ぼくらの秘密ー大好きな人に真の姿をさらけ出す薬を盛ってみた

音無野ウサギ

文字の大きさ
12 / 12

番外編 2-6 犬はわからせる ※

しおりを挟む
☆☆☆

 キスでトロかせた後はルーディアの肌に花を咲かせていく。なめらかな白雪の肌。湯浴みを手伝うカリンに見られてもかまわない。俺はいつもより強く肌を吸う。手ではルーディアの陰茎を可愛がるのを止めない。乳首を転がしながら先端の鈴口を攻めればルーディアは可愛く俺の名を呼びながら果てた。

(開いて咲かせて散らして。あぁ本当に花のようだ)

 足を持ち上げかわいい菊門をべろりと舌でいやらしくなめあげる。その刺激にルーディアはひぅっと短い声をあげた。ちらりと確認すると顔をそむけている。

 まだ恥ずかしさが残っているうちはルーディアは俺のことをちゃんと見てくれない。

 このぷくりとした可愛い穴で俺を受け入れてくれるなんて、俺は世界一の幸せものだ。そう思って口づけを繰り返す俺の姿を見て心変わりを疑うやつがいるだろうか?幸せに浸る俺のことをちゃんと見ないから馬鹿げた考えにとりつかれるのだ。

(毎日抱いて飽きる?そんなわけないだろう)

「おねがいだからそんなに見ないで」

 可愛くて時間をかけて愛でていたら嫌がられてしまった。

 でもそんな羞恥心がいつまでも続かないことを俺はもう知っている。

 尻を両手で押し広げるようにして菊門がさらによく見えるようにする。枕元の台上にある小箱から棒状の潤滑薬剤をとる。それをぷつりと押し込み舌でさらに菊門の奥へとおいやるとルーディアの体がビクリとはねた。

「もうこの薬も要らなくなってきたな」

 ルーディアの体に負担をかけないようにと用意された薬剤だが毎夜の愛撫で彼の体は確実に変わっている。菊門も俺を誘うようにひくひくと動く。

「ルーディアのここ。素直で可愛いな。あぁたまらない」

 そういってじゅるじゅると水音を立てると両手で目隠しをしてしまった。見えている耳が真っ赤だ。恥ずかしさに必死で耐えている姿が愛らしい。何度も抱いているのに信心深い彼にとってはいけないことをしているという背徳感が羞恥心を薄まらせない。俺にとってはエーデルオート国のすり込み様々である。

「もうだめだって」

 その羞恥心がかわいくて俺はわざと音が立つように舌を動かす。
 ぺちゃぺちゃと水音が立つたびにひくひくと動き俺を誘うルーディアの穴。

「かわいいよ」

「かわいくなんかない」

 強情なルーディアをいい子にするには俺の舌だけでは足りない。
 指を唾液で濡らした俺はツプリとルーディアの中へ侵入させた。

「やっ」

「まだ一本だから。苦しくないだろう?」

「でも、や、抜いて今だめだから」

「こんなにきゅーきゅー喜んでる?もっとほしいって」

「やだ、やだ我慢できないから!」

 いつも指を差し込んで一本目の時点ではまだまだ意識がはっきりしてる。恥ずかしくて逃げ出そうとする腰を抱え込んで再び固くなりたちあがっているルーディアの陰茎をぱくりといっきに口に含む。そんなに大きくないルーディア自身は俺の口の中でしゃぶり吸い上げると一気に膨張し弾ける。

「ご、ごめん。ぼく、またローウェルの口で…」

 涙を流しながら謝るルーディアはそれでも目隠しを外さない。
 これからもっと恥ずかしいことをさせられるとわかっているから。

「いいよ。でもちゃんと見ててほしいんだけどな」

「…」

「こうやってルーディアのことを喜ばせようと頑張る俺のこと」

 指を二本に増やす。ルーディアの中をゆっくりとすりあげて一番ルーディアが喜ぶところへ届く寸前で俺は指をくいくいと動かした。。

「ひ、あぁあ゛ん゛」

 もう少し奥まで来てほしい。そういうようにルーディアは腰を揺らした。

 切なげに指の間から俺を見ているその視線が期待の色を帯びる。

(まだだめだ)

 素直になるまでもう少し。俺は指を動かし続ける。ルーディアも辛いだろうがガチガチに固くなった息子をなだめる俺の辛さもわかってほしい。

「どうしてほしいの?」

 指を止めて答えを待つ。

「な、か、で」

「なかで」

「…いきたい」

「ちゃんと教えてくれないとわからないんだ。ダメ犬だから」

 ゆっくりと指を抜こうとするとやっとルーディアが素直になった。

「やだぁ…ほし…奥までほしいぃ」

 焦らされすぎてとろけた思考は普段押さえつけているルーディアの欲求を開放する。

「ローウェにしてほしい」
「前もさわって」
「おくにもほしい」

 自分からその可愛いしりを突き出して俺に奥まで突いてくれとねだる姿には次期女王として振る舞う品の良さも我慢強さも残っていない。

 俺はただ快楽にほうけ欲望に従うようになった可愛いルーディアを後ろから抱きしめてキスをしながら奥の奥まで貫いた。細い腰を押さえつけていてもビクビクと体が跳ねる。ルーディアの性器からは白濁がほとばしりまた寝台を汚した。

「もうだめ」

 息も絶え絶えにとろけた様子を見せるルーディアとはうらはらに彼の中は俺をきゅうきゅうと締め付けてはなさない。

「本当は?淫乱さん?まだ欲しいの?」

 そう聞けばとろけた視線が俺を誘う。少し迷いを見せていたが最終的にコクリとうなずいて甘えるようにすり寄ってきた。

「前も一緒に触って」

「もちろん」

 こんなかわいい恋人のおねだりを叶えない男がいるだろうか?激しくなりすぎないように気をつけてはいたがいつもより深いところに熱を刻み込んでしまった。

「俺がルーディアのことをどれほど好きか分かってくれた?」

「うん…わかった」

 ルーディアは白濁をまた振りまきながら寝台に崩れ落ちた。この様子だと朝まで眠り続けるだろう。

 後ろ髪を引かれながら俺はそっと部屋を出た。
 約束を守らないとカリンに何を言われるかわからないからな。

 ☆☆☆

 翌朝ルーディアの部屋に深夜に侵入しようとした男が捕まったと報告を受けた。
 持つべきものは優秀な侍従だな!とにこやかに褒めた俺を寝不足の侍従がじろりと睨んだ。

 全ては俺の予想通り。早起きして着替えて待っていてよかった。

 サロンでの噂話が偶然にルーディアの耳に入る?
 どうせ俺とルーディアの間に横槍を入れようとした奴らの仕業だと思った俺は正しかった。
 俺の国から連れてきた侍従たちに寝ずの番をさせることになったがルーディアのためだ。

 さっそく不届き者のところへと急ぐ。

「さて貴族同士の話し合いといくか。分かってくれるといいのだが。なぁ?」

 俺の優秀な侍従は『どうせわからせるくせに』と目を細めた。

(さすが優秀だ。よくわかっている)

 黒い笑みを浮かべた俺の頬を爽やかな朝の風が撫でていった。

(駄犬と侮られているくらいでないとルーディアの側にいれないからな)

「いやぁ山国の作法が通じればよいがなぁ」

 嘯く俺の声が朝の廊下にこだました。



番外編2 終わり
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる

cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。 「付き合おうって言ったのは凪だよね」 あの流れで本気だとは思わないだろおおお。 凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

聖女召喚の巻き添えで喚ばれた「オマケ」の男子高校生ですが、魔王様の「抱き枕」として重宝されています

八百屋 成美
BL
聖女召喚に巻き込まれて異世界に来た主人公。聖女は優遇されるが、魔力のない主人公は城から追い出され、魔の森へ捨てられる。 そこで出会ったのは、強大な魔力ゆえに不眠症に悩む魔王。なぜか主人公の「匂い」や「体温」だけが魔王を安眠させることができると判明し、魔王城で「生きた抱き枕」として飼われることになる。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜

キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」 (いえ、ただの生存戦略です!!) 【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】 生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。 ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。 のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。 「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。 「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。 「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」 なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!? 勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。 捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!? 「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」 ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます! 元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!

借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる

水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。 「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」 過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。 ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。 孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。

Sランク冒険者クロードは吸血鬼に愛される

あさざきゆずき
BL
ダンジョンで僕は死にかけていた。傷口から大量に出血していて、もう助かりそうにない。そんなとき、人間とは思えないほど美しくて強い男性が現れた。

陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。

陽七 葵
BL
 主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。  しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。  蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。  だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。  そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。  そこから物語は始まるのだが——。  実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。  素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪

処理中です...