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平安貴族
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平安貴族は和歌を送って愛を示したらしい。
少し前に、誠さんが授業で教えてくれた。
素敵だと思った女性に自分の想いを込めた和歌をラブレターとして送っていたらしい。
なんでそんな面倒なことをしたんだろう。
「そんなことしなくても、言葉で伝えればいいのに」
「色々事情があったんですよ。和歌は自分の知性や才能をアピールする有効な手段だったそうですよ」
「…へぇ」
ぼくは、そんなものよりも言葉で伝えてくれた方が嬉しいのに。
昔の人の感覚は、よくわからない。
「…誠さんは、和歌でのプロポーズされたいの?」
「…まぁ、ロマンチックだとは思いますよ」
「…へぇ」
自分から聞いておいて興味のなさそうな返事だ、と呆れられてしまったけど、そんなこと今のぼくにはどうでもよかった。
「…ぼくも和歌、考えようかな」
「私に送ってくれるんですか?」
「ン、誠さんへの愛を込めるよ」
「…途中で飽きたりしません?」
「それは……わかんないけど…」
誠さんのためになら、和歌でもなんでも考えるよ。
でも、やっぱり最初は昔のやつ借りてもいい?
【 平安貴族 】
少し前に、誠さんが授業で教えてくれた。
素敵だと思った女性に自分の想いを込めた和歌をラブレターとして送っていたらしい。
なんでそんな面倒なことをしたんだろう。
「そんなことしなくても、言葉で伝えればいいのに」
「色々事情があったんですよ。和歌は自分の知性や才能をアピールする有効な手段だったそうですよ」
「…へぇ」
ぼくは、そんなものよりも言葉で伝えてくれた方が嬉しいのに。
昔の人の感覚は、よくわからない。
「…誠さんは、和歌でのプロポーズされたいの?」
「…まぁ、ロマンチックだとは思いますよ」
「…へぇ」
自分から聞いておいて興味のなさそうな返事だ、と呆れられてしまったけど、そんなこと今のぼくにはどうでもよかった。
「…ぼくも和歌、考えようかな」
「私に送ってくれるんですか?」
「ン、誠さんへの愛を込めるよ」
「…途中で飽きたりしません?」
「それは……わかんないけど…」
誠さんのためになら、和歌でもなんでも考えるよ。
でも、やっぱり最初は昔のやつ借りてもいい?
【 平安貴族 】
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