つたない俺らのつたない恋

秋臣

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京士さん

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こうして慣れとは恐ろしいものでそんなことがもはや日常になってきた頃、バイト先の先輩に一緒に買い物に行かないかと誘われた。
バイトを始めた頃からずっと優しく教えてくれてる大学2年生の京二きょうじさん。
何度か京士さんとは買い物に行ったり、映画見に行ったりしたことがある。
話し合うし、兄貴みたいな感じ。
理玖たちとはまた違う心地よさがある。
俺には男兄弟がいないから兄貴がいたらこんな感じなのかなってちょっと楽しい。
京士さんも、
「弟みたいなんだよなあ」
って可愛がってくれる。
たまに学校の話とかもするけど、暁人の話はとくに面白がってる様子。
「彼、メンタル強いなあ。俺ならとっくにめげてるよ」
俺も逆ならそうっすよ。

今回も誘ってもらって二つ返事で約束して、お互いバイトが入ってない週末に出かけることになった。
理玖たちから前日に、
「みんなで高嶺んちに集まるんだけど来ねーか?」
と誘われたが先約があるからと断った。

「おっ!女か?」
と高嶺たちは色めきたったが、バイト先の男の先輩だよと言うと、
付き合いわりーし、色気ねえなとブーブー言ってたがこっちの約束が先だし、また今度な。
暁人が、
「来れないの?誰かと出かけるの?」
と食い下がるから、
「京士さんと出かけるんだよ」
と伝えると、
「そうなんだ、京士さんってバイト先の先輩だよね。そっか……京士さんと……」
とがっかりした顔をする。
そんな顔すんなよ、別にお前とは付き合ってるわけでもなんでもないんだから、誰と出かけても別にいいだろ?
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