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勇者ヨ、星になれ!
そして伝説に・・・・?
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「えーと、ミラー君。」
「何かしら、ケント様、言ったでしょう。ミラー嬢よ。」
「ミラー嬢」
「はい」
「どうしてついてきているのでスか?」
帝国語が上手くなったとはいえ、ちょっとまだ変なところがあるようだ。言語が万能に使えるスキルを得たはずなのにね。
「もちろん、イケメンに会うためです。」
即答!!!
でも良く考えたらこれはありがたい。実はミラー君もレベルもスキルもマリー様ほどではないが、勇者より上なのだ。いっそのことこいつらが勇者やれよ!
公爵家の馬車は、快適だ。いつか乗った勇者のものよりもしかしたらいいかもしれない。
王国までは1ヶ月の長旅。宿に泊まれない時は、(泊まれない方がありがたいのです・・・わけは察して・・・・。)不寝番と称して魔物を狩りまくった。お陰でボクのレベルはえげつないことになっている。
夜に寝られないから馬車の中でカラカラと馬車が進む音を聞くとなんだか眠く・・・・・・
気がつくと、広い空間に漂っていた。
「木村信二さん」
「はい!」
やばい、クラスで寝ていた?あれ????
「はい、こんにちは。ひさしぶりですね。」
「え、女神様、あ、どうして忘れていたんだろう。」
そうだ。はっきり思い出した。ボクの名前は木村信二。そして、ボクは・・・・・
「勇者よ、やっと聖剣に認められたようです。」
「聖剣って?あ、ペリのこと・・・・」「インペリアルです。」
「ペリ・・・・・インペリアルですね。女神様って、ちょっと待ってください。勇者。しまった・・・・・。」
そうだった。ボクが勇者だったんだ。でもなんだか、修復に興味を持って仕事していて、すっかり使命を忘れてしまった・・・・・・。確か、馬車に轢かれて???
「そうです。あなたは、馬車に轢かれて死にかけたところを自分で修復して、記憶を失ってしまったようですね。」
「あなたの後釜のギルフォードは全然使い物になりません。」
「え?あれって、ボクの後釜だったの?」
「そうです。あなたは、大きな怪我をするたびに若返ったので、実際には、もうアラヒフのおっさんのはずです。」
「うえ、知りたくなかった・・・・・・・・。」
「あの勇者は使い物になりません。いいですか。あなたは、きちんと予定通り、魔王討伐をしなくてはなりません。さもないと・・・・・・・・」
「さもないと、なんですか・・・・・・・」
「ケント様、ケント様」
気がつくとミラー君に揺さぶられていた。
「どうしたのですか。ずいぶんうなされておりましたよ。」
「・・・・・・・・・・」
これはいろいろマズイ。どうなるボクのスローライフ。
「何かしら、ケント様、言ったでしょう。ミラー嬢よ。」
「ミラー嬢」
「はい」
「どうしてついてきているのでスか?」
帝国語が上手くなったとはいえ、ちょっとまだ変なところがあるようだ。言語が万能に使えるスキルを得たはずなのにね。
「もちろん、イケメンに会うためです。」
即答!!!
でも良く考えたらこれはありがたい。実はミラー君もレベルもスキルもマリー様ほどではないが、勇者より上なのだ。いっそのことこいつらが勇者やれよ!
公爵家の馬車は、快適だ。いつか乗った勇者のものよりもしかしたらいいかもしれない。
王国までは1ヶ月の長旅。宿に泊まれない時は、(泊まれない方がありがたいのです・・・わけは察して・・・・。)不寝番と称して魔物を狩りまくった。お陰でボクのレベルはえげつないことになっている。
夜に寝られないから馬車の中でカラカラと馬車が進む音を聞くとなんだか眠く・・・・・・
気がつくと、広い空間に漂っていた。
「木村信二さん」
「はい!」
やばい、クラスで寝ていた?あれ????
「はい、こんにちは。ひさしぶりですね。」
「え、女神様、あ、どうして忘れていたんだろう。」
そうだ。はっきり思い出した。ボクの名前は木村信二。そして、ボクは・・・・・
「勇者よ、やっと聖剣に認められたようです。」
「聖剣って?あ、ペリのこと・・・・」「インペリアルです。」
「ペリ・・・・・インペリアルですね。女神様って、ちょっと待ってください。勇者。しまった・・・・・。」
そうだった。ボクが勇者だったんだ。でもなんだか、修復に興味を持って仕事していて、すっかり使命を忘れてしまった・・・・・・。確か、馬車に轢かれて???
「そうです。あなたは、馬車に轢かれて死にかけたところを自分で修復して、記憶を失ってしまったようですね。」
「あなたの後釜のギルフォードは全然使い物になりません。」
「え?あれって、ボクの後釜だったの?」
「そうです。あなたは、大きな怪我をするたびに若返ったので、実際には、もうアラヒフのおっさんのはずです。」
「うえ、知りたくなかった・・・・・・・・。」
「あの勇者は使い物になりません。いいですか。あなたは、きちんと予定通り、魔王討伐をしなくてはなりません。さもないと・・・・・・・・」
「さもないと、なんですか・・・・・・・」
「ケント様、ケント様」
気がつくとミラー君に揺さぶられていた。
「どうしたのですか。ずいぶんうなされておりましたよ。」
「・・・・・・・・・・」
これはいろいろマズイ。どうなるボクのスローライフ。
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