星降る丘

七瀬ななし

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エロで世界を変えられそうだ・・・・。

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「なあ、でもさ、実際に、このアバターでそういうことをするにして、危険なんかはないのかい。」
「それは、アバターの方で調整するしかないわね。例えば、この快楽を増大させるような方向にしても実際の心肺の機能と切り離しておけば大丈夫でしょう。」
「確かに老人がハッスルして心臓発作で死んだりしたら、たまらないでござる。」
「じゃ、試して見ましょうか。私たちで。」
「うん?試すとはどういう意味でござるか。」
「ま、まさか。」
「私たちがやってみないで、どうやって投資家に勧めるのよ。」

とんでもなかった。これはハマる人が増えそうだ。しかもかなりクリーンだ。汗もかかないしベトつきもない。

「なあ。」
「な、ななななななんんでござう!」
「お前慌てすぎだろう。」
「よかったけど、改善の余地ありね。」
「お前はなんでそんなに平然としているんだ。」
「何を言っているかわからないけど、身体と心が切り離せない限り、私たちもいろいろ試して見ないと。」
「何を言っているかわからんが、そういう経験のない人間にしてはえらそうだな。」
「ほっておいてよ。書物などでの知識はバッチリだし、大丈夫だったでしょ。」

しかし俺には重大な懸念があった。

「なあ、これって、もしかしたら、ただでさえ少ない出生率がもっと少なくならないか。」
「あら?それが目的の一つだと思っていたけど違ったの?」
「全然違うわ!」
「でもよく考えたらすごいでござるよ。だって、火星のコロニーや月の基地、スペースステーションでもこういったことが可能になれば、ストレスレベルは大幅に下がると思うでござるよ。」

というわけで、俺たちは投資家のコミュニティで出資者を探すことにした。
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