30 / 49
文化祭 その4
しおりを挟む
「気になる?」
「そりゃ気になるよ、だってあいつの彼女なんだろ?紹介してくれてもいいのにな」
「ふーん」高嶺と理玖がニヤニヤしている。
くそ、強がってるのがバレてる。
和真はふっと笑いながら
「皆川ゆりちゃんっていうんだって」と教えてくれた。
「へー、ゆりちゃんっていうんだ。やっぱり彼女なんだな」
「文化祭終わったらちゃんと紹介しろって暁人に言っといてよ、和真」
「了解」
先に行ってるなと和真も視聴覚室へと走り出した。
和真は知ってたのか…それもショックだった。俺は本当になにも知らないんだな。
「素直じゃねえな、お前。紹介なんかされたくねーんだろ?」
「そんなこと言えるかよ、彼女だっていうなら仕方ないだろ。諦めるよ」
「ほー諦められるんだ、その程度なんだ、お前の暁人に対する思いって」
「お前ら、うるせー!これでも耐えてんだよ、少しは慰めてくれてもいいだろ?」
「暁人はもっと苦しかったよ、きっと」
「……」
「よし、じゃ行くか」
理玖が高嶺と俺の背中を押して和真の後を追った。
「そりゃ気になるよ、だってあいつの彼女なんだろ?紹介してくれてもいいのにな」
「ふーん」高嶺と理玖がニヤニヤしている。
くそ、強がってるのがバレてる。
和真はふっと笑いながら
「皆川ゆりちゃんっていうんだって」と教えてくれた。
「へー、ゆりちゃんっていうんだ。やっぱり彼女なんだな」
「文化祭終わったらちゃんと紹介しろって暁人に言っといてよ、和真」
「了解」
先に行ってるなと和真も視聴覚室へと走り出した。
和真は知ってたのか…それもショックだった。俺は本当になにも知らないんだな。
「素直じゃねえな、お前。紹介なんかされたくねーんだろ?」
「そんなこと言えるかよ、彼女だっていうなら仕方ないだろ。諦めるよ」
「ほー諦められるんだ、その程度なんだ、お前の暁人に対する思いって」
「お前ら、うるせー!これでも耐えてんだよ、少しは慰めてくれてもいいだろ?」
「暁人はもっと苦しかったよ、きっと」
「……」
「よし、じゃ行くか」
理玖が高嶺と俺の背中を押して和真の後を追った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる