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3 神頼みしても神様助けてくれない。ぴえん
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夫(仮)が部屋を出ていってすぐ女性達がやってきて「聖女様こちらへ」「聖女様あちらへ」「聖女様こちらを」ってお風呂にドボンされて綺麗に洗われて左右に垂れ髪を残し髪を結い上げられ、仕立ての良いドレスにくるまれ長い廊下を歩かされた。
そして食堂らしきところに通された疲労困憊のわたしの眼の前には多分美味しそうなご飯。残念ながらすがめた目でもテーブルの向こう側がはっきりとは見えない私は匂いで判断するしか無い。私の前にはお皿とカトラリーが置かれているけどそこがはっきり見えてもなぁー!おそらくだけど私の視界の端にあるのはこんがり焼かれた骨付きのお肉、食べたい。
ぼやけた視界には細部はよく見えなかったんだけど、この部屋に連れてこられるまでにこの屋敷は隣国の地方貴族の屋敷だろうと推測できた。教会にしては華美、我が国とはどことなくセンスが違う内装、そう考えるとここは私が落とされた崖の下に流れる河を国境とする隣の国の領土なのでは。
そして私の眼の前に座る男性、夫(仮)は裸の時の柔らかさと違い、ピリピリとした権力者のオーラをまとっている。困ったことにメガネのない私には彼の細かい表情が見えない。でも緊張感のある空気に加え給仕をしてくれる方達からの視線が私達に注がれているのを感じて大変居心地が悪い。
(多分、きっと、王族もしくは高位貴族)
「お名前を教えていただけますか?」
ぼやけた視界の先で彼が小さく息を吐いた。
いやいやいや、朝ベッドの中で自己紹介タイムあった?なかったよね?
私が覚えてないのにあきれた感じ?
非常に遺憾である!!
我 聖女ぞ!!
「マキシミリアンだ」
来たよ、爵位とか教えないぜ、名前くらい知ってんだろうムーブ。
隣の国は王様くらいしか知らんのよ。
ごめんね。
「ミッテルベアグ国の聖女ユーリアでございます。助けて頂いたようでありがとうございます」
「いや、貴方は運が良かった。通常より水位があったから我が国側へ流され助かったのだろう」
「助けていただいてありがとうございます。私巡礼の途中でして、取り急ぎ国へ無事を報せたいのですがお願いできますでしょうか。また、身体に大事がないので帰るお手伝いをいただけましたらと」
「それは残念だ、しばらくこちらでおもてなしをと思っていたんだが」
「重ねての我が儘申し訳ございませんがお慈悲にすがるわけには。国に戻り役目を果たさねばなりません」
彼は目配せだけで誰かに指図したのだろう、眼鏡のない私には見えなかったが誰かが視界の端で動いた。
「失礼致します」
そっと傍に来た男性の手には刀身きらめくナイフ。
うそ!
いつの間にかもう一人増えた男性が私の肩を抑え込み動けなくさせる。
「あなたが我が国に居られないならしょうがない」
テーブルの向こうで彼からの宣告が出された。
「死んでいただこう」
冷酷な宣言に私は動けなかった。目を閉じ心のなかで神様に助けを求める。
聖女です!!神様聖女です!!
トントントン ツーツーツー トントントン
エス オー エス!!
ヘルプ!
助けて!
死んじゃいます!あなたの聖女殺されますよ!!
が、もちろん神様からの助けはなく首元にナイフの気配。
ざくり
?
パラパラと落ちた何か。急に軽くなった頭。
目を開ければ左右に垂れていた左の髪が消えていた。
ざっくり一房分かなりの量の髪を切られてしまっている。
「……髪は女の命……ですよ……」
こんなんじゃ不揃いだろうがー!!何すんだ!と叫びたいのをなんとか押し込めた。
だってまだ傍にナイフを持った人がいるんだもん!!
「聖女ユーリアは我が国国境にて死亡されているのを発見した。高所からの転落によりお体は見るに耐えない状態のため埋葬。と報告する。今後はあなたのお名前はジュリア、私のそばに侍っていただこう」
はぁ?侍る?はべるって?我聖女ぞ!浄化の力を持つ聖女ぞ!
そんな私を汚すつもりかー!エチチでグチョグチョのあんあんらめぇのための愛人にしようっていうのかー?
「大丈夫、あの国のこと全て忘れさせてみせよう」
いつの間にかそばに来ていたマキシミリアンはそう言うと私の顎に指をかけた。先ほど髪を切られあらわになった首が彼にさらけ出された。
ごくりとつばをのむ。
ご飯を食べる前にこれは今度こそ本格的に食べられちゃう予感!!
助けて神様!貞操の危機です。ぴえん。
そして食堂らしきところに通された疲労困憊のわたしの眼の前には多分美味しそうなご飯。残念ながらすがめた目でもテーブルの向こう側がはっきりとは見えない私は匂いで判断するしか無い。私の前にはお皿とカトラリーが置かれているけどそこがはっきり見えてもなぁー!おそらくだけど私の視界の端にあるのはこんがり焼かれた骨付きのお肉、食べたい。
ぼやけた視界には細部はよく見えなかったんだけど、この部屋に連れてこられるまでにこの屋敷は隣国の地方貴族の屋敷だろうと推測できた。教会にしては華美、我が国とはどことなくセンスが違う内装、そう考えるとここは私が落とされた崖の下に流れる河を国境とする隣の国の領土なのでは。
そして私の眼の前に座る男性、夫(仮)は裸の時の柔らかさと違い、ピリピリとした権力者のオーラをまとっている。困ったことにメガネのない私には彼の細かい表情が見えない。でも緊張感のある空気に加え給仕をしてくれる方達からの視線が私達に注がれているのを感じて大変居心地が悪い。
(多分、きっと、王族もしくは高位貴族)
「お名前を教えていただけますか?」
ぼやけた視界の先で彼が小さく息を吐いた。
いやいやいや、朝ベッドの中で自己紹介タイムあった?なかったよね?
私が覚えてないのにあきれた感じ?
非常に遺憾である!!
我 聖女ぞ!!
「マキシミリアンだ」
来たよ、爵位とか教えないぜ、名前くらい知ってんだろうムーブ。
隣の国は王様くらいしか知らんのよ。
ごめんね。
「ミッテルベアグ国の聖女ユーリアでございます。助けて頂いたようでありがとうございます」
「いや、貴方は運が良かった。通常より水位があったから我が国側へ流され助かったのだろう」
「助けていただいてありがとうございます。私巡礼の途中でして、取り急ぎ国へ無事を報せたいのですがお願いできますでしょうか。また、身体に大事がないので帰るお手伝いをいただけましたらと」
「それは残念だ、しばらくこちらでおもてなしをと思っていたんだが」
「重ねての我が儘申し訳ございませんがお慈悲にすがるわけには。国に戻り役目を果たさねばなりません」
彼は目配せだけで誰かに指図したのだろう、眼鏡のない私には見えなかったが誰かが視界の端で動いた。
「失礼致します」
そっと傍に来た男性の手には刀身きらめくナイフ。
うそ!
いつの間にかもう一人増えた男性が私の肩を抑え込み動けなくさせる。
「あなたが我が国に居られないならしょうがない」
テーブルの向こうで彼からの宣告が出された。
「死んでいただこう」
冷酷な宣言に私は動けなかった。目を閉じ心のなかで神様に助けを求める。
聖女です!!神様聖女です!!
トントントン ツーツーツー トントントン
エス オー エス!!
ヘルプ!
助けて!
死んじゃいます!あなたの聖女殺されますよ!!
が、もちろん神様からの助けはなく首元にナイフの気配。
ざくり
?
パラパラと落ちた何か。急に軽くなった頭。
目を開ければ左右に垂れていた左の髪が消えていた。
ざっくり一房分かなりの量の髪を切られてしまっている。
「……髪は女の命……ですよ……」
こんなんじゃ不揃いだろうがー!!何すんだ!と叫びたいのをなんとか押し込めた。
だってまだ傍にナイフを持った人がいるんだもん!!
「聖女ユーリアは我が国国境にて死亡されているのを発見した。高所からの転落によりお体は見るに耐えない状態のため埋葬。と報告する。今後はあなたのお名前はジュリア、私のそばに侍っていただこう」
はぁ?侍る?はべるって?我聖女ぞ!浄化の力を持つ聖女ぞ!
そんな私を汚すつもりかー!エチチでグチョグチョのあんあんらめぇのための愛人にしようっていうのかー?
「大丈夫、あの国のこと全て忘れさせてみせよう」
いつの間にかそばに来ていたマキシミリアンはそう言うと私の顎に指をかけた。先ほど髪を切られあらわになった首が彼にさらけ出された。
ごくりとつばをのむ。
ご飯を食べる前にこれは今度こそ本格的に食べられちゃう予感!!
助けて神様!貞操の危機です。ぴえん。
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