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ラブレター
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深影さんは美味しい店を知っているだけじゃなく、美味しいものを作るのも上手かった。
こだわりとして、
「カツカレーのカツは薄い方がいい」
らしい。
「どうしてですか?」
「ん?厚いカツが食いたいならカツカレーじゃなくて普通にそのまま食う方が断然美味いよ。カツカレーはカレーも主役だから俺は薄い方が合うと思ってる。まあ人それぞれだけどさ」
またドクドクした。
カツカレーのカツは薄い方がいい、
まさかここも一緒だとは…
「もしかして壮祐くんも薄い方が好きなの?」
輝哉さんに聞かれる。
「はい…」
「うはは!一緒!ほらあ、俺たち絶対付き合った方がいいよ!」
「お兄ちゃん」
「はいはい、わかってますよ、取りませんよ。陽南、ご飯は?」
「大盛り」
「だよなw」
エロ下着なのに大盛りw
ギャップに笑う。
カツカレーは結局は深影さんがご馳走してくれた。
餞別だって。
拓海さんにも賄いと言って食べさせていた。
拓海さんは面白い。
喋りながら食べてるのに誰よりも食べ終えるのが早い。
深影さんに、
「お前はいつ食ってるのか本当にわかんねえな」
と言われてて笑った。
そろそろ陽南を送らないと。
「陽南、行こうか、送って行く」
「うん」
「輝哉さん、深影さん、拓海さん、
俺、仙台で頑張ってきます。
陽南をお願いします」
「元気でね」
拓海さんが握手してくれる。
「体に気をつけろよ、ちゃんと飯食うんだぞ」
輝哉さんが心配してくれる。
「はい、自炊も頑張ります」
「あんまり飛ばすなよ、バテるから」
「はい」
公佳さんと同じようにハグしてくれた。
「深影さん、陽南を頼みます」
「心配すんな、大丈夫だよ」
「はい、お願いします」
「落ち着いたら教えて、そっち行くから」
「え?」
「行かなくていいから!ダメ!」
「陽南だけずるいじゃん」
「壮祐くん、住所教えちゃダメだよ!」
「ケチ!」
この兄妹はなんだかんだ仲良いな。
「それじゃ行きますね、ありがとうございました」
「またな」
「頑張れ!」
深影さんは真っ直ぐ俺を見てる。
陽南が俺に一枚の紙をそっと渡す。
「いいの?」
「そのために作ったんでしょ?」
「うん」
「深影さん」
「ん?ハグ?ちゅー?それとももっと?」
「違いますw間に合ってます」
「最後までつれないなあ」
「これ」
「なにこれ?」
「プレゼントです」
「プレゼント?俺に?なんで?」
「あとで見てください、俺と陽南からです」
「なんだかわからねえけど、ありがとな」
「はい、それじゃ俺,陽南送ってきます。
皆さん、ありがとうございました。
行ってきます!」
「じゃあな!」
「行ってらっしゃい」
「陽南は任せろ」
俺と陽南はBothを後にした。
「深影さん、さっき壮祐くんがくれた紙ってなんですか?」
拓海が興味津々だ。
「なんなの?それ」
はんちゃんも気になっているようだ。
「わかんねえ、たぶんラブレターだろ」
俺も気になる。
紙を開く。
間取り図だった。
「さっきの?」
「なーんだ」
「違くね?さっき見たのと玄関の位置違うし、こっち平屋だぞ」
本当だ。
さっきのはどちらも二階建てだった。
三人で見る。
「これって…」
「俺、ちょっと泣きそう」
拓海が半泣きになってる。
「これはやられるわ」
はんちゃんもうっすら涙を浮かべてる。
その間取りは広いリビングにカウンターキッチン、パントリー、ワークスペース、パスルーム、その横にはランドリールームとファミリークローゼット、シューズ・コートクローゼットも設けられている。トイレは二つあった。
そこに夫婦の寝室と二つの子ども部屋が配置された大きな家だ。
随分欲張ったな。
不思議なのは家が少し歪な形をしていることだ。ちょっとだけ出っ張っていてL字型になっている。
そこには一つ部屋が作られていて、
『Mikage's Room』と書いてあった。
そして概要として『レンガの家』となっている。
本当にラブレターだった。
「お前良かったな、介護してもらえるぞ」
はんちゃんが泣きながら悪態ついて揶揄う。
「良かったすね!」
拓海まで。
胸がつまる。
泣きたくないのに涙が止まってくれない。
こんなの泣くだろ…
「これが現実になるかはわからないけど、
もし現実になったら素直に甘えろよ」
「うん…」
はんちゃんがハグしてくれる。
「年取ったら素直が一番らしいですよ、頑固ジジイだと捨てられますよ」
「誰が頑固ジジイだよ!」
こだわりとして、
「カツカレーのカツは薄い方がいい」
らしい。
「どうしてですか?」
「ん?厚いカツが食いたいならカツカレーじゃなくて普通にそのまま食う方が断然美味いよ。カツカレーはカレーも主役だから俺は薄い方が合うと思ってる。まあ人それぞれだけどさ」
またドクドクした。
カツカレーのカツは薄い方がいい、
まさかここも一緒だとは…
「もしかして壮祐くんも薄い方が好きなの?」
輝哉さんに聞かれる。
「はい…」
「うはは!一緒!ほらあ、俺たち絶対付き合った方がいいよ!」
「お兄ちゃん」
「はいはい、わかってますよ、取りませんよ。陽南、ご飯は?」
「大盛り」
「だよなw」
エロ下着なのに大盛りw
ギャップに笑う。
カツカレーは結局は深影さんがご馳走してくれた。
餞別だって。
拓海さんにも賄いと言って食べさせていた。
拓海さんは面白い。
喋りながら食べてるのに誰よりも食べ終えるのが早い。
深影さんに、
「お前はいつ食ってるのか本当にわかんねえな」
と言われてて笑った。
そろそろ陽南を送らないと。
「陽南、行こうか、送って行く」
「うん」
「輝哉さん、深影さん、拓海さん、
俺、仙台で頑張ってきます。
陽南をお願いします」
「元気でね」
拓海さんが握手してくれる。
「体に気をつけろよ、ちゃんと飯食うんだぞ」
輝哉さんが心配してくれる。
「はい、自炊も頑張ります」
「あんまり飛ばすなよ、バテるから」
「はい」
公佳さんと同じようにハグしてくれた。
「深影さん、陽南を頼みます」
「心配すんな、大丈夫だよ」
「はい、お願いします」
「落ち着いたら教えて、そっち行くから」
「え?」
「行かなくていいから!ダメ!」
「陽南だけずるいじゃん」
「壮祐くん、住所教えちゃダメだよ!」
「ケチ!」
この兄妹はなんだかんだ仲良いな。
「それじゃ行きますね、ありがとうございました」
「またな」
「頑張れ!」
深影さんは真っ直ぐ俺を見てる。
陽南が俺に一枚の紙をそっと渡す。
「いいの?」
「そのために作ったんでしょ?」
「うん」
「深影さん」
「ん?ハグ?ちゅー?それとももっと?」
「違いますw間に合ってます」
「最後までつれないなあ」
「これ」
「なにこれ?」
「プレゼントです」
「プレゼント?俺に?なんで?」
「あとで見てください、俺と陽南からです」
「なんだかわからねえけど、ありがとな」
「はい、それじゃ俺,陽南送ってきます。
皆さん、ありがとうございました。
行ってきます!」
「じゃあな!」
「行ってらっしゃい」
「陽南は任せろ」
俺と陽南はBothを後にした。
「深影さん、さっき壮祐くんがくれた紙ってなんですか?」
拓海が興味津々だ。
「なんなの?それ」
はんちゃんも気になっているようだ。
「わかんねえ、たぶんラブレターだろ」
俺も気になる。
紙を開く。
間取り図だった。
「さっきの?」
「なーんだ」
「違くね?さっき見たのと玄関の位置違うし、こっち平屋だぞ」
本当だ。
さっきのはどちらも二階建てだった。
三人で見る。
「これって…」
「俺、ちょっと泣きそう」
拓海が半泣きになってる。
「これはやられるわ」
はんちゃんもうっすら涙を浮かべてる。
その間取りは広いリビングにカウンターキッチン、パントリー、ワークスペース、パスルーム、その横にはランドリールームとファミリークローゼット、シューズ・コートクローゼットも設けられている。トイレは二つあった。
そこに夫婦の寝室と二つの子ども部屋が配置された大きな家だ。
随分欲張ったな。
不思議なのは家が少し歪な形をしていることだ。ちょっとだけ出っ張っていてL字型になっている。
そこには一つ部屋が作られていて、
『Mikage's Room』と書いてあった。
そして概要として『レンガの家』となっている。
本当にラブレターだった。
「お前良かったな、介護してもらえるぞ」
はんちゃんが泣きながら悪態ついて揶揄う。
「良かったすね!」
拓海まで。
胸がつまる。
泣きたくないのに涙が止まってくれない。
こんなの泣くだろ…
「これが現実になるかはわからないけど、
もし現実になったら素直に甘えろよ」
「うん…」
はんちゃんがハグしてくれる。
「年取ったら素直が一番らしいですよ、頑固ジジイだと捨てられますよ」
「誰が頑固ジジイだよ!」
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