ドラゴンともふ魔獣に懐かれて〜転生幼女は最強ドラゴン騎士家族と幸せに暮らします〜

ありぽん

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35話 ええ、全力で謝らせていただきます!!

「い、い、い、い、い……」

『い、い、い、い、い』

「な、な、な、な、な……」

『な、な、な、な、な』

「いいい、ななな……」

『『いいなないいなな』』

「一体何をしたらこうなるのよ!!!!!!」

『『のよのよ』』

 うん、ガオ、ポヨ、今は私と一緒に静かにしていようね。私はそっとガオとポヨを私の後ろに下げる。
 
 私たちのわざとじゃないといえ、当事者だからね。たぶんそんなには怒られなと思うけど、ここは静かにしておかないと。

「ねぇ、何でこんな事になったの!? ただ帰ってくるだけだったのに。問題は起こらなかったのよね? じゃあ何で……。ねぇ、聞いているの? 一体何でこんなことになったの!! ねぇ!!」

 あ~、ママ。一旦落ち着いてもらうってことは……できないよね。

 ガタンッ!!

 あっ、フェリシアお姉ちゃんが、座り込みそうになって、メイドさんに支えられた! あああ、天使以上のお姉ちゃんを、地べたに座らせそうになるなんて!? うん! 先に謝ろう! 誰よりも先に謝ってしまおう!!

 ママに落ち着いてなんて言っておきながら、私自身も慌てるっていうね。でも、そんなことは言っていられない。ここは誠心誠意謝るんだ! 謝って謝り倒すんだ!!

 私は急いでフェリシアお姉ちゃんの所へ。そしてスライディング土下座をしながら、フェリシアお姉ちゃんに謝った。

「ごめんちゃい!!」

「あああ、ユイ、そんな地面に体を擦り付けてはダメよ。今以上大変なことになったら……。一体何があったの、どうしてそんな酷い姿になってしまったの」

「ごめんちゃい!!」

「あなた、それに他の人たちも、何も答えられないの!?」

 私はそのままの姿勢でママにまま謝る。ほら、大人組もビクビクしれないで謝りなさい!!

「ママ、ごめんちゃい!!」

 ママが大きな溜め息を吐いてから、私の方へ歩いてくる。それから私をそっと立たせて、今までのとっても怖い顔じゃなく、優しい顔で私を見てきたよ。

「いけないことをしたら、ちゃんと謝る。とても大切なことだわ。そしてそれができたユイちゃんは、とても偉いわね。でもね、ママもみんなも、あなたとガオとポヨに何があったのか分からないの。あのバカ共は何も言わないし」

 ジロリとパパたちを睨み、ビクッとするパパたち。

「だからね、何があってユイちゃんとガオとポヨがそうなってしまったか、教えてくれるかしら。そうしたら、もしかしたらユイちゃんは謝らなくてもいいかもしれないわ。……どうせ、あのバカ共のせいに決まっているのだからね。しっかりと理由を聞いて、それによっては……」

「そうですわ、ユイ、何があったのか教えてください。私、それによってはお父様方を許しませんわ!!」

「奥様、このような状況で慌てられるお気持ちはよく存じます。ですが、まずはユイ様とガオ様とポヨ様のお姿を、何とかしなければなりません」

 ハッ!! とするとママとフェリシアお姉ちゃん。

「そ、そうね。ユイちゃんに話しを聞くのはあとね!」

「どこまで元通りにできるかは分かりませんが、少しでも改善できるよう、全力を尽くします」

「私も行くわ!」

「お母様、私もお手伝いしますわ!!」

「あなた!! 他の方々も、本当は今すぐにでも問い詰めたいところです。でも今はユイちゃんたちが先よ。話し合いの時、そんな泥だらけの姿でいられたら、またイラついてしまうわ。私たちは戻ってくるまで、その辺りで身支度を整えておきなさい! 屋敷に入ることは許しません!!」

「……はい」

『ああ……』

「ユイ様、ガオ様、ポヨ様。私、奥様付きのメイド長、ミレディアナと申します。私の後ろにおりますのは、ユイ様のお世話を担当いたしますエリスとフローラでございます」

「エリスでございます」

「フローラでございます」

「どうぞ、私たちについて来てくださいませ。これから浴室へ参ります」

「ユイちゃん、ガオ、ポヨ、これからお風呂に入って、体を綺麗にしましょうね。ママもすぐに行くから、ミレディアナたちについて行って」

『おふろ』

『きれい』

「ええ、2人はいつも水浴びをするでしょう? それと同じような感じよ。体がとっても綺麗になるの」

『みずあび、きれいになる』

『けもきれいになる』

『きれいになったら、これおわり』

『おわりはちょっと』

『けこのまま、きれいになる』

『うん、け、このままがいい』

「それはちょっと無理ね。この毛が気に入ったの?」

『うん、クルクルおもしろい』

『クルクルはじめて、おもしろい』

「そうなの……。そうだわ。クルクルは今度してあげるから、今日は綺麗にしてくれるかしら。今日はね、これからお話をしなくてはいけないし、汚いままだとカッコよくて可愛いお部屋に入れないのよ」

『はいれない!? それはだめ!!』

『はいれない!? たいへん!!』

「そう、だから今度クルクルはやってあげるから、今日は綺麗にしましょうね」

『うん!! おふろいく!!』

『ボクもいく!!』

「良い子ね。ミレディアナ、頼むわね」

「はい奥様」

 こうして私とガオとポヨだけ、メイド長のミレディアナさんと、エリスさんとフローラさんについてお屋敷の中へ。その時チラッと振り返ったら、ママがパパたちのことを、めちゃくちゃ睨んでいたよ。
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