ぼくらの秘密ー大好きな人に真の姿をさらけ出す薬を盛ってみた

音無野ウサギ

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番外編 2-4 犬はお清めセックスがしたい ※

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何と言っても他の男の欲望を払うために隅々まで清めなくてはいけないのだし、と俺は自分に言い聞かせた。我を忘れてルーディアにむしゃぶりついてはいけないのだ。



 俺は己を律した。



 それなのに…



「もう、だめだって言ってるのに!!知らない!!」



 ルーディアは子供のように頬を膨らませてそっぽを向いてしまった。



(可愛い顔を見せてくれないなんて俺の婚約者はなんてひどいんだ!!)



 普段の俺なら被害妄想も甚だしいと自分を嗤うだろうが、ことルーディアと閨にいる時の俺には知性も気品もない自覚がある。つまりは子供だ。



 己を律した自分は瞬時に忘れ去った。



(そっちがそのつもりなら…)



 素早くルーディアの寝巻きをめくり両手を寝台に縫い留める。俺はピンク色の可愛い左乳首を口に含みそのまま尖らせた舌でなめながらルーディアの様子を伺う。



「ん!」



 目を丸くしたルーディアはそれでも俺からすぐに目をそらした。

 もう一度ぺろりと舐めた後にかりりとかじる。



「あっ」



 可愛い声を漏らしたルーディアはギュッと目を閉じふるふると震えた。声をこらえて下唇をかんでしまった。



「声、聞かせて」



 いやいやと首を振るルーディアは俺のお願いを聞くきはないらしい。



 それならば、と舌先で可愛い突起をゆっくりゆっくりと舐め回す。片方だけだと不公平だから反対側もやさしく指でつまむ。俺の無骨な指先で潰してしまわぬように気をつける。コリコリとした彼の可愛い乳首は連日の密事でしっかりと快感を拾うように変化していた。



「あっ!はぁっんっ」



 もぞもぞと彼の腰が動き出す。ぷっくりとした左胸を口から出し右胸に移る。もちろん放した左乳首は指で弾き揺らすことを忘れない。



(さぁこんどは右も可愛がろう)



 コリコリとした右乳首を食みねっとりと可愛がる。ルーディアはもう切なげに俺を見つめている。ルーディアの体の奥がうずいているのだろう、青い瞳が期待と羞恥心で潤んでいる。



「や、だめ、だめぇ」



 またぢゅっと強めに吸うと彼の体がビクリと跳ねた。



「んんっ!!」



(今…いったのか?胸だけで)



 真っ赤な顔してぐいっと俺を押しのけると背中を向けて丸まってしまう。俺がもうさわれないように両手で胸を隠してしまう念のいれようだ。



「今日はもう本当にだめだから!!おやすみ!!」



 顔も見せてくれないルーディアは俺を拒絶するようにますます縮こまる。



 …そんなことをされると確かにもう前にはさわれないのだけれど。



「ルーディア。本当にその体勢でいいのかな?」



 俺は薄い寝間着の上からルーディアの小さな背中を人差し指でなでおろし、かわいいおしりをそうっとさわる。ぴくんとルーディアの背中がかわいく跳ねる。



 その良い反応に気を良くした俺はかわいい桃を両手で掴み開く。

 もう何度も味わったかわいい裂け目の場所は見なくてもわかる。

 俺は布の上からやさしくキスを落とす。

 俺の熱い息が布越しに敏感なところに届くように何度も繰り返す。



 もぞり。



 ルーディアの腰が揺れた。



(ほうら、ちゃんと俺に教えてくれるんだから。素直な体だ)



 本当はどうされたいのかすぐに教えてくれるのはルーディアの体。恥ずかしがり屋のルーディアはいつも最初は素直な気持ちを伝えてくれない。菊門のほぐしが終わればその羞恥はぐらぐらとゆらぎだす。奥のいいところを突けば羞恥心はとろけた理性に押し流される。



 ぺちゃぺちゃとわざと音が立つように舌を動かす。かわいいルーディアの秘密の場所を布の上からなめ続けてもルーディアは時折、くふぅと息を漏らすだけで俺のことを見てくれない。



(それなら、それでいいけど)



 また少し意地悪な気持ちになった俺は絶対にルーディアの隠し事を聞き出すことにした。



 ころりとルーディアをひっくり返しすばやく下着をとりさる。ぶるんとまろび出たルーディアの雄が可愛く天井をむいた。



(ほんとうに愛おしいな)



 大きく口を開いてゆっくりとルーディアの陰茎を咥える。先程の白濁がまとわりつくルーディアの雄を清めるためにべろりべろりと弄び、じゅるりと喉の奥まで咥えこむ。



「も、あ、だ、だめだって」



 あわてて足を閉じ俺を押しのけようと抵抗するがそんなことで終わるわけがない。



 もうルーディア自身は次の気持ちいいことへの期待でふくれあがっている。



 こんな可愛い姿を俺に見せて何もないわけがない。



 俺は一日中ルーディアの痴態しか考えていなかったのだから。



 俺の口の中ですっかり限界まで固くなったルーディアの雄をいったん出し。わざと一物を見せつけるようになめあげる。



 その様子を見ていたルーディアの顔が歪んだ。



「う、う゛…もうやだ」



 真っ赤になった顔を隠すようにするその姿が小さい子供のように見えて慌てて移動する。いつもと違い羞恥だけではない何かがあった。



「すまない。何がそんなに嫌だった?」



 指の間から見える潤んだ瞳が不安げに揺れた。

 その表情が俺の心臓を締め付ける。



(なぜそんな辛そうな顔をする?)



「こうなるから部屋に入っちゃだめだって言ったのに」



 ルーディアはおれにすがりついてきた。胸元に額を擦り付けて顔を隠す。



「どうしたんだ?話してくれないとわからない」



 ルーディアは俺の体に隠れようとするように頬を擦り付けて動かない。時折動く彼のまつげが俺の胸をくすぐる。何度か深く息を繰り返したルーディアはそっと顔を上げた。涙に濡れた長いまつげが影を作りかすかに震えるさまは雨の日に葉の下で雨宿りをする蝶の羽を思わせた。



「…僕って淫乱なの?」



ぽってりと熟れた赤い唇からこぼれたその言葉に時間が止まった。
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