最悪のハーレム〜絶対にあなたを逃しません

七瀬ななし

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プロハーレムマスター(笑)編

恋心

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「た、たすけて、たかなくん。」

池乃恋が俺にしがみついている。彼女は、真っ裸。俺はなるべく見ないように、違う方向を向いている。でも視界に入ってくる分は仕方ないよね。ぐへへ。しかし、どうしてこうなった・・・・・。


その日、朝早く俺は、池乃恋に叩き起こされた。

「たなかくん、さ、今日は、川へ泳ぎに行くわよ。」
「ふ、ふへ?だって、あんたカナヅチ・・・」

俺は頭に衝撃を受けた。どうやら、本気らしい。

「このアタシが直々に、たかなくんが私に泳ぎを教えさせてあげようというの。お分り?」
「は、はい。すぐ、準備しますです。」

俺たちは、電車に乗って近くの川へと出かけた。

「えーとどうして川?」
「あそこだったら、誰にも見られないでしょ。」
「あ、そうか、いつも威張っているのに、カナ・・・・」

俺は再び頭に衝撃を受けた。

「いやだなー。たかなくん、今何か話そうとした。」
「す、すみませんでした。わ、忘れました。」

どうやら、今度、後輩達とプールに行く約束をしたらしい。そして後輩に泳ぎを教えるという約束をしたらしいのだ。なんて無謀な。

俺たちは、誰もいない川に入った。

「うへ。冷たい。あのさ、思ったり水温が低いから休み休みやるぞ。」
「わ、わかったわ。」

俺たちは、10分もしないうちに唇が紫色にと変わった。

「ふいー極楽極楽。」

俺たちは、河岸で、寝そべった。ちょっと石が熱いが、タオルを敷けば耐えられないほどではない。

「はい、どうぞ。」
「お、気がきくね。お、なにこれ、うま!」
「おいしいでしょう、このサンドイッチ。朝から頑張って作った甲斐があったってものよ。どう、私と暮らせば毎日美味しいものが食べられるのよ。」
「えーだってさ、結局部長は俺の金目当てなわけじゃん、それって、俺より金持ちが出たらそっちに転ぶってわけじゃん。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「否定せんのかーい!」
「ま、高菜グループより上の資金力を持つ人なんてまずいないからね。」
「アラブの大富豪とか。」
「じゅる・・・・。」
「おい、よだれでてんぞ。」

そんなこんなで、休み休みやっているうちになんとか、池乃も泳げるようになってきた。

「さっすが、私天才、ものが違うわ。」
「おい、そこ、滑りやすいから、気をつけ・・・・・。」

バチャーン、滑って池乃は流された。
「言ったこっちゃねえ。」

俺は池乃を川岸を走って追いかけた。まずい、たしかあの先は急流で、段差がすごいんだった。

俺は、ままよ、飛び込んだ。

いていていて、流れが急な上に時々、木の枝なんかが出ているから俺はひっかき傷だらけになった。やっとおいついて、滝の手前にある小さな岩の上にたった。バランス悪いな。そして、彼女を見ると、真っ裸だった・・・・・。

「み、見ないで。」
「うお、何があった。」
「木の枝に引っかかって、取れちゃった。」
「そ、そうか。」
「見た?」
「な、何をだ。」
「見たでしょ?」
「運動部の連中は、剃ってるって聞いていたけど、本当だったんだな。ハハハ。」
「ち、違うわ!」
「は?」
「う、生まれつきなの。生えてないの。」
「・・・・・・・・・・・。」
「責任取ってもらうから・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」

というわけで、最初に戻るわけだ。

岩の上だとバランスが悪い上に苔で滑りやすい。

「い、いや。す、滑る。」
「ほれ、もっと側によってつかまれ。」
「た、たすけてたかなくん。ヘヘヘ。」
「なんか、余裕ないか。」
「そんなことないよ。でもちょっと幸せ。」
「・・・・・・・・・・・・。胸があったってる・・・・・。」
「もちろんわざとよ。」
「く、俺の理性が、仕方ない。楓、霞、助けてくれ!」

俺たちはすぐに救出された。

楓はハアハアビデオカメラ(4K)を構えてブツブツ言っている。

「くくく、ね、寝取られも快感に・・・・・・・。」

だ、だめだこいつ、腐ってやがる。なんとかしないと・・・・・。

帰りのヘリの中でぽつりと池乃がしがみついて耳元で囁いた。

「これからよろしくね、旦那様。」

うおーーーー!俺が何をした。俺が欲しいのは、俺のことをちゃんと見て愛してくれる優しい彼女だっつーの!
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