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うんこの話
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曽川のもう一つのネタ? のうんこの話も聞いた。
「俺は快便なんだ」
「いきなりなんだよ」
「そうかよ」
「それは良かったな」
「毎朝ちゃんと出るのにその日は出なくて。でも学校行かないといけないし、まあいいやって家を出たのよ」
「嫌な予感しかしない」
「電車乗ったら乗り換えの駅でもよおしてきたわけ」
「事故にはならなかったようだな」
「うん、『大』惨事は回避できた」
「上手いこと言うな」
「慌てるでもなく普通に駅のトイレに入って用を足したんだよ。
で、流しそうとしたらさ、全然流れねえんだよ。水圧弱すぎてうんこがびくともしねえの」
「ウケるw」
「なんでw」
「どれだけうんこしたんだよww」
「普通だよ、並」
「うんこに並ってあんの?w」
笑いが止まらない。
ボタンを押して流すタイプなんだけどさ、駅のトイレって大体やたら水圧というか水流強くね?
流すとすごい激流で流れるじゃん?」
「確かに勢いすげえよな」
「俺、勢いすごいから気をつけてって書いてあるトイレ入ったことあるぞ」
「だろ? そう思って流したのに全然流れない」
「で? どうしたんだ?」
「これはまずいぞと思って考えて、少し水を溜めればいいんだと思って待ったわけよ」
「それしかねえよな」
「待ちました、1分くらい」
「うん」
「ボタンを押しました」
「うん」
「流れない」
ぎゃははは!
「マジでやばい、どうしようって悩んでたら、ふと、もしかしてトイレ空くのを待ってる人がいるかもって思って、ゆっくりドア開けて見たんだよ」
「うん」
「確か小便器が5つくらいと個室が二つあるはずなんだよ、ここのトイレ。見たら5人くらい並んでんの」
「うん」
「並んでる人たちに、あのお~個室空くの待ってる人いますか?って聞いたのよ」
「うん」
「5人中3人は個室は使わないって言ってて、残りの二人が使いたいって言うんだよ」
「うん」
「俺さ、正直に言ったんだ。水圧が弱すぎてうんこが流れなくなっちゃったって」
「明け透けすぎねえか?w」
「オブラートに包め」
「言い方w」
「だって本当なんだから仕方ないじゃん! そしたらさ一人の人が『俺、座ってションベンしたいだけだから小便器でも大丈夫だよ。ごゆっくり』って言ってくれてさ」
「ごゆっくりww」
「残りの一人は『どのくらいかかりそうですか? 俺、あんまり余裕ないかもしれないです……最悪、君の置き土産があっても構わないです……』って言っててさ」
「修羅場w」
「置き土産w」
「わあ! どうしよう! って何度もボタン押してみたんだけど流れないんだよ。最後の手段で、そうだ隣の個室の人に声かけよう! って声かけてみた」
「巻き込むなw」
「だって待ってる人やばそうなんだもん。
隣の個室の人に、すみません、隣の個室に入ってる者なんですけど、うんこが流れなくて困ってます、出られません。そちらはまだかかりそうですか? 待ってる人がいるので譲ってあげたいんですって言ってみたんだよ」
「うん、で?」
「隣の個室の人が『え!? そうなんですか! まだちょっと腹の調子悪いけど出ます』って言ってくれて、ああ、良かったってホッとしたんだ」
「だよな」
「みんな切羽詰まってるもんな」
「そしたらさ、本当に出てくれたんだよ。
そっちの個室は流れてた」
「神じゃん」
「隣の人『腹壊してたからめちゃくちゃ臭くてすみません……』って言いながら出てきた」
「わかるw」
「不可抗力w」
「それは仕方ないわw」
「待ってた人が『上書きしてきます……』って言いながら入って行った」
「上書きww」
「腹が痛いw」
「非常時なのになんで笑えんの?w」
「で、待ってた人に譲って自分はまた並び直してんの。無理に出てきてくれたんだよな」
「めっちゃいい人」
「マジ神」
「これはなんとしてでも俺がうんこを流して、早くその神に個室を譲らないといけないって使命感に燃えて、俺は水を溜めるためにじっと待った」
「それしかできねえもんな」
「だよな」
「3分くらい粘って、頼むぞ……って祈るような気持ちでボタン押したんだ。
スコーーッ! って流れていった!」
「よっしゃ!」
「流れました! 待たせてすみません!ってさっきの神に譲ったら、『……ありがとおお……』って青ざめた顔して個室に入って行った」
「神が人間終わらせなくて良かったな」
「なんだろう、この一体感」
「人が神を救うとは」
「やっとトイレから出られて手を洗ってたら、さっき並んでた小便組の人が駅員さん呼んできてくれたんだ」
「小便組w」
「ここにもいい人がいた」
「事情話したら『業者を呼んで修理してもらいます。通報ありがとうございます』って言ってた」
「ここに出てくる人たち全員神」
「教訓と注意!」
曽川が声を張る。
「ん?」
「なに?」
「なんだ?」
「E駅の男子トイレ手前個室の水圧は弱い!」
「聞いたよ」
「知ったよ」
「わかったよ」
「トイレは譲り合え!」
「わかる」
「人としてな」
「神を見習え」
「あれから半年!!」
「そんなに経つのか?」
「まだ直ってない!!」
「うはは!w」
「マジかw」
「E駅やばっ!w」
曽川の生活環境が面白すぎる。
「俺は快便なんだ」
「いきなりなんだよ」
「そうかよ」
「それは良かったな」
「毎朝ちゃんと出るのにその日は出なくて。でも学校行かないといけないし、まあいいやって家を出たのよ」
「嫌な予感しかしない」
「電車乗ったら乗り換えの駅でもよおしてきたわけ」
「事故にはならなかったようだな」
「うん、『大』惨事は回避できた」
「上手いこと言うな」
「慌てるでもなく普通に駅のトイレに入って用を足したんだよ。
で、流しそうとしたらさ、全然流れねえんだよ。水圧弱すぎてうんこがびくともしねえの」
「ウケるw」
「なんでw」
「どれだけうんこしたんだよww」
「普通だよ、並」
「うんこに並ってあんの?w」
笑いが止まらない。
ボタンを押して流すタイプなんだけどさ、駅のトイレって大体やたら水圧というか水流強くね?
流すとすごい激流で流れるじゃん?」
「確かに勢いすげえよな」
「俺、勢いすごいから気をつけてって書いてあるトイレ入ったことあるぞ」
「だろ? そう思って流したのに全然流れない」
「で? どうしたんだ?」
「これはまずいぞと思って考えて、少し水を溜めればいいんだと思って待ったわけよ」
「それしかねえよな」
「待ちました、1分くらい」
「うん」
「ボタンを押しました」
「うん」
「流れない」
ぎゃははは!
「マジでやばい、どうしようって悩んでたら、ふと、もしかしてトイレ空くのを待ってる人がいるかもって思って、ゆっくりドア開けて見たんだよ」
「うん」
「確か小便器が5つくらいと個室が二つあるはずなんだよ、ここのトイレ。見たら5人くらい並んでんの」
「うん」
「並んでる人たちに、あのお~個室空くの待ってる人いますか?って聞いたのよ」
「うん」
「5人中3人は個室は使わないって言ってて、残りの二人が使いたいって言うんだよ」
「うん」
「俺さ、正直に言ったんだ。水圧が弱すぎてうんこが流れなくなっちゃったって」
「明け透けすぎねえか?w」
「オブラートに包め」
「言い方w」
「だって本当なんだから仕方ないじゃん! そしたらさ一人の人が『俺、座ってションベンしたいだけだから小便器でも大丈夫だよ。ごゆっくり』って言ってくれてさ」
「ごゆっくりww」
「残りの一人は『どのくらいかかりそうですか? 俺、あんまり余裕ないかもしれないです……最悪、君の置き土産があっても構わないです……』って言っててさ」
「修羅場w」
「置き土産w」
「わあ! どうしよう! って何度もボタン押してみたんだけど流れないんだよ。最後の手段で、そうだ隣の個室の人に声かけよう! って声かけてみた」
「巻き込むなw」
「だって待ってる人やばそうなんだもん。
隣の個室の人に、すみません、隣の個室に入ってる者なんですけど、うんこが流れなくて困ってます、出られません。そちらはまだかかりそうですか? 待ってる人がいるので譲ってあげたいんですって言ってみたんだよ」
「うん、で?」
「隣の個室の人が『え!? そうなんですか! まだちょっと腹の調子悪いけど出ます』って言ってくれて、ああ、良かったってホッとしたんだ」
「だよな」
「みんな切羽詰まってるもんな」
「そしたらさ、本当に出てくれたんだよ。
そっちの個室は流れてた」
「神じゃん」
「隣の人『腹壊してたからめちゃくちゃ臭くてすみません……』って言いながら出てきた」
「わかるw」
「不可抗力w」
「それは仕方ないわw」
「待ってた人が『上書きしてきます……』って言いながら入って行った」
「上書きww」
「腹が痛いw」
「非常時なのになんで笑えんの?w」
「で、待ってた人に譲って自分はまた並び直してんの。無理に出てきてくれたんだよな」
「めっちゃいい人」
「マジ神」
「これはなんとしてでも俺がうんこを流して、早くその神に個室を譲らないといけないって使命感に燃えて、俺は水を溜めるためにじっと待った」
「それしかできねえもんな」
「だよな」
「3分くらい粘って、頼むぞ……って祈るような気持ちでボタン押したんだ。
スコーーッ! って流れていった!」
「よっしゃ!」
「流れました! 待たせてすみません!ってさっきの神に譲ったら、『……ありがとおお……』って青ざめた顔して個室に入って行った」
「神が人間終わらせなくて良かったな」
「なんだろう、この一体感」
「人が神を救うとは」
「やっとトイレから出られて手を洗ってたら、さっき並んでた小便組の人が駅員さん呼んできてくれたんだ」
「小便組w」
「ここにもいい人がいた」
「事情話したら『業者を呼んで修理してもらいます。通報ありがとうございます』って言ってた」
「ここに出てくる人たち全員神」
「教訓と注意!」
曽川が声を張る。
「ん?」
「なに?」
「なんだ?」
「E駅の男子トイレ手前個室の水圧は弱い!」
「聞いたよ」
「知ったよ」
「わかったよ」
「トイレは譲り合え!」
「わかる」
「人としてな」
「神を見習え」
「あれから半年!!」
「そんなに経つのか?」
「まだ直ってない!!」
「うはは!w」
「マジかw」
「E駅やばっ!w」
曽川の生活環境が面白すぎる。
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