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第2章 閉ざされた研究所と崩壊し始める日常
6話 連鎖する異変と遅すぎた初動
山田さんの部屋から自分の部屋に戻り、少しの間その場に座り込み、立ち上がれずにいた私。けれどそこに、宮本さんが食事に誘いに来てくれて、私は今見たことを話すことができ、それで少し落ち着くことができたんだ。
すると、私の話を聞いた宮本さんは大きな溜め息を吐き、こんなことなら、すぐに私のところへ来れば良かったと言って、あの部屋の話を聞かせてくれたの。
山田さんの部屋の話は、最初に課長と山田さんの部屋を訪れた班の人たちから、すでに他の人たちへと広まっているようで。
ついさっき、山田さんの部屋は立ち入り禁止になり、近づくこともできなくなったらしいんだ。その知らせが来る前に、私は入っちゃったみたい。
ただ、立ち入り禁止も、部屋に近づけないようにしたのも、少し前だけれど。ドアの鍵自体は、警察に連絡した時に、立ち入り禁止にしておくように言われたらしくて。だから鍵はもともとかかっていたみたい。
それなのに、私が部屋の中を見たと聞いて宮本さんは、
「何か確認しに行って、閉め忘れたのかしら。嫌ね、ちゃんと閉じておいてもらわないと」
と怒りながら、私のことを労ってくれたの。本当、ちゃんと鍵を閉めておいてもらわなくちゃ。そうしたらあの異様な部屋を、見なくて済んだのに。
こうして話を聞いてもらったあとは、私はさらに気分を変えるために、宮本さんと食事をしにいって。
その後はそのままおしゃべりをしたり、プレイルームに行ったりと、気分転換を続け、もう少し落ちつくことができたんだ。宮本さんも、私と一緒にいられて、落ち着けたわって言ってもらえたから良かったよ。
そして、寝る前まで、また話をしたんだけど。この頃にはだいぶ落ち着いていたおかげか、少し会話に余裕ができて。
山田さんはお調子者だから、そのうち『迷った迷った』なんて笑いながら、ひょっこり帰ってくるかもとか、もしもそんな感じで帰ってきたら、どうしてくれようかしら、なんて話をしたんだ。
もちろん、心の中では、無事で帰ってきてほしいと思っていたよ。謝らなくていいから、とりあえず帰ってきてほしいって。でも……、
2日経っても山田さんの行方は分からず、悪天候のせいで警察も来てくれなくて。3日目の朝を迎える頃には、研究所内の空気は目に見えて、刺々しくなってしまったんだ。
特に、山田さんの彼女である川島さんは、
「山奥だからって、悪天候だからって、いくらなんでも遅すぎるわ。私たちが来た時だって、濃い霧だったけれど来られたじゃない」
とか、
「これだから警察は。今も哲也は、苦しんでいるかもしれないのに」
と、私たち以上に、警察が来ないことへの苛立ちを募らせていて。
そしてついに、山田さんが消えてから4日目。
「……もういいわ。私が調べる。警察なんて待ってられない!」
と、私や宮本さん、周囲の制止を振り切り、1人で山田さんの調査を始めてしまったの。課長や他の責任者に見つからないようにね。
ただ、そんな川島さんに、山田さんほどではないものの異変が現れ始めたのは、川島さんが山田さんの調査を始めてから2日後だった。
あんなに一生懸命、山田さんのことを調べていたのに、一気に口数が減り。どこか焦点の合わない目で、周囲を伺うようになってしまって。
その姿があまりにもだったから、私たちは川島さんに、とても疲れているようだから、少し休んだ方が良いと言ったんだ。でも川島さんは、絶対に見つけると言い張り、やめてくれなくて……。
そんな私たちに追い打ちをかけるように、最悪な知らせが届いたのは次の日のこと。悪天候で視界が悪く、ここまでの道も、一部木が倒れてしまっているため、その撤去作業と、安全が確認できるまで、ここに来るにはもう数日かかると、警察から連絡がきたの。
それには、私も他の人たちも憤ったし、課長や所長に直接文句を言い出す人もいたよ。でも、だからといって、それでどうにかなるかと言われればね。結局、私たちにできる事と言えば、いつも通りの生活を続けることだけで。
ただ、私たちがでさえこんな様子なのに、山田さんの彼女の川島さんは……。衰弱しているのがはっきり分かるのに、より調査にのめり込んでいってしまったんだ。
そんな川島さんが、食堂で配膳をしている神谷のおばちゃんの前で、何度も足を止める姿を見るようになったのは、2日後だった。
体は少し震えていて、今にも神谷のおばちゃんに縋り付きそうな川島さん。そんな川島さんに、神谷のおばちゃんも、
「どうしたの? 具合が悪いの?」
と優しく声をかけてくれたの。だけど、川島さんは何度も口を開きかけては、何も言わずを繰り返し。最後には
「……いえ、何でもないんです。……ごめんなさい」
と、結局何も話さずに、逃げるように食堂を出て行ってしまい。そうして、そんなやり取りが何度も繰り返された後、ついに川島さんは、部屋から出てこなくなってしまったんだ。
そんな川島さんを、何度も訪ねてくれた神谷のおばちゃん。私も宮本さんと一緒に、川島さんの部屋を訪れ、話をしようとしたよ。
でも毎回、『私は大丈夫』という返事しかもらえず。私たちは、川島さんの異常に気づきながらも、何もできないまま、2日も過ごしてしまって……。
そうして、山田さん失踪から10日が経とうとしていたこの日。研究所内の雰囲気は、過去最高に悪くなっていて。私は少しでも気分転換をしようと、中庭へ行こうと思い、部屋を出たんだ。
すると、廊下の突き当たりで、外を見ながらぼーと立っている川島さんが目に入り、私はたまらず駆け寄ったよ。数日ぶりに、彼女を見ることができたんだからね。
「川島さん! 大丈夫ですか? 心配していたんですよ。もし良かったら一緒に食堂……」
私が話しかけながら、川島さんの肩に触れようとする。と、その瞬間だった。
「……ッ!!」
私の顔を見た川島さんの瞳が、ありえないほど大きく見開かれ。まるで、よく映画とかである、この世のものではない化け物を見た時の、絶望的な表情を浮かべると。
「嫌あああああああああッ!!」
喉が張り裂けるような悲鳴を上げたんだ。そうして、後ずさりする川島さん。驚いて、一瞬固まってしまった私。
でも、すぐにハッと正気に戻り、もう1度川島さんに、そっと声をかける。
「川島さん、心配していました。体調はどうですか? もし良かったら、これから私と一緒に、医務室か神谷のおばちゃんのところへ行って、話をしませ……」
「いや、いや、来ないで!」
私の言葉に被せるように、川島さんはそう叫び、さらに後ろへ下がる。そして……。
「いやぁぁぁぁぁぁ!! あははっ……アハハハハハハッ!!」
「川島さん!! 待って!!」
絶望的な表情のまま、狂ったように笑い声を上げながら、川島さんは私の制止を振り切り、廊下を走り抜けると、そのままどこかへ走って行ってしまったの。私は慌てて、川島さんの後を追いかける。
すると、廊下を曲がり少し走ったところで、ちょうど宮本さんと、宮本さんの班の研究員、数人が通りかかり。急いで川島さんのことを伝えると、みんなも探してくれることになって。
それぞれ組みで探すことにし、私と宮本さんは、研究所の中央、1番大きな正面玄関へ向かう。
そして玄関についたところで、外を確認すれば……。
「川島さん!?」
「川島さん!!」
外門の方に、走っていく川島さんの姿が見えて。彼女は、そのまま門を出ると、霧の中へ吸い込まれるように消えてしまったんだ。
「私が課長たちを呼びにいってくるわ。瞳はここで待っていて。いい? 霧の中へ入るのは危険だから、本当に待っているのよ!」
そう言い、宮本さんが中へ戻る。だけど、宮本さんにそう言われても、今消えた川島さんをそのままにして置けず。行けるところまでと、私は玄関を出て、川島さんが消えた方へ、川島さんの名前を呼びながら走ったの。
「川島さん!! 川島さん!!」
すぐに門に着く。あいかわらずの濃い霧が、あたり一面に広がっていて、ここから出れば、私も迷ってしまう可能性がある。でも、あと数歩だけでもいい、もう少しだけ。川島さんを見つけ、連れ帰れるかもしれない。
そう思い、私は前に進もうとした。と、その時。
私の前方、少し向こうに、2つの小さな灯りが見えたかと思うと、それがどんどん近づいてきて。数秒後、泥を跳ね上げながら、1台のパトカーが研究所の敷地内に入ってきたの。そう、ようやく、ようやく警察が到着したんだよ。
パトカーから、2人の警官が降りてくる。
なんで、もう少し早く来てくれなかったの。山田さんのことはもちろんだけど、川島さんは……。こんなことになる前に止められたかもしれないのに! 思わず警官に詰め寄りそうになってしまった私。
いや、実際、少し文句を言ってしまっていたよ。
「どうして、もっと早く来てくれなかったんですか!! もう少し早く来てくれていれば、川島さんは……!!」
「瞳さん!!」
宮本さんの声に、私はハッとし振り返る。と、そこには宮本さんと課長、それからたくさんの研究員が来てくれていて。
「今は川島さんを探すのが先よ。彼女の話を警察に」
「は、はい!!」
こうして私は、川島さんのことを急いで警官に話し。それから数時間、警察と共に、川島さんを探したんだ。でも……。
結局、川島さんを見つけることはできず。警察からはまた、悪天候だからこれ以上は勝手に探しに行かないように、と言われてしまい、私たちは、川島さんを探すことができなくなってしまったの。
そして警官は、川島さんのことを署に報告。それから2日間にわたって、山田さんと川島さんのことを、同時に調査することになったんだ。
すると、私の話を聞いた宮本さんは大きな溜め息を吐き、こんなことなら、すぐに私のところへ来れば良かったと言って、あの部屋の話を聞かせてくれたの。
山田さんの部屋の話は、最初に課長と山田さんの部屋を訪れた班の人たちから、すでに他の人たちへと広まっているようで。
ついさっき、山田さんの部屋は立ち入り禁止になり、近づくこともできなくなったらしいんだ。その知らせが来る前に、私は入っちゃったみたい。
ただ、立ち入り禁止も、部屋に近づけないようにしたのも、少し前だけれど。ドアの鍵自体は、警察に連絡した時に、立ち入り禁止にしておくように言われたらしくて。だから鍵はもともとかかっていたみたい。
それなのに、私が部屋の中を見たと聞いて宮本さんは、
「何か確認しに行って、閉め忘れたのかしら。嫌ね、ちゃんと閉じておいてもらわないと」
と怒りながら、私のことを労ってくれたの。本当、ちゃんと鍵を閉めておいてもらわなくちゃ。そうしたらあの異様な部屋を、見なくて済んだのに。
こうして話を聞いてもらったあとは、私はさらに気分を変えるために、宮本さんと食事をしにいって。
その後はそのままおしゃべりをしたり、プレイルームに行ったりと、気分転換を続け、もう少し落ちつくことができたんだ。宮本さんも、私と一緒にいられて、落ち着けたわって言ってもらえたから良かったよ。
そして、寝る前まで、また話をしたんだけど。この頃にはだいぶ落ち着いていたおかげか、少し会話に余裕ができて。
山田さんはお調子者だから、そのうち『迷った迷った』なんて笑いながら、ひょっこり帰ってくるかもとか、もしもそんな感じで帰ってきたら、どうしてくれようかしら、なんて話をしたんだ。
もちろん、心の中では、無事で帰ってきてほしいと思っていたよ。謝らなくていいから、とりあえず帰ってきてほしいって。でも……、
2日経っても山田さんの行方は分からず、悪天候のせいで警察も来てくれなくて。3日目の朝を迎える頃には、研究所内の空気は目に見えて、刺々しくなってしまったんだ。
特に、山田さんの彼女である川島さんは、
「山奥だからって、悪天候だからって、いくらなんでも遅すぎるわ。私たちが来た時だって、濃い霧だったけれど来られたじゃない」
とか、
「これだから警察は。今も哲也は、苦しんでいるかもしれないのに」
と、私たち以上に、警察が来ないことへの苛立ちを募らせていて。
そしてついに、山田さんが消えてから4日目。
「……もういいわ。私が調べる。警察なんて待ってられない!」
と、私や宮本さん、周囲の制止を振り切り、1人で山田さんの調査を始めてしまったの。課長や他の責任者に見つからないようにね。
ただ、そんな川島さんに、山田さんほどではないものの異変が現れ始めたのは、川島さんが山田さんの調査を始めてから2日後だった。
あんなに一生懸命、山田さんのことを調べていたのに、一気に口数が減り。どこか焦点の合わない目で、周囲を伺うようになってしまって。
その姿があまりにもだったから、私たちは川島さんに、とても疲れているようだから、少し休んだ方が良いと言ったんだ。でも川島さんは、絶対に見つけると言い張り、やめてくれなくて……。
そんな私たちに追い打ちをかけるように、最悪な知らせが届いたのは次の日のこと。悪天候で視界が悪く、ここまでの道も、一部木が倒れてしまっているため、その撤去作業と、安全が確認できるまで、ここに来るにはもう数日かかると、警察から連絡がきたの。
それには、私も他の人たちも憤ったし、課長や所長に直接文句を言い出す人もいたよ。でも、だからといって、それでどうにかなるかと言われればね。結局、私たちにできる事と言えば、いつも通りの生活を続けることだけで。
ただ、私たちがでさえこんな様子なのに、山田さんの彼女の川島さんは……。衰弱しているのがはっきり分かるのに、より調査にのめり込んでいってしまったんだ。
そんな川島さんが、食堂で配膳をしている神谷のおばちゃんの前で、何度も足を止める姿を見るようになったのは、2日後だった。
体は少し震えていて、今にも神谷のおばちゃんに縋り付きそうな川島さん。そんな川島さんに、神谷のおばちゃんも、
「どうしたの? 具合が悪いの?」
と優しく声をかけてくれたの。だけど、川島さんは何度も口を開きかけては、何も言わずを繰り返し。最後には
「……いえ、何でもないんです。……ごめんなさい」
と、結局何も話さずに、逃げるように食堂を出て行ってしまい。そうして、そんなやり取りが何度も繰り返された後、ついに川島さんは、部屋から出てこなくなってしまったんだ。
そんな川島さんを、何度も訪ねてくれた神谷のおばちゃん。私も宮本さんと一緒に、川島さんの部屋を訪れ、話をしようとしたよ。
でも毎回、『私は大丈夫』という返事しかもらえず。私たちは、川島さんの異常に気づきながらも、何もできないまま、2日も過ごしてしまって……。
そうして、山田さん失踪から10日が経とうとしていたこの日。研究所内の雰囲気は、過去最高に悪くなっていて。私は少しでも気分転換をしようと、中庭へ行こうと思い、部屋を出たんだ。
すると、廊下の突き当たりで、外を見ながらぼーと立っている川島さんが目に入り、私はたまらず駆け寄ったよ。数日ぶりに、彼女を見ることができたんだからね。
「川島さん! 大丈夫ですか? 心配していたんですよ。もし良かったら一緒に食堂……」
私が話しかけながら、川島さんの肩に触れようとする。と、その瞬間だった。
「……ッ!!」
私の顔を見た川島さんの瞳が、ありえないほど大きく見開かれ。まるで、よく映画とかである、この世のものではない化け物を見た時の、絶望的な表情を浮かべると。
「嫌あああああああああッ!!」
喉が張り裂けるような悲鳴を上げたんだ。そうして、後ずさりする川島さん。驚いて、一瞬固まってしまった私。
でも、すぐにハッと正気に戻り、もう1度川島さんに、そっと声をかける。
「川島さん、心配していました。体調はどうですか? もし良かったら、これから私と一緒に、医務室か神谷のおばちゃんのところへ行って、話をしませ……」
「いや、いや、来ないで!」
私の言葉に被せるように、川島さんはそう叫び、さらに後ろへ下がる。そして……。
「いやぁぁぁぁぁぁ!! あははっ……アハハハハハハッ!!」
「川島さん!! 待って!!」
絶望的な表情のまま、狂ったように笑い声を上げながら、川島さんは私の制止を振り切り、廊下を走り抜けると、そのままどこかへ走って行ってしまったの。私は慌てて、川島さんの後を追いかける。
すると、廊下を曲がり少し走ったところで、ちょうど宮本さんと、宮本さんの班の研究員、数人が通りかかり。急いで川島さんのことを伝えると、みんなも探してくれることになって。
それぞれ組みで探すことにし、私と宮本さんは、研究所の中央、1番大きな正面玄関へ向かう。
そして玄関についたところで、外を確認すれば……。
「川島さん!?」
「川島さん!!」
外門の方に、走っていく川島さんの姿が見えて。彼女は、そのまま門を出ると、霧の中へ吸い込まれるように消えてしまったんだ。
「私が課長たちを呼びにいってくるわ。瞳はここで待っていて。いい? 霧の中へ入るのは危険だから、本当に待っているのよ!」
そう言い、宮本さんが中へ戻る。だけど、宮本さんにそう言われても、今消えた川島さんをそのままにして置けず。行けるところまでと、私は玄関を出て、川島さんが消えた方へ、川島さんの名前を呼びながら走ったの。
「川島さん!! 川島さん!!」
すぐに門に着く。あいかわらずの濃い霧が、あたり一面に広がっていて、ここから出れば、私も迷ってしまう可能性がある。でも、あと数歩だけでもいい、もう少しだけ。川島さんを見つけ、連れ帰れるかもしれない。
そう思い、私は前に進もうとした。と、その時。
私の前方、少し向こうに、2つの小さな灯りが見えたかと思うと、それがどんどん近づいてきて。数秒後、泥を跳ね上げながら、1台のパトカーが研究所の敷地内に入ってきたの。そう、ようやく、ようやく警察が到着したんだよ。
パトカーから、2人の警官が降りてくる。
なんで、もう少し早く来てくれなかったの。山田さんのことはもちろんだけど、川島さんは……。こんなことになる前に止められたかもしれないのに! 思わず警官に詰め寄りそうになってしまった私。
いや、実際、少し文句を言ってしまっていたよ。
「どうして、もっと早く来てくれなかったんですか!! もう少し早く来てくれていれば、川島さんは……!!」
「瞳さん!!」
宮本さんの声に、私はハッとし振り返る。と、そこには宮本さんと課長、それからたくさんの研究員が来てくれていて。
「今は川島さんを探すのが先よ。彼女の話を警察に」
「は、はい!!」
こうして私は、川島さんのことを急いで警官に話し。それから数時間、警察と共に、川島さんを探したんだ。でも……。
結局、川島さんを見つけることはできず。警察からはまた、悪天候だからこれ以上は勝手に探しに行かないように、と言われてしまい、私たちは、川島さんを探すことができなくなってしまったの。
そして警官は、川島さんのことを署に報告。それから2日間にわたって、山田さんと川島さんのことを、同時に調査することになったんだ。
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