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二つの祝い
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12月、湊くんが合格した。
そのお祝いと11月誕生日だった俺の祝いを兼ねて、例の寿司屋に行くことにした。
お互いの祝いということでお金を出し合った。
予約する時に合格祝いと誕生日だと伝えた。そして予算内でお願いしますと。
「いらっしゃいませ」
女将さんが迎えてくれる。
「またお世話になります」
「来たな、兄ちゃんたち」
「大将、こんにちは」
「今日はお祝いなのよね」
「はい、湊くんの合格祝いと俺の誕生日を兼ねてです」
「お祝いにうちを使ってくれるなんて嬉しいわね、あんた」
と女将さんが大将に言うと、
「今日も腹一杯食ってけ。予算内でな」
大将が揶揄う。
「はい、お願いします」
「任せろ」
毎回思うが、絶対予算オーバーしてる。
前に聞いたことがある、オーバーしてますよね?って。
だって値段なんてどこにも書いてないし、書いてあっても時価と書いてある。そんな怖い文字ない。
「時価? そんなもん俺が決めるんだよ。時価だから高いなんて思い込みだ、俺が100円って言ったらそれが時価だろ?」
そして豪快にガハハと笑ったかと思うと、
「それに時価なんか気にしてるように見えねえ食いっぷりじゃねえか!」
女将さんも笑ってる。
物凄く恥ずかしくなって湊くんと小さくなっていると、
「料理人にとってなにより嬉しいのは旨そうに食うことだ。いつもこっちがありがてえと思ってるよ」
最近すぐ泣く湊くんがまた泣いてる。
それを見てまた大将が揶揄ってる。
「で、次はなんの記念で来てくれるんだ? 予約してけ」
「じゃあ次は湊くんの卒業祝いで来ます」
「おう、待ってるぞ」
そのお祝いと11月誕生日だった俺の祝いを兼ねて、例の寿司屋に行くことにした。
お互いの祝いということでお金を出し合った。
予約する時に合格祝いと誕生日だと伝えた。そして予算内でお願いしますと。
「いらっしゃいませ」
女将さんが迎えてくれる。
「またお世話になります」
「来たな、兄ちゃんたち」
「大将、こんにちは」
「今日はお祝いなのよね」
「はい、湊くんの合格祝いと俺の誕生日を兼ねてです」
「お祝いにうちを使ってくれるなんて嬉しいわね、あんた」
と女将さんが大将に言うと、
「今日も腹一杯食ってけ。予算内でな」
大将が揶揄う。
「はい、お願いします」
「任せろ」
毎回思うが、絶対予算オーバーしてる。
前に聞いたことがある、オーバーしてますよね?って。
だって値段なんてどこにも書いてないし、書いてあっても時価と書いてある。そんな怖い文字ない。
「時価? そんなもん俺が決めるんだよ。時価だから高いなんて思い込みだ、俺が100円って言ったらそれが時価だろ?」
そして豪快にガハハと笑ったかと思うと、
「それに時価なんか気にしてるように見えねえ食いっぷりじゃねえか!」
女将さんも笑ってる。
物凄く恥ずかしくなって湊くんと小さくなっていると、
「料理人にとってなにより嬉しいのは旨そうに食うことだ。いつもこっちがありがてえと思ってるよ」
最近すぐ泣く湊くんがまた泣いてる。
それを見てまた大将が揶揄ってる。
「で、次はなんの記念で来てくれるんだ? 予約してけ」
「じゃあ次は湊くんの卒業祝いで来ます」
「おう、待ってるぞ」
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