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しおりを挟むここ、どこだろう?
暗い。でもまったく見えないわけではない。
隙間から、ぼんやりとした明かりが僅かに差し込んでいる。
自分の足元を確認すると、すぐそばに、目を瞑ったアエルが倒れていた。
一瞬ドキンと心臓が小さく跳ねたけれど、アエルのお腹を触って呼吸があることがわかり安堵の息を吐く。
――寝てるだけね、よかった。
そして改めて、アエルのお腹に置いた自分の手を見て気が付いた。
――小さくなって、ない。
ほッ、と小さく息を吐く。
――20年前とは、違う。
少なくとも赤ちゃんには、なっていない。
その事が確認できて気持ちが少し落ち着いてきたこともあり、ゆっくりと周囲を見渡してみる。
自分がそんなに広くない部屋、いやむしろ部屋にしては狭いくらいのスペースにいることがわかった。
そして上から服が多数ぶら下がっていることも。
――クローゼット、かしら?
でもクローゼットにしては広い、かな?
それに衣装の数も多い。
このクローゼットの持ち主は、かなり裕福な人物だと思う。
もしかしたら、衣装は他の部屋にもあるのかもしれない。
――衣装の持ち主にお願いしたら、1着くらいいただけないかしら。
なにしろ自分は何も身につけていない、全裸なのだから。
ガチャリ、とドアが開く音が聞こえたような気がして、思わずヒュッと息を飲む。
――誰か、来た!?
バタン、とドアが閉まるような音がしたかと思ったら、今度はギシリ、と何かの軋むような音。
『うふふ、いきなりそんなところ、触らないで』
『いいじゃないか、さ、もう脱がすよ。ナマでおっぱい揉ませて』
――え?
――この声って、もしかして――?
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