として、私が近くにいることを許してくれたんだって。フレッドも夫として私と離れたくないと思ったんだって、勘違いしてた)
あくまでもフレッドは『怖い目に遭った可哀想な子ども』を放っておくことはできないと同情して、大人としての責任感を抱いただけだったのに。
だからといって、これまでの彼の気遣いは本物だったし、きっとこれからもクレアが『もう要らない』と言うまで傍にいてくれる。
それは何ひとつ変わらないけれど――。
(私はフレッドに『好き』と思ってほしかったの)
フレッドには、クレアのことが好きだから傍にいるのだと言ってほしかった。彼の好きな香りを身につけたら、喜ぶだとか褒めるだとか、そういう反応が欲しかった。
「ごめんなさい……」
「クレア!?」
「ごめん、なさいっ、」
「泣かないで。僕がいることでかえって君に余計な気を遣わせてるなら申し訳ないって思っただけだ。君を責めたわけじゃない」
誠実な大人らしくクレアの『誤解』を解こうと宥めてくる彼を見て、クレアはぼろぼろと大粒の涙を溢した。
だって、クレアには分かっている。『クレアが悪いことをした』というのは誤解でも何でもなくて、自分には責められる理由があるということを。
フレッドはクレアが傷ついたと思って心配したから、傍についていてくれたのに。クレアはフレッドと一緒にいられることを喜んで、この機会を利用しようとしていた。
一歩外に出れば『皆のための護国卿』になってしまう彼に、自分は妻だから誰よりも近づくことができて、誰よりも近くにいる自分にだけ見せてくれる顔があるのだと悦に入っていた。
――全部、彼を独占したかったから。
(ごめんなさい。あなたが思うほど、綺麗な子どものままでいられなくて、それでも傍にいたくて、ごめんなさい)
いくら経験が無いクレアにだって、このどろどろとした醜い感情を『恋』と呼ぶことくらい、習い覚えて分かっていた。
『毎朝夜明け前に起きることにしている』と言えば『どんな過酷な課題を課されているのか』と驚かれるかもしれないが、至って個人的な理由で始めた日課だ。
今日も定刻通りに健やかな目覚めを迎えたクレアは、薄明のわずかな光が入り込んだ部屋の中で必死に目を凝らした。
同じ寝台の上に、人ひとり分くらいの隙間を空けて、クレアの夫が眠っている。クレアはすかさず間の距離を詰めて、フレッドの顔を覗き込んだ。
柔らかそうな髪質の暗金髪には寝ているうちに少し癖がついている。彼の洒落た髪型は、無造作に見えて、自然に出来上がるものではないらしい。
白皙の美貌に男くささはなく、目鼻のパーツ毎に区切って見るとむしろ女性的かもしれない。普段の彼の活発な少年めいた印象は、彼が作る表情と瞼に隠れたペリドットの瞳によるところが大きいのだろう。
二十代も終わりに差しかかった今でさえ中性的なのだから、幼い頃の彼は少女と見紛うほど愛らしかっただろう。彼の姉と並ぶと姉妹に見られたかもしれない、と想像して、クレアは口元を緩めた。
「見てみたかったわ」
フレッドがクレアの部屋に夜も留まるようになって、クレアはフレッドが眠ることを知った。『夜も眠らない化け物』に見えていた彼は、他人より遅く眠り他人より早く目覚めていただけだった。
彼に付き合って夜更かしをすれば『子どもは寝る時間だ』と窘められてしまうけれど、早起きするぶんには気づかれることはない。そのことに気づいたクレアは、夜明け前からフレッドが目覚めるまでの時間、彼を観察することにした。
何せ彼は十分に鑑賞に堪える容姿をしていて、見飽きない。
「ん……」
だが、あまりにも熱心に見すぎたのかもしれない。
身じろいだ彼がぼんやりと瞳を開けるのを見て、慌ててクレアは体を伏せて目を瞑った。さすがに起きた時に顔を覗き込む者がいれば気味悪がられるのは分かっている。
「ん? なんか近いような……?」
「……」
「寝相で移動したのかな。気をつけないと」
何やら独りごちたフレッドは、ふわあとあくびをすると、半身を起こした。その拍子に彼に絡めていたクレアの腕は、力が入っていたせいで不自然な軌道でシーツに沈んだ。
「……っ」
「ああ、起こしちゃったか。ごめんね」
クレアが今起きたところだと誤解したのだろう。
謝ったフレッドは『君はまだ寝ていて』と優しく声をかけると、クレアの頭をぽんと撫でた。
「……」
身支度のために部屋を後にしたフレッドの背中を薄目で見送ってから、クレアはきゅっと手足を丸めた。そうしなければ湧き上がる衝動を抑えられない。
(もうっ、何これ、こんなの……役得だわ!)
ごろごろと転がって、喚いて、この気持ちを発散したい。だが、そんなことをすれば『不審者』扱いまっしぐらだ。
まだ体温の残るシーツの上でクレアはひとり身悶えした。
クレアを心配して昼夜とも傍にいると決めたフレッドは、自邸の書斎に大量の書類を持ち込んでいた。
「重要なことを僕だけが抱え込んでいる状態はまずいし、ちょうど良い機会だった」
急ぐ仕事は他の者に振ったから大丈夫だと言ったのは、クレアへの気遣いもあったのだろうが、彼の手元に残った仕事だけでも十分多すぎる気がする。
同じ部屋で教師からの宿題に取り組んだクレアは、仕事をこなすフレッドの顔をちらりと盗み見た。書類を読み込み、不明点をまとめて説明を求め、最終的な裁定を下す。その一連の流れの中で、彼はにこりともしていなかった。
(ここには事情を知っているひとしか来ないし、今は私以外誰もいないから?)
これまでもなんとなく思ってはいたが、周りに他人がいないとき、フレッドはあまり笑わない。今だって真顔だし、気の置けない友人たちの前ではもっと意地の悪い表情をしていることが多い。
(今みたいに真面目な顔をした方が、かっこいいのに)
フレッドの『人好きのする愛想の良い笑み』なんて見せられた日には、クレアなら何を企んでいるのかと警戒してしまう。でも『護国卿に気さくに声をかけていただいた』と喜ぶ人も見たことがあるから、愛想の良い彼のことが好きな人も多いのだろう。
「クレア? どうかした?」
「ううん、少し聞きたいことがあっただけ」
「見せて。ああ、これはね――」
宿題についての質問があって、とごまかしたクレアのことを疑いもせずに、フレッドはすぐに帳面に視線を落とした。
(でも、いいわ。フレッドのことを好きな人がどれだけいようと、彼は私の夫だもの)
耳に心地よい解説の声を聴いて相槌を打ちながら、クレアは夫の横顔を見つめ続けていた。
バルトールにいた頃、クレアは『自分が護国卿の婚約者である』ことに優越感を抱いていた。たったそれだけのことで、自分まで立派で特別な存在になれたような気がしたから。
今の気持ちは似ているようで少し違う。『フレッドが自分の夫である』ことを誇りたいのは変わらない。でも、真面目な顔の彼が格好いいことを皆に触れ回ろうとは思わない。
だって――それは、クレアだけが知っていればいいことだ。
その感情を『独占欲』と呼ぶことを、クレアはまだ知らなかった。
結婚によって『独占』できたと思った夫が、これっぽっちも自分のものになどなっていなかったことも。
クレアを心配して共寝するようになったフレッドが彼の側から打ち切ると言い出すことは無かったし、クレアも『もう心配は要らないわ』と言って彼を解放してやろうとは思わなかった。
「良い香りだね。カモミールか」
ある夜、傍らに添ったフレッドが呟くのを聞いて、クレアは微笑んだ。湯船に浮かべた花の甘い香りは上手く体に移ったのだろう。
「よかった。フレッドの好きな香りだと聞いて選んだの」
「どうして? 僕の好みは君には関係無くない?」
「えっ?」
関係無いわけがない。同じ寝台で眠る夫婦なのだから、相手の好きな香りを身につけたいと思うのは当然じゃないのか。
困惑するクレアを見て、フレッドもまた不思議そうに首を捻った。
「僕は君のお見舞いに来ているだけなんだから、心に痛手を負った怪我人の君が、僕に気を遣わなくていいんだよ?」
「……っ!?」
確かに、そういう理由で彼に『一緒に寝て』とねだったけれど。
拒否されないのをいいことに今日まで続けてしまったけれど。
どこかで、クレアは勘違いをしてしまっていた。
(夫婦として、私が近くにいることを許してくれたんだって。フレッドも夫として私と離れたくないと思ったんだって、勘違いしてた)
あくまでもフレッドは『怖い目に遭った可哀想な子ども』を放っておくことはできないと同情して、大人としての責任感を抱いただけだったのに。
だからといって、これまでの彼の気遣いは本物だったし、きっとこれからもクレアが『もう要らない』と言うまで傍にいてくれる。
それは何ひとつ変わらないけれど――。
(私はフレッドに『好き』と思ってほしかったの)
フレッドには、クレアのことが好きだから傍にいるのだと言ってほしかった。彼の好きな香りを身につけたら、喜ぶだとか褒めるだとか、そういう反応が欲しかった。
「ごめんなさい……」
「クレア!?」
「ごめん、なさいっ、」
「泣かないで。僕がいることでかえって君に余計な気を遣わせてるなら申し訳ないって思っただけだ。君を責めたわけじゃない」
誠実な大人らしくクレアの『誤解』を解こうと宥めてくる彼を見て、クレアはぼろぼろと大粒の涙を溢した。
だって、クレアには分かっている。『クレアが悪いことをした』というのは誤解でも何でもなくて、自分には責められる理由があるということを。
フレッドはクレアが傷ついたと思って心配したから、傍についていてくれたのに。クレアはフレッドと一緒にいられることを喜んで、この機会を利用しようとしていた。
一歩外に出れば『皆のための護国卿』になってしまう彼に、自分は妻だから誰よりも近づくことができて、誰よりも近くにいる自分にだけ見せてくれる顔があるのだと悦に入っていた。
――全部、彼を独占したかったから。
(ごめんなさい。あなたが思うほど、綺麗な子どものままでいられなくて、それでも傍にいたくて、ごめんなさい)
いくら経験が無いクレアにだって、このどろどろとした醜い感情を『恋』と呼ぶことくらい、習い覚えて分かっていた。
0
あなたにおすすめの小説
白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』
鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。
勘違い妻は騎士隊長に愛される。
更紗
恋愛
政略結婚後、退屈な毎日を送っていたレオノーラの前に現れた、旦那様の元カノ。
ああ なるほど、身分違いの恋で引き裂かれたから別れてくれと。よっしゃそんなら離婚して人生軌道修正いたしましょう!とばかりに勢い込んで旦那様に離縁を勧めてみたところ――
あれ?何か怒ってる?
私が一体何をした…っ!?なお話。
有り難い事に書籍化の運びとなりました。これもひとえに読んで下さった方々のお蔭です。本当に有難うございます。
※本編完結後、脇役キャラの外伝を連載しています。本編自体は終わっているので、その都度完結表示になっております。ご了承下さい。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
新婚初夜に『白い結婚にしてほしい』と言われたので論理的に詰めたら夫が泣きました
ささい
恋愛
「愛人がいるから、白い結婚にしてほしい」
政略結婚の初夜にそう告げた夫ルーファス。
妻カレンの反応は——
「それ、契約不履行ですよね?」
「あなたの感情論、論理的に破綻してますよ?」
泣き落としは通じない。
そして初夜の翌朝、夫は泣いていた。
逃げ道は全部塞がれ、気づけば毎日論破されていた。
これは、論破され続けた夫がなぜか幸せになる話。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています 【完結】
日下奈緒
恋愛
「地味な令嬢は妃に相応しくない」──そう言い放ち、セレナとの婚約を一方的に破棄した子爵令息ユリウス。彼が次に選んだのは、派手な伯爵令嬢エヴァだった。貴族たちの笑いものとなる中、手を差し伸べてくれたのは、幼馴染の第2皇子・カイル。「俺と婚約すれば、見返してやれるだろう?」ただの復讐のはずだった。けれど──これは、彼の一途な溺愛の始まり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる